木標もくひょう)” の例文
いずれも三尺に満たぬ木標もくひょうが建られていた。古いのは腐ってしまい、二三年前のものは、墨痕すみあとが雨風に消えて、根元が腐りかけてかしがっている。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
お墓参りの二人の者もそれを知らず、まだ新しい木標もくひょうの前に近づくと、二人のうち、案内に立ったお屋敷風の小娘が
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)