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同時
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どうじ
ふりがな文庫
“
同時
(
どうじ
)” の例文
(ロ)
水源
(
すいげん
)
の
涵養
(
かんよう
)
。
森林
(
しんりん
)
はかように
雨量
(
うりよう
)
を
調節
(
ちようせつ
)
することが
出來
(
でき
)
ると
同時
(
どうじ
)
に
一方
(
いつぽう
)
では
水源
(
すいげん
)
の
養
(
やしな
)
ひとなり、
河水
(
かすい
)
の
涸
(
か
)
れるのを
防
(
ふせ
)
ぎます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
また
同時
(
どうじ
)
に、どうかそんなことが
起
(
お
)
こらぬように、そして、おじさんも
自分
(
じぶん
)
も、
平和
(
へいわ
)
な
春
(
はる
)
が
楽
(
たの
)
しまれるようにと、
祈
(
いの
)
ったのでした。
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
最早
(
もはや
)
、
最後
(
さいご
)
かと
思
(
おも
)
ふ
時
(
とき
)
に、
鎭守
(
ちんじゆ
)
の
社
(
やしろ
)
が
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
にあることに
心着
(
こゝろづ
)
いたのであります。
同時
(
どうじ
)
に
峰
(
みね
)
の
尖
(
とが
)
つたやうな
眞白
(
まつしろ
)
な
杉
(
すぎ
)
の
大木
(
たいぼく
)
を
見
(
み
)
ました。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
先棒
(
さきぼう
)
と
後
(
うしろ
)
との
声
(
こえ
)
は、
正
(
まさ
)
に一
緒
(
しょ
)
であった。
駕籠
(
かご
)
が
地上
(
ちじょう
)
におろされると
同時
(
どうじ
)
に、
池
(
いけ
)
に
面
(
めん
)
した
右手
(
みぎて
)
の
垂
(
たれ
)
は、
颯
(
さっ
)
とばかりにはね
揚
(
あ
)
げられた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
と、
同時
(
どうじ
)
に、
魔法
(
まほう
)
にかけられているじぶんの、ちっぽけな
姿
(
すがた
)
を、この子どもたちに見られるくらい、まずいことはない、と思いました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
▼ もっと見る
これと
同時
(
どうじ
)
にその
論議
(
ろんぎ
)
を
具體化
(
ぐたいくわ
)
した
建築物
(
けんちくぶつ
)
の
實現
(
じつげん
)
が
更
(
さら
)
に
望
(
のぞ
)
ましいことである。
假令
(
たとひ
)
その
成績
(
せいせき
)
に
多少
(
たせう
)
の
缺點
(
けつてん
)
が
認
(
みと
)
められても
夫
(
それ
)
は
問題
(
もんだい
)
でない。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
毎朝
(
まいあさ
)
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
く
方面
(
はうめん
)
が
異
(
ことな
)
つて
居
(
ゐ
)
るにも
拘
(
かゝは
)
らず、
同時
(
どうじ
)
に
立
(
た
)
つて
行
(
ゆ
)
くのを
見
(
み
)
なければ
心
(
こゝろ
)
が
濟
(
す
)
まないのであつた。
毎朝
(
まいあさ
)
さうするので
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それと
同時
(
どうじ
)
に
地震波
(
ぢしんぱ
)
は
地球内部
(
ちきゆうないぶ
)
の
方向
(
ほうこう
)
にも
進行
(
しんこう
)
して
反對
(
はんたい
)
の
方面
(
ほうめん
)
に
現
(
あらは
)
れ、
場合
(
ばあひ
)
によつては
地球
(
ちきゆう
)
の
表面
(
ひようめん
)
で
反射
(
はんしや
)
して
再
(
ふたゝ
)
び
他
(
た
)
の
方面
(
ほうめん
)
に
向
(
むか
)
うのもある。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
旋頭歌
(
せどうか
)
といふものに
發達
(
はつたつ
)
して
行
(
ゆ
)
くと
同時
(
どうじ
)
に、
片歌
(
かたうた
)
自身
(
じしん
)
が、
短歌
(
たんか
)
を
作
(
つく
)
り
上
(
あ
)
げるように、
次第
(
しだい
)
に、
音
(
おん
)
の
數
(
かず
)
を
増
(
ま
)
し、
内容
(
ないよう
)
が
複雜
(
ふくざつ
)
になつてゐました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
若
(
も
)
し
日
(
ひ
)
が
落
(
お
)
ちてから
來
(
く
)
るとすれば、
此方
(
こちら
)
が
認
(
みと
)
められない
便宜
(
べんぎ
)
があると
同時
(
どうじ
)
に、
暗
(
くら
)
い
中
(
なか
)
を
通
(
とほ
)
る
人
(
ひと
)
の
顏
(
かほ
)
の
分
(
わか
)
らない
不都合
(
ふつがふ
)
があつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
すると
間
(
ま
)
もなく
凄
(
すさま
)
じい
音
(
おと
)
をはためかせて、
汽車
(
きしや
)
が
隧道
(
トンネル
)
へなだれこむと
同時
(
どうじ
)
に、
小娘
(
こむすめ
)
の
開
(
あ
)
けようとした
硝子戸
(
ガラスど
)
は、とうとうばたりと
下
(
した
)
へ
落
(
お
)
ちた。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ガラガラとガラスの
破片
(
はへん
)
のとびちる音が
気味悪
(
きみわる
)
くひびいた。
同時
(
どうじ
)
にくるいたったくまは
一声
(
ひとこえ
)
高くうなると、自分を目がけてとびかかってきた。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
また
松島
(
まつしま
)
では、
老母
(
ろうぼ
)
と
少女
(
しようじよ
)
とが
抱
(
だ
)
き
合
(
あは
)
せて
葬
(
はうむ
)
つてありましたが、これは
定
(
さだ
)
めし
祖母
(
そぼ
)
と
孫娘
(
まごむすめ
)
とが
同時
(
どうじ
)
に
病死
(
びようし
)
したものを
葬
(
はうむ
)
つたものと
思
(
おも
)
はれます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
実
(
じつ
)
は
神界
(
しんかい
)
から、
雨
(
あめ
)
を
降
(
ふ
)
らせるに
就
(
つ
)
いては、
同時
(
どうじ
)
に
雷
(
かみなり
)
の
方
(
ほう
)
も
見
(
み
)
せてやれとのお
達
(
たっ
)
しが
参
(
まい
)
ったのじゃ。それで
今
(
いま
)
その
手筈
(
てはず
)
をしているところで……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
次
(
つぎ
)
に
硯友社
(
けんいうしや
)
の
興
(
な
)
るに
就
(
つ
)
いて、第二の
動機
(
だうき
)
となつたのは、
思案外史
(
しあんがいし
)
と
予備門
(
よびもん
)
の
同時
(
どうじ
)
の
入学生
(
にふがくせい
)
で
相識
(
あいし
)
つたのです、
其頃
(
そのころ
)
は
石橋雨香
(
いしばしうかう
)
と
云
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
ました
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
小石
(
こいし
)
が
床
(
ゆか
)
の
上
(
うへ
)
に
落
(
お
)
ち
散
(
ち
)
つた
時
(
とき
)
に、それが
殘
(
のこ
)
らず
小
(
ちひ
)
さな
菓子
(
くわし
)
と
變
(
かは
)
つたのを
見
(
み
)
て、
愛
(
あい
)
ちやんは
大層
(
たいそう
)
驚
(
おどろ
)
きました、が
又
(
また
)
同時
(
どうじ
)
に
好
(
い
)
い
事
(
こと
)
を
考
(
かんが
)
へつきました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
...
貴樣達
(
きさまたち
)
も
知
(
し
)
つとる
通
(
とほ
)
り
中根
(
なかね
)
はあの
行軍
(
かうぐん
)
の
途中
(
とちう
)
過
(
あやま
)
つて
川
(
かは
)
へ
落
(
お
)
ちた‥‥」と、
軍曹
(
ぐんそう
)
はジロりと
中根
(
なかね
)
を
見
(
み
)
た。「クスつ‥‥」と、
誰
(
だれ
)
かが
同時
(
どうじ
)
に
吹
(
ふ
)
き
出
(
だ
)
した。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
どなると
同時
(
どうじ
)
に、フイと、おどるようなからだつき——足を開き、腰を沈ませたかと思うと、抜きうちに左膳の
胴
(
どう
)
へ!
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
自分
(
じぶん
)
は
學力
(
がくりよく
)
優等
(
いうとう
)
といふので
自分
(
じぶん
)
の
居
(
ゐ
)
る
級
(
くらす
)
と
志村
(
しむら
)
の
居
(
ゐ
)
る
級
(
くらす
)
とを
同時
(
どうじ
)
にやるべく
校長
(
かうちやう
)
から
特別
(
とくべつ
)
の
處置
(
しよち
)
をせられるので
自然
(
しぜん
)
志村
(
しむら
)
は
自分
(
じぶん
)
の
競爭者
(
きやうさうしや
)
となつて
居
(
ゐ
)
た。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
そしてとうとう、
踊
(
おど
)
りのさいちゅうに、コスモは力がつきてぱったり
倒
(
たお
)
れてしまいました。
同時
(
どうじ
)
に、コスマのマンドリンも、ぷつりと糸が切れました。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
彈丸
(
だんぐわん
)
は
物
(
もの
)
の
見事
(
みごと
)
に
其
(
その
)
一羽
(
いちは
)
を
斃
(
たを
)
したが、
同時
(
どうじ
)
に
他
(
た
)
の
鳥群
(
てうぐん
)
は、
吾等
(
われら
)
に
敵對
(
てきたい
)
の
色
(
いろ
)
があると
看
(
み
)
て
取
(
と
)
つたから
堪
(
たま
)
らない。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
あの
手
(
て
)
に
握
(
にぎ
)
つた
他
(
ほか
)
の
手
(
て
)
、あの
胸
(
むね
)
に
擁
(
いだ
)
いた
他
(
ほか
)
の
胸
(
むね
)
のあつたことを
想像
(
さうぞう
)
して、
心臓
(
しんざう
)
の
鼓動
(
こどう
)
も一
時
(
じ
)
に
停
(
とま
)
り、
呼吸
(
いき
)
も
窒
(
ふさ
)
がつたやうに
覚
(
おぼ
)
えた。
同時
(
どうじ
)
に
色々
(
いろ/\
)
の
疑問
(
ぎもん
)
が
胸
(
むね
)
に
起
(
おこ
)
つた。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
思ふに土偶
製作者
(
せいさくしや
)
の意は頭巾の形を表はすと
同時
(
どうじ
)
に耳輪の
存在
(
そんざい
)
をも併せ示さんとするに
在
(
あ
)
りしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
二人
(
ふたり
)
は
同時
(
どうじ
)
に
閭
(
りよ
)
を
一目
(
ひとめ
)
見
(
み
)
た。それから
二人
(
ふたり
)
で
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
せて
腹
(
はら
)
の
底
(
そこ
)
から
籠
(
こ
)
み
上
(
あ
)
げて
來
(
く
)
るやうな
笑聲
(
わらひごゑ
)
を
出
(
だ
)
したかと
思
(
おも
)
ふと、一しよに
立
(
た
)
ち
上
(
あ
)
がつて、
厨
(
くりや
)
を
驅
(
か
)
け
出
(
だ
)
して
逃
(
に
)
げた。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
外國
(
ぐわいこく
)
から
直接
(
ちよくせつ
)
日本
(
にほん
)
に
輸入
(
ゆにふ
)
するものは一
割
(
わり
)
一
分
(
ぶ
)
皆
(
みな
)
高
(
たか
)
く
買
(
か
)
はなければならぬのである。
同時
(
どうじ
)
に
外國
(
ぐわいこく
)
から
直接
(
ちよくせつ
)
輸入
(
ゆにふ
)
される
物
(
もの
)
の
競爭品
(
きやうさうひん
)
或
(
あるひ
)
は
類似
(
るゐじ
)
の
品物
(
しなもの
)
も
皆
(
みな
)
大同小異
(
だいどうせうい
)
騰貴
(
とうき
)
するのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
じゅうぶん
心得
(
こころえ
)
ている花前は、なんの
苦
(
く
)
もなくはね牛の乳をしぼってしまった。主人は
安心
(
あんしん
)
すると
同時
(
どうじ
)
に、つくづく花前の
容貌風采
(
ようぼうふうさい
)
を
注視
(
ちゅうし
)
して、一種の感じを
禁
(
きん
)
じえなかった。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
活東子
(
くわつとうし
)
が十
月
(
ぐわつ
)
卅一
日
(
にち
)
に
鐵鉢形
(
てつはつがた
)
の
小土器
(
せうどき
)
を
掘當
(
ほりあ
)
てながら、
過
(
あやま
)
つてそれを
破
(
わ
)
つたので、
破鐵鉢
(
はてつばつ
)
の
綽號
(
あだな
)
を
取
(
と
)
りなどしたが、それと
同時
(
どうじ
)
に
出
(
だ
)
した
把手附
(
とつてつき
)
の
小土器
(
せうどき
)
は、
少
(
すこ
)
し
缺
(
か
)
げては
居
(
ゐ
)
るが
珍形
(
ちんけい
)
で
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
ねこは
薬
(
くすり
)
をのませると
同時
(
どうじ
)
に、ひもでしばって
逃
(
に
)
げださぬようにしておいたんだ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
発見者
(
はっけんしゃ
)
は、
老人
(
ろうじん
)
の
家
(
うち
)
のすぐとなりに
住
(
す
)
んでいて、
去年
(
きょねん
)
あたり
開業
(
かいぎょう
)
した
島本守
(
しまもとまもる
)
という
医学士
(
いがくし
)
だつたが、
島本医師
(
しまもといし
)
は、
警察
(
けいさつ
)
へ
事件
(
じけん
)
を
通報
(
つうほう
)
すると
同時
(
どうじ
)
に、
大要
(
たいよう
)
次
(
つぎ
)
のごとく、その
前後
(
ぜんご
)
の
事情
(
じじょう
)
を
述
(
の
)
べた。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
……
手
(
て
)
のまだ
離
(
はな
)
れない
中
(
うち
)
に、さしわたし
一町
(
いつちやう
)
とは
離
(
はな
)
れない
中六番町
(
なかろくばんちやう
)
から
黒煙
(
くろけむり
)
を
揚
(
あ
)
げたのがはじまりである。——
同時
(
どうじ
)
に、
警鐘
(
けいしよう
)
を
亂打
(
らんだ
)
した。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
このとき、
同時
(
どうじ
)
に、それを
打
(
う
)
ち
消
(
け
)
すように、
自分
(
じぶん
)
より、ずっと
勇敢
(
ゆうかん
)
な、いきいきした、やはり、それも
自分
(
じぶん
)
の
心
(
こころ
)
と
思
(
おも
)
われないような
声
(
こえ
)
が
その日から正直になった話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は
直
(
すぐ
)
自分
(
じぶん
)
に
近
(
ちか
)
く
手拭
(
てぬぐひ
)
被
(
かぶ
)
つたおつぎの
姿
(
すがた
)
が
徐
(
おもむ
)
ろに
動
(
うご
)
いて
來
(
く
)
るのを
見
(
み
)
た。
其
(
それ
)
と
同時
(
どうじ
)
に
竊
(
ひそか
)
に
落
(
お
)
ち
行
(
ゆ
)
く
草履
(
ざうり
)
の
音
(
おと
)
が
勘次
(
かんじ
)
の
耳
(
みゝ
)
に
響
(
ひゞ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
と、
同時
(
どうじ
)
に、はげしく水の中にもりを
突
(
つ
)
っこみました。もりを引きあげたときには、みごとなウナギが突きささっていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
これは
結婚
(
けつこん
)
に
先立
(
さきだ
)
つて、
新
(
あたら
)
しい
家
(
いへ
)
を
建
(
た
)
てる、その
新築
(
しんちく
)
の
室
(
むろ
)
の
讃
(
ほ
)
め
言葉
(
ことば
)
で、
同時
(
どうじ
)
に、
新婚者
(
しんこんしや
)
の
幸福
(
こうふく
)
を
祈
(
いの
)
る
意味
(
いみ
)
の
言葉
(
ことば
)
なのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
同時
(
どうじ
)
に、
今
(
いま
)
迄
(
まで
)
世間
(
せけん
)
に
向
(
むか
)
つて、
積極的
(
せききよくてき
)
に
好意
(
かうい
)
と
親切
(
しんせつ
)
を
要求
(
えうきう
)
する
勇氣
(
ゆうき
)
を
有
(
も
)
たなかつた
彼
(
かれ
)
は、
突然
(
とつぜん
)
此
(
この
)
主人
(
しゆじん
)
の
申
(
まを
)
し
出
(
いで
)
に
逢
(
あ
)
つて
少
(
すこ
)
し
間誤
(
まご
)
つく
位
(
くらゐ
)
驚
(
おど
)
ろいた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
イヤそれとも
少
(
すこ
)
し
異
(
ちが
)
う……。
現界
(
うつしよ
)
にお
宮
(
みや
)
が
建
(
た
)
つ
時
(
とき
)
には、
同時
(
どうじ
)
に
又
(
また
)
こちらの
世界
(
せかい
)
にもお
宮
(
みや
)
が
建
(
た
)
ち、そなたとしてはこちらのお
宮
(
みや
)
の
方
(
ほう
)
に
入
(
はい
)
るのじゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ふと、
鏡
(
かがみ
)
のおもてから
眼
(
め
)
を
放
(
はな
)
したおせんの
唇
(
くちびる
)
は、
小
(
ちい
)
さく
綻
(
ほころ
)
びた。と
同時
(
どうじ
)
に、すり
寄
(
よ
)
るように、
体
(
からだ
)
は
戸棚
(
とだな
)
の
前
(
まえ
)
へ
近寄
(
ちかよ
)
った。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
けわしい
崖
(
がけ
)
の
中腹
(
ちゅうふく
)
を走っている列車は、それと
同時
(
どうじ
)
に
数
(
すう
)
十
尺
(
しゃく
)
の下に
岩
(
いわ
)
をかんでいる
激流
(
げきりゅう
)
に、
墜落
(
ついらく
)
するよりほかはない。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
それと
同時
(
どうじ
)
に
津浪
(
つなみ
)
を
伴
(
ともな
)
ふことが
其特色
(
そのとくしよく
)
である。これに
反
(
はん
)
して
局部性
(
きよくぶせい
)
の
大地震
(
おほぢしん
)
は
規模
(
きぼ
)
狹小
(
きようしよう
)
であるが、
多
(
おほ
)
く
陸地
(
りくち
)
に
起
(
おこ
)
るがために
震動
(
しんどう
)
の
性質
(
せいしつ
)
が
急激
(
きゆうげき
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
併
(
しか
)
し
味
(
あぢ
)
の
美
(
び
)
なるものは
多
(
おほ
)
くは
又
(
また
)
同時
(
どうじ
)
に
營養
(
えいやう
)
にも
宜
(
よろ
)
しいので、
人
(
ひと
)
は
不知不識
(
しらず/″\
)
營養
(
えいやう
)
を
得
(
う
)
る
處
(
ところ
)
に
天
(
てん
)
の
配劑
(
はいざい
)
の
妙機
(
めうぎ
)
がある。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
『そんなら
福鼠
(
ふくねずみ
)
だ!』と
彼等
(
かれら
)
二人
(
ふたり
)
は
叫
(
さけ
)
んで、『
起
(
お
)
きろ、
福鼠
(
ふくねずみ
)
!』と
云
(
い
)
ひさま、
同時
(
どうじ
)
に
兩方
(
りやうはう
)
からそれを
抓
(
つね
)
りました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
しかも
同
(
おな
)
じ
形
(
かたち
)
をした
土器
(
どき
)
が
同時
(
どうじ
)
に
多
(
おほ
)
く
出
(
で
)
て
來
(
き
)
ますところを
見
(
み
)
ますと、これらの
土器
(
どき
)
は、
今日
(
こんにち
)
のように
工業的
(
こうぎようてき
)
に
製造
(
せいぞう
)
せられたものと
想像
(
そう/″\
)
することが
出來
(
でき
)
ます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
そのうち、こちらの汽車はしだいにとまりかけて、一つ大きくゆれてまったく
止
(
とま
)
ってしまいました。と
同時
(
どうじ
)
に、
向
(
むこ
)
うの汽車もとまりました。
危
(
あぶな
)
いところでした。
ばかな汽車
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
それと
同時
(
どうじ
)
に、
一旦
(
いつたん
)
家
(
いへ
)
に
歸
(
かへ
)
つた
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
は、
金
(
きん
)
モールの
光
(
ひかり
)
燦爛
(
さんらん
)
たる
海軍大佐
(
かいぐんたいさ
)
の
盛裝
(
せいさう
)
で、
一隊
(
いつたい
)
の
水兵
(
すいへい
)
を
指揮
(
しき
)
して、
屏風岩
(
べうぶいわ
)
の
下
(
した
)
なる
秘密造船所
(
ひみつざうせんじよ
)
の
中
(
なか
)
へと
進入
(
すゝみい
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
が、さう
答
(
こた
)
へながらも
夜
(
よる
)
がそんなに
更
(
ふ
)
けたかと
思
(
おも
)
ふと
同時
(
どうじ
)
に、
私
(
わたし
)
の
眠
(
ねむ
)
たさは一さう
濃
(
こ
)
くなつた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
同時
(
どうじ
)
に
爲替相場
(
かはせさうば
)
の
調節
(
てうせつ
)
、
國際貸借
(
こくさいたいしやく
)
の
改善
(
かいぜん
)
に
此上
(
このうへ
)
もない
次第
(
しだい
)
と
考
(
かんが
)
へる。
尚
(
な
)
ほ
前
(
まへ
)
に
述
(
の
)
べた
如
(
ごと
)
く、
金解禁
(
きんかいきん
)
は
日本内地
(
にほんないち
)
から
見
(
み
)
てもさうであるが、
海外
(
かいぐわい
)
から
見
(
み
)
れば一
層
(
そう
)
の
大問題
(
だいもんだい
)
である。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
背負揚
(
しよいあげ
)
のうちに、
何等
(
なんら
)
の
秘密
(
ひみつ
)
があらうとは
思
(
おも
)
はぬ。が、もし
有
(
あ
)
つたら
如何
(
どう
)
する?と
叫
(
さけ
)
んだのも、
恐
(
おそら
)
く
此
(
こ
)
の
猜疑心
(
さいぎしん
)
であらう。
私
(
わたし
)
はそれを
感
(
かん
)
ずると
同時
(
どうじ
)
に、
妙
(
めう
)
に
可厭
(
いや
)
な
気
(
き
)
が
差
(
さ
)
した。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
その髮の毛が、一本ずゝ
拔
(
ぬ
)
けるのに從つて下人の
心
(
こゝろ
)
からは、恐怖が少しづつ消えて行つた。さうして、それと
同時
(
どうじ
)
に、この老婆に對するはげしい
憎惡
(
ぞうを
)
が、少しづゝ動いて來た。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
宅
(
たく
)
の
物置
(
ものおき
)
に
曾
(
かつ
)
て
自分
(
じぶん
)
が
持
(
もち
)
あるいた
畫板
(
ゑばん
)
が
有
(
あ
)
つたの
見
(
み
)
つけ、
同時
(
どうじ
)
に
志村
(
しむら
)
のことを
思
(
おも
)
ひだしたので、
早速
(
さつそく
)
人
(
ひと
)
に
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
ると、
驚
(
おどろ
)
くまいことか、
彼
(
かれ
)
は十七の
歳
(
とし
)
病死
(
びやうし
)
したとのことである。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
また
一方
(
いつぽう
)
では
人口
(
じんこう
)
の
増加
(
ぞうか
)
につれてこれまで
食料
(
しよくりよう
)
にしてゐた
草
(
くさ
)
や
木
(
き
)
の
實
(
み
)
もだん/\
足
(
た
)
りなくなり、それを
補
(
おぎな
)
ふために
畑
(
はたけ
)
をこしらへて、
農作
(
のうさく
)
をする
必要
(
ひつよう
)
がおこるし、
同時
(
どうじ
)
にまた
野獸
(
やじゆう
)
も
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
“同時”の意味
《名詞》
同時(どうじ)
二つ以上のことが、同じ時期や時代に行われること。
時間が同じであること。
(出典:Wiktionary)
同
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
“同時”で始まる語句
同時代
同時調節
同時代人