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何
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なに
ふりがな文庫
“
何
(
なに
)” の例文
しるべの
燈火
(
ともしび
)
かげゆれて、
廊下
(
らうか
)
の
闇
(
やみ
)
に
恐
(
おそ
)
ろしきを
馴
(
な
)
れし
我家
(
わがや
)
の
何
(
なに
)
とも
思
(
おも
)
はず、
侍女
(
こしもと
)
下婢
(
はした
)
が
夢
(
ゆめ
)
の
最中
(
たゞなか
)
に
奧
(
おく
)
さま
書生
(
しよせい
)
の
部屋
(
へや
)
へとおはしぬ。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
と、
困
(
こま
)
ってべそをかきました。するうち、ふと
何
(
なに
)
か
思
(
おも
)
いついたとみえて、いきなりお
重箱
(
じゅうばこ
)
をかかえて、
本堂
(
ほんどう
)
へ
駆
(
か
)
け
出
(
だ
)
して行きました。
和尚さんと小僧
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
何
(
なに
)
、
男
(
をとこ
)
を
殺
(
ころ
)
すなぞは、あなた
方
(
がた
)
の
思
(
おも
)
つてゐるやうに、
大
(
たい
)
した
事
(
こと
)
ではありません。どうせ
女
(
をんな
)
を
奪
(
うば
)
ふとなれば、
必
(
かならず
)
、
男
(
をとこ
)
は
殺
(
ころ
)
されるのです。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
馬鹿野郎
(
ばかやらう
)
、
何
(
なに
)
をして
居
(
ゐ
)
る。まるで
文句
(
もんく
)
が
分
(
わか
)
らないから、
巖谷
(
いはや
)
が
俥
(
くるま
)
で
駈
(
か
)
けつけて、もう
内
(
うち
)
へ
來
(
き
)
てゐるんだ。うつそりめ、
何
(
なに
)
をして
居
(
ゐ
)
る。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
言
(
い
)
って、あたりを
見𢌞
(
みまわ
)
した
時
(
とき
)
の
袖子
(
そでこ
)
は
何
(
なに
)
がなしに
悲
(
かな
)
しい
思
(
おも
)
いに
打
(
う
)
たれた。その
悲
(
かな
)
しみは
幼
(
おさな
)
い
日
(
ひ
)
に
別
(
わか
)
れを
告
(
つ
)
げて
行
(
ゆ
)
く
悲
(
かな
)
しみであった。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
しかし
私
(
わたくし
)
は三
途
(
ず
)
の
川
(
かわ
)
らしいものを
渡
(
わた
)
った
覚
(
おぼ
)
えはない……
閻魔様
(
えんまさま
)
らしいものに
逢
(
あ
)
った
様子
(
ようす
)
もない……
何
(
なに
)
が
何
(
なに
)
やらさっぱり
腑
(
ふ
)
に
落
(
お
)
ちない。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
でもまあ
無事
(
ぶじ
)
でよかつた。
人間
(
にんげん
)
め! もうどれほど
俺達
(
おれたち
)
の
仲間
(
なかま
)
を
殺
(
ころ
)
しやがつたか。これを
不倶戴天
(
ふぐたいてん
)
の
敵
(
てき
)
とゆはねえで、
何
(
なに
)
を
言
(
ゆ
)
ふんだ。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
宗助
(
そうすけ
)
にも
御米
(
およね
)
にも
思
(
おも
)
ひ
掛
(
が
)
けない
程
(
ほど
)
稀
(
たま
)
な
客
(
きやく
)
なので、
二人
(
ふたり
)
とも
何
(
なに
)
か
用
(
よう
)
があつての
訪問
(
はうもん
)
だらうと
推
(
すゐ
)
したが、
果
(
はた
)
して
小六
(
ころく
)
に
關
(
くわん
)
する
件
(
けん
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
御主
(
おんあるじ
)
耶蘇様
(
イエスさま
)
は
百合
(
ゆり
)
のやうにお
白
(
しろ
)
かつたが、
御血
(
おんち
)
の
色
(
いろ
)
は
真紅
(
しんく
)
である。はて、
何故
(
なぜ
)
だらう。
解
(
わか
)
らない。きつと
何
(
なに
)
かの
巻物
(
まきもの
)
に
書
(
か
)
いてある
筈
(
はず
)
だ。
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
此女
(
このをんな
)
は
国
(
くに
)
から
連
(
つ
)
れて
来
(
き
)
たのではない、
江戸
(
えど
)
で
持
(
も
)
つた
女
(
をんな
)
か知れない、それは
判然
(
はつきり
)
分
(
わか
)
らないが、
何
(
なに
)
しろ
薄情
(
はくじやう
)
の
女
(
をんな
)
だから
亭主
(
ていしゆ
)
を
表
(
おもて
)
へ
突
(
つ
)
き出す。
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『
譽
(
ほ
)
められても
嬉
(
うれ
)
しくはないぞ。
玄竹
(
げんちく
)
、それより
何
(
なに
)
か
面白
(
おもしろ
)
い
話
(
はなし
)
でもせんか。』と、
但馬守
(
たじまのかみ
)
の
顏
(
かほ
)
には、どうも
冴
(
さ
)
え
切
(
き
)
らぬ
色
(
いろ
)
があつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
すると
遠
(
とほ
)
くの
方
(
はう
)
でパタ/\と
小
(
ちひ
)
さな
跫音
(
あしおと
)
のするのが
聞
(
きこ
)
えました、
愛
(
あい
)
ちやんは
急
(
いそ
)
いで
眼
(
め
)
を
拭
(
ふ
)
いて
何
(
なに
)
か
來
(
き
)
たのだらうかと
見
(
み
)
てゐました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
私
(
わたくし
)
は
元來
(
ぐわんらい
)
膝栗毛的
(
ひざくりげてき
)
の
旅行
(
りよかう
)
であるから、
何
(
なに
)
も
面倒
(
めんだう
)
はない、
手提革包
(
てさげかばん
)
一個
(
ひとつ
)
を
船室
(
キヤビン
)
の
中
(
なか
)
へ
投込
(
なげこ
)
んだまゝ
直
(
す
)
ぐ
春枝夫人等
(
はるえふじんら
)
の
船室
(
キヤビン
)
へ
訪
(
おと
)
づれた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
夜
(
よる
)
のこたァ、こっちが
寝
(
ね
)
てるうちだから、
何
(
なに
)
をしても
構
(
かま
)
わねえが、お
天道様
(
てんとうさま
)
が、
上
(
あが
)
ったら、その
匂
(
におい
)
だけに
止
(
や
)
めてもらいてえッてよ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
が
忽
(
たちま
)
ち、
何
(
なに
)
か
恐
(
おそろ
)
しい
事
(
こと
)
でも
急
(
きふ
)
に
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
したかのやうに、
彼
(
かれ
)
は
頭
(
かしら
)
を
抱
(
かゝ
)
へるなり、
院長
(
ゐんちやう
)
の
方
(
はう
)
へくるりと
背
(
せ
)
を
向
(
む
)
けて、
寐臺
(
ねだい
)
の
上
(
うへ
)
に
横
(
よこ
)
になつた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
或
(
ある
)
未亡人
(
びばうじん
)
などは日本の物事と云へば
何
(
なに
)
でも愛着して、同じ仲間の婦人と
竹刀
(
しなへ
)
を執つて撃剣をしたり
御
(
お
)
経を読んだりなんかする
相
(
さう
)
だ。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
否
(
いいえ
)
、
俺
(
わし
)
一人の道楽仕事ですから、
何
(
なに
)
っぽも出来ません。この寺では初代宗長以来片手間に灰吹を拵えて売りました。それに吐月峯と銘を
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
盜
(
と
)
らつた
上
(
うへ
)
に
恁
(
か
)
うして
暇
(
ひま
)
潰
(
つぶ
)
して、おまけに
分署
(
ぶんしよ
)
へ
出
(
で
)
て
怒
(
おこ
)
られたり
何
(
なに
)
つかすんぢや、こんな
詰
(
つま
)
んねえこたあ
滅多
(
めつた
)
ありあんせんかんね
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
郊外生活の地続き、猫の額ほどな
空地
(
あきち
)
に十歩の春を
娯
(
たのし
)
まうとする花いぢりも、かういふ
輩
(
てあひ
)
に
遭
(
あ
)
つては
何
(
なに
)
も
角
(
か
)
も滅茶苦茶に荒されてしまふ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
それに、
月末
(
つきずゑ
)
だつてもう
近
(
ちか
)
いんだし、
何
(
なに
)
もそんなあつてもなくつてもいい
壁掛
(
かべかけ
)
なんかを
今
(
いま
)
お
買
(
か
)
ひになることないぢやありませんか
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
何
(
なん
)
が
故
(
ゆえ
)
に
私宅教授
(
したくけふじゆ
)
の口がありても
錢取道
(
ぜにとるみち
)
を
考
(
かんが
)
へず、
下宿屋
(
げしゆくや
)
の
婢
(
ひ
)
に、
何
(
なに
)
を
爲
(
し
)
て
居
(
ゐ
)
ると
問
(
と
)
はれて
考
(
かんが
)
へる
事
(
こと
)
を
爲
(
し
)
て
居
(
ゐ
)
ると
驚
(
おどろ
)
かしたるや。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
笑
(
わら
)
ひ
事
(
ごと
)
では
無
(
な
)
い、
既
(
も
)
う
何
(
なに
)
か
出
(
で
)
ても
好
(
い
)
い
頃
(
ころ
)
だと、
心中
(
しんちう
)
いろ/\
苦悶
(
くもん
)
して
居
(
ゐ
)
るが
如何
(
どう
)
も
出
(
で
)
ない、
破片
(
はへん
)
、
獸骨
(
じうこつ
)
、そんな
處
(
ところ
)
しか
見出
(
みいた
)
さぬ。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
だが、私の
胸
(
むね
)
の中からは、
何
(
なに
)
物もわき上つては来なかつた。私は私の心に詮つてゐるものをふるひ落とすやうに、私の心をたゝいてみた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
大船
(
おほふな
)
を
發
(
はつ
)
して
了
(
しま
)
へば
最早
(
もう
)
國府津
(
こふづ
)
へ
着
(
つ
)
くのを
待
(
ま
)
つ
外
(
ほか
)
、
途中
(
とちゆう
)
何
(
なに
)
も
得
(
う
)
ることは
出來
(
でき
)
ないと
思
(
おも
)
ふと、
淺間
(
あさま
)
しい
事
(
こと
)
には
猶
(
な
)
ほ
殘念
(
ざんねん
)
で
堪
(
たま
)
らない。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
媚
(
こび
)
るやうな、
嬲
(
なぶ
)
るやうな、そして
何
(
なに
)
かに
憧
(
あこが
)
れてゐるやうな其の眼……私は
少女
(
せうぢよ
)
の其の
眼容
(
まなざし
)
に
壓付
(
おしつ
)
けられて、我にもなく下を向いて了つた。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
汝
(
ンガ
)
の
夫
(
オド
)
ア
何歳
(
ナンボ
)
だバ。
吾
(
ワイ
)
のナ
今歳
(
コドシ
)
二十六だネ。
何
(
なに
)
、
笑
(
わら
)
ふんダバ。
汝
(
ンガ
)
の
阿母
(
オガ
)
の
姉
(
あね
)
ダテ
二十歳
(
ハダヂ
)
も
下
(
した
)
の
男
(
ヲドゴ
)
有
(
も
)
たけアせ。
吾
(
ワ
)
だけアそれ
程
(
ほど
)
違
(
チガ
)
はねエネ。
地方主義篇:(散文詩)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
曾て帰省した時の服装を見ると、地方では奏任官には大丈夫踏める素晴しい
服装
(
なり
)
で、
何
(
なに
)
しても金の時計をぶら
垂
(
さ
)
げていたと云う。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「だからヨ、一てえその十七の首はどこの誰で、また、
何
(
なに
)
やつが
何
(
なん
)
のために、十七の首をころがそうてえのか、それから聞こう」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
昔
(
むかし
)
の
人
(
ひと
)
は、
今日
(
こんにち
)
田舍
(
ゐなか
)
の
樵
(
きこり
)
や
農夫
(
のうふ
)
が
山
(
やま
)
へ
行
(
ゆ
)
く
時
(
とき
)
に、
鎌
(
かま
)
や
斧
(
をの
)
を
腰
(
こし
)
に
着
(
つ
)
けてゐるように、きっと
何
(
なに
)
か
刃物
(
はもの
)
を
持
(
も
)
つてゐたものと
思
(
おも
)
ひます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
なにしろ、いまは頭がへんになって、
何
(
なに
)
が何やらさっぱりわからないものですから、それを見ても、そんなにびっくりはしませんでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
遊ばされ候はゞ然るべく私し兄の儀を申もいかゞに候へども
何
(
なに
)
ごとによらず
是
(
これ
)
は
斯
(
かう
)
だといふ時は是までも
隨分
(
ずゐぶん
)
他人さまの御世話を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何
(
なに
)
さまこれは負傷したのに相違ないが、それにしても
重傷
(
おもで
)
か
擦創
(
かすり
)
かと、
傷所
(
いたみしょ
)
へ手を
遣
(
や
)
ってみれば、右も左もべッとりとした
血
(
のり
)
。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
誰
(
だれ
)
が
戦争
(
せんそう
)
で
儲
(
まう
)
け、
誰
(
だれ
)
が
何
(
なん
)
の
恨
(
うら
)
みもない
俺達
(
おれたち
)
に
殺
(
ころ
)
し
合
(
あ
)
ひをさせるか、
誰
(
だれ
)
が
死
(
し
)
を
賭
(
と
)
して
俺達
(
おれたち
)
のために
闘
(
たたか
)
ひ、
何
(
なに
)
が
俺達
(
おれたち
)
を
解放
(
かいほう
)
するかを
一九三二・二・二六:―白テロに斃た××聯隊の革命的兵士に―
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
いかにも
言
(
い
)
はれる
通
(
とほり
)
で、
其
(
その
)
頭痛
(
づつう
)
のために
出立
(
しゆつたつ
)
の
日
(
ひ
)
を
延
(
の
)
ばさうかと
思
(
おも
)
つてゐますが、どうして
直
(
なほ
)
してくれられる
積
(
つもり
)
か。
何
(
なに
)
か
藥方
(
やくはう
)
でも
御存
(
ごぞん
)
じか。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
北
(
きた
)
にはゴビの
大沙漠
(
だいさばく
)
があつて、これにも
何
(
なに
)
か
怪物
(
くわいぶつ
)
が
居
(
ゐ
)
るだらうと
考
(
かんが
)
へた。
彼等
(
かれら
)
はゴビの
沙漠
(
さばく
)
から
來
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
は
惡魔
(
あくま
)
の
吐息
(
といき
)
だと
考
(
かんが
)
へたのであらう。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
「うん、あそこなら、
出
(
で
)
ようて、
前
(
まえ
)
の
山
(
やま
)
で
清水
(
しみず
)
が
湧
(
わ
)
くくらいだから、あの
下
(
した
)
なら
水
(
みず
)
は
出
(
で
)
ようが、あんなところへ
井戸
(
いど
)
を
掘
(
ほ
)
って
何
(
なに
)
にするや。」
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
まち
子
(
こ
)
は、いつまでもいつまでも
誰
(
たれ
)
も
何
(
なに
)
も
云
(
い
)
はなかつたら、その
青白
(
あをしろ
)
い
細
(
ほそ
)
い
葉
(
は
)
の
川柳
(
かはやなぎ
)
を
見
(
み
)
つめてゐたかもしれない。この
川柳
(
かはやなぎ
)
も
古郷
(
こきやう
)
に
多
(
おほ
)
い。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
A どうも
永々
(
なが/\
)
と
御馳走樣
(
ごちそうさま
)
。
葉書
(
はがき
)
で
始
(
はじ
)
まつた
御縁
(
ごえん
)
だから
毎日
(
まいにち
)
二
枚
(
まい
)
づつの
往復
(
わうふく
)
ぐらゐ
當
(
あた
)
り
前
(
まへ
)
だね。
然
(
しか
)
し
何
(
なに
)
しろ
葉書
(
はがき
)
といふ
奴
(
やつ
)
は
面白
(
おもしろ
)
いものだね。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
「
吾
(
あ
)
が
隱
(
こも
)
りますに因りて、天の原おのづから
闇
(
くら
)
く、葦原の中つ國も皆闇けむと思ふを、
何
(
なに
)
とかも天の
宇受賣
(
うずめ
)
は
樂
(
あそび
)
し、また八百萬の神
諸
(
もろもろ
)
咲
(
わら
)
ふ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
妻
(
つま
)
はお
光
(
みつ
)
と
云
(
い
)
つて、
今歳
(
ことし
)
二十になる。
何
(
なに
)
かと
云
(
い
)
ふものゝ、
綺緻
(
きりやう
)
は
先
(
まづ
)
不足
(
ふそく
)
のない
方
(
はう
)
で、
体
(
からだ
)
の
発育
(
はついく
)
も
申分
(
まをしぶん
)
なく、
胴
(
どう
)
や四
肢
(
し
)
の
釣合
(
つりあひ
)
も
幾
(
ほとん
)
ど
理想
(
りさう
)
に
近
(
ちか
)
い。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
こんな事は、畑ちがいの僕にさえ、常識として判っているが、大阪町人の幾人が、この事実に対して
何
(
なに
)
を
何
(
ど
)
う考えているか?
大阪を歩く
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
モン妻 おゝ、ロミオは
何處
(
どこ
)
に?(ベンヺーリオーに)
今日
(
けふ
)
そなた
逢
(
あ
)
はしましたか?
此
(
この
)
騷動
(
さうどう
)
に
關係
(
かゝりあ
)
うてゐなんだは、ま、
何
(
なに
)
よりも
喜
(
よろこ
)
ばしい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
いづれも
有益
(
ゆうえき
)
な
資料
(
しりよう
)
であつて、
今日
(
こんにち
)
でも
地震學
(
ぢしんがく
)
について
何
(
なに
)
か
研究
(
けんきゆう
)
でも
試
(
こゝろ
)
みんとするものゝ、
必
(
かなら
)
ず
參考
(
さんこう
)
すべき
古典書
(
こてんしよ
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
月
(
つき
)
雪
(
ゆき
)
花
(
はな
)
は
魯
(
おろ
)
か
犬
(
いぬ
)
が
子
(
こ
)
を
産
(
う
)
んだとては
一句
(
いつく
)
を
作
(
つく
)
り
猫
(
ねこ
)
が
肴
(
さかな
)
を
窃
(
ぬす
)
んだとては
一杯
(
いつぱい
)
を
飲
(
の
)
み
何
(
なに
)
かにつけて
途方
(
とはう
)
もなく
嬉
(
うれ
)
しがる事おかめが
甘酒
(
あまざけ
)
に
酔
(
ゑ
)
ふと
仝
(
おな
)
じ。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
福井
何
(
なに
)
言うんだよ。これッきり別れると言うんじゃない。おれも一緒に行かれるようなら、一緒に行きたいんだが……。
渡鳥いつかへる:軽演劇一幕四場
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「
何
(
なに
)
しろこりゃ
男
(
おとこ
)
だもの、きりょうなんか
大
(
たい
)
した
事
(
こと
)
じゃないさ。
今
(
いま
)
に
強
(
つよ
)
くなって、しっかり
自分
(
じぶん
)
の
身
(
み
)
をまもる
様
(
よう
)
になる。」
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
歌
(
うた
)
の
表面
(
ひようめん
)
は
一種
(
いつしゆ
)
の
譬
(
たと
)
へで、
何
(
なに
)
か
別
(
べつ
)
のことがいつてあるのだらうといふ
心持
(
こゝろも
)
ちが、
起
(
おこ
)
りませんか。きっと
起
(
おこ
)
るとおもひます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
草
(
くさ
)
の
中
(
なか
)
に
半身
(
はんしん
)
を
沒
(
ぼつ
)
して、
二人
(
ふたり
)
はいひ
爭
(
あらそ
)
つてゐた。
男
(
をとこ
)
は
激
(
はげ
)
しく
何
(
なに
)
かいひながら、
搖
(
ゆ
)
すぶるやうに
女
(
をんな
)
の
肩
(
かた
)
を
幾度
(
いくど
)
も
小突
(
こづ
)
いた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
と。
此
(
こ
)
れ
(一五)
何
(
なに
)
を
以
(
もつ
)
て
稱
(
しよう
)
せられたる。
(一六)
太史公
(
たいしこう
)
曰
(
いは
)
く、
余
(
よ
)
、
箕山
(
きざん
)
に
登
(
のぼ
)
りしに、
其上
(
そのうへ
)
に
蓋
(
けだ
)
し
許由
(
きよいう
)
の
冢
(
つか
)
有
(
あ
)
りと
云
(
い
)
ふ。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
『
癪
(
しやく
)
にさわるけれど、
誰
(
だれ
)
か
仲間
(
なかま
)
を
誘
(
さそ
)
つてやらう。
仲間
(
なかま
)
と
飛
(
と
)
ぶなら
楽
(
らく
)
なもんだ、
何
(
なに
)
か
饒舌
(
しやべ
)
つてるうちには
着
(
つ
)
くだらうし。』
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
“何”の解説
何(か)は、漢姓のひとつ。『百家姓』の21番目。
(出典:Wikipedia)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“何”を含む語句
何処
如何
何方
何故
何人
何時
何所
幾何
奈何
何樣
何程
何様
何日
何處
何事
如何様
何家
何分
何等
何者
...