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少々
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せう/\
ふりがな文庫
“
少々
(
せう/\
)” の例文
あゝ……
有難
(
ありがた
)
うよ……
何
(
ど
)
うもピリ/\痛んで
堪
(
たま
)
らない……深く切つたと見えて血が止まらない……モシ
少々
(
せう/\
)
お願ひがございますがな
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
右
(
みぎ
)
の
車麩
(
くるまぶ
)
のあるのを
見
(
み
)
つけて、おかみさんと
馴染
(
なじみ
)
だから、
家内
(
かない
)
が
頼
(
たの
)
んで、
一
(
ひと
)
かゞり
無理
(
むり
)
に
讓
(
ゆづ
)
つて
貰
(
もら
)
つたので——
少々
(
せう/\
)
おかゝを
驕
(
おご
)
つて
煮
(
に
)
た。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
日本
(
にほん
)
の
麻雀
(
マアジヤン
)
も
近頃
(
ちかごろ
)
は
少々
(
せう/\
)
猫
(
ねこ
)
も
杓子
(
しやくし
)
もの
感
(
かん
)
じになつてしまつたが、
僅
(
わづ
)
か四五
年
(
ねん
)
ほどの
間
(
あひだ
)
にこれほど
隆盛
(
りうせい
)
を
見
(
み
)
た
勝負事
(
しようぶごと
)
はあるまいし
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
『
貴方
(
あなた
)
に
少々
(
せう/\
)
お
願
(
ねがひ
)
が
有
(
あ
)
つて
出
(
で
)
たのですが、
何卒
(
どうぞ
)
貴方
(
あなた
)
は
私
(
わたくし
)
と一つ
立合診察
(
たちあひしんさつ
)
を
爲
(
し
)
ては
下
(
くだ
)
さらんか、
如何
(
いかゞ
)
でせう。』と、
然
(
さ
)
り
氣
(
げ
)
なくハヾトフは
云
(
い
)
ふ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
第三
酒
(
さけ
)
茶
(
ちや
)
菓子
(
かし
)
の
類
(
るゐ
)
は
食時
(
しよくじ
)
の
節
(
せつ
)
少々
(
せう/\
)
用
(
もち
)
ゐて
飮食
(
いんしよく
)
の
消化
(
せうくわ
)
を
扶
(
たす
)
くるは
害
(
がい
)
なしと
雖
(
いへど
)
も、その
時限
(
じげん
)
の
外
(
ほか
)
退屈
(
たいくつ
)
の
時
(
とき
)
用
(
もちゆ
)
る
等
(
とう
)
は
害
(
がい
)
ある
事
(
こと
)
。
養生心得草
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
▼ もっと見る
そして
依然
(
いぜん
)
として『
御返事
(
ごへんじ
)
を
待
(
ま
)
つて
居
(
を
)
ります』とある。
男
(
をとこ
)
は
少々
(
せう/\
)
氣味
(
きみ
)
が
惡
(
わる
)
くなつた。とう/\
又
(
また
)
葉書
(
はがき
)
が十二
枚
(
まい
)
たまつた。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
取て
頼
(
たの
)
まれしとて罪の處は同じ事だぞと申さるゝに多兵衞は
彌々
(
いよ/\
)
閉口
(
へいこう
)
なし實に恐れ入ました金子を
別
(
べつ
)
に取て
頼
(
たの
)
まれたと申ではなく
少々
(
せう/\
)
計
(
ばか
)
りの
酒代
(
さかだい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何處
(
どこ
)
迄
(
まで
)
山氣
(
やまぎ
)
があるんだか
分
(
わか
)
らないんで、
私
(
わたし
)
も
少々
(
せう/\
)
劍呑
(
けんのん
)
になつてるんですよ。
夫
(
それ
)
でも
離
(
はな
)
れてゐるうちは、まあ
何
(
ど
)
うかしてゐるだらう
位
(
ぐらゐ
)
に
思
(
おも
)
つて
放
(
はふ
)
つて
置
(
お
)
きます。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
今宵
(
こよひ
)
は
舊暦
(
きうれき
)
の十三
夜
(
や
)
、
舊弊
(
きうへい
)
なれどお
月見
(
つきみ
)
の
眞似事
(
まねごと
)
に
團子
(
いし/\
)
をこしらへてお
月樣
(
つきさま
)
にお
備
(
そな
)
へ
申
(
まを
)
せし、これはお
前
(
まへ
)
も
好物
(
かうぶつ
)
なれば
少々
(
せう/\
)
なりとも
亥之助
(
ゐのすけ
)
に
持
(
も
)
たせて
上
(
あげ
)
やうと
思
(
おも
)
ふたれど
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
少々
(
せう/\
)
のおまじないが
御座
(
ござ
)
いましても、
酔
(
よ
)
つて
居
(
ゐ
)
れば気の
附
(
つ
)
く事ではございませぬ。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
アヽお
目
(
め
)
に
懸
(
かゝ
)
つて
少々
(
せう/\
)
お
談
(
だん
)
じ
申
(
まうし
)
てえ事があつて出ましたんで。書生「お
談
(
だん
)
じ
申
(
まうし
)
たい……エヽ先生
八百屋
(
やほや
)
の
甚兵衛
(
じんべゑ
)
さんがお
入来
(
いで
)
で。 ...
八百屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
女
(
をんな
)
でさへその
意氣
(
いき
)
だ。
男子
(
だんし
)
は
働
(
はたら
)
かなければならない。——こゝで
少々
(
せう/\
)
小聲
(
こごゑ
)
になるが、お
互
(
たがひ
)
に
稼
(
かせ
)
がなければ
追
(
お
)
つ
付
(
つ
)
かない。……
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
なし漸く金一兩一分と
極
(
きま
)
り直八は道具屋に向ひ
直
(
ね
)
は付たが金子の
持合
(
もちあは
)
せは
少々
(
せう/\
)
不足
(
ふそく
)
だが
漸
(
やうや
)
して是を手付として置て行ませうと金一
分
(
ぶ
)
取出し
翌日
(
あす
)
の
朝
(
あさ
)
殘
(
のこ
)
りの金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
然
(
しか
)
るうちに
少々
(
せう/\
)
なりともやかましき
財産
(
ざいさん
)
などの
有
(
あ
)
れば、みす/\
他人
(
たにん
)
なる
我
(
わ
)
れに
引
(
ひき
)
わたす
事
(
こと
)
をしくも
成
(
な
)
るべく、
又
(
また
)
は
縁者
(
ゑんじや
)
の
中
(
うち
)
なる
欲
(
よく
)
ばりども
唯
(
たゞ
)
にはあらで
運動
(
うんだう
)
することたしかなり
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
然
(
しか
)
し、それもこれもつまりは
勝負事
(
しようぶごと
)
に
勝
(
か
)
ちたいといふ
慾
(
よく
)
と、
誇
(
ほこり
)
と、
或
(
あるひ
)
は
見得
(
みえ
)
とからくるのかと
思
(
おも
)
ふと、
人間
(
にんげん
)
の
卑
(
いや
)
しさ
淺
(
あさ
)
ましさも
少々
(
せう/\
)
どんづまりの
感
(
かん
)
じだが、
支那人
(
しなじん
)
の
麻雀
(
マアジヤン
)
ばかりとは
言
(
い
)
はず
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
お
軒下
(
のきした
)
を
少々
(
せう/\
)
拝借
(
はいしやく
)
致
(
いた
)
します……
就
(
つ
)
きまして
私
(
わたくし
)
は
新入
(
しんまい
)
の
乞食
(
こじき
)
でございまして
唯今
(
たゞいま
)
其処
(
そこ
)
で
転
(
ころ
)
びましてな、足を
摺破
(
すりこは
)
しまして血が出て困りますが
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
少々
(
せう/\
)
怪我
(
けが
)
ぐらゐはする
覚悟
(
かくご
)
で、
幻覚
(
げんかく
)
、
錯視
(
さくし
)
かと
自
(
みづか
)
ら
怪
(
あや
)
しむ、その
水
(
みづ
)
の
彩
(
いろど
)
りに、一
段
(
だん
)
と、
枝
(
えだ
)
にのびて
乗出
(
のりだ
)
すと、
余
(
あま
)
り
奇麗
(
きれい
)
さに、
目
(
め
)
が
眩
(
くら
)
んだのであらう。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
請取
(
うけとり
)
直
(
すぐ
)
に賣ても十四五兩は
儲
(
まうけ
)
有
(
あ
)
り
徐々
(
そろ/\
)
賣ば三十兩は
屹度
(
きつと
)
利の有る品何卒九十兩御貸下さるべし直に御入用に候はゞ
糶拂
(
せりはら
)
ひにして
指上
(
さしあげ
)
申べし
少々
(
せう/\
)
手間取
(
てまどり
)
ても苦しからずば代物を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
園
(
その
)
さまはどうなされた
今日
(
けふ
)
はまだ
顏
(
かほ
)
が
見
(
み
)
えぬと
問
(
と
)
はれてまさかに、
今
(
いま
)
までこれ/\で
次
(
つぎ
)
の
間
(
ま
)
に
泣
(
な
)
いて
居
(
お
)
られますとも
言
(
い
)
ひがたければ、
少々
(
せう/\
)
御不加减
(
ごふかげん
)
で、
然
(
しか
)
しもう
宜
(
よろ
)
しう
御座
(
ござ
)
りませうほどに
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
へい、
今日
(
けふ
)
は休みましてござります、
就
(
つ
)
きまして
差配
(
さはい
)
さん
少々
(
せう/\
)
お
願
(
ねがひ
)
があつて出ました。「アヽ
何
(
なん
)
だイ。金「
私共
(
わたしども
)
の
隣家
(
となり
)
の
源八
(
げんぱち
)
と
云
(
い
)
ふ
修業
(
しゆげふ
)
に出ます
坊
(
ばう
)
さんナ。 ...
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
少々
(
せう/\
)
寒
(
さむ
)
し、
不景氣
(
ふけいき
)
な
薄外套
(
うすぐわいたう
)
の
袖
(
そで
)
を
貧乏
(
びんぼふ
)
ゆすりにゆすつて
居
(
ゐ
)
ると、
算木
(
さんぎ
)
を
四角
(
しかく
)
に
並
(
なら
)
べたやうに、クツシヨンに
席
(
せき
)
を
取
(
と
)
つて
居
(
ゐ
)
た
客
(
きやく
)
が、そちこちばら/\と
立掛
(
たちかゝ
)
る。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
主人
(
しゆじん
)
に一
年
(
ねん
)
の
馴染
(
なじみ
)
、
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
りの
奉公人
(
ほうこうにん
)
が
少々
(
せう/\
)
の
無心
(
むしん
)
を
聞
(
き
)
かぬとは申されまじ、
此月末
(
このつきずゑ
)
に
書
(
かき
)
かへを
泣
(
な
)
きつきて、をどりの一
兩
(
りやう
)
二
分
(
ぶ
)
を
此處
(
こゝ
)
に
拂
(
はら
)
へば
又
(
また
)
三
月
(
つき
)
の
延期
(
のべ
)
にはなる、
斯
(
か
)
くいはゞ
欲
(
よく
)
に
似
(
に
)
たれど
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
眞晝間
(
まつぴるま
)
、
憑
(
つき
)
ものがしたか、
魅
(
ばか
)
されてでも
居
(
ゐ
)
るやうで、そのね、
鬱
(
ふさ
)
ぎ
込
(
こ
)
んだ
男
(
をとこ
)
なんざ、
少々
(
せう/\
)
氣味
(
きみ
)
が
惡
(
わる
)
かつた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
はい。男「
少々
(
せう/\
)
物
(
もの
)
が
承
(
うけたま
)
はりたうございますが、
此処
(
こゝ
)
は
何処
(
どこ
)
ですね。女「
此処
(
こゝ
)
は六
道
(
だう
)
の
辻
(
つじ
)
でございますよ。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
中々
(
なか/\
)
うまいね……エー
私
(
わたくし
)
は
書林
(
ほんや
)
から
使
(
つかひ
)
に
参
(
まゐ
)
りましたが、先生にこれは誠に
少々
(
せう/\
)
でございますが
差上
(
さしあ
)
げて
呉
(
く
)
れろと、主人に
斯様
(
かう
)
申
(
まう
)
されまして、
使
(
つかひ
)
に
罷
(
まか
)
り
出
(
い
)
でました。
西洋の丁稚
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
が、
折
(
をり
)
から、ざあ/\
降
(
ぶ
)
りに
風
(
かぜ
)
が
吹添
(
ふきそ
)
つて、
次
(
つぎ
)
の
間
(
ま
)
の
金屏風
(
きんびやうぶ
)
も
青味
(
あをみ
)
を
帶
(
お
)
びて、
少々
(
せう/\
)
涼
(
すゞ
)
しく
成
(
な
)
り
過
(
す
)
ぎた。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お
慈悲
(
なさけ
)
に
何卒
(
どうか
)
お
煙草
(
たばこ
)
の
粉末
(
こな
)
でも
少々
(
せう/\
)
頂
(
いたゞ
)
きたいもので……エー/\
粉末
(
こな
)
で
宜
(
よ
)
いのでございますがな。
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
金鍔
(
きんつば
)
は
二錢
(
にひやく
)
で
四個
(
よんこ
)
あつた。
四海
(
しかい
)
波
(
なみ
)
靜
(
しづか
)
にして
俥
(
くるま
)
の
上
(
うへ
)
の
花見
(
はなみ
)
のつもり。いや
何
(
ど
)
うも
話
(
はなし
)
にならぬ。が
此
(
こ
)
の
意氣
(
いき
)
を
以
(
もつ
)
てして
少々
(
せう/\
)
工面
(
くめん
)
のいゝ
連中
(
れんぢう
)
、
誰
(
たれ
)
か
自動車
(
じどうしや
)
……
圓
(
ゑん
)
タクでも
可
(
い
)
い。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
片手
(
かたて
)
づまみの
大皿
(
おほざら
)
の
鮨
(
すし
)
は、
鐵砲
(
てつぱう
)
が
銃口
(
すぐち
)
を
揃
(
そろ
)
へ、めざす
敵
(
てき
)
の、
山葵
(
わさび
)
のきいた
鮪
(
あか
)
いのはとくの
昔
(
むかし
)
討取
(
うちと
)
られて、
遠慮
(
ゑんりよ
)
をした
海鰻
(
あなご
)
の
甘
(
あま
)
いのが
飴
(
あめ
)
のやうに
少々
(
せう/\
)
とろけて、
蛤
(
はまぐり
)
がはがれて
居
(
ゐ
)
る。
祭のこと
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
先方
(
せんぱう
)
では
貴顕
(
きけん
)
のお
客様
(
きやくさま
)
ですから
丁寧
(
ていねい
)
の
取扱
(
とりあつか
)
ひでございましてお
上
(
かみ
)
の
方
(
かた
)
はお
二階
(
にかい
)
或
(
あるひ
)
は
奥座敷
(
おくざしき
)
といふので
私
(
わたくし
)
は
次
(
つぎ
)
の
室
(
ま
)
のお荷物の中の
少々
(
せう/\
)
ばかりの
明地
(
あきち
)
へ
寐
(
ね
)
かして
頂
(
いたゞ
)
く事に
相
(
あひ
)
なりました。
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
久
(
ひさ
)
しい
以前
(
いぜん
)
だけれど、
大塚
(
おほつか
)
の
火藥庫
(
くわやくこ
)
わき、いまの
電車
(
でんしや
)
の
車庫
(
しやこ
)
のあたりに
住
(
す
)
んで
居
(
ゐ
)
た
時
(
とき
)
、
恰
(
あたか
)
も
春
(
はる
)
の
末
(
すゑ
)
の
頃
(
ころ
)
、
少々
(
せう/\
)
待人
(
まちびと
)
があつて、
其
(
そ
)
の
遠
(
とほ
)
くから
來
(
く
)
る
俥
(
くるま
)
の
音
(
おと
)
を、
廣
(
ひろ
)
い
植木屋
(
うゑきや
)
の
庭
(
には
)
に
面
(
めん
)
した
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
エヽ三十七
歳
(
さい
)
で。殿「
何処
(
どこ
)
か悪い
処
(
ところ
)
でもあるか。○「へい
少々
(
せう/\
)
下腹
(
したはら
)
が痛いやうで。 ...
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
この
時
(
とき
)
も、さいはひ
何處
(
どこ
)
の
窓
(
まど
)
も
戸
(
と
)
も
閉込
(
とぢこ
)
んで
居
(
ゐ
)
たから、きなつ
臭
(
くさ
)
いのを
通
(
とほ
)
り
越
(
こ
)
して、
少々
(
せう/\
)
小火
(
ぼや
)
の
臭
(
にほひ
)
のするのが
屋根々々
(
やね/\
)
の
雪
(
ゆき
)
を
這
(
は
)
つて
遁
(
に
)
げて、
近所
(
きんじよ
)
へも
知
(
し
)
れないで、
申譯
(
まをしわけ
)
をしないで
濟
(
す
)
んだ。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
へい/\
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞう
)
じます、
何卒
(
どうぞ
)
頂戴致
(
ちやうだいいた
)
したいもので。姫「
少々
(
せう/\
)
控
(
ひか
)
へて
居
(
ゐ
)
や。「へい。
慌
(
あは
)
てゝ一
杯
(
ぱい
)
掻込
(
かつこ
)
み、
何分
(
なにぶん
)
窮屈
(
きうくつ
)
で
堪
(
たま
)
らぬから
泡
(
あは
)
を
食
(
く
)
つて
飛出
(
とびだ
)
したが、
余
(
あま
)
り
取急
(
とりいそ
)
いだので
莨入
(
たばこいれ
)
を
置忘
(
おきわす
)
れました。 ...
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
風
(
かぜ
)
の
模樣
(
もやう
)
は……まあ
何
(
どう
)
だらうと、
此弱蟲
(
このよわむし
)
が
悄々
(
しを/\
)
と、
少々
(
せう/\
)
ぐらつく
欄干
(
らんかん
)
に
凭
(
よ
)
りかゝると、
島田
(
しまだ
)
がすつと
立
(
た
)
つて……
九月
(
くぐわつ
)
初旬
(
しよじゆん
)
でまだ
浴衣
(
ゆかた
)
だつた、
袖
(
そで
)
を
掻
(
か
)
い
込
(
こ
)
むで、
白
(
しろ
)
い
手
(
て
)
を
海
(
うみ
)
の
上
(
うへ
)
へさしのべた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
麦稈帽
(
むぎわらぼう
)
を
鷲掴
(
わしづか
)
みに
持添
(
もちそ
)
へて、
膝
(
ひざ
)
までの
靴足袋
(
くつたび
)
に、
革紐
(
かはひも
)
を
堅
(
かた
)
くかゞつて、
赤靴
(
あかぐつ
)
で、
少々
(
せう/\
)
抜衣紋
(
ぬきえもん
)
に
背筋
(
せすぢ
)
を
膨
(
ふく
)
らまして——
別
(
わか
)
れとなればお
互
(
たがひ
)
に、
峠
(
たふげ
)
の
岐路
(
えだみち
)
に
悄乎
(
しよんぼり
)
と
立
(
た
)
つたのには——
汽車
(
きしや
)
から
溢
(
こぼ
)
れて
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
少々
(
せう/\
)
俯向
(
うつむ
)
いて、
考
(
かんが
)
へるやうに、
歌袖
(
うたそで
)
を
膝
(
ひざ
)
へ
置
(
お
)
いた
姿
(
すがた
)
は、
亦
(
また
)
類
(
たぐひ
)
なく
美
(
うつく
)
しい。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
藍
(
あゐ
)
なり、
紺
(
こん
)
なり、
萬筋
(
まんすぢ
)
どころの
單衣
(
ひとへ
)
に、
少々
(
せう/\
)
綿入
(
めんいり
)
の
絽
(
ろ
)
の
羽織
(
はおり
)
。
紺
(
こん
)
と
白
(
しろ
)
たびで、ばしや/\とはねを
上
(
あ
)
げながら、「それ
又
(
また
)
水
(
みづ
)
たまりでござる。」「
如何
(
いか
)
にも
沼
(
ぬま
)
にて
候
(
さふらふ
)
。」と、
鷺歩行
(
さぎあるき
)
に
腰
(
こし
)
を
捻
(
ひね
)
つて
行
(
ゆ
)
く。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
もはや、……
少々
(
せう/\
)
なりとも
荷
(
に
)
もつをと、きよと/\と
引返
(
ひきかへ
)
した。が、
僅
(
わづか
)
にたのみなのは、
火先
(
ひさき
)
が
僅
(
わづか
)
ばかり、
斜
(
なゝめ
)
にふれて、
下
(
しも
)
、
中
(
なか
)
、
上
(
かみ
)
の
番町
(
ばんちやう
)
を、
南
(
みなみ
)
はづれに、
東
(
ひがし
)
へ……
五番町
(
ごばんちやう
)
の
方
(
はう
)
へ
燃進
(
もえすゝ
)
む
事
(
こと
)
であつた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
そ
)
の
術
(
て
)
で
行
(
ゆ
)
かねば、
業
(
わざ
)
を
変
(
か
)
へて、
何処
(
どこ
)
とも
知
(
し
)
らず、
真夜中
(
まよなか
)
にアハヽアハヽ
笑
(
わら
)
ひをる、
吃驚
(
びつくり
)
すると
鮒
(
ふな
)
が
消
(
き
)
える、——
此方
(
こつち
)
も
自棄腹
(
やけばら
)
の
胴
(
どう
)
を
極
(
き
)
めて、
少々
(
せう/\
)
脇
(
わき
)
の
下
(
した
)
を
擽
(
くすぐ
)
られても、
堪
(
こら
)
へて
静
(
じつ
)
として
畚
(
びく
)
を
守
(
まも
)
れば
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
少々
(
せう/\
)
ばかり
小遣
(
こづかひ
)
の
中
(
なか
)
から
恁
(
か
)
やうなものを、」
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
少々
(
せう/\
)
話
(
はなし
)
が
通
(
とほ
)
りすぎた、あとへ
戻
(
もど
)
らう。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
飛脚
(
ひきやく
)
は
向
(
むか
)
う
見
(
み
)
ずに、
少々
(
せう/\
)
妬
(
や
)
けて
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
少々
(
せう/\
)
癪
(
しやく
)
だが、しかし
可笑
(
をかし
)
い。
くさびら
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
十一時
(
じふいちじ
)
少々
(
せう/\
)
過
(
す
)
ぎて
居
(
ゐ
)
た。
山の手小景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
少
常用漢字
小2
部首:⼩
4画
々
3画
“少々”で始まる語句
少々怖
少々治
少々自棄
少々興醒