“せう/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
少々80.0%
蕭々8.9%
小々2.2%
少〻2.2%
悄々2.2%
瀟々2.2%
蕭〻2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みぎ車麩くるまぶのあるのをつけて、おかみさんと馴染なじみだから、家内かないたのんで、ひとかゞり無理むりゆづつてもらつたので——少々せう/\おかゝをおごつてた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
をりから一室處ひとまどころよりしうとこゑとして、よめうていはく、かぜしづかつゆしろく、みづあをく、つききよし、一山いつさんまつこゑ蕭々せう/\たり。うだね、一石いつせきかうかねと。よめこゑにて、あゝいわねえ、おつかさんとふ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たこみないかとのみふ。あふぎ地紙形ぢがみがたに、兩方りやうはうたもとをふくらましたるかたち大々だい/\小々せう/\いろ/\あり。いづれもきんぎんあをこんにて、まるほしかざりたり。關東くわんとうたこはなきにあらず、づけて升凧ますいかへり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
車夫くるまやあし何時いつよりおそいやうにおもはれて、御好物ごかうぶつ飴屋あめやのきはぐりました、此金これ少〻せう/\なれどわたし小遣こづかひのこり、麹町かうじまち御親類ごしんるいよりおきやくありとき
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
悄々せう/\として往き悩み
都喜姫 (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
予はそれを聞くとひとしく口をつぐみて悄気返しよげかへれば、春雨しゆんうあたかも窓外に囁き至る、瀟々せう/\の音に和し、長吁ちようう短歎たんたん絶えてまた続く、婦人の泣音きふおんあやしむに堪へたり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
冬枯れ野辺を吹きすさむ風蕭〻せう/\衣裾もすそにあたり、落葉は辿る径を埋めて踏む足ごとにかさこそと、小語さゝやくごとき声を発する中を踽〻然くゝぜんとして歩む西行。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)