“わかわか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
若々58.3%
少々25.0%
若若8.3%
壮々8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど、若々わかわかしいにわとりよろこばしそうなごえくと、ほしは、すべてのながよるあいだ物憂ものうかったことなどをわすれてしまいます。
ものぐさなきつね (新字新仮名) / 小川未明(著)
少々わかわかしい口許くちもとと、心の透通るような眼光まなざしを見て、ともすれば我を忘れるばかりになるので、小児こどもは手が空いたが、もう腹は出来たり、退屈らしく皿の中へ、指でくるくるといた。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其れが感激に満ちたムネ・シユリイの若若わかわかしい心にはナポレオン一世時代の名優が自分に挨拶をした様に思はれた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
僕にはだ翁の近年の作の妙味が十分得せられないが飽迄あくまで若若わかわかしいこの翁の心境は例の真夏の花を嗅ぐ様な豊艶多肉な女をむ色もなく描いて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
眉も黒く、目は細く鋭く、ぶ厚い唇も、つやつやして、でっぷりと肉づいて、憎らしいまでの壮々わかわかしさが手足の先まで溢れているような老人だ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)