少々わかわか)” の例文
座中では男のうち第一いっち年下の二十七で、少々わかわかしいのも気の弱そうに見えるのが、今夜の会には打ってつけたような野辺送りの帰りと云う。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
少々わかわかしい口許くちもとと、心の透通るような眼光まなざしを見て、ともすれば我を忘れるばかりになるので、小児こどもは手が空いたが、もう腹は出来たり、退屈らしく皿の中へ、指でくるくるといた。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
少々わかわかしいのが、あわれに聞えた。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)