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若々
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わかわか
ふりがな文庫
“
若々
(
わかわか
)” の例文
その日にやけた年とった
顔
(
かお
)
には、いつにない
若々
(
わかわか
)
しい元気がうかんでいました。
彼
(
かれ
)
は
額
(
ひたい
)
に
汗
(
あせ
)
をにじましながら、つよい
調子
(
ちょうし
)
でいいました。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
けれど、
若々
(
わかわか
)
しい
鶏
(
にわとり
)
の
喜
(
よろこ
)
ばしそうな
鳴
(
な
)
き
声
(
ごえ
)
を
聞
(
き
)
くと、
星
(
ほし
)
は、すべての
長
(
なが
)
い
夜
(
よる
)
の
間
(
あいだ
)
の
物憂
(
ものう
)
かったことなどを
忘
(
わす
)
れてしまいます。
ものぐさなきつね
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
肉色の
薔薇
(
ばら
)
の花、慈悲の
女神
(
めがみ
)
のやうに肉色の
薔薇
(
ばら
)
の花、
若々
(
わかわか
)
してゐて味の無いおまへの肌の悲みに、この口を
觸
(
さは
)
らせておくれ、
僞善
(
ぎぜん
)
の花よ、
無言
(
むごん
)
の花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
母
(
はは
)
の
方
(
ほう
)
でも
私
(
わたくし
)
が
諸磯
(
もろいそ
)
の
佗住居
(
わびずまい
)
にくすぼり
返
(
かえ
)
っていた
時
(
とき
)
に
比
(
くら
)
べて、あまりに
若々
(
わかわか
)
しく、あまりに
元気
(
げんき
)
らしいのを
見
(
み
)
て、
自分
(
じぶん
)
の
事
(
こと
)
のように
心
(
こころ
)
から
歓
(
よろこ
)
んでくれました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
此処は西
欝々
(
うつうつ
)
とした
杉山
(
すぎやま
)
と、東
若々
(
わかわか
)
とした
雑木山
(
ぞうきやま
)
の
緑
(
みどり
)
に
囲
(
かこ
)
まれた田圃で、
遙
(
はるか
)
北手
(
きたて
)
に甲州街道が見えるが、
豆人
(
とうじん
)
寸馬
(
すんば
)
遠く
人生行路
(
じんせいこうろ
)
の
図
(
ず
)
を見る様で、
却
(
かえっ
)
てあたりの
静
(
しず
)
けさを
添
(
そ
)
える。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
いかにも
若々
(
わかわか
)
しく、元気で、そのくせ、考え深そうな眼付きをしている。
キャラコさん:07 海の刷画
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
それよりも
驚
(
おどろ
)
いたのは、
鏡
(
かがみ
)
に
映
(
うつ
)
った
自分
(
じぶん
)
の
姿
(
すがた
)
でありました。
頭髪
(
とうはつ
)
は、
半分
(
はんぶん
)
白
(
しろ
)
く、
顔
(
かお
)
には
小
(
こ
)
じわが
寄
(
よ
)
って、
当年
(
とうねん
)
の
若々
(
わかわか
)
しさが、まったく
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せてしまったことです。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
つまり
橘姫
(
たちばなひめ
)
の
御
(
ご
)
一
生
(
しょう
)
はすべてを
脊
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
に
捧
(
ささ
)
げつくした、
世
(
よ
)
にも
若々
(
わかわか
)
しい
花
(
はな
)
の一
生
(
しょう
)
なのでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
晩桜
(
おそざくら
)
と云っても、
普賢
(
ふげん
)
の
豊麗
(
ほうれい
)
でなく、
墨染
(
すみぞめ
)
欝金
(
うこん
)
の奇を
衒
(
てら
)
うでもなく、
若々
(
わかわか
)
しく
清々
(
すがすが
)
しい美しい
一重
(
ひとえ
)
の桜である。次郎さんの
魂
(
たましい
)
が花に咲いたら、取りも直さず此花が其れなのであろう。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
『
承知
(
しょうち
)
致
(
いた
)
しました。みっちり
修行
(
しゅぎょう
)
を
積
(
つ
)
んで、
昔
(
むかし
)
よりも
若々
(
わかわか
)
しくなってお
目
(
め
)
にかけます……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
若
常用漢字
小6
部首:⾋
8画
々
3画
“若”で始まる語句
若
若者
若衆
若干
若狭
若人
若旦那
若葉
若木
若僧