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ろん
ふりがな文庫
“
論
(
ろん
)” の例文
ぶたい花みちは雪にて作りたる上に板をならぶる、此板も一夜のうちに
冰
(
こほり
)
つきて
釘付
(
くぎづけ
)
にしたるよりも
堅
(
かた
)
し。
暖
(
だん
)
国に
比
(
くらぶ
)
れば
論
(
ろん
)
の
外
(
ほか
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
みゝづくで
食
(
しよく
)
を
論
(
ろん
)
ずるあんまは、
容體
(
ようだい
)
倨然
(
きよぜん
)
として、
金貸
(
かねかし
)
に
類
(
るゐ
)
して、
借家
(
しやくや
)
の
周旋
(
しうせん
)
を
強要
(
きやうえう
)
する……どうやら
小金
(
こがね
)
でその
新築
(
しんちく
)
をしたらしい。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
だが、無
論
(
ろん
)
お
互
(
たがひ
)
に
胸
(
けう
)
中
密
(
ひそか
)
に「なアに
己
(
おれ
)
の方が……」と
思
(
おも
)
つてゐる事は、それが
將棋
(
せうき
)
をたしなむ者の
癖
(
くせ
)
で御多分に
洩
(
も
)
れざる所。
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
其
(
そ
)
の
愛
(
あい
)
する
所
(
ところ
)
((ノ人))を
論
(
ろん
)
ずれば
則
(
すなは
)
ち
以
(
もつ
)
て
(七五)
資
(
し
)
を
借
(
か
)
るとせられ、
其
(
そ
)
の
憎
(
にく
)
む
所
(
ところ
)
((ノ人))を
論
(
ろん
)
ずれば、
則
(
すなは
)
ち
以
(
もつ
)
て
己
(
おのれ
)
を
嘗
(
こころ
)
むとせらる。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
なさん是
却
(
かへつ
)
て
罪人
(
ざいにん
)
多くならん
媒
(
なかだち
)
也とあざけりし人多しとかや
是非
(
ぜひ
)
學者
(
がくしや
)
の
論
(
ろん
)
なりといにしへより
我朝
(
わがてう
)
の
掟
(
おきて
)
にぞかゝる事なけれども利の
當然
(
たうぜん
)
なり
新法
(
しんはふ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
かれはただ
肩
(
かた
)
をそびやかした。それはあたかもそういうことはいずれ昼間くわの木のかげで、ねぎでも食べながら
論
(
ろん
)
じてみようというようであった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
さしも
強情
(
ごうじょう
)
な
穴山梅雪
(
あなやまばいせつ
)
も、
論
(
ろん
)
より
証拠
(
しょうこ
)
、
民部
(
みんぶ
)
のことばのとおり、味方がさんざん
敗北
(
はいぼく
)
となってきたのを見て、もうゆうよもならなくなったのであろう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
害
(
がい
)
の
一端
(
いったん
)
のみを見てただちにそのものの無用を
論
(
ろん
)
ずるのは、あまりにあさはかな
量見
(
りょうけん
)
であるかもしれない。
蛆の効用
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
一
體
(
たい
)
の
容顏
(
きりよう
)
好
(
い
)
い
方
(
ほう
)
なれども、いかにもいかにもの
田舍風
(
いなかふう
)
、
午房縞
(
ごぼうじま
)
の
綿入
(
わたい
)
れに
論
(
ろん
)
なく
白木綿
(
しろもめん
)
の
帶
(
おび
)
、
青
(
あを
)
き
毛布
(
けつと
)
を
膝
(
ひざ
)
の
下
(
した
)
に、
前
(
まへ
)
こゞみに
成
(
な
)
りて
兩手
(
りようて
)
に
頭
(
かしら
)
をしかと
押
(
おさ
)
へし。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
また
耶蘇
(
ヤソ
)
の宗徒たる者は、
理
(
り
)
明かに
論
(
ろん
)
正しく、かつ事勢やむを得ざるにあらざれば、あえて凶器を
弄
(
ろう
)
せずと云えることあり。これ吾輩のいまだ信ぜざるところなり。
「ヒリモア」万国公法の内宗教を論ずる章(撮要)
(新字新仮名)
/
ロバート・フィリモア
(著)
これは
曾
(
か
)
つてわが
輩
(
はい
)
が「
國語尊重
(
こくごそんちよう
)
」の
題下
(
だいか
)
でわが
國
(
くに
)
の
國號
(
こくがう
)
は
日本
(
にほん
)
であるのに、
外人
(
ぐわいじん
)
の
訛傳
(
くわでん
)
に
追從
(
つひじう
)
して
自
(
みづか
)
らジヤパンと
名乘
(
なの
)
るのは
國辱
(
こくじよく
)
であると
論
(
ろん
)
じたのと
同
(
おな
)
じ
筆法
(
ひつぱふ
)
で
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
其内
(
そのうち
)
小六
(
ころく
)
の
噂
(
うはさ
)
が
出
(
で
)
た。
主人
(
しゆじん
)
は
此
(
この
)
青年
(
せいねん
)
に
就
(
つ
)
いて、
肉身
(
にくしん
)
の
兄
(
あに
)
が
見逃
(
みのが
)
す
樣
(
やう
)
な
新
(
あた
)
らしい
觀察
(
くわんさつ
)
を、二三
有
(
も
)
つてゐた。
宗助
(
そうすけ
)
は
主人
(
しゆじん
)
の
評語
(
ひやうご
)
を、
當
(
あた
)
ると
當
(
あた
)
らないとに
論
(
ろん
)
なく、
面白
(
おもしろ
)
く
聞
(
き
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
紳士たちは、
燭台
(
しょくだい
)
に波うって燃えている
蝋燭
(
ろうそく
)
の炎をながめながら、その炎の内部が熱いか、あるいは炎をはなれた少し上のところが熱いかを
論
(
ろん
)
じあっているのでありました。
ジェンナー伝
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
奴
(
やつ
)
にいわせると、あのたまらなく
臭
(
くせ
)
え
匂
(
におい
)
が
本当
(
ほんとう
)
の
女
(
おんな
)
の
匂
(
におい
)
だというんだ。
嘘
(
うそ
)
だと
思
(
おも
)
ったら、
論
(
ろん
)
より
証拠
(
しょうこ
)
、
春重
(
はるしげ
)
の
家
(
うち
)
へ
行
(
い
)
って
見
(
み
)
ねえ。
戸
(
と
)
を
締
(
し
)
め
切
(
き
)
って、
今
(
いま
)
が
嬉
(
うれ
)
しがりの
真
(
ま
)
ッ
最中
(
さいちゅう
)
だぜ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
著者
(
ちよしや
)
は
少年諸君
(
しようねんしよくん
)
に
向
(
むか
)
つて、
地震學
(
ぢしんがく
)
の
進
(
すゝ
)
んだ
知識
(
ちしき
)
を
紹介
(
しようかい
)
しようとするものでない。
又
(
また
)
たとひ
卑近
(
ひきん
)
な
部分
(
ぶぶん
)
でも、
震災防止
(
しんさいぼうし
)
の
目的
(
もくてき
)
に
直接
(
ちよくせつ
)
關係
(
かんけい
)
のないものまで
論
(
ろん
)
じようとするのでもない。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
現在
(
げんざい
)
に
於
(
おい
)
て、アイヌ
説
(
せつ
)
を
代表
(
だいひやう
)
される
小金井博士
(
こがねゐはかせ
)
、
非
(
ひ
)
アイヌ
説
(
せつ
)
を
代表
(
だいひやう
)
される
坪井博士
(
つぼゐはかせ
)
、
此二大學説
(
このにだいがくせつ
)
は
實
(
じつ
)
に
尊重
(
そんちやう
)
すべきであるが、これ
意外
(
いぐわい
)
に
出
(
で
)
て
論
(
ろん
)
じる
程
(
ほど
)
の
材料
(
ざいれう
)
を、
抑
(
そもそ
)
も
何人
(
なんびと
)
が
集
(
あつ
)
めつゝあるか
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
是迄
(
これまで
)
は
虚心
(
きよしん
)
平氣
(
へいき
)
で、
健全
(
けんぜん
)
に
論
(
ろん
)
じてゐたが、一
朝
(
てう
)
生活
(
せいくわつ
)
の
逆流
(
ぎやくりう
)
に
觸
(
ふ
)
るゝや、
直
(
たゞち
)
に
氣
(
き
)
は
挫
(
くじ
)
けて
落膽
(
らくたん
)
に
沈
(
しづ
)
んで
了
(
しま
)
つた……
意氣地
(
いくぢ
)
が
無
(
な
)
い……
人間
(
にんげん
)
は
意氣地
(
いくぢ
)
が
無
(
な
)
いものです、
貴方
(
あなた
)
とても
猶且
(
やはり
)
然
(
さ
)
うでせう
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「日比谷なんかと
同日
(
どうじつ
)
の
論
(
ろん
)
でないって、三郎も申していました」
嫁取婿取
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
これ等の
論
(
ろん
)
、
地下
(
ちか
)
のスペンサアを
喜
(
よろこ
)
ばしむるに
足
(
た
)
らん。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
ぶたい花みちは雪にて作りたる上に板をならぶる、此板も一夜のうちに
冰
(
こほり
)
つきて
釘付
(
くぎづけ
)
にしたるよりも
堅
(
かた
)
し。
暖
(
だん
)
国に
比
(
くらぶ
)
れば
論
(
ろん
)
の
外
(
ほか
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「ださうだね。
何
(
なに
)
しろ、
船
(
ふね
)
で
巡
(
まは
)
るか、
富山
(
とみやま
)
へ
上
(
のぼ
)
らないぢやあ、
松島
(
まつしま
)
の
景色
(
けしき
)
は
論
(
ろん
)
ずべからずと、ちやんと
戒
(
いまし
)
められて
居
(
ゐ
)
るんだよ。」
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
故
(
ゆゑ
)
に
曰
(
いは
)
く、
之
(
これ
)
と
大人
(
たいじん
)
を
論
(
ろん
)
ずれば
則
(
すなは
)
ち
以
(
もつ
)
て
己
(
おのれ
)
を
(七二)
間
(
かん
)
すとせられ、
之
(
これ
)
と
(七三)
細人
(
さいじん
)
を
論
(
ろん
)
ずれば
則
(
すなは
)
ち
以
(
もつ
)
て((己ノ))
權
(
けん
)
を
(七四)
鬻
(
ひさ
)
ぐとせられ
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
遣
(
つかは
)
せなどとは
憚
(
はゞか
)
りながら
餘
(
あま
)
りなる
御差※
(
おさしづ
)
なり我々
隱居
(
いんきよ
)
致
(
いた
)
すよりは又七を
離縁
(
りえん
)
致
(
いたす
)
方
(
はう
)
が
却
(
かへつ
)
て家の
都合
(
つがふ
)
なりと申ければ長兵衞是を聞夫は何分聞こえぬ
論
(
ろん
)
なり下女に
手
(
て
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此
(
この
)
偉大
(
ゐだい
)
な
力
(
ちから
)
を
分解
(
ぶんかい
)
して
見
(
み
)
ると。一
方
(
ぽう
)
には
非常
(
ひぜう
)
な
誇張
(
こてう
)
と、一
方
(
ぽう
)
には
非常
(
ひぜう
)
な
省略
(
しやうりやく
)
がある。で、これより
各論
(
かくろん
)
に
入
(
い
)
つて
化物
(
ばけもの
)
の
表現
(
へうげん
)
即
(
すなは
)
ち
形式
(
けいしき
)
を
論
(
ろん
)
ずる
順序
(
じゆんじよ
)
であるか、
今
(
いま
)
は
其
(
その
)
暇
(
ひま
)
がない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
車
(
くるま
)
の
門
(
かど
)
に
止
(
と
)
まりて
優
(
やさ
)
しき
駒下駄
(
こまげた
)
の
音
(
おと
)
の
聞
(
きこ
)
ゆるを、
論
(
ろん
)
なく
夫
(
そ
)
れとは
知
(
し
)
れども
知
(
し
)
らぬ
顏
(
かほ
)
に
虚寢
(
そらね
)
を
作
(
つく
)
れば、
美尾
(
みを
)
は
格子
(
こうし
)
を
押
(
おし
)
て
見
(
み
)
て、これは
如何
(
いか
)
な
事
(
こと
)
、
錠
(
でう
)
がおりてあると
獨
(
ひと
)
り
言
(
ごと
)
をいつて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
群衆
(
ぐんしゅう
)
はさっそく
散
(
ち
)
ってしまった。二、三人ひま
人
(
じん
)
が
残
(
のこ
)
っていまの
事件
(
じけん
)
を
論
(
ろん
)
じ合っていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
これを一々
論
(
ろん
)
ずるのは、
探檢記
(
たんけんき
)
の
主意
(
しゆい
)
で
無
(
な
)
いので、
之
(
これ
)
で
筆
(
ふで
)
を
擱
(
お
)
く。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
これまでは
虚心
(
きょしん
)
平気
(
へいき
)
で、
健全
(
けんぜん
)
に
論
(
ろん
)
じていたが、一
朝
(
ちょう
)
生活
(
せいかつ
)
の
逆流
(
ぎゃくりゅう
)
に
触
(
ふ
)
るるや、
直
(
ただち
)
に
気
(
き
)
は
挫
(
くじ
)
けて
落胆
(
らくたん
)
に
沈
(
しず
)
んでしまった……
意気地
(
いくじ
)
が
無
(
な
)
い……
人間
(
にんげん
)
は
意気地
(
いくじ
)
が
無
(
な
)
いものです、
貴方
(
あなた
)
とてもやはりそうでしょう
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
下品
(
げひん
)
の縮の事は
姑舎
(
しばらくおい
)
て
論
(
ろん
)
ぜず。
中品
(
ちゆうひん
)
以上に用ふるを
績
(
うむ
)
にはうむ
所
(
ところ
)
の
座
(
ざ
)
をさだめおき、
体
(
たい
)
を正しくなし
呼吸
(
こきふ
)
につれて
手
(
て
)
を
動
(
はたらか
)
せて
為作
(
わざ
)
をなす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
彼
(
あ
)
の
池
(
いけ
)
を、
朝
(
あさ
)
の
間
(
ま
)
から
日沒
(
につぼつ
)
まで、
歩調
(
ほてう
)
の
遲速
(
ちそく
)
は
論
(
ろん
)
ぜぬ、
大略
(
おほよそ
)
十五時間
(
じふごじかん
)
の
間
(
あひだ
)
に、
幾𢌞
(
いくまは
)
りか、
其
(
そ
)
の
囘數
(
くわいすう
)
の
多
(
おほ
)
いのを
以
(
もつ
)
て
勝利
(
かち
)
とする。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
魏
(
ぎ
)
、
相
(
しやう
)
を
置
(
お
)
き、
(八九)
田文
(
でんぶん
)
を
相
(
しやう
)
とせり。
呉起
(
ごき
)
悦
(
よろこ
)
ばず。
田文
(
でんぶん
)
に
謂
(
い
)
つて
曰
(
いは
)
く
(九〇)
『
請
(
こ
)
ふ
子
(
し
)
と
功
(
こう
)
を
論
(
ろん
)
ぜん、
可
(
か
)
ならんか』と。
田文
(
でんぶん
)
曰
(
いは
)
く、『
可
(
か
)
なり』と。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
仕つりぬ
只今
(
たゞいま
)
藥研
(
やげん
)
に掛ます
間
(
あひだ
)
霎時
(
しばらく
)
お待ち下されと云つゝ夫を和吉に
遞與
(
わたし
)
製造
(
せいざう
)
方へ廻させしは多少を
論
(
ろん
)
ぜぬ
商個
(
あきうど
)
の是ぞ實に
招牌
(
かんばん
)
なる
可
(
べ
)
し
偖
(
さて
)
細末
(
さいまつ
)
の出來る間と元益に
四方八方
(
よもやま
)
の話しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ルネツサンス
以後
(
いご
)
は
論
(
ろん
)
ずるに
足
(
た
)
らない。
然
(
しか
)
るに
東洋方面
(
とうやうはうめん
)
、
特
(
とく
)
に
印度
(
いんど
)
などは
凡
(
すべ
)
てが
渾然
(
こんぜん
)
たる
立派
(
りつぱ
)
な
創作
(
さうさく
)
である。
日本
(
にほん
)
では
餘
(
あま
)
り
發達
(
はつたつ
)
して
居
(
ゐ
)
なかつたが、
今後
(
こんご
)
發達
(
はつたつ
)
させようと
思
(
おも
)
へば
餘地
(
よち
)
は
充分
(
じうぶん
)
ある。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
霜月
(
しもつき
)
の
酉
(
とり
)
には
論
(
ろん
)
なく
門前
(
もんぜん
)
の
明地
(
あきち
)
に
簪
(
かんざし
)
の
店
(
みせ
)
を
開
(
ひら
)
き、
御新造
(
ごしんぞ
)
に
手拭
(
てぬぐ
)
ひかぶらせて
縁喜
(
ゑんぎ
)
の
宜
(
い
)
いのをと
呼
(
よ
)
ばせる
趣向
(
しゆこう
)
、はじめは
恥
(
はづ
)
かしき
事
(
こと
)
に
思
(
おも
)
ひけれど、
軒
(
のき
)
ならび
素人
(
しろうと
)
の
手業
(
てわざ
)
にて
莫大
(
ばくだい
)
の
儲
(
もう
)
けと
聞
(
き
)
くに
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
蒲原
(
かんばら
)
郡の
新潟
(
にひがた
)
は北海第一の
湊
(
みなと
)
なれば福地たる
㕝
(
こと
)
論
(
ろん
)
を
俟
(
また
)
ず。
此余
(
このよ
)
の
豊境
(
はうきやう
)
は
姑
(
しばらく
)
略
(
りやく
)
す。此地皆十月より雪
降
(
ふ
)
る、その
深
(
ふかき
)
と
浅
(
あさき
)
とは
地勢
(
ちせい
)
による。
猶
(
なほ
)
末
(
すゑ
)
に
論
(
ろん
)
ぜり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
(
大
(
おほ
)
きく
出
(
で
)
たな。)——
當今
(
たうこん
)
三等米
(
さんとうまい
)
、
一升
(
いつしよう
)
につき
約四十三錢
(
やくよんじふさんせん
)
の
値
(
ね
)
を
論
(
ろん
)
ずるものに、
𢌞米問屋
(
くわいまいどんや
)
の
知己
(
ちき
)
があらう
筈
(
はず
)
はない。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
太史公
(
たいしこう
)
曰
(
いは
)
く、
世俗
(
せぞく
)
、
稱
(
しよう
)
する
所
(
ところ
)
の
(一一二)
師旅
(
しりよ
)
は、
皆
(
みな
)
、
孫子
(
そんし
)
十三
篇
(
ぺん
)
・
呉起
(
ごき
)
の
兵法
(
へいはふ
)
を
道
(
い
)
ふ。
世
(
よ
)
多
(
おほ
)
く
有
(
あ
)
り、
故
(
ゆゑ
)
に
論
(
ろん
)
ぜず。
其行事
(
そのかうじ
)
と
施設
(
しせつ
)
する
所
(
ところ
)
の
者
(
もの
)
とを
論
(
ろん
)
ず。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
振
(
ふり
)
むけての
面
(
おもて
)
を
見
(
み
)
れば
出額
(
でびたい
)
の
獅子鼻
(
しゝばな
)
、
反齒
(
そつぱ
)
の三五
郎
(
らう
)
といふ
仇名
(
あだな
)
おもふべし、
色
(
いろ
)
は
論
(
ろん
)
なく
黒
(
くろ
)
きに
感心
(
かんしん
)
なは
目
(
め
)
つき
何處
(
どこ
)
までもおどけて
兩
(
れう
)
の
頬
(
ほう
)
に
笑
(
ゑ
)
くぼの
愛敬
(
あいけう
)
、
目
(
め
)
かくしの
福笑
(
ふくわら
)
ひに
見
(
み
)
るやうな
眉
(
まゆ
)
のつき
方
(
かた
)
も
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
蒲原
(
かんばら
)
郡の
新潟
(
にひがた
)
は北海第一の
湊
(
みなと
)
なれば福地たる
㕝
(
こと
)
論
(
ろん
)
を
俟
(
また
)
ず。
此余
(
このよ
)
の
豊境
(
はうきやう
)
は
姑
(
しばらく
)
略
(
りやく
)
す。此地皆十月より雪
降
(
ふ
)
る、その
深
(
ふかき
)
と
浅
(
あさき
)
とは
地勢
(
ちせい
)
による。
猶
(
なほ
)
末
(
すゑ
)
に
論
(
ろん
)
ぜり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
と
言
(
い
)
ふ。
我
(
われ
)
も
少
(
すこ
)
し
力
(
ちから
)
ありて、やわか
座頭
(
ざとう
)
に
劣
(
おと
)
るまじい
大力
(
だいりき
)
のほどが
想
(
おも
)
はれる。
自
(
みづ
)
から
熊
(
くま
)
を
張殺
(
はりころ
)
したと
名乗
(
なの
)
るのと、どちらが
点首
(
うなづ
)
かれるかは
論
(
ろん
)
に
及
(
およ
)
ばぬ。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
故
(
ゆゑ
)
に
其傳
(
そのでん
)
を
(六六)
次
(
つい
)
づ。
其書
(
そのしよ
)
に
至
(
いた
)
つては
世
(
よ
)
多
(
おほ
)
く
之
(
これ
)
有
(
あ
)
り。
是
(
ここ
)
を
以
(
もつ
)
て
論
(
ろん
)
ぜず、
其
(
その
)
(六七)
軼事
(
いつじ
)
を
論
(
ろん
)
ず。
管仲
(
くわんちう
)
は
世
(
よ
)
の
所謂
(
いはゆる
)
賢臣
(
けんしん
)
なり。
然
(
しか
)
れども
(六八)
孔子
(
こうし
)
之
(
これ
)
を
小
(
せう
)
とす。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
娘
(
むすめ
)
に
書
(
か
)
かせたる
事
(
こと
)
論
(
ろん
)
なしとこゝの
内儀
(
ないぎ
)
が
人
(
ひと
)
の
惡
(
わる
)
き
目
(
め
)
にて
睨
(
にら
)
みぬ、
手跡
(
しゆせき
)
によりて
人
(
ひと
)
の
顏
(
かほ
)
つきを
思
(
おも
)
ひやるは、
名
(
な
)
を
聞
(
き
)
いて
人
(
ひと
)
の
善惡
(
ぜんあく
)
を
判斷
(
はんだん
)
するやうなもの、
當代
(
たうだい
)
の
能書
(
のうしよ
)
に
業平
(
なりひら
)
さまならぬもおはしますぞかし
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其余
(
そのよ
)
の四
郡
(
ぐん
)
は雪のつもる㕝三郡に
比
(
ひ
)
すれば浅し。是を以
論
(
ろん
)
ずれば、
我住
(
わがすむ
)
魚沼郡は日本第一に雪の
深
(
ふかく
)
降
(
ふる
)
所なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
と。
(二三)
令
(
れい
)
を
下
(
くだ
)
すこと
流水
(
りうすゐ
)
の
原
(
みなもと
)
の
如
(
ごと
)
く、
民心
(
みんしん
)
に
順
(
したが
)
はしむ。
故
(
ゆゑ
)
に
(二四)
論
(
ろん
)
卑
(
ひく
)
うして
行
(
おこな
)
ひ
易
(
やす
)
し。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
……
景色
(
けしき
)
は
何
(
ど
)
うだ、と
聞
(
き
)
かれて
悪
(
わる
)
いと
言
(
い
)
ふものもなからうし……
唯
(
たゞ
)
よかつたよ、とだけぢや、
君
(
きみ
)
たちの
方
(
はう
)
も
納
(
をさま
)
るまいけれども、
何
(
なに
)
しろ、
私
(
わたし
)
には、
松島
(
まつしま
)
は
見
(
み
)
ても
松島
(
まつしま
)
を
論
(
ろん
)
ずる
資格
(
しかく
)
はないのだよ。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夫
(
か
)
の
穰苴
(
じやうしよ
)
の
區區
(
くく
)
として
小國
(
せうこく
)
の
爲
(
た
)
めに
師
(
し
)
を
行
(
や
)
るが
若
(
ごと
)
き、
何
(
なん
)
ぞ
司馬
(
しば
)
の
兵法
(
へいはふ
)
の
(三九)
揖讓
(
いふじやう
)
に
及
(
およ
)
ぶに
暇
(
いとま
)
あらんや。
世
(
よ
)
既
(
すで
)
に
司馬
(
しば
)
の
兵法
(
へいはふ
)
多
(
おほ
)
し、
故
(
ゆゑ
)
を
以
(
もつ
)
て
論
(
ろん
)
ぜず、
穰苴
(
じやうしよ
)
の
列傳
(
れつでん
)
を
著
(
あらは
)
す。
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
上下
(
かみしも
)
何百文
(
なんびやくもん
)
を
論
(
ろん
)
ずるのぢやない、
怪力
(
くわいりき
)
を
写
(
うつ
)
す
優劣
(
いうれつ
)
を
云
(
い
)
ふのである。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“論”の解説
論(ろん)とは、ある事象に対し順序立てられた思考・意見・言説をまとめた物である。
(出典:Wikipedia)
論
常用漢字
小6
部首:⾔
15画
“論”を含む語句
勿論
口論
論理
争論
論判
目論
議論
理論
結論
倶舎論
論議
諍論
爭論
論駁
論旨
水掛論
論衡
傷寒論
評論
論文
...