トップ
>
登
>
のぼ
ふりがな文庫
“
登
(
のぼ
)” の例文
もう
好
(
い
)
い
加減
(
かげん
)
歩
(
ある
)
いて
行
(
い
)
つて、
谷
(
たに
)
がお
仕舞
(
しまひ
)
になつたかと
思
(
おも
)
ふ
時分
(
じぶん
)
には、また
向
(
むか
)
ふの
方
(
はう
)
の
谷間
(
たにま
)
の
板屋根
(
いたやね
)
から
煙
(
けむり
)
の
立
(
た
)
ち
登
(
のぼ
)
るのが
見
(
み
)
えました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「あの
鳥
(
とり
)
は、おれのものだ。わあわあいっちゃいけない。」といって、
彼
(
かれ
)
は、すぐ
鳥
(
とり
)
のとまっているかきの
木
(
き
)
に
登
(
のぼ
)
りはじめました。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
本州
(
ほんしゆう
)
の
木曾
(
きそ
)
や
甲州
(
こうしゆう
)
、
信州等
(
しんしゆうなど
)
の
高山
(
こうざん
)
に
登
(
のぼ
)
つた
方
(
かた
)
はよくご
存
(
ぞん
)
じでせうが、
日光
(
につこう
)
の
白根山
(
しらねさん
)
、
男體山
(
なんたいざん
)
やまた
富士山
(
ふじさん
)
などでは
偃松
(
はひまつ
)
を
見
(
み
)
ません。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
気
(
き
)
のきいた
運転士
(
うんてんし
)
が
車
(
くるま
)
をつけたところが、
果
(
はた
)
してそれであつた、
彼
(
かれ
)
は
門前
(
もんぜん
)
で
車
(
くるま
)
をおりて、
右側
(
みぎがわ
)
の
坂道
(
さかみち
)
を
爪先上
(
つまさきあが
)
りに
登
(
のぼ
)
つて
行
(
い
)
つた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
だんだん
山道
(
やまみち
)
を
登
(
のぼ
)
って、
森
(
もり
)
を
抜
(
ぬ
)
け、
谷
(
たに
)
を
越
(
こ
)
えて、とうとう
奥
(
おく
)
の
奥
(
おく
)
の
山奥
(
やまおく
)
まで行きました。山の上はしんとして、
鳥
(
とり
)
のさわぐ
音
(
おと
)
もしません。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
全
(
まった
)
く峯にはまっ黒のガツガツした巌が
冷
(
つめ
)
たい霧を
吹
(
ふ
)
いてそらうそぶき
折角
(
せっかく
)
いっしんに
登
(
のぼ
)
って行ってもまるでよるべもなくさびしいのでした。
マグノリアの木
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
この里ちかき白峯といふ所にこそ、
二〇
新院の
陵
(
みささぎ
)
ありと聞きて、拝みたてまつらばやと、
十月
(
かみなづき
)
はじめつかた、かの山に
登
(
のぼ
)
る。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
晩に、炊事場の仕事がすむと、上官に気づかれないように、一人ずつ、別々に、息を切らしながら、雪の丘を
攀
(
よ
)
じ
登
(
のぼ
)
った。
渦巻ける烏の群
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
帝
(
みかど
)
は、
天
(
てん
)
に
一番
(
いちばん
)
近
(
ちか
)
い
山
(
やま
)
は
駿河
(
するが
)
の
國
(
くに
)
にあると
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
して、
使
(
つか
)
ひの
役人
(
やくにん
)
をその
山
(
やま
)
に
登
(
のぼ
)
らせて、
不死
(
ふし
)
の
藥
(
くすり
)
を
焚
(
た
)
かしめられました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
私
(
わたし
)
は
皆
(
みな
)
さんがたゞ
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
などに
登
(
のぼ
)
るばかりでなく、
遠足
(
えんそく
)
のときにはかういふ
方面
(
ほうめん
)
へも
出
(
で
)
かけることをおすゝめいたします。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
氣
(
き
)
を
附
(
つ
)
けゃ、
氣
(
き
)
を
附
(
つ
)
けゃ、さういふ
輩
(
やから
)
があさましい
最期
(
さいご
)
を
遂
(
と
)
ぐる。さゝ、
豫定通
(
さだめどほ
)
り、
戀人
(
こひゞと
)
の
許
(
もと
)
へ
往
(
い
)
て、
居間
(
ゐま
)
へ
攀
(
よ
)
ぢ
登
(
のぼ
)
り、
速
(
はや
)
う
慰
(
なぐさ
)
めてやりめされ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
その
頂上
(
てうじやう
)
には
古
(
ふる
)
い
昔
(
むかし
)
から、
大理石
(
だいりせき
)
のやうに
硬
(
かた
)
くて
真白
(
ましろ
)
な
雪
(
ゆき
)
が
凍
(
こほ
)
りついてゐて、
壁
(
かべ
)
のやうにそゝり
立
(
た
)
つ、そこまで、まだ
誰一人
(
だれひとり
)
攀
(
よ
)
ぢ
登
(
のぼ
)
つた
者
(
もの
)
がない。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
そういう
癖
(
くせ
)
がひどくなると、しまいには、
後庭
(
こうてい
)
の大きな木によじ
登
(
のぼ
)
ったり、
城壁
(
じょうへき
)
の上に
登
(
のぼ
)
ったりするようになりました。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
と。
此
(
こ
)
れ
(一五)
何
(
なに
)
を
以
(
もつ
)
て
稱
(
しよう
)
せられたる。
(一六)
太史公
(
たいしこう
)
曰
(
いは
)
く、
余
(
よ
)
、
箕山
(
きざん
)
に
登
(
のぼ
)
りしに、
其上
(
そのうへ
)
に
蓋
(
けだ
)
し
許由
(
きよいう
)
の
冢
(
つか
)
有
(
あ
)
りと
云
(
い
)
ふ。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
私
(
わたくし
)
は
默
(
だま
)
つて
點頭
(
うなづ
)
くと
夫人
(
ふじん
)
は
靜
(
しづか
)
に
立上
(
たちあが
)
り『
皆樣
(
みなさま
)
のお
耳
(
みゝ
)
を
汚
(
けが
)
す
程
(
ほど
)
ではありませんが。』と
伴
(
ともな
)
はれてピアノ
臺
(
だい
)
の
上
(
うへ
)
へ
登
(
のぼ
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ジッと見おろしていた
伊部熊蔵
(
いのべくまぞう
)
が、こう
叫
(
さけ
)
んで待ちうけていると、そこへ
小頭
(
こがしら
)
の
雁六
(
がんろく
)
、どうしたのか
真
(
ま
)
ッ
青
(
さお
)
になって、
息
(
いき
)
をあえぎながら
登
(
のぼ
)
ってきた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山の傾斜面を利用して少くも十五、六、多くて二十四、五の室を有った
登
(
のぼ
)
り
窯
(
がま
)
を建てる。特に
豪奢
(
ごうしゃ
)
なのはその屋根である。瓦がお手のものだからである。
雲石紀行
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
と
言
(
い
)
うと、それを
下
(
した
)
へ
垂
(
た
)
らしました。
王子
(
おうじ
)
は
登
(
のぼ
)
って
来
(
き
)
たが、
上
(
うえ
)
には
可愛
(
かわい
)
いラプンツェルの
代
(
かわ
)
りに、
魔女
(
まじょ
)
が、
意地
(
いじ
)
のわるい、
恐
(
こわ
)
らしい
眼
(
め
)
で、
睨
(
にら
)
んで
居
(
い
)
ました。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
で子供が眼を覺ました時のやうに、眼をひツ
擦
(
こす
)
ツてゐると、誰かギシ/\音をさせて、
狭
(
せま
)
い
楷梯
(
はしご
)
を
登
(
のぼ
)
つて來る。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
見るに
折節
(
をりふし
)
土藏
(
どざう
)
の
普請
(
ふしん
)
にて
足代
(
あししろ
)
の掛り居たれば
是
(
これ
)
僥倖
(
さいはひ
)
と其足代より
登
(
のぼ
)
りしが
流石
(
さすが
)
我ながらに
怖
(
おそ
)
ろしく
戰々
(
わな/\
)
慄々
(
ふるへる
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
おつぎは
足速
(
あしばや
)
に
臺地
(
だいち
)
の
畑
(
はたけ
)
から
蜀黍
(
もろこし
)
の
葉
(
は
)
のざわつく
小徑
(
こみち
)
を
低地
(
ていち
)
の
畑
(
はたけ
)
へおりて
漸
(
やうや
)
くのことで
鬼怒川
(
きぬがは
)
の
土手
(
どて
)
へ
出
(
で
)
た。おつぎは
四
(
よ
)
つ
偃
(
ばひ
)
に
成
(
な
)
つて
芝
(
しば
)
に
捉
(
つかま
)
りながら
登
(
のぼ
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
阿蘇
(
あそ
)
は
日本
(
につぽん
)
の
活火山中
(
かつかざんちゆう
)
、
最
(
もつと
)
も
登
(
のぼ
)
り
易
(
やす
)
い
山
(
やま
)
であらう。
國有鐵道
(
こくゆうてつどう
)
宮地線
(
みやぢせん
)
の
坊中驛
(
ぼうぢゆうえき
)
又
(
また
)
は
宮地驛
(
みやぢえき
)
から
緩勾配
(
かんこうばい
)
の
斜面
(
しやめん
)
を
登
(
のぼ
)
ること
一里半
(
いちりはん
)
ぐらゐで
山頂
(
さんちよう
)
へ
達
(
たつ
)
することが
出來
(
でき
)
る。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
彼らは小山の頂上で狂乱する鹿の群れの
鎮
(
しずま
)
るのを見ると、
松明
(
たいまつ
)
の持ち手の後から頂きへ
馳
(
か
)
け
登
(
のぼ
)
った。明るく輝き出した頂は、散乱した動かぬ鹿の野原であった。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
『
何
(
なに
)
やら
由井
(
ゆい
)
ヶ
浜
(
はま
)
らしい
景色
(
けしき
)
である……。』
私
(
わたくし
)
はそんなことを
考
(
かんが
)
えながら、
格別
(
かくべつ
)
険
(
けわ
)
しくもないその
砂丘
(
すなやま
)
を
登
(
のぼ
)
りつめましたが、さてそこから
前面
(
ぜんめん
)
を
見渡
(
みわた
)
した
時
(
とき
)
に
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
朝
(
あさ
)
須原峠の
嶮
(
けん
)
を
登
(
のぼ
)
る、
偶々
(
たま/\
)
行者三人の
来
(
きた
)
るに
逢
(
あ
)
ふ、身には幾日か
風雨
(
ふうう
)
に
晒
(
さら
)
されて
汚
(
けが
)
れたる白衣を
着
(
ちやく
)
し、
肩
(
かた
)
には
長
(
なが
)
き
珠数
(
じゆづ
)
を
懸垂
(
けんすゐ
)
し、三個の
鈴声
(
れいせい
)
歩
(
ほ
)
に従ふて
響
(
ひび
)
き
来
(
きた
)
る
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
親爺
(
おやぢ
)
の云ふ所によると、
彼
(
かれ
)
と同時代の少年は、胆力修養の
為
(
た
)
め、
夜半
(
やはん
)
に
結束
(
けつそく
)
して、たつた
一人
(
ひとり
)
、御
城
(
しろ
)
の
北
(
きた
)
一里にある
剣
(
つるぎ
)
が
峰
(
みね
)
の
天頂
(
てつぺん
)
迄
登
(
のぼ
)
つて、
其所
(
そこ
)
の辻堂で
夜明
(
よあかし
)
をして
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其夜
(
そのよ
)
から
僕
(
ぼく
)
は
熱
(
ねつ
)
が
出
(
で
)
て
今日
(
けふ
)
で
三日
(
みつか
)
になるが
未
(
ま
)
だ
快然
(
はつきり
)
しない。
山
(
やま
)
に
登
(
のぼ
)
つて
風邪
(
かぜ
)
を
引
(
ひ
)
いたのであらう。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『
何時
(
いつ
)
でも
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
の一
番
(
ばん
)
高
(
たか
)
い
木
(
き
)
に
登
(
のぼ
)
つて』と
云
(
い
)
つて
鳩
(
はと
)
は、
金切聲
(
かなきりごゑ
)
を
張上
(
はりあ
)
げて、『これなら
大丈夫
(
だいじやうぶ
)
だと
思
(
おも
)
つてると
屹度
(
きつと
)
、
彼奴
(
あいつ
)
が
宙
(
ちう
)
からぶらりと
下
(
さが
)
つて
來
(
く
)
る!ソラ、
蛇
(
へび
)
だ!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
薩軍、軍を
登
(
のぼ
)
する前に隆盛の弟西郷小兵衛が策戦を論じた。曰く「軍を三道に分って、一は熊本を囲み、一は豊前豊後に出でて沿海を制し、一は軍艦に乗じて長崎を襲う」
田原坂合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
これより鳳山亭の
登
(
のぼ
)
りみち、
泉
(
いづみ
)
ある処に近き
荼毘所
(
とびじょ
)
の
迹
(
あと
)
を見る。石を
二行
(
にぎょう
)
に積みて、其間の土を
掘
(
ほ
)
りて
竈
(
かまど
)
とし、その上に
桁
(
けた
)
の如く薪を
架
(
か
)
し、これを
棺
(
かん
)
を
載
(
の
)
するところとす。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
されど命の
惜
(
をし
)
きにやおの/\
己
(
おの
)
が
腰
(
こし
)
に
縄
(
なは
)
をつけこれを岩の
尖
(
とが
)
りなどに
縛
(
くゝ
)
しおく。こゝに
往来
(
ゆきゝ
)
するには岩に足のかゝるべき所をわづかに作り、岩にとりつきて
登
(
のぼ
)
り
下
(
くだ
)
りをなす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
そして本
科
(
くわ
)
二三年の時分には百五十
點
(
てん
)
にまでせり
登
(
のぼ
)
つて、
球突塲
(
たまつきば
)
の
常連
(
ぜうれん
)
でも大
關格
(
せきかく
)
ぐらゐになつたが、何としてもその
折
(
をり
)
々の
氣
(
き
)
分に左右され勝ちな
自
(
じ
)
分の本
性
(
せい
)
は
爭
(
あらそ
)
へなかつた。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
それから、私は、高く
登
(
のぼ
)
つたまゝ、そこにゐた。曾てはこの室の
眞中
(
まんなか
)
に自分の足で立たせられる
恥辱
(
ちじよく
)
さへ堪へ得ないと云ひ放つた私が、今は
汚名
(
をめい
)
の臺上に衆目を集めて
曝
(
さら
)
されてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
棚
(
たな
)
から
落
(
お
)
ちる
牡丹
(
ぼた
)
餅
(
もち
)
を
待
(
ま
)
つ
者
(
もの
)
よ、
唐様
(
からやう
)
に
巧
(
たく
)
みなる
三代目
(
さんだいめ
)
よ、
浮木
(
ふぼく
)
をさがす
盲目
(
めくら
)
の
亀
(
かめ
)
よ、
人参
(
にんじん
)
呑
(
の
)
んで
首
(
くび
)
縊
(
く〻
)
らんとする
白痴
(
たはけ
)
漢
(
もの
)
よ、
鰯
(
いわし
)
の
頭
(
あたま
)
を
信心
(
しん/″\
)
するお
怜悧
(
りこう
)
連
(
れん
)
よ、
雲
(
くも
)
に
登
(
のぼ
)
るを
願
(
ねが
)
ふ
蚯蚓
(
み〻ず
)
の
輩
(
ともがら
)
よ
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
余
(
よ
)
は
併
(
しか
)
し
大概
(
たいがい
)
蛇窪
(
へびくぼ
)
の
踏切
(
ふみきり
)
の
第
(
だい
)
二の
線
(
せん
)
を
越
(
こ
)
して、
直
(
す
)
ぐと
土手
(
どて
)
に
登
(
のぼ
)
つて
行
(
ゆ
)
くのである。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
藻岩山
(
さうがんざん
)
が
紫色
(
しゝよく
)
になつて
見
(
み
)
えるだらうと
思
(
おも
)
ひますの、いま
頃
(
ころ
)
はね、そして
落葉松
(
からまつ
)
の
葉
(
は
)
が
黄色
(
きいろ
)
くなつて、もう
落
(
お
)
ちかけてる
時
(
とき
)
ですわね。
私
(
わたし
)
あの、
藻岩山
(
さうがんざん
)
に三
度
(
ど
)
も
登
(
のぼ
)
つたことがあるんですわ。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
たう/\わらべ、
祭
(
まつ
)
り
時
(
どき
)
なたん、
果報
(
かほ
)
時のなたん、
急
(
いそ
)
ぢ
立
(
た
)
ち
登
(
のぼ
)
れ、
御祭
(
おまつり
)
よすらに
ユタの歴史的研究
(新字新仮名)
/
伊波普猷
(著)
「いや、ここまでは
登
(
のぼ
)
ってこられませんよ。ねんのために、ぶっ
放
(
ぱな
)
したのです」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
勢
(
いきほ
)
ひよく
引入
(
ひきい
)
れしが
客
(
きやく
)
を
下
(
お
)
ろして
扨
(
さて
)
おもへば
恥
(
はづ
)
かしゝ、
記憶
(
きおく
)
に
存
(
のこ
)
る
店
(
みせ
)
がまへ
今
(
いま
)
の
我
(
わ
)
が
身
(
み
)
には
往昔
(
むかし
)
ながら
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
は
未
(
ま
)
だ
昨日
(
きのふ
)
といふ
去年
(
きよねん
)
一昨年
(
をとゝし
)
、
同商中
(
どうしやうちゆう
)
の
組合曾議
(
くみあひくわいぎ
)
或
(
あるひ
)
は
何某
(
なにがし
)
の
懇親曾
(
こんしんくわい
)
に
登
(
のぼ
)
りなれし
梯子
(
はしご
)
なり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それぢや わたしが
代
(
かは
)
つて
登
(
のぼ
)
つてあげるわ
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
こしより(?)森
登
(
のぼ
)
せて
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
つる/\
登
(
のぼ
)
つて
山猿
(
やまざる
)
め
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
仙者
(
せんじや
)
が
嶽
(
たけ
)
に
登
(
のぼ
)
りしが
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
こういうと、
善吉
(
ぜんきち
)
は、
駆
(
か
)
け
出
(
だ
)
しました。そして、するすると
高
(
たか
)
い
木
(
き
)
に
登
(
のぼ
)
って、
巣
(
す
)
の
中
(
なか
)
へ、
子
(
こ
)
がらすをもとのとおりにいれて
降
(
お
)
りました。
高い木と子供の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それに
他
(
ほか
)
のお
家
(
うち
)
の
柿
(
かき
)
の
木
(
き
)
へは
登
(
のぼ
)
らうと
思
(
おも
)
つても
登
(
のぼ
)
れませんでしたが、
自分
(
じぶん
)
のお
家
(
うち
)
の
柿
(
かき
)
の
木
(
き
)
ばかりは
惡
(
わる
)
い
顏
(
かほ
)
もせずに
登
(
のぼ
)
らせて
呉
(
く
)
れました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
裏
(
うら
)
の山へ
行
(
い
)
くと、あまんじゃくはするすると
柿
(
かき
)
の木によじ
登
(
のぼ
)
って、
真
(
ま
)
っ
赤
(
か
)
になった
柿
(
かき
)
を、おいしそうに
取
(
と
)
っては
食
(
た
)
べ、
取
(
と
)
っては
食
(
た
)
べしました。
瓜子姫子
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
よき事なりて
即
(
やが
)
て
三〇五
因
(
ちなみ
)
をなしける。かくて都へも
迎
(
むかひ
)
の人を
登
(
のぼ
)
せしかば、此の采女
富子
(
とみこ
)
なるもの、よろこびて帰り来る。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
かように、
高山
(
こうざん
)
に
登
(
のぼ
)
るに
從
(
したが
)
ひ、
植物
(
しよくぶつ
)
が
變
(
かは
)
つて
行
(
い
)
くことや、
高山植物
(
こうざんしよくぶつ
)
のことなどは
後
(
のち
)
にあらためてくはしくお
話
(
はなし
)
をします。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
庭
(
にわ
)
で
遊
(
あそ
)
んでいると、大きな
庭石
(
にわいし
)
の上に
登
(
のぼ
)
って
喜
(
よろこ
)
んでいますし、
室
(
へや
)
の中にいると、
机
(
つくえ
)
や
卓子
(
テイブル
)
の上に
座
(
すわ
)
りこんでいます。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
と
井楼
(
せいろう
)
の
梯子
(
はしご
)
を
登
(
のぼ
)
ってみると、そこにも、眼を光らしていなければならないはずの
見張役
(
みはりやく
)
が、やぐら
柱
(
ばしら
)
の根もとに、
爪
(
つめ
)
を立ったまま、
息
(
いき
)
が
絶
(
た
)
えていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
登
常用漢字
小3
部首:⽨
12画
“登”を含む語句
攀登
先登
登米
登楼
登攀
登城
木登
登山
能登守
山登
鰻登
馳登
登用
登校
登樓
登口
滝登
御登城
登々庵武元質
能登
...