トップ
>
參
>
まゐ
ふりがな文庫
“
參
(
まゐ
)” の例文
新字:
参
恁
(
か
)
うして
買
(
か
)
つて
參
(
まゐ
)
ります
品物
(
しなもの
)
が
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
らないと、
甚
(
ひど
)
いんですぜ、そりや、
踏
(
ふ
)
んだり、
蹴
(
け
)
つたり、ポカ/\でさ。
我又不善擇人參可否
(
われまたにんじんのかひをえらぶことをよくせず
)
。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
母
(
はヽ
)
さまとならではお
湯
(
ゆ
)
にも
行
(
ゆ
)
かじ、
觀音
(
かんのん
)
さまのお
參
(
まゐ
)
りもいやよ、
芝居
(
しばゐ
)
も
花見
(
はなみ
)
も
母
(
はヽ
)
さま
御
(
ご
)
一
處
(
しよ
)
ならではと
此
(
この
)
一トもとのかげに
隱
(
か
)
くれて
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
砧村
(
きぬたむら
)
の
途中
(
とちう
)
で
磨石斧
(
ませきふ
)
を
拾
(
ひろ
)
ひ、それから
小山
(
こやま
)
の
上
(
あが
)
り
口
(
くち
)
で、
破片
(
はへん
)
を
拾
(
ひろ
)
つたが、
既
(
も
)
う
此所
(
こゝ
)
までに五
里
(
り
)
近
(
ちか
)
く
歩
(
ある
)
いたので、
余
(
よ
)
は
少
(
すこ
)
しく
參
(
まゐ
)
つて
來
(
き
)
た。
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「
何
(
ど
)
うも
斯
(
か
)
う
弛
(
ゆる
)
みますと、
到底
(
とても
)
元
(
もと
)
の
樣
(
やう
)
に
緊
(
しま
)
る
譯
(
わけ
)
には
參
(
まゐ
)
りますまいと
思
(
おも
)
ひますが。
何
(
なに
)
しろ
中
(
なか
)
がエソになつて
居
(
を
)
りますから」と
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
歩行
(
あるき
)
し
中
(
うち
)
先夜
(
せんや
)
伊勢屋の前へ
參
(
まゐ
)
り
懸
(
かゝり
)
し時
腹痛
(
ふくつう
)
にて
難儀仕
(
なんぎつかま
)
つり夜更なれども
詮方
(
せんかた
)
なく伊勢屋の戸を
叩
(
たゝ
)
き湯を
貰
(
もら
)
はんと
存
(
ぞん
)
じ候處一
向
(
かう
)
に戸を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
例
(
れい
)
の
第
(
だい
)
一
條
(
でう
)
、
第
(
だい
)
二
條
(
でう
)
を
口癖
(
くちぐせ
)
にする
決鬪師
(
けっとうし
)
の
嫡々
(
ちゃき/\
)
ぢゃ。あゝ、百
發
(
ぱつ
)
百
中
(
ちゅう
)
の
進
(
すゝ
)
み
突
(
づき
)
とござい!
次
(
つぎ
)
は
逆突
(
ぎゃくづき
)
?
參
(
まゐ
)
ったか
突
(
づき
)
とござる!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『
夫人
(
ふじん
)
は
牢屋
(
らうや
)
に
居
(
ゐ
)
る』と
云
(
い
)
つて
女王樣
(
ぢよわうさま
)
は
死刑執行者
(
しけいしつかうしや
)
に、『
此處
(
こゝ
)
へ
伴
(
つ
)
れて
參
(
まゐ
)
れ』
乃
(
そこ
)
で
其
(
そ
)
の
死刑執行者
(
しけいしつかうしや
)
が
箭
(
や
)
の
如
(
ごと
)
く
走
(
はし
)
り
去
(
さ
)
りました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
拾得
(
じつとく
)
が
食器
(
しよくき
)
を
滌
(
あら
)
ひます
時
(
とき
)
、
殘
(
のこ
)
つてゐる
飯
(
めし
)
や
菜
(
さい
)
を
竹
(
たけ
)
の
筒
(
つゝ
)
に
入
(
い
)
れて
取
(
と
)
つて
置
(
お
)
きますと、
寒山
(
かんざん
)
はそれを
貰
(
もら
)
ひに
參
(
まゐ
)
るのでございます。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
私共
(
わたしども
)
は
遠
(
とほ
)
い
國
(
くに
)
の
方
(
はう
)
から
參
(
まゐ
)
るものですから、なか/\
言葉
(
ことば
)
が
覺
(
おぼ
)
えられません、でも、あなたがたが
親切
(
しんせつ
)
にして
下
(
くだ
)
さるのを、
何
(
なに
)
より
有難
(
ありがた
)
く
思
(
おも
)
ひます。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
あの
死骸
(
しがい
)
の
男
(
をとこ
)
には、
確
(
たし
)
かに
昨日
(
きのふ
)
遇
(
あ
)
つて
居
(
を
)
ります。
昨日
(
きのふ
)
の、——さあ、
午頃
(
ひるごろ
)
でございませう。
場所
(
ばしよ
)
は
關山
(
せきやま
)
から
山科
(
やましな
)
へ、
參
(
まゐ
)
らうと
云
(
い
)
ふ
途中
(
とちう
)
でございます。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それ
故
(
ゆゑ
)
規則
(
きそく
)
でやつた
事
(
こと
)
は
何處
(
どこ
)
へも
通用
(
つうよう
)
するといふ
譯
(
わけ
)
には
參
(
まゐ
)
りません。
矢張
(
やはり
)
本人
(
ほんにん
)
の
獨立心
(
どくりつしん
)
に
任
(
まか
)
せなければなりません。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
三田は又してもぎやふんと
參
(
まゐ
)
つた。おつぎやおりか同樣、此の娘も衣食の爲めにもの入りをかけたからには、むげに
振
(
ふり
)
もぎつて逃げては濟まないといふ考を持つて居るのであつた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
實
(
じつ
)
は
今日
(
けふ
)
お
願
(
ねがひ
)
があつてお
邪魔
(
じやま
)
に
出
(
で
)
ました。これは
手前
(
てまへ
)
の
愚息
(
せがれ
)
で
御座
(
ござ
)
います、
是非
(
ぜひ
)
貴樣
(
あなた
)
のお
弟子
(
でし
)
になりたいと
本人
(
ほんにん
)
の
望
(
のぞみ
)
ですから
連
(
つれ
)
て
參
(
まゐ
)
りましたが、
一
(
ひと
)
つ
試驗
(
しけん
)
をして
見
(
み
)
て
下
(
くだ
)
さいませんか。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
大佐
(
たいさ
)
は、
今朝
(
けさ
)
も
定
(
さだま
)
れる
職務
(
しよくむ
)
に
參
(
まゐ
)
るが、
昨夜
(
さくや
)
は
取紛
(
とりまぎ
)
れて
語
(
かた
)
らず、
今朝
(
こんてう
)
は
猶
(
な
)
ほ
御睡眠中
(
ごすいみんちう
)
なれば、
此
(
この
)
水兵
(
すいへい
)
を
以
(
もつ
)
て
申上
(
もうしあ
)
げるが、
此
(
この
)
住家
(
すみか
)
の十
町
(
ちやう
)
以内
(
いない
)
なれば、
何處
(
いづく
)
へ
行
(
ゆ
)
かるゝも
御自由
(
ごじいう
)
なれど、
其
(
その
)
以外
(
いぐわい
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其
(
そ
)
れは
私
(
わたし
)
の
權内
(
けんない
)
に
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
なのです。まあ、
考
(
かんが
)
へて
御覽
(
ごらん
)
なさい、
私
(
わたし
)
が
假
(
かり
)
に
貴方
(
あなた
)
を
此
(
こゝ
)
から
出
(
だし
)
たとして、
甚麼利益
(
どんなりえき
)
が
有
(
あ
)
りますか。
先
(
ま
)
づ
出
(
で
)
て
御覽
(
ごらん
)
なさい、
町
(
まち
)
の
者
(
もの
)
か、
警察
(
けいさつ
)
かが
又
(
また
)
貴方
(
あなた
)
を
捉
(
とら
)
へて
連
(
つ
)
れて
參
(
まゐ
)
りませう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
風
透
(
とほ
)
る廣き芝生の
參
(
まゐ
)
り
路
(
ぢ
)
は玉敷きならし目もすまの照り
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「
姫
(
ひめ
)
の
姿
(
すがた
)
がどのようであるか
見
(
み
)
て
參
(
まゐ
)
れ」
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
參
(
まゐ
)
らす
花
(
はな
)
のあらばよい。
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
さらば
明日
(
あす
)
參
(
まゐ
)
らう。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
お
禮心
(
れいごころ
)
に、
燈
(
あかり
)
を
點
(
つ
)
けておともをしませう……
町
(
まち
)
を
𢌞
(
まは
)
つて、
門
(
かど
)
までお
迎
(
むか
)
ひに
參
(
まゐ
)
つても
可
(
よ
)
うござんす……
庭
(
には
)
へ
出
(
で
)
て
御覽
(
ごらん
)
なさいませんか。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
赤心
(
まごゝろ
)
ばかりは
誰
(
た
)
れ
人
(
びと
)
にまれ
劣
(
おと
)
ることかは、
御心
(
おこゝろ
)
やすく
思召
(
おぼしめ
)
せよ
世
(
よ
)
にも
勝
(
すぐ
)
れし
聟君
(
むこぎみ
)
迎
(
むか
)
へ
參
(
まゐ
)
らせて
花々
(
はな/″\
)
しきおん
身
(
み
)
にも
今
(
いま
)
なり
給
(
たま
)
はん
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
汲
(
くみ
)
て
參
(
まゐ
)
りし者は當時は拙者弟子なれども元は
師匠
(
ししやう
)
天道
(
てんだう
)
が弟子にて
渠
(
かれ
)
は師匠が未だ
佐渡
(
さど
)
の
淨覺院
(
じやうがくゐん
)
の持主たりし時門前に
捨
(
す
)
て有しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
もう
今宵
(
こよひ
)
は
晩
(
おそ
)
うござる、
女
(
むすめ
)
は
降
(
お
)
りては
參
(
まゐ
)
るまいぢゃまで。
貴下
(
こなた
)
がござったればこそ、さもなくば
吾等
(
われら
)
とても、一
時
(
とき
)
も
前
(
さき
)
に、
臥床
(
やす
)
んだでござらう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
御早
(
おはや
)
う」と
慇懃
(
いんぎん
)
に
禮
(
れい
)
をした。「
先刻
(
さつき
)
御誘
(
おさそ
)
ひ
申
(
まを
)
さうと
思
(
おも
)
ひましたが、よく
御寢
(
おやすみ
)
の
樣
(
やう
)
でしたから、
失禮
(
しつれい
)
して
一人
(
ひとり
)
參
(
まゐ
)
りました」
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
拾
(
ひろ
)
はれて
參
(
まゐ
)
つてから三
年
(
ねん
)
程
(
ほど
)
立
(
た
)
ちました
時
(
とき
)
、
食堂
(
しよくだう
)
で
上座
(
じやうざ
)
の
像
(
ざう
)
に
香
(
かう
)
を
上
(
あ
)
げたり、
燈明
(
とうみやう
)
を
上
(
あ
)
げたり、
其
(
その
)
外
(
ほか
)
供
(
そな
)
へものをさせたりいたしましたさうでございます。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
『
何
(
なん
)
にしても、
私
(
わたし
)
は
出
(
で
)
て
參
(
まゐ
)
りません、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
』と
云
(
い
)
つて愛ちやんは、『のみならず、それは
正
(
たゞ
)
しい
規則
(
きそく
)
ではありません、
唯
(
たつ
)
た
今
(
いま
)
考案
(
かうあん
)
されたのですもの』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
鶫
(
つぐみ
)
といふ
鳥
(
とり
)
や
鶸
(
ひわ
)
といふ
鳥
(
とり
)
は、
何
(
なん
)
百
羽
(
ぱ
)
飛
(
と
)
んで
參
(
まゐ
)
りましても、みんな
網
(
あみ
)
や
黐
(
もち
)
に
掛
(
かゝ
)
つてしまひますが、
私共
(
わたしども
)
にかぎつて
軒先
(
のきさき
)
を
貸
(
か
)
して
下
(
くだ
)
すつたり
巣
(
す
)
をかけさせたりして
下
(
くだ
)
さいます。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
あの
死骸
(
しがい
)
を
見
(
み
)
つけたのは、わたしに
違
(
ちが
)
ひございません。わたしは
今朝
(
けさ
)
何時
(
いつ
)
もの
通
(
とほ
)
り、
裏山
(
うらやま
)
の
杉
(
すぎ
)
を
伐
(
き
)
りに
參
(
まゐ
)
りました。すると
山陰
(
やまかげ
)
の
藪
(
やぶ
)
の
中
(
なか
)
に、あの
死骸
(
しがい
)
があつたのでございます。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
僕
(
ぼく
)
も
一度
(
いちど
)
是非
(
ぜひ
)
お
國
(
くに
)
に
參
(
まゐ
)
つて
大島伸一先生
(
おほしましんいちせんせい
)
にもお
目
(
め
)
にかゝりたう
御座
(
ござい
)
ます。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
お
隣
(
となり
)
の
方
(
かた
)
は
身代
(
みがは
)
りに
立
(
た
)
つて
下
(
くだ
)
すつたやうなものだから、
此方
(
こちら
)
が
治
(
なほ
)
つたら、お
墓
(
はか
)
を
尋
(
たづ
)
ねて、
私
(
わたし
)
も
參
(
まゐ
)
る、お
前
(
まへ
)
も
一所
(
いつしよ
)
に
日參
(
につさん
)
しようね。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
とて
手
(
て
)
を
取
(
と
)
りての
御喜
(
およろこ
)
び
扨
(
さて
)
は
母
(
はゝ
)
が
乳
(
ち
)
を
參
(
まゐ
)
らせたる
君
(
きみ
)
なりしか
御目
(
おめ
)
にかゝりし
嬉
(
うれ
)
しさに
添
(
そ
)
へて
落
(
おち
)
ぶれし
身
(
み
)
はづかしと
打泣
(
うちな
)
きしに
榮枯
(
えいこ
)
は
時
(
とき
)
なるものを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ヂュリ ほんに
然
(
さう
)
もあらうか、
妾
(
わたし
)
の
有
(
もの
)
ではないゆゑ。……(ロレンスに)
御坊樣
(
ごぼうさま
)
、
今
(
いま
)
お
暇
(
ひま
)
でござりますか、
改
(
あらた
)
めて
晩
(
ばん
)
のお
祈祷頃
(
いのりごろ
)
に
參
(
まゐ
)
りませうか?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
老師
(
らうし
)
が
相見
(
しやうけん
)
になるさうで
御座
(
ござ
)
いますから、
御都合
(
ごつがふ
)
が
宜
(
よろ
)
しければ
參
(
まゐ
)
りませう」と
云
(
い
)
つて、
丁寧
(
ていねい
)
に
敷居
(
しきゐ
)
の
上
(
うへ
)
に
膝
(
ひざ
)
を
突
(
つ
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
書面
(
しよめん
)
にし訴へ
出
(
いで
)
町奉行所にては是ぞ大坂に
噂
(
うはさ
)
の有者
併
(
しか
)
し
理不盡
(
りふじん
)
の振舞なりとて早速役人を出張せしめ速かに
召連
(
めしつれ
)
參
(
まゐ
)
るべし仰せ
畏
(
かしこま
)
り候とて
手附
(
てつき
)
の與力兩人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『
競技
(
ゲーム
)
に
參
(
まゐ
)
れ』と
女王樣
(
ぢよわうさま
)
が
愛
(
あい
)
ちやんに
申
(
まを
)
されました、
愛
(
あい
)
ちやんは
驚
(
おどろ
)
きの
餘
(
あま
)
り
一言
(
ひとこと
)
をも
云
(
い
)
ひ
得
(
え
)
ませんでしたが、
徐
(
しづ
)
かに
其
(
そ
)
の
後
(
あと
)
に
隨
(
つ
)
いて
毬投場
(
まりなげば
)
へ
行
(
ゆ
)
きました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
全
(
まつた
)
く
不思議
(
ふしぎ
)
な
事
(
こと
)
でございました。
或
(
あ
)
る
日
(
ひ
)
山
(
やま
)
から
虎
(
とら
)
に
騎
(
の
)
つて
歸
(
かへ
)
つて
參
(
まゐ
)
られたのでございます。そして
其
(
その
)
儘
(
まゝ
)
廊下
(
らうか
)
へ
這入
(
はひ
)
つて、
虎
(
とら
)
の
背
(
せ
)
で
詩
(
し
)
を
吟
(
ぎん
)
じて
歩
(
ある
)
かれました。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
あの
男
(
をとこ
)
は
馬
(
うま
)
に
乘
(
の
)
つた
女
(
をんな
)
と一しよに、
關山
(
せきやま
)
の
方
(
はう
)
へ
歩
(
ある
)
いて
參
(
まゐ
)
りました。
女
(
をんな
)
は
牟子
(
むし
)
を
垂
(
た
)
れて
居
(
を
)
りましたから、
顏
(
かほ
)
はわたしにはわかりません。
見
(
み
)
えたのは
唯
(
ただ
)
萩重
(
はぎがさ
)
ねらしい、
衣
(
きぬ
)
の
色
(
いろ
)
ばかりでございます。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それが
嬉
(
うれ
)
しさに、
斯
(
か
)
うして
毎年
(
まいねん
)
旅
(
たび
)
をして
參
(
まゐ
)
るのです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
『
義母
(
おつかさん
)
お
大師樣
(
だいしさま
)
へ
何度
(
なんど
)
お
參
(
まゐ
)
りになりました。』
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
三月
(
さんぐわつ
)
のはじめ、
御近所
(
ごきんじよ
)
のお
醫師
(
いしや
)
に
參
(
まゐ
)
つて、つゝましく、しをらしく、
但
(
たゞ
)
し
餘
(
あま
)
り
見榮
(
みばえ
)
のせぬ
男
(
をとこ
)
の
二
(
に
)
の
腕
(
うで
)
をあらはにして、
神妙
(
しんめう
)
に
種痘
(
しゆとう
)
を
濟
(
す
)
ませ
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
萬世橋
(
よろづよばし
)
へ
參
(
まゐ
)
りましたがお
宅
(
たく
)
は
何方
(
どちら
)
と
軾
(
かぢ
)
を
控
(
ひか
)
へて
佇
(
たゝず
)
む
車夫
(
しやふ
)
、
車上
(
しやじやう
)
の
人
(
ひと
)
は
聲
(
こゑ
)
ひくゝ
鍋町
(
なべちやう
)
までと
只
(
たゞ
)
一言
(
ひとこと
)
、
車夫
(
しやふ
)
は
聞
(
き
)
きも
敢
(
あ
)
へず
力
(
ちから
)
を
籠
(
こ
)
めて
今
(
いま
)
一勢
(
いつせい
)
と
挽
(
ひ
)
き
出
(
いだ
)
しぬ
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
づか/\、
其
(
そ
)
の、……
其處
(
そこ
)
の
其
(
そ
)
の五
基
(
だい
)
めの
瓦斯燈
(
がすとう
)
の
處
(
ところ
)
まで
小砂利
(
こざり
)
を
蹴
(
け
)
つて
參
(
まゐ
)
りますと、
道理
(
もつとも
)
な
事
(
こと
)
、
何
(
なん
)
の
仔細
(
しさい
)
もありませぬ。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
太郎樣
(
たらうさま
)
への
朝參
(
あさまゐ
)
りは
母
(
かゝ
)
さんが
代理
(
だいり
)
してやれば
御免
(
ごめん
)
こふむれとありしに、いゑ/\
姉
(
ねえ
)
さんの
繁昌
(
はんじよう
)
するやうにと
私
(
わたし
)
が
願
(
ぐわん
)
をかけたのなれば、
參
(
まゐ
)
らねば
氣
(
き
)
が
濟
(
す
)
まぬ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
へい、
陰徳
(
いんとく
)
は
何
(
な
)
んとやら、と
御酒
(
ごしゆ
)
の
上
(
うへ
)
では、
能
(
よ
)
く
御親父樣
(
ごしんぷさま
)
がお
話
(
はな
)
しになりましたが、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
事
(
こと
)
と
申
(
まを
)
しますものは、
書物
(
しよもつ
)
の
通
(
とほ
)
りには
參
(
まゐ
)
りませんで。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
若
(
も
)
し
叶
(
かな
)
ひたりとも
开
(
そ
)
は
邪道
(
じやだう
)
にて
正當
(
せいたう
)
の
人
(
ひと
)
の
目
(
め
)
よりはいかに
汚
(
けが
)
らはしく
淺
(
あさ
)
ましき
身
(
み
)
とおとされぬべき、
我
(
わ
)
れはさても、
殿
(
との
)
をば
浮世
(
うきよ
)
に
譏
(
そし
)
らせ
參
(
まゐ
)
らせん
事
(
こと
)
くち
惜
(
を
)
し
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
よう
似
(
に
)
た、お
前樣
(
まへさま
)
と
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
で、
然
(
さ
)
る
婦
(
をんな
)
にあひゞきに
參
(
まゐ
)
るので、
此處
(
こゝ
)
を、
此
(
こ
)
の
坂
(
さか
)
を、
矢張
(
やは
)
り、
向
(
むか
)
つて
下
(
した
)
から、うか/\と
上
(
あが
)
りかけたのでありました。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
少
(
すこ
)
し
聞
(
き
)
かし
參
(
まゐ
)
らせんお
前
(
まへ
)
さま
何
(
なに
)
より
何
(
なに
)
よりお
嬉
(
うれ
)
しと
思
(
おぼ
)
しめす
事
(
こと
)
が
有
(
ある
)
べし
夫
(
それ
)
なりとて
容易
(
たやすく
)
は
言
(
い
)
ひもせず
夫
(
それ
)
ぞとは
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あゝ、
泉君
(
いづみくん
)
ですか。……
先生
(
せんせい
)
からうかゞつて
存
(
ぞん
)
じて
居
(
を
)
ります。
何
(
ど
)
うも
然
(
さ
)
うらしいと
思
(
おも
)
ひました。
僕
(
ぼく
)
は
柳川
(
やながは
)
と
云
(
い
)
ふものです。
此頃
(
このごろ
)
から
參
(
まゐ
)
つて
居
(
を
)
ります。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
人傳
(
ひとづて
)
に
聞
(
き
)
きましてお
怒
(
いか
)
りにふれるとは
知
(
し
)
るも
御樣子
(
ごやうす
)
が
伺
(
うかゞ
)
ひたさに
出
(
で
)
にくい
所
(
ところ
)
を
繕
(
つくろ
)
つて
漸
(
やうや
)
うの
思
(
おも
)
ひで
參
(
まゐ
)
りましたお
父樣
(
とつさま
)
にもお
執成
(
とりなし
)
をとしほ/\として
言
(
いひ
)
出
(
い
)
づるを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
處
(
ところ
)
に、
右
(
みぎ
)
の
盲人
(
めくら
)
、カツ/\と
杖
(
つゑ
)
を
鳴
(
な
)
らして、
刎上
(
はねあが
)
つて、
飛
(
と
)
んで
參
(
まゐ
)
り、これは
無體
(
むたい
)
な
事
(
こと
)
をなされる。……
強
(
きつ
)
い
元氣
(
げんき
)
ぢや。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
參
部首:⼛
11画
“參”を含む語句
見參
持參
參詣
墓參
參考
參會
朝參
參差
苦參
參上
參詣者
寺參
推參
連參
人參
降參
參詣人
直參
御持參
參觀
...