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第一
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だいいち
ふりがな文庫
“
第一
(
だいいち
)” の例文
まったくインデアンは
半分
(
はんぶん
)
は
踊
(
おど
)
っているようでした。
第一
(
だいいち
)
かけるにしても足のふみようがもっと
経済
(
けいざい
)
もとれ本気にもなれそうでした。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そこで、
外國人
(
ぐわいこくじん
)
が
吾等
(
われら
)
の
立去
(
たちさ
)
つた
後
(
あと
)
で、
此
(
この
)
島
(
しま
)
へ
上陸
(
じやうりく
)
して、
此處
(
こゝ
)
は
自分
(
じぶん
)
が、
第一
(
だいいち
)
に
發見
(
はつけん
)
した
島
(
しま
)
だなんかと、
管
(
くだ
)
を
卷
(
ま
)
ひたつて
無益
(
だめ
)
と
申
(
もう
)
すのだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
偖
(
さ
)
て、
然
(
さ
)
うなると、この
教育
(
けういく
)
のある
娘
(
むすめ
)
が、
何
(
なに
)
しろ
恰好
(
かつかう
)
が
惡
(
わる
)
い、
第一
(
だいいち
)
又
(
また
)
持
(
も
)
ちやうが
惡
(
わる
)
い、
前
(
まへ
)
へ
𢌞
(
まは
)
して
膝
(
ひざ
)
へ
取
(
と
)
つて
持
(
も
)
ち
直
(
なほ
)
せといふ。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
日本
(
につぽん
)
で
最
(
もつと
)
もおほきく
生長
(
せいちよう
)
する
木
(
き
)
はくすの
木
(
き
)
が
第一
(
だいいち
)
で、
次
(
つ
)
ぎはすぎ、たいわんさわら、いてふ、しひ、まつといふ
順
(
じゆん
)
になります。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
『どれ、
第一
(
だいいち
)
の
歩調
(
ほてう
)
をやつて
見
(
み
)
よう!』と
海龜
(
うみがめ
)
がグリフォンに
云
(
い
)
ひました。『
蝦
(
えび
)
がなくても
出來
(
でき
)
るだらう、
何方
(
どつち
)
が
歌
(
うた
)
はう?』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
▼ もっと見る
然
(
しか
)
し
村民
(
そんみん
)
の
間
(
あひだ
)
にはかういふ
非常時
(
ひじようじ
)
に
對
(
たい
)
する
訓練
(
くんれん
)
がよく
行屆
(
ゆきとゞ
)
いてゐたと
見
(
み
)
え、
老幼男女
(
ろうようだんじよ
)
第一
(
だいいち
)
に
火災防止
(
かさいぼうし
)
に
力
(
つと
)
め、
時
(
とき
)
を
移
(
うつ
)
さず
人命救助
(
じんめいきゆうじよ
)
に
從事
(
じゆうじ
)
したのであつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
何
(
なに
)
にしろ
日本
(
にほん
)
の
歴史
(
れきし
)
を
飾
(
かざ
)
る
第一
(
だいいち
)
の
花形
(
はながた
)
といえば、
女性
(
じょせい
)
では
弟橘姫様
(
おとたちばなひめさま
)
、
又
(
また
)
男性
(
だんせい
)
では
大和武尊様
(
やまとたけるのみことさま
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
チェーホフの場合は、一口に言って、その深い信条であった生物進化論に、説明の
第一
(
だいいち
)
根拠
(
こんきょ
)
が見いだせるように私は思うのですが、ツルゲーネフの場合はどうでしょう。
「はつ恋」解説
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
その芽をはぐゝむものは、私の
廣
(
ひろ
)
い深い愛でなければならないのです。私はまづ
第一
(
だいいち
)
に
夫
(
をつと
)
を愛しなければなりません。けれども情けないほど私の愛はまだ
淺
(
あさ
)
いものです。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
学生時代
(
がくせいじだい
)
の
石橋
(
いしばし
)
と
云
(
い
)
ふ者は実に顔が広かつたし、
且
(
かつ
)
前
(
ぜん
)
に
学習院
(
がくしうゐん
)
に
居
(
ゐ
)
た事があるので、
善
(
よ
)
く売りました、
第一
(
だいいち
)
其
(
そ
)
の
形
(
かたち
)
と
云
(
い
)
ふものが
余程
(
よほど
)
可笑
(
をかし
)
い、
石橋
(
いしばし
)
が
鼻目鏡
(
はなめがね
)
を
掛
(
か
)
けて今こそ
流行
(
はや
)
るけれど
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
とて
下
(
した
)
を
向
(
む
)
いて
歎息
(
たんそく
)
の
聲
(
こゑ
)
を
洩
(
も
)
らすに、どうも
何
(
なん
)
とも、
私
(
わし
)
は
悉皆
(
しつかい
)
世上
(
せじやう
)
の
事
(
こと
)
に
疎
(
うと
)
しな、
母
(
はゝ
)
もあの
通
(
とほ
)
りの
何
(
なん
)
であるので、
三方
(
さんばう
)
四方
(
しはう
)
埓
(
らち
)
も
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
に
成
(
な
)
つてな、
第一
(
だいいち
)
は
此娘
(
これ
)
の
氣
(
き
)
が
狹
(
せま
)
いからではあるが
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
盖
(
けだし
)
漢土
(
かんど
)
の
熊
(
くま
)
は
酉陽雑俎
(
いうやうざつそ
)
の
説
(
せつ
)
のごとくにや。
凡
(
およそ
)
猟師
(
れふし
)
山に入りて
第一
(
だいいち
)
に
欲
(
ほつす
)
る
処
(
ところ
)
の物は熊なり。
一熊
(
いちゆう
)
を
得
(
う
)
ればその皮とその
胆
(
きも
)
と大小にもしたがへども、
大
(
おほ
)
かたは金五両以上にいたるゆゑに
猟師
(
れふし
)
の
欲
(
ほつす
)
るなり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
踏
(
ふ
)
まれるから。それに
何
(
なに
)
より
第一
(
だいいち
)
に
猫
(
ねこ
)
を
用心
(
ようじん
)
するんだよ。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
第一
(
だいいち
)
に、
青々
(
あを/\
)
した、
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
といふものは、
植物
(
しよくぶつ
)
にとつては
一番
(
いちばん
)
大切
(
たいせつ
)
で、ちょうどわれ/\の
心臟
(
しんぞう
)
や
胃
(
い
)
や
膓
(
ちよう
)
のような、
生活上
(
せいかつじよう
)
の
必要
(
ひつよう
)
な
器官
(
きかん
)
です。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
處
(
ところ
)
がだあ、へゝゝ、
其
(
そ
)
の
晩
(
ばん
)
からお
前
(
まへ
)
、
燈
(
あかり
)
を
暗
(
くら
)
くすると、ふつと
婦
(
をんな
)
の
身體
(
からだ
)
へ
月明
(
つきあかり
)
がさしたやうに
成
(
な
)
つて、
第一
(
だいいち
)
な、
色
(
いろ
)
が
眞白
(
まつしろ
)
く
成
(
な
)
るのに、
目
(
め
)
が
覺
(
さめ
)
るだ。
鑑定
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一層
(
いつそう
)
味
(
あぢ
)
の
輕
(
かろ
)
い
鳥
(
とり
)
の
丸燒
(
まるやき
)
などはなか/\の
御馳走
(
ごちさう
)
で、
今
(
いま
)
の
私
(
わたくし
)
の
身
(
み
)
には、
世界
(
せかい
)
第一
(
だいいち
)
のホテルで、
世界
(
せかい
)
第一
(
だいいち
)
の
珍味
(
ちんみ
)
を
供
(
きよう
)
せられたよりも
百倍
(
ひやくばい
)
も
憘
(
うれ
)
しく
感
(
かん
)
じた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
『それは
舞踏
(
ぶたう
)
の
第一
(
だいいち
)
の
姿勢
(
しせい
)
だわ』と
云
(
い
)
つたものゝ
愛
(
あい
)
ちやんは、
全
(
まつた
)
く
當惑
(
たうわく
)
したので、
切
(
しき
)
りに
話頭
(
はなし
)
を
更
(
か
)
へやうとしました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
私
(
わたくし
)
が
重
(
おも
)
い
枕
(
まくら
)
に
就
(
つ
)
いて、
起居
(
たちい
)
も
不自由
(
ふじゆう
)
になったと
聞
(
き
)
いた
時
(
とき
)
に、
第一
(
だいいち
)
に
馳
(
は
)
せつけて、なにくれと
介抱
(
かいほう
)
に
手
(
て
)
をつくしてくれましたのは
矢張
(
やは
)
り
鎌倉
(
かまくら
)
の
両親
(
りょうしん
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
あくる朝、ホモイは七時ごろ目をさまして、まず
第一
(
だいいち
)
に玉を見ました。玉の
美
(
うつく
)
しいことは、
昨夜
(
ゆうべ
)
よりもっとです。ホモイは玉をのぞいて、ひとりごとを
言
(
い
)
いました。
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
これを
年代
(
ねんだい
)
の
順
(
じゆん
)
に
記
(
しる
)
してみると、
第一
(
だいいち
)
は
西暦
(
せいれき
)
千六百九十二年
(
せんろつぴやくくじゆうにねん
)
六月七日
(
ろくがつなぬか
)
西
(
にし
)
インド
諸島
(
しよとう
)
の
中
(
うち
)
、ジャマイカ
島
(
とう
)
に
起
(
おこ
)
つた
地震
(
ぢしん
)
であつて、このとき
首府
(
しゆふ
)
ロアイヤル
港
(
こう
)
に
於
(
おい
)
ては
大地
(
だいち
)
に
數百條
(
すうひやくじよう
)
の
龜裂
(
きれつ
)
が
出來
(
でき
)
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
又
(
また
)
斯
(
か
)
ういふ
旦那
(
だんな
)
さまを
態
(
わざ
)
と
見
(
み
)
たてゝ
私
(
わたし
)
の
一生
(
いつしやう
)
を
苦
(
くる
)
しませて
下
(
くだ
)
さるかと
思
(
おも
)
ふと
實家
(
じつか
)
の
親
(
おや
)
、まあ
親
(
おや
)
です、それは
恩
(
おん
)
のある
伯父樣
(
をぢさま
)
ですけれども
其人
(
そのひと
)
の
事
(
こと
)
も
恨
(
うら
)
めしいと
思
(
おも
)
ひまするし、
第一
(
だいいち
)
犯
(
をか
)
した
罪
(
つみ
)
も
無
(
な
)
い
私
(
わたし
)
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
盖
(
けだし
)
漢土
(
かんど
)
の
熊
(
くま
)
は
酉陽雑俎
(
いうやうざつそ
)
の
説
(
せつ
)
のごとくにや。
凡
(
およそ
)
猟師
(
れふし
)
山に入りて
第一
(
だいいち
)
に
欲
(
ほつす
)
る
処
(
ところ
)
の物は熊なり。
一熊
(
いちゆう
)
を
得
(
う
)
ればその皮とその
胆
(
きも
)
と大小にもしたがへども、
大
(
おほ
)
かたは金五両以上にいたるゆゑに
猟師
(
れふし
)
の
欲
(
ほつす
)
るなり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
かれはわたしの
第一
(
だいいち
)
のきにいりであるぞ。
小夜啼鳥
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
侘住居
(
わびずまひ
)
と
申
(
まを
)
します——
以前
(
いぜん
)
は、
北國
(
ほつこく
)
に
於
(
おい
)
ても、
旅館
(
りよくわん
)
の
設備
(
せつび
)
に
於
(
おい
)
ては、
第一
(
だいいち
)
と
世
(
よ
)
に
知
(
し
)
られた
此
(
こ
)
の
武生
(
たけふ
)
の
中
(
うち
)
でも、
其
(
そ
)
の
隨一
(
ずゐいち
)
の
旅館
(
りよくわん
)
の
娘
(
むすめ
)
で、二十六の
年
(
とし
)
に
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
今
(
いま
)
彼
(
かれ
)
が
當世
(
たうせい
)
に
隱
(
かく
)
れも
無
(
な
)
き、
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
から、
斯
(
か
)
くも
懇篤
(
こんとく
)
なる
薫陶
(
くんとう
)
を
受
(
う
)
けて
生長
(
せいちやう
)
した
事
(
こと
)
は、
世界
(
せかい
)
第一
(
だいいち
)
の
學校
(
がくかう
)
を
卒業
(
そつげふ
)
したよりも、
私
(
わたくし
)
の
爲
(
ため
)
には
憘
(
うれ
)
しいです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
『
第一
(
だいいち
)
の
證人
(
しようにん
)
を
喚
(
よ
)
び
出
(
だ
)
せ』と
王樣
(
わうさま
)
が
申
(
まを
)
されました。
白兎
(
しろうさぎ
)
は三
度
(
たび
)
喇叭
(
らつぱ
)
を
吹
(
ふ
)
いて『
第一
(
だいいち
)
の
證人
(
しようにん
)
!』と
聲
(
こゑ
)
をかけました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
それから
樹齡
(
じゆれい
)
ではさっき
言
(
い
)
つた
阿里山
(
ありさん
)
の
紅檜
(
べにひ
)
が
第一
(
だいいち
)
で、
千二三百年
(
せんにさんびやくねん
)
から
二千年近
(
にせんねんちか
)
くのものが
澤山
(
たくさん
)
あります。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
「ええ、毎日
注文
(
ちゅうもん
)
があります。しかし
雁
(
がん
)
の方が、もっと売れます。
雁
(
がん
)
の方がずっと
柄
(
がら
)
がいいし、
第一
(
だいいち
)
手数
(
てすう
)
がありませんからな。そら」
鳥捕
(
とりと
)
りは、また
別
(
べつ
)
の方の
包
(
つつ
)
みを
解
(
と
)
きました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
第一
(
だいいち
)
、
二階
(
にかい
)
の
其窓
(
そのまど
)
にも、
階下
(
した
)
の
縁先
(
えんさき
)
にも、とり/″\に
風情
(
ふぜい
)
を
添
(
そ
)
へる、
岐阜提灯
(
ぎふぢやうちん
)
と、
鐵燈籠
(
かなどうろう
)
、
簾
(
すだれ
)
と
葭簀
(
よしず
)
の
涼
(
すゞ
)
しい
色
(
いろ
)
。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
第一
(
だいいち
)
、その粘土のところはせまくて、みんながはいれなかったし、それに大へんつるつるすべる
傾斜
(
けいしゃ
)
になっていたものだから、下の方の四、五人などは上の人につかまるようにして
さいかち淵
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
幼君
(
えうくん
)
、「
飼鳥
(
かひどり
)
はよきものか」と
問
(
と
)
はせ
給
(
たま
)
へば、「いかにも
御慰
(
おんなぐさみ
)
になり
申
(
まを
)
すべし。
第一
(
だいいち
)
お
眼覺
(
めざめ
)
の
爲
(
ため
)
に
宜
(
よろ
)
しからむ。 ...
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それとも
宿
(
やど
)
がなくなって今夜
一晩
(
ひとばん
)
とめてもらいたいと
云
(
い
)
うのか。バキチが頭を
掻
(
か
)
きやした。いやどっちもだ、けれども馬を盗むよりとまるよりまず
第一
(
だいいち
)
に、おれは何かが食いたいんだ。
バキチの仕事
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
雜
(
ざつ
)
と
私
(
わし
)
が
住居
(
すまひ
)
と
思
(
おも
)
へば
可
(
い
)
いの。ぢやが、
恁
(
か
)
う
門
(
もん
)
が
閉
(
しま
)
つて
居
(
を
)
つては、
一向
(
いつかう
)
出入
(
ではひ
)
りも
成
(
な
)
るまいが。
第一
(
だいいち
)
私
(
わし
)
が
許
(
ゆる
)
さいではお
主
(
ぬし
)
も
此處
(
こゝ
)
へは
通
(
とほ
)
れぬと
云
(
い
)
つた
理合
(
りあひ
)
ぢや。
画の裡
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その日キッコが学校から帰ってからのはしゃぎようと云ったら
第一
(
だいいち
)
におっかさんの前で十けたばかりの
掛算
(
かけざん
)
と
割算
(
わりざん
)
をすらすらやって見せてよろこばせそれから弟をひっぱり出して
猫
(
ねこ
)
の顔を
みじかい木ぺん
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
宴會客
(
えんくわいきやく
)
から
第一
(
だいいち
)
に
故障
(
こしやう
)
が
出
(
で
)
た、
藝者
(
げいしや
)
の
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
かないさきに
線香
(
せんかう
)
が
切
(
き
)
れたのである。
女中
(
ぢよちう
)
なかまが
異議
(
いぎ
)
をだして、
番頭
(
ばんとう
)
が
腕
(
うで
)
をこまぬき、かみさんが
分別
(
ふんべつ
)
した。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
実
(
じつ
)
に
見事
(
みごと
)
にはなりましたがまたおかしかったのです。
第一
(
だいいち
)
萱が
倒
(
たお
)
れていましたしきのこのちぎれた脚も見えていました。私どもは笑って見ていますと黒服の役人がむずかしい顔をして云いました。
二人の役人
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
が、いづれ
魔
(
ま
)
ものに
近
(
ちか
)
いのであるから、
又
(
また
)
ばける、といはれるのを
慮
(
おもんぱか
)
つて、
内々
(
ない/\
)
遠慮
(
ゑんりよ
)
がちに
話
(
はな
)
したけれども、
實
(
じつ
)
は、みゝづくは
好
(
す
)
きである。
第一
(
だいいち
)
形
(
かたち
)
が
意氣
(
いき
)
だ。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それは空気の中に何かしらそらぞらしい
硝子
(
ガラス
)
の分子のようなものが
浮
(
うか
)
んできたのでもわかりましたが
第一
(
だいいち
)
東の九つの小さな青い星で
囲
(
かこ
)
まれたそらの
泉水
(
せんすい
)
のようなものが大へん光が弱くなりそこの空は早くも
鋼青
(
こうせい
)
から
天河石
(
てんがせき
)
の
板
(
いた
)
に
変
(
かわ
)
っていたことから
実
(
じつ
)
にあきらかだったのです。
インドラの網
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
のツほツほ——
五聲
(
いつこゑ
)
ばかり
窓
(
まど
)
で
鳴
(
な
)
いて、しばらくすると、
山
(
やま
)
さがりに、ずつと
離
(
はな
)
れて、
第一
(
だいいち
)
の
寺
(
てら
)
の
銀杏
(
いてふ
)
の
樹
(
き
)
と
思
(
おも
)
ふあたりで、
聲
(
こゑ
)
がする。
第二
(
だいに
)
の
銀杏
(
いてふ
)
——
第三
(
だいさん
)
へ。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
第一
(
だいいち
)
場所
(
ばしよ
)
が
惡
(
わる
)
いや、
鬼門關
(
きもんくわん
)
でおいでなさる、
串戲
(
じようだん
)
ぢやねえ。
怪
(
け
)
しからず
霧
(
きり
)
が
掛
(
かゝ
)
つて
方角
(
はうがく
)
が
分
(
わか
)
らねえ。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
空腹
(
すきばら
)
へ、
秋刀魚
(
さんま
)
、
燒
(
やき
)
いもの
如
(
ごと
)
きは、
第一
(
だいいち
)
にきくのである。
折角
(
せつかく
)
、
結構
(
けつこう
)
なる
體臭
(
たいしう
)
をお
持合
(
もちあは
)
せの
御婦人方
(
ごふじんがた
)
には、
相
(
あひ
)
すまぬ。が……
從
(
したが
)
つて、
拂
(
はら
)
ひもしないで、
敷
(
し
)
かせ
申
(
まを
)
した。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
第一
(
だいいち
)
女
(
をんな
)
どもが
寄着
(
よりつ
)
かない。おてうしが
一二本
(
いちにほん
)
、
遠見
(
とほみ
)
の
傍示
(
ばうじ
)
ぐひの
如
(
ごと
)
く
押立
(
おつた
)
つて、
廣間
(
ひろま
)
はガランとして
野
(
の
)
の
如
(
ごと
)
し。まつ
赤
(
か
)
になつた
柳川
(
やながは
)
が、
黄
(
き
)
なるお
羽織
(
はおり
)
……これが
可笑
(
をかし
)
い。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此時
(
このとき
)
、
選手
(
せんしゆ
)
第一
(
だいいち
)
の
賞
(
しやう
)
を
得
(
え
)
たのは、
池
(
いけ
)
をめぐること
三十幾囘
(
さんじふいくくわい
)
、
翌日
(
よくじつ
)
發表
(
はつぺう
)
されて、
年
(
とし
)
は六十に
餘
(
あま
)
る、
此
(
こ
)
の
老
(
らう
)
神行太保戴宗
(
しんぎやうたいほたいそう
)
は、
加州
(
かしう
)
小松
(
こまつ
)
の
住人
(
ぢうにん
)
、もとの
加賀藩
(
かがはん
)
の
飛脚
(
ひきやく
)
であつた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
本雨
(
ほんあめ
)
だ。
第一
(
だいいち
)
、
馴
(
な
)
れた
家
(
いへ
)
の
中
(
なか
)
を
行
(
ゆ
)
くやうな、
傘
(
かさ
)
さした
女中
(
ぢよちう
)
の
斜
(
なゝめ
)
な
袖
(
そで
)
も、
振事
(
ふりごと
)
のやうで
姿
(
すがた
)
がいゝ。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
内證
(
ないしよう
)
でその
道
(
みち
)
の
達者
(
たつしや
)
にたゞすと、
曰
(
いは
)
く、
鍋
(
なべ
)
で
一杯
(
いつぱい
)
やるくらゐの
餘裕
(
よゆう
)
があれば、
土手
(
どて
)
を
大門
(
おほもん
)
とやらへ
引返
(
ひきかへ
)
す。
第一
(
だいいち
)
歸
(
かへ
)
りはしない、と
言
(
い
)
つた。
格言
(
かくげん
)
ださうである。
皆
(
みな
)
若
(
わか
)
かつた。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
目
(
め
)
一
(
ひと
)
つ
抉
(
えぐ
)
られては
半身
(
はんしん
)
をけづり
去
(
さ
)
られたも
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
、
是
(
これ
)
がために、
第一
(
だいいち
)
の
作
(
さく
)
は
不用
(
ふよう
)
に
帰
(
き
)
した。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
第一
(
だいいち
)
、
其
(
その
)
魔
(
ま
)
ものとはどんなものか、と
突懸
(
つゝかゝ
)
つて
訊
(
き
)
きますと、
其
(
そ
)
の
盲人
(
めくら
)
ニヤリともせず、
眞實
(
まじめ
)
な
顏
(
かほ
)
をしまして、
然
(
さ
)
れば、
然
(
さ
)
れば
先
(
ま
)
づ、
守宮
(
やもり
)
が
冠
(
かんむり
)
を
被
(
かぶ
)
つたやうな、
白犬
(
しろいぬ
)
が
胴伸
(
どうの
)
びして
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
第一
(
だいいち
)
色氣
(
いろけ
)
があつて
世
(
よ
)
を
憚
(
はゞか
)
らず、
親不孝
(
おやふかう
)
を
顧
(
かへり
)
みざる
輩
(
ともがら
)
は、
男女
(
ふたり
)
で
相乘
(
あひのり
)
をしたものである。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
第一
(
だいいち
)
、もう
店
(
みせ
)
を
閉
(
とざ
)
して、
町中
(
まちぢう
)
寂然
(
しん
)
として、ひし/\と
中
(
うち
)
に
荷
(
に
)
をしめる
音
(
おと
)
がひしめいて
聞
(
きこ
)
えて、
鎖
(
とざ
)
した
戸
(
と
)
には
炎
(
ひ
)
の
影
(
かげ
)
が
暮
(
く
)
れせまる
雲
(
くも
)
とともに
血
(
ち
)
をそゝぐやうに
映
(
うつ
)
つたと
言
(
い
)
ふのであつた。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
第一
(
だいいち
)
、お
浦
(
うら
)
ばかりぢやない、
其処
(
そこ
)
に
居
(
ゐ
)
た
婆
(
ばあ
)
さんも
見
(
み
)
えなければ、
其
(
それ
)
らしい
店
(
みせ
)
もない。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
第
常用漢字
小3
部首:⽵
11画
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
“第一”で始まる語句
第一番
第一流
第一嬢子
第一人者
第一斜檣
第一等
第一歩
第一孃子
第一人
第一冊