トップ
>
西
>
にし
ふりがな文庫
“
西
(
にし
)” の例文
この
金貨
(
きんか
)
は、
西
(
にし
)
の
国
(
くに
)
の
金貨
(
きんか
)
だ。この
金貨
(
きんか
)
は、
東
(
ひがし
)
の
国
(
くに
)
の
金貨
(
きんか
)
だ。この
銀貨
(
ぎんか
)
は、
重
(
おも
)
い。しかしこちらの
銀貨
(
ぎんか
)
のほうは、もっと
目方
(
めかた
)
がある。
汽船の中の父と子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
日本
(
にほん
)
が
化物
(
ばけもの
)
の
貧弱
(
ひんじやく
)
なのに
對
(
たい
)
して、
支那
(
しな
)
に
入
(
い
)
ると
全
(
まつた
)
く
異
(
ことな
)
る、
支那
(
しな
)
はあの
通
(
とほ
)
り
尨大
(
ぼうだい
)
な
國
(
くに
)
であつて、
西
(
にし
)
には
崑崙雪山
(
こんろんせつざん
)
の
諸峰
(
しよぼう
)
が
際涯
(
はてし
)
なく
連
(
つらな
)
り
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
何
(
なに
)
しろ
西
(
にし
)
も
東
(
ひがし
)
も
分
(
わ
)
からない
原中
(
はらなか
)
の一
軒家
(
けんや
)
に
一人
(
ひとり
)
ぼっちとり
残
(
のこ
)
されたのですから、
心細
(
こころぼそ
)
さも
心細
(
こころぼそ
)
いし、だんだん
心配
(
しんぱい
)
になってきました。
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
空
(
そら
)
は深く
澄
(
す
)
んで、澄んだなかに、
西
(
にし
)
の
果
(
はて
)
から焼ける火の
焔
(
ほのほ
)
が、薄赤く吹き返して来て、三四郎の
頭
(
あたま
)
の
上
(
うへ
)
迄
熱
(
ほて
)
つてゐる様に思はれた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
信長に身を寄せた漂泊の将軍家
義昭
(
よしあき
)
は、その後、
岐阜
(
ぎふ
)
の城下
西
(
にし
)
ノ
店
(
たな
)
の立正寺を宿所と定められて、一行はそこに
起
(
お
)
き
臥
(
ふ
)
ししていた。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
草木
(
さうもく
)
及
(
およ
)
び
地上
(
ちじやう
)
の
霜
(
しも
)
に
瞬
(
まばた
)
きしながら
横
(
よこ
)
にさうして
斜
(
なゝめ
)
に
射
(
さ
)
し
掛
(
か
)
ける
日
(
ひ
)
に
遠
(
とほ
)
い
西
(
にし
)
の
山々
(
やま/\
)
の
雪
(
ゆき
)
が
一頻
(
ひとしきり
)
光
(
ひか
)
つた。
凡
(
すべ
)
てを
通
(
つう
)
じて
褐色
(
かつしよく
)
の
光
(
ひかり
)
で
包
(
つゝ
)
まれた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
此時
(
このとき
)
今迄
(
いまゝで
)
は
晴朗
(
うらゝか
)
であつた
大空
(
おほぞら
)
は、
見
(
み
)
る/\
内
(
うち
)
に
西
(
にし
)
の
方
(
かた
)
から
曇
(
くも
)
つて
來
(
き
)
て、
熱帶地方
(
ねつたいちほう
)
で
有名
(
いうめい
)
な
驟雨
(
にわかあめ
)
が、
車軸
(
しやぢく
)
を
流
(
なが
)
すやうに
降
(
ふ
)
つて
來
(
き
)
た。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
そのとき
西
(
にし
)
のぎらぎらのちぢれた
雲
(
くも
)
のあひだから、
夕陽
(
ゆふひ
)
は
赤
(
あか
)
くなゝめに
苔
(
こけ
)
の
野原
(
のはら
)
に
注
(
そゝ
)
ぎ、すすきはみんな
白
(
しろ
)
い
火
(
ひ
)
のやうにゆれて
光
(
ひか
)
りました。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
この牧場の管理人から月に十円の
手宛
(
てあて
)
を
貰
(
もら
)
っていることや、自分は他の牧場からこの
西
(
にし
)
の
入
(
いり
)
の沢へ移って来たものであることなどを話した。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
鉄道の案内記によると、今日では金谷からゆくのを便利とするらしい。案内記には、小夜の中山
夜啼石
(
よなきいし
)
、
西
(
にし
)
三十二
町
(
ちょう
)
、菊川、
西
(
にし
)
廿二町とある。
小夜の中山夜啼石
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
すはだしで、その
染殿
(
そめどの
)
の
東
(
ひがし
)
の
門
(
もん
)
より
走
(
はし
)
り
出
(
い
)
で、
北
(
きた
)
ざまに
走
(
はし
)
つて、
一條
(
いちでう
)
より
西
(
にし
)
へ、
西
(
にし
)
の
洞院
(
とうゐん
)
、それから
南
(
みなみ
)
へ、
洞院下
(
とうゐんさがり
)
に
走
(
はし
)
つた。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此學校
(
このがつこう
)
の
敷地
(
しきち
)
は、
數年前
(
すうねんぜん
)
に
水田
(
すいでん
)
を
埋立
(
うめた
)
てゝ
作
(
つく
)
られたものであつて、
南北
(
なんぼく
)
に
長
(
なが
)
き
水田
(
すいでん
)
の
一區域
(
いちくいき
)
の
中
(
なか
)
に、
半島
(
はんとう
)
の
形
(
かたち
)
をなして
西
(
にし
)
から
東
(
ひがし
)
へ
突出
(
とつしゆつ
)
してゐた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
この
土器
(
どき
)
は、
滿洲
(
まんしゆう
)
から
出
(
で
)
る
彩色
(
さいしき
)
の
土器
(
どき
)
とは
違
(
ちが
)
つてゐて、
餘程
(
よほど
)
西
(
にし
)
の
方
(
ほう
)
の
國
(
くに
)
から
出
(
で
)
るものに
似
(
に
)
てゐるところがありますから
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
((田忌))
直
(
ただ
)
ちに
大梁
(
たいりやう
)
に
走
(
おもむ
)
く。
魏
(
ぎ
)
の
將
(
しやう
)
龐涓
(
はうけん
)
、
之
(
これ
)
を
聞
(
き
)
き、
韓
(
かん
)
を
去
(
さ
)
つて
歸
(
かへ
)
れり。
(四二)
齊
(
せい
)
の
軍
(
ぐん
)
既
(
すで
)
に
已
(
すで
)
に
過
(
す
)
ぎて
西
(
にし
)
す。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
西
(
にし
)
の
対
(
たい
)
あたりから、それに
雑
(
まじ
)
って、つい今しがた少女の習い出したらしい琴の幼い調べが途絶えがちに聴えて来る。
ほととぎす
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
暮
(
くれ
)
のお
席書
(
せきが
)
きの方が、試験よりよっぽど活気があった。十二月にはいると
西
(
にし
)
の
内
(
うち
)
一枚を四つに折ったお手本が渡る。
旧聞日本橋:03 蕎麦屋の利久
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
西
(
にし
)
の
空
(
そら
)
はいま、
血
(
ち
)
みどろな
沼
(
ぬま
)
のやうに、まつ
紅
(
か
)
な
夕
(
ゆふ
)
やけに
爛
(
たゞ
)
れてゐた。K
夫人
(
ふじん
)
は
立
(
た
)
つて
西窓
(
にしまど
)
のカーテンを
引
(
ひ
)
いた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
これは
大變
(
たいへん
)
と、
總掛
(
そうがゝ
)
りで
地
(
ぢ
)
ならしをして、
今度
(
こんど
)
は
又
(
また
)
思
(
おも
)
ひ
思
(
おも
)
ひに
陣
(
ぢん
)
を
取
(
と
)
り、
西
(
にし
)
から
東
(
ひがし
)
に
向
(
むか
)
つて
坑道
(
こうだう
)
を
進
(
すゝ
)
め
掛
(
か
)
けた。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
僕
(
ぼく
)
は
又
(
また
)
してもおもい
出
(
だ
)
した、
吉彦
(
よしひこ
)
さんが
鐘
(
かね
)
をつくとき
言
(
い
)
った
言葉
(
ことば
)
を——「
西
(
にし
)
の
谷
(
たに
)
も
東
(
ひがし
)
の
谷
(
たに
)
も、
北
(
きた
)
の
谷
(
たに
)
も
南
(
みなみ
)
の
谷
(
たに
)
も
鳴
(
な
)
るぞ。ほれ、あそこの
村
(
むら
)
もここの
村
(
むら
)
も
鳴
(
な
)
るぞ。」
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
さうしてうす黄色く濡れた糸をくるくると枠にまくと几帳が無惨にほごされてしまひに
西
(
にし
)
どつちの形した
骸
(
むくろ
)
がでる。それを兄は餌箱にいれて釣り堀へとんでゆく。
銀の匙
(新字旧仮名)
/
中勘助
(著)
小川町辺
(
をがはまちへん
)
の
去
(
さ
)
る
御邸
(
おやしき
)
の
前
(
まへ
)
を
通行
(
つうかう
)
すると、
御門
(
ごもん
)
の
潜戸
(
くゞりど
)
へ
西
(
にし
)
の
内
(
うち
)
の
貼札
(
はりふだ
)
が
下
(
さが
)
つてあつて、
筆太
(
ふでぶと
)
に「
此内
(
このうち
)
に
汁粉
(
しるこ
)
あり」と
認
(
したゝ
)
めてあり、ヒラリ/\と風で
飜
(
あほ
)
つて
居
(
を
)
つたから
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
寒山
(
かんざん
)
でございますか。これは
當寺
(
たうじ
)
から
西
(
にし
)
の
方
(
はう
)
の
寒巖
(
かんがん
)
と
申
(
まを
)
す
石窟
(
せきくつ
)
に
住
(
す
)
んでをりますものでございます。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
東京市は坂の上の眺望によって最もよくその偉大を示すというべきである。古来その眺望よりして最も名高きは
赤坂霊南坂上
(
あかさかれいなんざかうえ
)
より芝
西
(
にし
)
の
久保
(
くぼ
)
へ下りる
江戸見坂
(
えどみざか
)
である。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
一まいの
羽
(
はね
)
は、
東
(
ひがし
)
のほうへ とんでいきました。もう一まいは、
西
(
にし
)
のほうへ とんでいきました。ところが、三まいめの
羽
(
はね
)
だけは、まっすぐ 上にまいあがったのです。
三まいの 鳥のはね
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
茨城県に来ますと、そう語るべきものを有ちませんが、何といっても「
西
(
にし
)
の
内
(
うち
)
」とか「
程村
(
ほどむら
)
」とか呼ぶ純
楮
(
こうぞ
)
の和紙を生んだ国で、幸にもこの仕事は今も続いております。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
この
歌
(
うた
)
では、
人麿
(
ひとまろ
)
が
都
(
みやこ
)
から
西
(
にし
)
へ
下
(
くだ
)
つたのか、それとも
遠
(
とほ
)
い
國
(
くに
)
から
都
(
みやこ
)
へ
戻
(
もど
)
つて
來
(
き
)
たのか、その
事情
(
じじよう
)
がわかりませんが、この
歌
(
うた
)
を
考
(
かんが
)
へる
上
(
うへ
)
には、
別
(
べつ
)
にさし
支
(
つか
)
へはありません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
鮒
(
ふな
)
やたなごは
宜
(
い
)
い
迷惑
(
めいわく
)
な、
釣
(
つ
)
るほどに
釣
(
つ
)
るほどに、
夕日
(
ゆふひ
)
が
西
(
にし
)
へ
落
(
お
)
ちても
歸
(
かへ
)
るが
惜
(
お
)
しく、
其子
(
そのこ
)
出
(
で
)
て
來
(
こ
)
よ
殘
(
のこ
)
り
無
(
な
)
くお
魚
(
さかな
)
を
遣
(
や
)
つて、
喜
(
よろこ
)
ぶ
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
たいとでも
思
(
おも
)
ふたので
御座
(
ござ
)
りましよ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
弓弭
(
ゆはず
)
の
清水
(
しみず
)
を
掬
(
むす
)
んで、弓かけ松の下に立って眺める。
西
(
にし
)
は
重畳
(
ちょうじょう
)
たる磐城の山に
雲霧
(
くもきり
)
白く
渦
(
うず
)
まいて流れて居る。東は太平洋、
雲間
(
くもま
)
漏
(
も
)
る夕日の
鈍
(
にぶ
)
い
光
(
ひかり
)
を浮べて唯とろりとして居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
馬
(
うま
)
と
馬
(
うま
)
は
仲善
(
なかよ
)
く、
鼻
(
はな
)
をならべて
路傍
(
みちばた
)
の
草
(
くさ
)
を
噛
(
か
)
みながら、
二人
(
ふたり
)
が
半死半生
(
はんしはんしやう
)
で
各自
(
てんで
)
の
荷馬車
(
にばしや
)
に
這
(
は
)
ひあがり、なほ
毒舌
(
どくぐち
)
を
吐
(
は
)
きあつて、
西
(
にし
)
と
東
(
ひがし
)
へわかれるまで、こんな
話
(
はなし
)
をしてゐました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
ヂュリ
驅
(
か
)
けよ
速
(
はや
)
う、
火
(
ひ
)
の
脚
(
あし
)
の
若駒
(
わかごま
)
よ、
日
(
ひ
)
の
神
(
かみ
)
の
宿
(
やど
)
ります
今宵
(
こよひ
)
の
宿
(
やど
)
へ。フェートンのやうな
御者
(
ぎょしゃ
)
がゐたなら、
西
(
にし
)
へ/\と
鞭
(
むち
)
をあてゝ、すぐにも
夜
(
よる
)
を
將
(
つ
)
れて
來
(
こ
)
うもの、
曇
(
くも
)
った
夜
(
よる
)
を。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
拠無
(
よんどころな
)
く夕方から徒歩で
大坂
(
おおさか
)
まで
出掛
(
でかけ
)
る途中、
西
(
にし
)
の
宮
(
みや
)
と
尼
(
あま
)
が
崎
(
さき
)
の
間
(
あい
)
だで非常に
草臥
(
くたび
)
れ、
辻堂
(
つじどう
)
の
椽側
(
えんがわ
)
に腰を
掛
(
かけ
)
て休息していると、脇の細道の方から
戛々
(
かつかつ
)
と音をさせて何か来る者がある
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
その円頂のことですが、森の親戚に
西
(
にし
)
という家があります。やはり代々の医者でした。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
東北は
鼠
(
ねずみ
)
が関(岩船郡の内出羽のさかひ)
西
(
にし
)
は
市振
(
いちふり
)
(頸城郡の内越中の堺)に
至
(
いたる
)
の道八十里が間
都
(
すべ
)
て北の
海浜
(
かいひん
)
なり。海気によりて雪一丈にいたらず(年によりて多少あり)又
消
(
きゆる
)
も早し。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
芙蓉
(
ふよう
)
の
花
(
はな
)
が
清々
(
すがすが
)
しくも
色
(
いろ
)
を
染
(
そ
)
めて、
西
(
にし
)
の
空
(
そら
)
に
澄
(
す
)
み
渡
(
わた
)
った
富岳
(
ふがく
)
の
雪
(
ゆき
)
に
映
(
は
)
えていた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
家
(
いえ
)
の
中
(
なか
)
のかたづけをおわって、
諭吉
(
ゆきち
)
は、お
母
(
かあ
)
さんとめいとをつれて、
東京
(
とうきよう
)
へかえることになり、
船
(
ふね
)
にのるため、
中津
(
なかつ
)
から四キロメートルほど
西
(
にし
)
の
鵜
(
う
)
の
島
(
しま
)
までいって、
宿屋
(
やどや
)
にとまりました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
そう
思
(
おも
)
うと
私
(
わたくし
)
はわれを
忘
(
わす
)
れて、
丘
(
おか
)
の
上
(
うえ
)
から
駆
(
か
)
け
降
(
お
)
りようとしましたが、その
瞬間
(
しゅんかん
)
、
忽
(
たちま
)
ちゴーッと
耳
(
みみ
)
もつぶれるような
鳴動
(
うなり
)
と
共
(
とも
)
に、
今
(
いま
)
までとは
異
(
ちが
)
って、
西
(
にし
)
から
東
(
ひがし
)
へと
向
(
む
)
きをかえた一
陣
(
じん
)
の
烈風
(
れっぷう
)
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
梶原に続き、三浦、鎌倉、
秩父
(
ちちぶ
)
、足利の一族、党では
猪俣
(
いのまた
)
、
児玉
(
こだま
)
、
野井与
(
のいよ
)
、横山、
西
(
にし
)
党、
綴喜
(
つづき
)
党などや、その他の私党の兵が続々と攻めこめば、平家もここに兵力のすべてを投入して戦った。
現代語訳 平家物語:09 第九巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
西
(
にし
)
の
丘
(
おか
)
なる陣
指
(
さ
)
すと
騎士と姫
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
場所
西
(
にし
)
の
洞院
(
とういん
)
御坊。
出家とその弟子
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
西
(
にし
)
の
方
(
かた
)
廣野
(
ひろの
)
を
驅
(
か
)
らん
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
思
(
おもひ
)
は
走
(
はし
)
る
西
(
にし
)
の
海
(
うみ
)
寡婦の除夜
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
さかんに
燃
(
も
)
えていた、
西
(
にし
)
の
海
(
うみ
)
の
炎
(
ほのお
)
が、いつしか
波
(
なみ
)
に
洗
(
あら
)
われて、うすくなったと
思
(
おも
)
うと、
窓
(
まど
)
から
見
(
み
)
える
空
(
そら
)
も、
暗
(
くら
)
くなりかけていました。
雲と子守歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それでだれいうとなく、
為朝
(
ためとも
)
のことを
鎮西八郎
(
ちんぜいはちろう
)
と
呼
(
よ
)
ぶようになりました。
鎮西
(
ちんぜい
)
というのは
西
(
にし
)
の
国
(
くに
)
ということで、
九州
(
きゅうしゅう
)
の
異名
(
いみょう
)
でございます。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
旅亭
(
やどや
)
の
禿頭
(
はげあたま
)
に
教
(
をし
)
へられた
樣
(
やう
)
に、
人馬
(
じんば
)
の
徃來
(
ゆきゝ
)
繁
(
しげ
)
き
街道
(
かいだう
)
を
西
(
にし
)
へ/\と
凡
(
およ
)
そ四五
町
(
ちやう
)
、
唯
(
と
)
ある
十字街
(
よつかど
)
を
左
(
ひだり
)
へ
曲
(
まが
)
つて、三
軒目
(
げんめ
)
の
立派
(
りつぱ
)
な
煉瓦造
(
れんぐわづく
)
りの
一構
(
ひとかまへ
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
そこで
嘉十
(
かじふ
)
はちよつとにが
笑
(
わら
)
ひをしながら、
泥
(
どろ
)
のついて
穴
(
あな
)
のあいた
手拭
(
てぬぐひ
)
をひろつてじぶんもまた
西
(
にし
)
の
方
(
はう
)
へ
歩
(
ある
)
きはじめたのです。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
杉
(
すぎ
)
の
大木
(
たいぼく
)
は
西
(
にし
)
へ
倒
(
たふ
)
したのでづしんとそこらを
恐
(
おそ
)
ろしく
搖
(
ゆる
)
がしてお
品
(
しな
)
の
庭
(
には
)
へ
横
(
よこ
)
たはつた。
枝
(
えだ
)
は
挫
(
くぢ
)
けて
其
(
その
)
先
(
さき
)
が
庭
(
には
)
の
土
(
つち
)
をさくつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
心持
(
こゝろもち
)
西
(
にし
)
と、
東
(
ひがし
)
と、
真中
(
まんなか
)
に
山
(
やま
)
を一ツ
置
(
お
)
いて二
条
(
すぢ
)
並
(
なら
)
んだ
路
(
みち
)
のやうな、いかさまこれならば
鎗
(
やり
)
を
立
(
た
)
てゝも
行列
(
ぎやうれつ
)
が
通
(
とほ
)
つたであらう。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
次
(
つぎ
)
の
日
(
ひ
)
三
人
(
にん
)
は
表
(
おもて
)
へ
出
(
で
)
て
遠
(
とほ
)
く
濃
(
こ
)
い
色
(
いろ
)
を
流
(
なが
)
す
海
(
うみ
)
を
眺
(
なが
)
めた。
松
(
まつ
)
の
幹
(
みき
)
から
脂
(
やに
)
の
出
(
で
)
る
空氣
(
くうき
)
を
吸
(
す
)
つた。
冬
(
ふゆ
)
の
日
(
ひ
)
は
短
(
みじか
)
い
空
(
そら
)
を
赤裸々
(
せきらゝ
)
に
横切
(
よこぎ
)
つて
大人
(
おとな
)
しく
西
(
にし
)
へ
落
(
お
)
ちた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
日本
(
につぽん
)
に
於
(
お
)
ける
活火山
(
かつかざん
)
の
兩大關
(
りようおほぜき
)
、
東
(
ひがし
)
の
方
(
ほう
)
を
淺間山
(
あさまやま
)
とすれば、
西
(
にし
)
は
阿蘇山
(
あそざん
)
である。
中
(
なか
)
にも
阿蘇
(
あそ
)
はその
外輪山
(
がいりんざん
)
の
雄大
(
ゆうだい
)
なことに
於
(
おい
)
て
世界第一
(
せかいだいゝち
)
といはれてゐる。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
その
次
(
つ
)
ぎに
古
(
ふる
)
いのは
奈良
(
なら
)
の
西
(
にし
)
にある
藥師寺
(
やくしじ
)
の
塔
(
とう
)
、それから
聖武天皇頃
(
しようむてんのうころ
)
の
建
(
た
)
て
物
(
もの
)
が
奈良
(
なら
)
にちょい/\
殘
(
のこ
)
つてをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
“西”の意味
《名詞》
にし。北から反時計回りに90度回転した方向。おおまかに太陽の沈む方角。
(出典:Wiktionary)
“西”の解説
西(にし)とは、四方位の一つ。日が去るの方向の意味の「去にし」が「にし」に転じた。極地以外では太陽が沈む方位。地球の自転とは反対の方向。
南北が絶対的な位置関係にあるのに対して東西は相対な位置関係にある。
(出典:Wikipedia)
西
常用漢字
小2
部首:⾑
6画
“西”を含む語句
瑞西
西班牙
西風
西方
西瓜
西洋人
西京
露西亜
西蔵
西北
魯西亜
西川
西洋
西比利亜
普魯西
東西
西湖
関西
西洋料理店
西班牙人
...