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色々
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いろ/\
ふりがな文庫
“
色々
(
いろ/\
)” の例文
えゝ、すつかり
片付
(
かたづ
)
けちまいました。其代り、
何
(
ど
)
うも
骨
(
ほね
)
が折れましたぜ。
何
(
なに
)
しろ、我々の
引越
(
ひつこし
)
と
違
(
ちが
)
つて、大きな物が
色々
(
いろ/\
)
あるんだから。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ヘイ、
色々
(
いろ/\
)
に
介抱
(
かいはう
)
いたしましたが
気
(
き
)
が
附
(
つ
)
きませぬ、
此上
(
このうへ
)
は
如何
(
いかゞ
)
いたしませう。殿「イヤ、
全
(
まつた
)
く
生体
(
しやうたい
)
なければ
幸
(
さひは
)
ひぢやて、
今度
(
こんど
)
は
解剖
(
ふわけ
)
ぢや。 ...
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その
證據
(
しようこ
)
には、
婦人雜誌
(
ふじんざつし
)
に
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
る
女學校
(
ぢよがくかう
)
の
校長
(
かうちやう
)
の
説
(
せつ
)
などを
讀
(
よ
)
むと、
色々
(
いろ/\
)
の
本
(
ほん
)
の
名前
(
なまへ
)
を
擧
(
あ
)
げてゐても、ことごとく
尤
(
もつと
)
もらしい
出鱈目
(
でたらめ
)
である。
読書の態度
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
『
其所
(
そこ
)
で
例
(
れい
)
の
唱歌
(
しやうか
)
の
一件
(
いつけん
)
だがね、
僕
(
ぼく
)
は
色々
(
いろ/\
)
考
(
かん
)
がへたが
今更
(
いまさら
)
唱歌
(
しやうか
)
にも
及
(
およ
)
ぶまいと
思
(
おも
)
ふのだ
如何
(
どう
)
だらう。『
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
を
見
(
み
)
ろ』で
澤山
(
たくさん
)
じやアないか。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
息子
(
むすこ
)
の
嗜好
(
すき
)
な
色々
(
いろ/\
)
の
物
(
もの
)
を
御馳走
(
ごちさう
)
して「さて、
忰
(
せがれ
)
や、お
前
(
まへ
)
は
此頃
(
このごろ
)
はどうしておいでだえ。
矢張
(
やはり
)
惡
(
わる
)
い
業
(
しわざ
)
を
改
(
あらた
)
めませんのかえ。」と
涙
(
なみだ
)
ながらに
諫
(
いさ
)
めかけると
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
田
(
た
)
に
棲
(
す
)
むもの、野に
棲
(
す
)
むもの、
鷸
(
しぎ
)
は四十八
品
(
ひん
)
と称し
候
(
そろ
)
とかや、僕のも
豈夫
(
あにそ
)
れ
調
(
てう
)
あり、
御坐
(
ござ
)
います
調
(
てう
)
あり、
愚痴
(
ぐち
)
ありのろけあり花ならば
色々
(
いろ/\
)
芥
(
あくた
)
ならば
様々
(
さま/″\
)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
噴煙
(
ふんえん
)
に
加
(
くは
)
はつて
出
(
で
)
て
來
(
く
)
る
火山灰
(
かざんばひ
)
やラピリは、
噴火
(
ふんか
)
の
經過
(
けいか
)
に
伴
(
ともな
)
つて、
其形状
(
そのけいじよう
)
に
於
(
おい
)
ても
内容
(
ないよう
)
に
於
(
おい
)
ても
色々
(
いろ/\
)
に
變化
(
へんか
)
する。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
若
(
わか
)
い
女性
(
ぢよせい
)
に
対
(
たい
)
して、
純
(
じゆん
)
な
感情
(
かんじやう
)
ももつてゐたから、
誘惑
(
いうわく
)
と
言
(
い
)
ふのは
当
(
あた
)
らないかも
知
(
し
)
れなかつたけれど、
色々
(
いろ/\
)
の
条件
(
でうけん
)
と、
同棲生活
(
どうせいせいくわつ
)
の
結果
(
けつくわ
)
から
見
(
み
)
ると、
彼
(
かれ
)
の
本能
(
ほんのう
)
が
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
埃及
(
えじぷと
)
には
頭
(
あたま
)
が
鳥
(
とり
)
だの
獸
(
けもの
)
だの
色々
(
いろ/\
)
の
化物
(
ばけもの
)
があるが
皆
(
みな
)
此内
(
このうち
)
である。
此
(
この
)
(一)に
屬
(
ぞく
)
するものは
概
(
がい
)
して
神祕的
(
しんぴてき
)
で
尊
(
たうと
)
い。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
豆
(
まめ
)
の
餅
(
もち
)
、
草餅
(
くさもち
)
、
砂糖餅
(
さたうもち
)
、
昆布
(
こんぶ
)
を
切込
(
きりこ
)
みたるなど
色々
(
いろ/\
)
の
餅
(
もち
)
を
搗
(
つ
)
き、
一番
(
いちばん
)
あとの
臼
(
うす
)
をトンと
搗
(
つ
)
く
時
(
とき
)
、
千貫
(
せんぐわん
)
萬貫
(
まんぐわん
)
、
萬々貫
(
まん/\ぐわん
)
、と
哄
(
どつ
)
と
喝采
(
はや
)
して、
恁
(
かく
)
て
市
(
いち
)
は
榮
(
さか
)
ゆるなりけり。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
A
仕樣
(
しやう
)
がないなア。イヤ、
然
(
しか
)
し
有
(
あ
)
りがたう。お
蔭
(
かげ
)
で
色々
(
いろ/\
)
面白
(
おもしろ
)
い
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
いた。
俺
(
おれ
)
は
之
(
これ
)
からモ
少
(
すこ
)
し
善
(
よ
)
くハガキ
運動
(
うんどう
)
について
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
なくちや。
左樣
(
さやう
)
なら。いづれ
又
(
また
)
。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
取か然なくば外に
縁付
(
えんづけ
)
なば一生の身の
治
(
をさま
)
りにも成べしと
姑
(
しうとめ
)
は勿論懇意の者共迄も
色々
(
いろ/\
)
勸むると雖もお菊は一向
承引
(
うけがは
)
ず母樣始め皆樣の仰を
背
(
そむ
)
くには有ねども今更
聟
(
むこ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其上
(
そのうへ
)
近年は世の中の
物騒
(
ぶつさう
)
なのに
伴
(
つ
)
れて和上の事を
色々
(
いろ/\
)
に言ふ者がある。最も在所の人の心を寒からしめた馬鹿々しい噂は、和上は勤王々々と云つて諸国の浪士に
交際
(
つきあ
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
一
處
(
しよ
)
に
歩
(
ある
)
いて
話
(
はな
)
しはしても
居
(
ゐ
)
たらうなれど、
切
(
き
)
られたは
後袈裟
(
うしろげさ
)
、
頬先
(
ほうさき
)
のかすり
疵
(
きず
)
、
頭筋
(
くびすぢ
)
の
突疵
(
つききず
)
など
色々
(
いろ/\
)
あれども、たしかに
逃
(
に
)
げる
處
(
ところ
)
を
遣
(
や
)
られたに
相違
(
さうい
)
ない、
引
(
ひき
)
かへて
男
(
をとこ
)
は
美事
(
みごと
)
な
切腹
(
せつぷく
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
つい
二三日前
(
にさんちまへ
)
迄
(
まで
)
其所
(
そこ
)
へ
立
(
た
)
てゝ
置
(
お
)
いたのですが、
例
(
れい
)
の
子供
(
こども
)
が
面白
(
おもしろ
)
半分
(
はんぶん
)
にわざと
屏風
(
びやうぶ
)
の
影
(
かげ
)
へ
集
(
あつ
)
まつて、
色々
(
いろ/\
)
な
惡戲
(
いたづら
)
をするものですから
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
御徒士町辺
(
おかちまちあたり
)
を
通
(
とほ
)
つて見るとお
玄関
(
げんくわん
)
の
処
(
ところ
)
へ
毛氈
(
もうせん
)
を
敷詰
(
しきつ
)
め、お
土蔵
(
くら
)
から
取出
(
とりだ
)
した
色々
(
いろ/\
)
のお
手道具
(
てだうぐ
)
なぞを
並
(
なら
)
べ、
御家人
(
ごけにん
)
やお
旗下衆
(
はたもとしゆう
)
が
道具商
(
だうぐや
)
をいたすと
云
(
い
)
ふので
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
色々
(
いろ/\
)
と
折檻
(
せつかん
)
もして
見
(
み
)
たが
無駄
(
むだ
)
なので
親父
(
おやぢ
)
も
持餘
(
もてあま
)
し、
遂
(
つひ
)
にお
寺樣
(
てらさま
)
と
相談
(
さうだん
)
した
結極
(
あげく
)
が
斯
(
かう
)
いふ
親子
(
おやこ
)
の
問答
(
もんだふ
)
になつた。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
ウルピノ
山
(
さん
)
の
聖人
(
ひじり
)
の
仰
(
おつしや
)
つた
樣
(
やう
)
に、
昔
(
むかし
)
から
色々
(
いろ/\
)
の
口碑
(
くちつたへ
)
のある
中
(
なか
)
で、
船旅
(
ふなたび
)
程
(
ほど
)
時日
(
とき
)
を
選
(
えら
)
ばねばならぬものはありません、
凶日
(
わるいひ
)
に
旅立
(
たびだ
)
つた
人
(
ひと
)
は
屹度
(
きつと
)
災難
(
わざはひ
)
に
出逢
(
であ
)
ひますよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
あの
手
(
て
)
に
握
(
にぎ
)
つた
他
(
ほか
)
の
手
(
て
)
、あの
胸
(
むね
)
に
擁
(
いだ
)
いた
他
(
ほか
)
の
胸
(
むね
)
のあつたことを
想像
(
さうぞう
)
して、
心臓
(
しんざう
)
の
鼓動
(
こどう
)
も一
時
(
じ
)
に
停
(
とま
)
り、
呼吸
(
いき
)
も
窒
(
ふさ
)
がつたやうに
覚
(
おぼ
)
えた。
同時
(
どうじ
)
に
色々
(
いろ/\
)
の
疑問
(
ぎもん
)
が
胸
(
むね
)
に
起
(
おこ
)
つた。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
文句
(
もんく
)
は
色々
(
いろ/\
)
に
變
(
か
)
へて、
或
(
あるひ
)
は
強
(
つよ
)
く、
或
(
あるひ
)
は
弱
(
よわ
)
く、
或
(
あるひ
)
は
罵
(
のゝし
)
り、
或
(
あるひ
)
はふざけ、
種々樣々
(
しゆ/″\さま/″\
)
の
事
(
こと
)
を
書
(
か
)
いてやつた。
中途
(
ちうと
)
で
凹
(
へた
)
たれては
全
(
まつた
)
く
敵
(
てき
)
に
降伏
(
かうふく
)
する
譯
(
わけ
)
だから、
例
(
れい
)
の
持藥
(
ぢやく
)
のつもりで
毎日
(
まいにち
)
書
(
か
)
いた。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
此
(
こ
)
のほか
色々
(
いろ/\
)
の
歌
(
うた
)
も
侍
(
はべ
)
るよし
承
(
うけたまは
)
り
候
(
さふらふ
)
と
言
(
い
)
ふ。——
此
(
こ
)
の
物語
(
ものがたり
)
、
優美
(
いうび
)
の
中
(
うち
)
に
幻怪
(
げんくわい
)
あり。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
中姉樣
(
ちうねえさま
)
は
何時
(
いつ
)
もお
留守居
(
るすゐ
)
のみし
給
(
たま
)
へば、
僕
(
ぼく
)
が
我長
(
おほきく
)
ならば
中姉樣
(
ちうねえさま
)
ばかり
方々
(
はう/″\
)
に
連
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
きて、ぱのらまや
何
(
なに
)
かヾ
見
(
み
)
せたきなり、
夫
(
そ
)
れは
色々
(
いろ/\
)
の
畫
(
ゑ
)
が
活
(
いき
)
たる
樣
(
やう
)
に
描
(
か
)
きてありて、
鐵砲
(
てつぱう
)
や
何
(
なに
)
かも
本當
(
ほんたう
)
の
樣
(
やう
)
にて
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
見ねば戻らぬ樣に
稼
(
かせ
)
ぎ
畑
(
はた
)
一
枚
(
まい
)
荒
(
あら
)
さずに
骨體
(
ほねみ
)
碎
(
くだ
)
いて
働
(
はたら
)
きても
火災
(
くわさい
)
の難に
水旱
(
すゐかん
)
の難儀が
終始
(
しじう
)
付て
廻
(
まは
)
り
追々
(
おひ/\
)
嵩
(
かさ
)
む
年貢
(
ねんぐ
)
の
未進
(
みしん
)
今年
(
ことし
)
は何でも
納
(
をさ
)
むべしと
村役人衆
(
むらやくにんしう
)
より度々の
催促
(
さいそく
)
其處
(
そこ
)
で
色々
(
いろ/\
)
工面
(
くめん
)
も仕たが外に仕方の有ざれば
所詮
(
しよせん
)
我内
(
わがうち
)
には居られぬなり此上は我四五年の
間
(
あひだ
)
何國
(
いづく
)
へなりとも身を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
彼
(
かれ
)
は
色々
(
いろ/\
)
な
事情
(
じじやう
)
を
綜合
(
そうがふ
)
して
考
(
かんが
)
へた
上
(
うへ
)
、まあ
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だらうと
腹
(
はら
)
の
中
(
なか
)
で
極
(
き
)
めた。さうして
爪
(
つめ
)
の
先
(
さき
)
で
輕
(
かる
)
く
鐵瓶
(
てつびん
)
の
縁
(
ふち
)
を
敲
(
たゝ
)
いた。
其時
(
そのとき
)
座敷
(
ざしき
)
で
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
へえー
夫
(
それ
)
は
何
(
ど
)
うも
結構
(
けつこう
)
な事で。殿「別に
師匠
(
ししやう
)
も取らず
書物
(
しよもつ
)
に
就
(
つ
)
いて
独学
(
どくがく
)
をしたのぢやが、
色々
(
いろ/\
)
な事を
発明
(
はつめい
)
したよ、まア見るが
宜
(
い
)
い、
是
(
これ
)
だけ
器械
(
きかい
)
を集めたから。 ...
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
權藏
(
ごんざう
)
の
富
(
とみ
)
は
今
(
いま
)
や
一郡第一
(
いちぐんだいゝち
)
となり、
彼
(
かれ
)
の
手
(
て
)
に
依
(
よ
)
つて
色々
(
いろ/\
)
の
公共事業
(
こうきやうじげふ
)
が
行
(
おこな
)
はれて
居
(
ゐ
)
るのです。けれど
諸君
(
しよくん
)
が
若
(
も
)
し
彼
(
かれ
)
に
會
(
あつ
)
たら
恐
(
おそ
)
らく
意外
(
いぐわい
)
に
思
(
おも
)
はるゝだらうと
思
(
おも
)
ひます。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
夕日
(
ゆふひ
)
の
沈
(
しづ
)
む
頃
(
ころ
)
、
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
も
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
も、
痛
(
いた
)
く
疲
(
つか
)
れて
皈
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
たが、
終日
(
しうじつ
)
延氣
(
のんき
)
に
遊
(
あそ
)
んだ
吾等
(
われら
)
兩人
(
りやうにん
)
の
顏
(
かほ
)
の、
昨日
(
きのふ
)
よりは
餘程
(
よほど
)
勝
(
すぐ
)
れて
見
(
み
)
へるとて、
大笑
(
おほわら
)
ひであつた。
此
(
この
)
夜
(
よ
)
も
夜更
(
よふけ
)
まで
色々
(
いろ/\
)
の
快談
(
くわいだん
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
病理学者
(
びやうりがくしや
)
や
心理学者
(
しんりがくしや
)
でない
竹村
(
たけむら
)
には、
組織立
(
そしきだ
)
つてそれを
説明
(
せつめい
)
することは
困難
(
こんなん
)
であつたが、とにかく
奈美子
(
なみこ
)
に
対
(
たい
)
してふるまうた
彼
(
かれ
)
の
色々
(
いろ/\
)
の
行為
(
かうゐ
)
だけでは、
彼
(
かれ
)
もまた一
種
(
しゆ
)
の
変態性慾者
(
へんたいせいよくしや
)
だと
思
(
おも
)
はれた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
縁
(
ゑん
)
があるか
未
(
いま
)
だに
折
(
おり
)
ふし
何
(
なん
)
の
彼
(
か
)
のといつて、
今
(
いま
)
も
下坐敷
(
したざしき
)
へ
來
(
き
)
たのでござんせう、
何
(
なに
)
も
今
(
いま
)
さら
突出
(
つきだ
)
すといふ
譯
(
わけ
)
ではないけれど
逢
(
あ
)
つては
色々
(
いろ/\
)
面倒
(
めんどう
)
な
事
(
こと
)
もあり、
寄
(
よ
)
らず
障
(
さわ
)
らず
歸
(
かへ
)
した
方
(
はう
)
が
好
(
い
)
いのでござんす
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
夫
(
それ
)
は
惜
(
をし
)
い
事
(
こと
)
でした」と
答
(
こた
)
へた。すると
主人
(
しゆじん
)
は
其
(
その
)
犬
(
いぬ
)
の
種
(
ブリード
)
やら
血統
(
けつとう
)
やら、
時々
(
とき/″\
)
獵
(
かり
)
に
連
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
く
事
(
こと
)
や、
色々
(
いろ/\
)
な
事
(
こと
)
を
話
(
はな
)
し
始
(
はじ
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
久
(
ひさ
)
しぶりで
孤獨
(
こどく
)
の
生活
(
せいくわつ
)
を
行
(
や
)
つて
居
(
ゐ
)
る、これも
病氣
(
びやうき
)
のお
蔭
(
かげ
)
かも
知
(
し
)
れない。
色々
(
いろ/\
)
なことを
考
(
かんが
)
へて
久
(
ひさ
)
しぶりで
自己
(
じこ
)
の
存在
(
そんざい
)
を
自覺
(
じかく
)
したやうな
氣
(
き
)
がする。これは
全
(
まつた
)
く
孤獨
(
こどく
)
のお
蔭
(
かげ
)
だらうと
思
(
おも
)
ふ。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
実
(
じつ
)
は
何御商法
(
なにごしやうはふ
)
をなさるのかと
考
(
かんが
)
へてゐました、
中
(
なか
)
には
彼
(
あ
)
れは
無職業
(
しもたや
)
さんや、ナニさうぢやない
質屋
(
しちや
)
さんや
抔
(
など
)
云
(
い
)
うて
色々
(
いろ/\
)
お
噂
(
うはさ
)
を
云
(
い
)
うて
居
(
ゐ
)
やひやりましたが、
何
(
ど
)
うも
世辞屋
(
せじや
)
さんとは
恐入
(
おそれい
)
つたもんです
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
が、
想像
(
さうざう
)
は
矢張
(
やはり
)
悪
(
わる
)
い
方
(
はう
)
へばかり
走
(
はし
)
らうとする。
如何
(
どう
)
かすると、
恋人
(
こひゞと
)
の
有
(
あ
)
つたことを、
既
(
すで
)
に
動
(
うごか
)
すべからざる
事実
(
じゞつ
)
と
決
(
き
)
めて
了
(
しま
)
つてゐる。
而
(
さう
)
して、
其事実
(
そのじゞつ
)
のうへに、
色々
(
いろ/\
)
の
不幸
(
ふかう
)
な
事実
(
じゞつ
)
をさへ
築
(
きづき
)
あげてゐる。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
高
(
たか
)
ちやんなぞは
夜
(
よ
)
る
寐
(
ね
)
るからとても
枕
(
まくら
)
を
取
(
と
)
るよりはやく
鼾
(
いびき
)
の
聲
(
こゑ
)
たかく、
宜
(
い
)
い
心持
(
こゝろもち
)
らしいが
何
(
ど
)
んなに
浦山
(
うらやま
)
しうござんせう、
私
(
わたし
)
はどんな
疲
(
つか
)
れた
時
(
とき
)
でも
床
(
とこ
)
へ
這入
(
はい
)
ると
目
(
め
)
が
冴
(
さ
)
へて
夫
(
それ
)
は
夫
(
それ
)
は
色々
(
いろ/\
)
の
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
ひます
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「なに菓子の
外
(
ほか
)
にも、まだ
色々
(
いろ/\
)
買
(
かひ
)
物があるつて云ふもんですからな。
足
(
あし
)
は
悪
(
わる
)
し天気は
好
(
よ
)
くないし、
廃
(
よ
)
せば
好
(
い
)
いんですのに」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そこで
内心
(
ないしん
)
非常
(
ひじやう
)
に
驚
(
おどろ
)
いたけれど
尚
(
なほ
)
も石を
老叟
(
らうそう
)
に
渡
(
わた
)
すことは
惜
(
をし
)
いので
色々
(
いろ/\
)
と
言
(
い
)
ひ
爭
(
あらそ
)
ふた。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
彼女
(
かのじよ
)
は
比較的
(
ひかくてき
)
自由
(
じゆう
)
な
日本語
(
にほんご
)
で
色々
(
いろ/\
)
のことを
話
(
はな
)
しかけた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
金兵衛
(
きんべゑ
)
さん
色々
(
いろ/\
)
お
骨折
(
ほねをり
)
、誠に
御苦労様
(
ごくらうさま
)
。
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
家
(
うち
)
へ
来
(
く
)
る新聞にやない。だから僕も
知
(
し
)
らなかつた。然し先生は学校へ行つて
色々
(
いろ/\
)
な新聞を見るからね。よし先生が見なくつても
誰
(
だれ
)
か話すだらう」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
支店長は平岡の
未来
(
みらい
)
の事に就て、
色々
(
いろ/\
)
心配してくれた。近いうちに本店に帰る番に
中
(
あた
)
つてゐるから、
其時
(
そのとき
)
は一所に
来
(
き
)
給へ
抔
(
など
)
と冗談半分に約束迄した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
小僧が奥から
色々
(
いろ/\
)
持つて
来
(
き
)
たのを
撫
(
な
)
でゝ見たり、
広
(
ひろ
)
げて見たりして、容易に
買
(
か
)
はない。
訳
(
わけ
)
もなく鷹揚に構へてゐると、偶然美禰子とよし子が
連
(
つ
)
れ
立
(
だ
)
つて香水を買ひに
来
(
き
)
た。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
自然の
儘
(
まゝ
)
に
放
(
ほう
)
つて置けば色々の刺激で
色々
(
いろ/\
)
の表情になるに
極
(
きま
)
つてゐるんだが、それが実際
画
(
ゑ
)
の
上
(
うへ
)
に
大
(
たい
)
した影響を及ぼさないのは、あゝ云ふ姿勢や、
斯
(
か
)
う云ふ乱雑な
鼓
(
つゞみ
)
だとか、鎧だとか
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
々
3画
“色々”で始まる語句
色々糸縅
色々詫言