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特
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とく
ふりがな文庫
“
特
(
とく
)” の例文
それは
前
(
まへ
)
が
四角
(
しかく
)
で
後
(
うしろ
)
が
圓
(
まる
)
いといふ
意味
(
いみ
)
であります。この
塚
(
つか
)
の
模型
(
もけい
)
は
特
(
とく
)
に
置
(
お
)
いてありますから、それを
御覽
(
ごらん
)
になるとよくわかります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
それやこれやの
關係
(
かんけい
)
で、
日本
(
につぽん
)
は
地震學
(
ぢしんがく
)
開發
(
かいはつ
)
の
國
(
くに
)
といはれてゐるのであるが、
然
(
しか
)
し
其開發者
(
そのかいはつしや
)
の
重
(
おも
)
な
人々
(
じんこう
)
は
外國人
(
がいこくじん
)
、
特
(
とく
)
にイギリス
人
(
じん
)
であつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
かく
緑色
(
みどりいろ
)
は
植物
(
しよくぶつ
)
の、
特
(
とく
)
に
葉
(
は
)
に
固有
(
こゆう
)
な
色
(
いろ
)
で、われ/\は
木
(
き
)
といへば、すぐに
緑
(
みどり
)
の
色
(
いろ
)
を
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
さずにゐられないくらゐ
親
(
した
)
しい
色
(
いろ
)
です。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
年
(
とし
)
が
行
(
い
)
かない
爲
(
ため
)
か、
舌
(
した
)
が
能
(
よ
)
く
回
(
まは
)
らないので、
抗辯
(
かうべん
)
のしやうが
如何
(
いか
)
にも
億劫
(
おくくふ
)
で
手間
(
てま
)
が
掛
(
か
)
かつた。
宗助
(
そうすけ
)
は
其所
(
そこ
)
を
特
(
とく
)
に
面白
(
おもしろ
)
く
思
(
おも
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
今日
(
こんにち
)
から
振
(
ふ
)
り
返
(
かえ
)
って
考
(
かんが
)
えると、この
海
(
うみ
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
は
私
(
わたくし
)
の
為
(
た
)
めに
神界
(
しんかい
)
で
特
(
とく
)
に
設
(
もう
)
けて
下
(
くだ
)
すったお
浚
(
さら
)
いの
場所
(
ばしょ
)
ともいうべきものなのでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
景色
(
けしき
)
は、
四季
(
しき
)
共
(
とも
)
に
爽
(
さわや
)
かな
且
(
か
)
つ
奧床
(
おくゆか
)
しい
風情
(
ふぜい
)
である。
雪景色
(
ゆきげしき
)
は
特
(
とく
)
に
可
(
い
)
い。
紫
(
むらさき
)
の
霞
(
かすみ
)
、
青
(
あを
)
い
霧
(
きり
)
、もみぢも、
花
(
はな
)
も、
月
(
つき
)
もと
數
(
かぞ
)
へたい。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
〔譯〕
遠方
(
えんぱう
)
に歩を
試
(
こゝろ
)
むる者、往往にして
正路
(
せいろ
)
を
舍
(
すて
)
て、
捷徑
(
せうけい
)
に
※
(
はし
)
り、或は
繆
(
あやま
)
つて
林※
(
りんまう
)
に入る、
嗤
(
わら
)
ふ可きなり。人事多く此に
類
(
るゐ
)
す。
特
(
とく
)
に之を
記
(
しる
)
す。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
特
(
とく
)
に
國府津
(
こふづ
)
止
(
どまり
)
の
箱
(
はこ
)
が三四
輛
(
りやう
)
連結
(
れんけつ
)
してあるので
紅帽
(
あかばう
)
の
注意
(
ちゆうい
)
を
幸
(
さいはひ
)
にそれに
乘
(
の
)
り
込
(
こ
)
むと
果
(
はた
)
して
同乘者
(
どうじようしや
)
は
老人夫婦
(
らうじんふうふ
)
きりで
頗
(
すこぶ
)
る
空
(
すい
)
て
居
(
ゐ
)
た、
待
(
ま
)
ち
疲
(
くたび
)
れたのと
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
その
文章
(
ぶんしやう
)
も如何にもすつきりと
垢脱
(
あかぬ
)
けがして居て、讀んで居ては、實に
氣持
(
きもち
)
の
好
(
い
)
いものですが、
特
(
とく
)
に氏の長所である
心理描寫
(
しんりべうしや
)
といふ點に就て云へば
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
即
(
すなは
)
ち
最
(
もつと
)
も
高遠
(
かうゑん
)
なるは
神話
(
しんわ
)
となり、
最
(
もつと
)
も
卑近
(
ひきん
)
なるはお
伽噺
(
とぎばなし
)
となり、一
般
(
ぱん
)
の
學術
(
がくじゆつ
)
特
(
とく
)
に
歴史上
(
れきしじやう
)
に
於
(
おい
)
ても、
又
(
また
)
一
般
(
ぱん
)
生活上
(
せいくわつじやう
)
に
於
(
おい
)
ても、
實
(
じつ
)
に
微妙
(
びめう
)
なる
關係
(
くわんけい
)
を
有
(
いう
)
して
居
(
ゐ
)
るのである。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
予
腸窒扶斯
(
ちょうチフス
)
に
罹
(
かか
)
りたるとき、先生、
特
(
とく
)
に
駕
(
が
)
を
抂
(
まげ
)
られ、
枕辺
(
まくらべ
)
にて厚く家人に
看護
(
かんご
)
の
心得
(
こころえ
)
を
諭
(
さと
)
され、その上、予が
自
(
みず
)
から
搗
(
つ
)
きたる
精米
(
せいまい
)
あり、これは
極古米
(
ごくこまい
)
にして味軽く
滋養
(
じよう
)
も多ければ
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
おつぎもしをらしく
俯向
(
うつむ
)
いた。
島田
(
しまだ
)
に
結
(
ゆ
)
うたおつぎの
頭髮
(
かみ
)
が
明
(
あ
)
かるいランプに
光
(
ひか
)
つた。おつぎは
特
(
とく
)
に
勘次
(
かんじ
)
に
許
(
ゆる
)
されて
未明
(
みめい
)
に
鬼怒川
(
きぬがは
)
の
渡
(
わたし
)
を
越
(
こ
)
えて
朋輩同志
(
ほうばいどうし
)
と
共
(
とも
)
に
髮結
(
かみゆひ
)
の
許
(
もと
)
へ
行
(
い
)
つたのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
電車
(
でんしゃ
)
の
停留場
(
ていりゅうじょう
)
に
向
(
む
)
かって、
歩
(
ある
)
く
途中
(
とちゅう
)
で、ふと
天上
(
てんじょう
)
の一つの
星
(
ほし
)
を
見
(
み
)
て、こういいました。その
星
(
ほし
)
は、いつも、こんなに、
青
(
あお
)
く
光
(
ひか
)
っていたのであろうか。それとも、
今夜
(
こんや
)
は、
特
(
とく
)
にさえて
見
(
み
)
えるのだろうか。
青い星の国へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『あれでは
皆
(
みん
)
なが
全
(
まつた
)
く
都合
(
つがふ
)
よく
遊
(
あそ
)
べる
筈
(
はづ
)
がないわ』と
愛
(
あい
)
ちやんは
些
(
や
)
や
不平
(
ふへい
)
がましく、『
自分
(
じぶん
)
の
云
(
い
)
ふことさへ
自分
(
じぶん
)
に
聞
(
きこ
)
えない
程
(
ほど
)
、
恐
(
おそ
)
ろしく
爭
(
あらそ
)
つてるんですもの——
特
(
とく
)
にこれと
云
(
い
)
ふ
規則
(
きそく
)
もないらしいのね、 ...
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
五、
屋外
(
おくがい
)
に
於
(
おい
)
ては
屋根瓦
(
やねがはら
)
、
壁
(
かべ
)
の
墜落
(
ついらい
)
、
或
(
あるひ
)
は
石垣
(
いしがき
)
、
煉瓦塀
(
れんがべい
)
、
煙突
(
えんとつ
)
等
(
とう
)
の
倒潰
(
とうかい
)
し
來
(
きた
)
る
虞
(
おそれ
)
ある
區域
(
くいき
)
から
遠
(
とほ
)
ざかること。
特
(
とく
)
に
石燈籠
(
いしどうろう
)
に
近寄
(
ちかよ
)
らざること。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
もう
一
(
ひと
)
つ
爰
(
ここ
)
の
景色
(
けしき
)
の
中
(
なか
)
で
特
(
とく
)
に
私
(
わたくし
)
の
眼
(
め
)
を
惹
(
ひ
)
いたものは、
向
(
むか
)
って
右手
(
みぎて
)
の
山
(
やま
)
の
中腹
(
ちゅうふく
)
に、
青葉
(
おおば
)
がくれにちらちら
見
(
み
)
える
一
(
ひと
)
つの
丹塗
(
にぬり
)
のお
宮
(
みや
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
紅花
(
べにばな
)
の
苗
(
なへ
)
や、おしろいの
苗
(
なへ
)
——
特
(
とく
)
に
註
(
ちう
)
するに
及
(
およ
)
ぶまい、
苗賣
(
なへうり
)
の
聲
(
こゑ
)
だけは、
草
(
くさ
)
、
花
(
はな
)
の
名
(
な
)
がそのまゝでうたになること、
波
(
なみ
)
の
鼓
(
つゞみ
)
、
松
(
まつ
)
の
調
(
しら
)
べに
相
(
あひ
)
ひとしい。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
三四郎は
詰
(
つま
)
らんものを送つたものだと思つた。しかし野々宮君はかのひめいちに就いて色々な事を質問した。三四郎は
特
(
とく
)
に
食
(
く
)
ふ時の心得を説明した。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
土耳古
(
トルコ
)
公
使
(
し
)
館
(
しくわん
)
、
佛蘭士
(
フランス
)
大
使
(
し
)
館
(
くわん
)
武官
館
(
くわん
)
以下西
洋
(
よう
)
人の
住宅
(
じうたく
)
が
非常
(
ひぜう
)
に多い外になかなか
特
(
とく
)
色のある
住
(
じう
)
人を持つてゐる。
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
きつね、たぬき、てん、のうさぎ、むさゝび、りす
等
(
など
)
山
(
やま
)
に
棲
(
す
)
むけものはどこにゐるのでも
毛皮
(
けがは
)
は
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
ちますが、
特
(
とく
)
に
北方
(
ほつぽう
)
に
棲
(
す
)
むものほど、
質
(
しつ
)
がいゝのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
このほかに
別
(
べつ
)
に
美術
(
びじゆつ
)
も
工藝
(
こうげい
)
もないわけでありますが、いま
改
(
あらた
)
めてそれ
等
(
ら
)
のものから、
特
(
とく
)
にこの
時代
(
じだい
)
の
建築
(
けんちく
)
はどんなものであつたか、
彫刻
(
ちようこく
)
、
繪畫
(
かいが
)
はどんなものであつたかを
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
入念
(
にふねん
)
の
仕事
(
しごと
)
を
施
(
ほどこ
)
すので、
特
(
とく
)
に
地震
(
ぢしん
)
を
考慮
(
かうりよ
)
して
特殊
(
とくしゆ
)
の
工夫
(
くふう
)
を
加
(
くは
)
へたのではない。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
此陸界
(
このりくかい
)
と
水界中
(
すいかいちゆう
)
に
於
(
おい
)
て
特
(
とく
)
に
深
(
ふか
)
い
海
(
うみ
)
の
部分
(
ぶぶん
)
とは、
土地
(
とち
)
の
構造
(
こうぞう
)
、
特
(
とく
)
に
其地震學上
(
そのぢしんがくじよう
)
から
見
(
み
)
た
性質
(
せいしつ
)
に
於
(
おい
)
て
可
(
か
)
なりな
相違
(
そうい
)
がある。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
お
見舞
(
みまひ
)
の
儀
(
ぎ
)
はお
見合
(
みあ
)
はせ
下
(
くだ
)
されたく、
差繰
(
さしく
)
つて
申
(
まを
)
すやうながら、
唯今
(
たゞいま
)
にもお
出
(
い
)
で
下
(
くだ
)
さる
事
(
こと
)
を
当人
(
たうにん
)
よく
存
(
ぞん
)
じ、
特
(
とく
)
に
貴兄
(
きけい
)
に
対
(
たい
)
しては……と
此
(
こ
)
の
趣
(
おもむき
)
であつた。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
自分
(
じぶん
)
は
在學
(
ざいがく
)
當時
(
たうじ
)
の
舊友
(
きういう
)
に
逢
(
あ
)
ふのを、
特
(
とく
)
に
避
(
さ
)
けたい
理由
(
りいう
)
を
持
(
も
)
つてゐたので、
彼
(
かれ
)
の
旅館
(
りよくわん
)
を
訪
(
たづ
)
ねる
氣
(
き
)
は
毛頭
(
まうとう
)
なかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それで、
今
(
いま
)
では
特
(
とく
)
に
山岳地方
(
さんがくちほう
)
の
森林
(
しんりん
)
は、
一
(
いち
)
ばんにはこの
意味
(
いみ
)
の
水源
(
すいげん
)
を
養
(
やしな
)
ふのに
利用
(
りよう
)
され、
建築土木用
(
けんちくどぼくよう
)
の
木材
(
もくざい
)
や、
薪炭材料等
(
しんたんざいりようなど
)
をとるのは
第二
(
だいに
)
とされるようになりました。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
それにつけても
私
(
わたくし
)
の
眼
(
め
)
に
特
(
とく
)
に
力強
(
ちからづよ
)
く
浮
(
うか
)
び
出
(
い
)
でたのは、
前
(
まえ
)
にも
申上
(
もうしあ
)
げた、
母
(
はは
)
の
臨終
(
りんじゅう
)
の
光景
(
ありさま
)
でした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ルネツサンス
以後
(
いご
)
は
論
(
ろん
)
ずるに
足
(
た
)
らない。
然
(
しか
)
るに
東洋方面
(
とうやうはうめん
)
、
特
(
とく
)
に
印度
(
いんど
)
などは
凡
(
すべ
)
てが
渾然
(
こんぜん
)
たる
立派
(
りつぱ
)
な
創作
(
さうさく
)
である。
日本
(
にほん
)
では
餘
(
あま
)
り
發達
(
はつたつ
)
して
居
(
ゐ
)
なかつたが、
今後
(
こんご
)
發達
(
はつたつ
)
させようと
思
(
おも
)
へば
餘地
(
よち
)
は
充分
(
じうぶん
)
ある。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
観湖楼
(
くわんころう
)
の
羽織袴
(
はおりはかま
)
は、
特
(
とく
)
に
私
(
わたし
)
たちの
為
(
ため
)
ではない、
折
(
をり
)
から
地方
(
ちはう
)
の
顕官
(
けんくわん
)
の
巡遊
(
じゆんいう
)
があつた、その
送迎
(
そうげい
)
の
次手
(
ついで
)
である。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
或
(
あるひ
)
は
右
(
みぎ
)
のような
積極的動作
(
せききよくてきどうさ
)
の
代
(
かは
)
りに、
噴氣
(
ふんき
)
或
(
あるひ
)
は
噴煙
(
ふんえん
)
が
突然
(
とつぜん
)
やむような
消極的
(
しようきよくてき
)
の
前徴
(
ぜんちよう
)
を
示
(
しめ
)
すものもあり、
又
(
また
)
氣壓
(
きあつ
)
の
變動
(
へんどう
)
特
(
とく
)
に
低壓
(
ていあつ
)
の
際
(
さい
)
に
起
(
おこ
)
る
癖
(
くせ
)
のあるものもあるから
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
けれどもそれは
強
(
あな
)
がちに、
自分達
(
じぶんたち
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
に
就
(
つい
)
て、
特
(
とく
)
に
御米
(
およね
)
の
注意
(
ちゆうい
)
を
惹
(
ひ
)
く
爲
(
ため
)
に
口
(
くち
)
にした、
故意
(
こい
)
の
觀察
(
くわんさつ
)
でないのだから、
斯
(
か
)
う
改
(
あら
)
たまつて
聞
(
き
)
き
糺
(
たゞ
)
されると、
困
(
こま
)
るより
外
(
ほか
)
はなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
特
(
とく
)
に
藝術的
(
げいじゆつてき
)
に
觀察
(
くわんさつ
)
する
時
(
とき
)
は
非常
(
ひぜう
)
に
面白
(
おもしろ
)
い。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
です、
大名
(
だいみやう
)
の
子孫
(
しそん
)
が
華族
(
くわぞく
)
なら、
名家
(
めいか
)
の
御子孫
(
ごしそん
)
も
先生
(
せんせい
)
です。
特
(
とく
)
に
私
(
わたくし
)
は
然
(
さ
)
う
申
(
まを
)
さなければ
成
(
な
)
りません。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
火山
(
かざん
)
の
噴火
(
ふんか
)
鳴動
(
めいどう
)
を
神業
(
かみわざ
)
と
考
(
かんが
)
へたのは
日本
(
につぽん
)
ばかりではないが、
特
(
とく
)
に
日本
(
につぽん
)
においてはそれが
可
(
か
)
なり
徹底
(
てつてい
)
してゐる。まづ
第一
(
だいゝち
)
に、
噴火口
(
ふんかこう
)
を
神
(
かみ
)
の
住
(
す
)
み
給
(
たま
)
へる
靈場
(
れいじよう
)
と
心得
(
こゝろえ
)
たことである。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
然
(
しか
)
るに
家業
(
かげふ
)
出精
(
しゆつせい
)
の
故
(
ゆゑ
)
を
以
(
もつ
)
て、これよりさき
特
(
とく
)
に
一個
(
いつこ
)
この
鍛冶屋
(
かぢや
)
を
賞
(
しやう
)
し
給
(
たま
)
ひしより、
昧爽
(
まいさう
)
に
於
(
お
)
ける
市街
(
しがい
)
の
現象
(
げんしやう
)
日
(
ひ
)
を
追
(
お
)
うて
趣
(
おもむき
)
を
變
(
へん
)
じ、
今日
(
けふ
)
此頃
(
このごろ
)
に
到
(
いた
)
りては、
鍛冶屋
(
かぢや
)
の
丁々
(
てう/\
)
は
謂
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
なり
鉄槌の音
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
太平洋
(
たいへいよう
)
の
中央部
(
ちゆうおうぶ
)
、
特
(
とく
)
にハワイ
島
(
とう
)
にはキラウエアといふ
有名
(
ゆうめい
)
な
活火山
(
かつかざん
)
があるが、
活火山
(
かつかざん
)
に
最
(
もつと
)
も
豐富
(
ほうふ
)
な
場所
(
ばしよ
)
はジャワ
島
(
とう
)
である。こゝには
活火山
(
かつかざん
)
だけの
數
(
すう
)
が
四十箇
(
しじつこ
)
も
數
(
かぞ
)
へられるといはれてゐる。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
特
(
とく
)
に
震災
(
しんさい
)
の
事
(
こと
)
はいふまい、と
約束
(
やくそく
)
をしたものの、つい
愚痴
(
ぐち
)
も
出
(
で
)
るのである。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
おや/\
前勘
(
まへかん
)
か。
否
(
いな
)
、
然
(
さ
)
うでない。……
特
(
とく
)
、
一
(
いち
)
、
二
(
に
)
、
三等
(
さんとう
)
の
相場
(
さうば
)
づけである。
温泉
(
をんせん
)
の
雨
(
あめ
)
を
掌
(
たなごころ
)
に
握
(
にぎ
)
つて、
我
(
わ
)
がものにした
豪儀
(
ごうぎ
)
な
客
(
きやく
)
も、ギヨツとして、
此
(
こ
)
れは
悄氣
(
しよげ
)
る……
筈
(
はず
)
の
處
(
ところ
)
を……
又
(
また
)
然
(
さ
)
うでない。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
就中
(
なかんづく
)
、ねうちものは、
毛卷
(
けまき
)
におしどりの
羽毛
(
うまう
)
を
加工
(
かこう
)
するが、
河蝉
(
かはせみ
)
の
羽
(
はね
)
は、
職人
(
しよくにん
)
のもつとも
欲
(
ほつ
)
するところ、
特
(
とく
)
に、あの
胸毛
(
むなげ
)
の
火
(
ひ
)
の
燃
(
も
)
ゆる
緋
(
ひ
)
は、
魔
(
ま
)
の
如
(
ごと
)
く
魚
(
うを
)
を
寄
(
よ
)
せる、といつて
價
(
あたひ
)
を
選
(
えら
)
ばないさうである。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“特”の意味
《形容動詞》
特に(トクに)
外に例がなく。独特で。
とりわけ。その中でも。
(主として否定文で)別に。特段。
(出典:Wiktionary)
特
常用漢字
小4
部首:⽜
10画
“特”を含む語句
加特力
特長
特徴
特有
特種
特色
特殊
羅馬加特力
奇特
特別
御奇特
特異
特權
特質
特性
獨特
周利槃特
特殊人
特得
独特
...