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何事
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なにごと
ふりがな文庫
“
何事
(
なにごと
)” の例文
牛丸平太郎が、
躍
(
おど
)
りあがってよろこんでいる姿を見つけて少年探偵団の、小玉、横光、田畑の三君が、
何事
(
なにごと
)
ならんとかけつけてきた。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
逆手
(
さかて
)
に
持
(
もち
)
し
儘
(
まゝ
)
氣
(
き
)
を
失
(
うしな
)
ひて
倒
(
たふ
)
れ
居
(
ゐ
)
たりしかば是は
何事
(
なにごと
)
ならんと
氣付
(
きつけ
)
を
與
(
あた
)
へて
樣子
(
やうす
)
を
聞
(
きく
)
に
敵討
(
かたきうち
)
なりと申
故
(
ゆゑ
)
半左衞門
(
はんざゑもん
)
大
(
おほ
)
いに驚き
早々
(
さう/\
)
町役人
(
ちやうやくにん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
このとき、おばあさんは、
家
(
いえ
)
の
内
(
うち
)
で
仕事
(
しごと
)
をしていましたが、あまり
犬
(
いぬ
)
が
吠
(
ほ
)
えますので、
何事
(
なにごと
)
が
起
(
お
)
こったのであろうと
裏
(
うら
)
へ
出
(
で
)
てみました。
おばあさんと黒ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
然
(
しか
)
るに
今日
(
こんにち
)
一
般
(
ぱん
)
にこの
轉倒
(
てんたふ
)
逆列
(
ぎやくれつ
)
を
用
(
もち
)
ゐて
怪
(
あや
)
しまぬのは、
畢竟
(
ひつきやう
)
歐米文明
(
おうべいぶんめい
)
渡來
(
とらい
)
の
際
(
さい
)
、
何事
(
なにごと
)
も
歐米
(
おうべい
)
の
風習
(
ふうしう
)
に
模倣
(
もほう
)
することを
理想
(
りさう
)
とした
時代
(
じだい
)
に
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
塾
(
じゆく
)
は
家族的
(
かぞくてき
)
の
組織
(
そしき
)
であるから
各人
(
かくじん
)
共同
(
きようどう
)
の
物
(
もの
)
である、
塾生
(
じゆくせい
)
は
此處
(
こゝ
)
を
自分
(
じぶん
)
の
家
(
いへ
)
と
心得
(
こゝろえ
)
て
何事
(
なにごと
)
も
自分
(
じぶん
)
に
責任
(
せきにん
)
を
持
(
も
)
つて
遣
(
や
)
らねばなりません。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
▼ もっと見る
『
良人
(
おっと
)
は
自分
(
じぶん
)
の
眼
(
め
)
の
前
(
まえ
)
で
打死
(
うちじに
)
したではないか……
憎
(
にく
)
いのはあの
北條
(
ほうじょう
)
……
縦令
(
たとえ
)
何事
(
なにごと
)
があろうとも、
今更
(
いまさら
)
おめおめと
親許
(
おやもと
)
などに……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
女王樣
(
ぢよわうさま
)
の
論據
(
ろんきよ
)
は
斯
(
か
)
うでした、
若
(
も
)
し
何事
(
なにごと
)
にせよ、
全
(
まつた
)
く
時間
(
じかん
)
を
要
(
えう
)
せずして
成
(
な
)
し
了
(
を
)
うせられなかつたなら、
所有
(
あらゆる
)
周圍
(
しうゐ
)
の
誰
(
たれ
)
でもを
死刑
(
しけい
)
に
處
(
しよ
)
する。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
彼
(
かれ
)
は
此
(
この
)
袴
(
はかま
)
を
着
(
つ
)
けた
男
(
をとこ
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
に、
今
(
いま
)
何事
(
なにごと
)
が
起
(
おこ
)
りつゝあるだらうかを
想像
(
さうざう
)
したのである。けれども
奧
(
おく
)
はしんとして
靜
(
しづ
)
まり
返
(
かへ
)
つてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ハテ、
妙
(
めう
)
な
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ふ
女
(
をんな
)
だと
私
(
わたくし
)
は
眉
(
まゆ
)
を
顰
(
ひそ
)
めたが、よく
見
(
み
)
ると、
老女
(
らうぢよ
)
は、
何事
(
なにごと
)
にか
痛
(
いた
)
く
心
(
こゝろ
)
を
惱
(
なや
)
まして
居
(
を
)
る
樣子
(
やうす
)
なので、
私
(
わたくし
)
は
逆
(
さか
)
らはない
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
唯
(
たゞ
)
何事
(
なにごと
)
も
耻
(
はづ
)
かしうのみ
有
(
あり
)
けるに、
或
(
あ
)
る
霜
(
しも
)
の
朝
(
あさ
)
水仙
(
すいせん
)
の
作
(
つく
)
り
花
(
ばな
)
を
格子門
(
かうしもん
)
の
外
(
そと
)
よりさし
入
(
い
)
れ
置
(
お
)
きし
者
(
もの
)
の
有
(
あり
)
けり、
誰
(
だ
)
れの
仕業
(
しわざ
)
と
知
(
し
)
るよし
無
(
な
)
けれど
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
おじいさんとおばあさんは、
何事
(
なにごと
)
がはじまったのかと
思
(
おも
)
って、びくびくしていますと、お
侍
(
さむらい
)
はその
時
(
とき
)
、おじいさんとおばあさんに
向
(
む
)
かって
瓜子姫子
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ものの
數
(
かず
)
ならぬ
某
(
それがし
)
に
然
(
さ
)
る
大役
(
たいやく
)
を
命
(
おほ
)
せつけ
下
(
くだ
)
され
候
(
さふらふ
)
こと、
一世
(
いつせい
)
の
面目
(
めんぼく
)
に
候
(
さふら
)
へども、
暗愚斗筲
(
あんぐとせう
)
の
某
(
それがし
)
、
得
(
え
)
て
何事
(
なにごと
)
をか
仕出
(
しい
)
だし
候
(
さふらふ
)
べき
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ヂュリ
誰
(
た
)
れぢゃ
呼
(
よ
)
ぶは?
母
(
かゝ
)
さまか
知
(
し
)
らぬ。
晩
(
おそ
)
うまで
眠
(
ねぶ
)
らいでか、
早
(
はや
)
うから
目
(
め
)
を
覺
(
さま
)
してか?
何事
(
なにごと
)
があって、
見
(
み
)
えたやら?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
鉤
(
かぎ
)
なりに
曲
(
まが
)
った
縁先
(
えんさき
)
では、
師匠
(
ししょう
)
の
春信
(
はるのぶ
)
とおせんとが、
既
(
すで
)
に
挨拶
(
あいさつ
)
を
済
(
す
)
ませて、
池
(
いけ
)
の
鯉
(
こい
)
に
眼
(
め
)
をやりながら、
何事
(
なにごと
)
かを、
声
(
こえ
)
をひそめて
話
(
はな
)
し
合
(
あ
)
っていた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
丁度
(
ちやうど
)
其日
(
そのひ
)
の
夕方
(
ゆうがた
)
、ドクトル、ハヾトフは
例
(
れい
)
の
毛皮
(
けがは
)
の
外套
(
ぐわいたう
)
に、
深
(
ふか
)
い
長靴
(
ながぐつ
)
、
昨日
(
きのふ
)
は
何事
(
なにごと
)
も
無
(
な
)
かつたやうな
顏
(
かほ
)
で、アンドレイ、エヒミチを
其宿
(
そのやど
)
に
訪問
(
たづ
)
ねた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
お
互
(
たがひ
)
に
身體
(
しんたい
)
が
丈夫
(
じようぶ
)
でなければ
何事
(
なにごと
)
も
出來
(
でき
)
ませんから、
新
(
あたら
)
しい
空氣
(
くうき
)
の
呼吸
(
こきゆう
)
と、
十分
(
じゆうぶん
)
な
日光浴
(
につこうよく
)
と、
運動
(
うんどう
)
とによつて
食物
(
しよくもつ
)
をうまく
食
(
た
)
べることが
一番
(
いちばん
)
大切
(
たいせつ
)
です。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
廿四日、
天気
(
てんき
)
好
(
よ
)
し。
隣
(
となり
)
の
客
(
きゃく
)
つとめて
声高
(
こわだか
)
に
物語
(
ものがたり
)
するに
打驚
(
うちおどろ
)
きて
覚
(
さ
)
めぬ。
何事
(
なにごと
)
かと聞けば、
衛生
(
えいせい
)
と
虎列拉
(
これら
)
との事なり。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
女の帽子針の
尖
(
さき
)
に
鞘
(
さや
)
を
篏
(
は
)
めて居るのは、
仏蘭西
(
フランス
)
の女が長い針の
尖
(
さき
)
を
危険
(
あぶな
)
くむき出しにして居るのと
異
(
ちが
)
ふ。衛生思想が
何事
(
なにごと
)
にも
行亘
(
ゆきわた
)
つて居るのはさすがに
独逸
(
ドイツ
)
である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
エヽ
当今
(
たゞいま
)
の
華族様
(
くわぞくさま
)
とは
違
(
ちが
)
ひまして、今を
去
(
さ
)
ること三十
余年前
(
よねんぜん
)
、
御一新頃
(
ごいつしんごろ
)
の
華族様故
(
くわぞくさまゆゑ
)
、まだ
品格
(
ひん
)
があつて、
兎角
(
とかく
)
下情
(
かじやう
)
の
事
(
こと
)
にはお
暗
(
くら
)
うござりますから、
何事
(
なにごと
)
も
御近習任
(
ごきんじゆまか
)
せ。殿
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
こは
何事
(
なにごと
)
やらんと
胷
(
むね
)
もをどりて
臥
(
ふし
)
たる
一間
(
ひとま
)
をはせいでければ、
家
(
いへ
)
の
主
(
あるじ
)
両手
(
りやうて
)
に
物
(
もの
)
を
提
(
さげ
)
、水あがり也とく/\
裏
(
うら
)
の
掘揚
(
ほりあげ
)
へ
立退
(
たちのき
)
給へ、といひすてゝ持たる物を二階へ
運
(
はこ
)
びゆく。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
右
(
みぎ
)
の
如
(
ごと
)
く
定
(
さだめ
)
てサンデイは
休日
(
きうじつ
)
にて、
商賣
(
しやうばい
)
も
勤
(
つとめ
)
も
何事
(
なにごと
)
も
休息
(
きうそく
)
することむかしの
我邦
(
わがくに
)
の
元日
(
ぐわんじつ
)
の
如
(
ごと
)
し。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
二人
(
ふたり
)
の
者
(
もの
)
他
(
た
)
に
於
(
おい
)
て
心
(
こゝろ
)
を
合
(
あ
)
はせ
何事
(
なにごと
)
にも
求
(
もと
)
めば
天
(
てん
)
に
在
(
いま
)
す
我父
(
わがちゝ
)
は
彼等
(
かれら
)
のためにこれを
為
(
な
)
し
給
(
たま
)
ふべし。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
人世のことは
何事
(
なにごと
)
にかかわらず微妙なる精神的
作用
(
さよう
)
があって、始めて自分の目的が達せられる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
けれどもこの
作者
(
さくしや
)
の
中心
(
ちゆうしん
)
として
詠
(
よ
)
んでゐるのは、そんなところでなく、
何事
(
なにごと
)
もないごく
退
(
たい
)
くつな
生活
(
せいかつ
)
をしてゐる
人
(
ひと
)
が、けふもまた
暮
(
く
)
れて、
蜩
(
ひぐらし
)
が
鳴
(
な
)
いてゐるとかう
思
(
おも
)
つてゐて
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
前髮
(
まへがみ
)
を
切
(
き
)
り
下
(
さげ
)
て
可愛
(
かはゆ
)
く
之
(
これ
)
も
人形
(
じんぎやう
)
のやうに
順
(
おとな
)
しくして
居
(
ゐ
)
る
廣庭
(
ひろには
)
では六十
以上
(
いじやう
)
の
而
(
しか
)
も
何
(
いづ
)
れも
達者
(
たつしや
)
らしい
婆
(
ばあ
)
さんが三
人立
(
にんたつ
)
て
居
(
ゐ
)
て
其
(
その
)
一人
(
ひとり
)
の
赤兒
(
あかんぼ
)
を
脊負
(
おぶつ
)
て
腰
(
こし
)
を
曲
(
ま
)
げ
居
(
を
)
るのが
何事
(
なにごと
)
か
婆
(
ばあ
)
さん
聲
(
ごゑ
)
を
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
妾はなお昔の如く相親しみ
相睦
(
あいむつ
)
み合いしに、ある日重井よりの
書翰
(
しょかん
)
あり、読みもて行くに更に
何事
(
なにごと
)
とも解し得ざりしこそ道理なれ、富子は
何日
(
いつ
)
か
懐胎
(
かいたい
)
してある病院に入院し子を分娩したるなり。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
それに、
何事
(
なにごと
)
でも、程度を越えてはいかん。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
断
(
た
)
えず不思議なる
何事
(
なにごと
)
かを弾きぬ。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「
精神
(
せいしん
)
一
到
(
とう
)
何事
(
なにごと
)
かならざらん」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
そは
何事
(
なにごと
)
かしらざりき。
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
何事
(
なにごと
)
ぞこれ
圓
(
まど
)
らかに
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
何事
(
なにごと
)
をセントー・ハヤオから聴いているのか、又何事をセントー・ハヤオに打電しているのか、それは僕には少しも判りませんでした。
壊れたバリコン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そなたはしきりに
先刻
(
さっき
)
から
現世
(
げんせ
)
の
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
して、
悲嘆
(
ひたん
)
の
涙
(
なみだ
)
にくれているが、
何事
(
なにごと
)
がありても
再
(
ふたた
)
び
現世
(
げんせ
)
に
戻
(
もど
)
ることだけは
協
(
かな
)
わぬのじゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
更
(
あらたま
)
つての
話
(
はなし
)
とは
何事
(
なにごと
)
だらうと、
私
(
わたくし
)
も
俄
(
にわ
)
かに
形
(
かたち
)
を
改
(
あらた
)
めると、
大佐
(
たいさ
)
は
吸殘
(
すひのこ
)
りの
葉卷
(
はまき
)
をば、
窓
(
まど
)
の
彼方
(
かなた
)
に
投
(
な
)
げやりて、
靜
(
しづ
)
かに
口
(
くち
)
を
開
(
ひら
)
いた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
『でも、お
前
(
まへ
)
!』と
公爵夫人
(
こうしやくふじん
)
は
云
(
い
)
つて、『
何事
(
なにごと
)
でも
徳義
(
とくぎ
)
で
持
(
も
)
つてるのさ、よく
氣
(
き
)
をつけて
御覽
(
ごらん
)
』
夫人
(
ふじん
)
は
尚
(
な
)
ほも
愛
(
あい
)
ちやんの
傍
(
そば
)
へ
近寄
(
ちかよ
)
りました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
冬
(
ふゆ
)
は
何事
(
なにごと
)
もなく
北風
(
きたかぜ
)
を
寒
(
さむ
)
い
國
(
くに
)
へ
吹
(
ふ
)
き
遣
(
や
)
つた。
山
(
やま
)
の
上
(
うへ
)
を
明
(
あき
)
らかにした
斑
(
まだら
)
な
雪
(
ゆき
)
が
次第
(
しだい
)
に
落
(
お
)
ちて、
後
(
あと
)
から
青
(
あを
)
い
色
(
いろ
)
が
一度
(
いちど
)
に
芽
(
め
)
を
吹
(
ふ
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
何事
(
なにごと
)
も
不思議
(
ふしぎ
)
なり、「おい、ちよいと
煙草屋
(
たばこや
)
の
娘
(
むすめ
)
はアノ
眼色
(
めつき
)
が
不思議
(
ふしぎ
)
ぢやあないか。」と
謂
(
い
)
ふは
別
(
べつ
)
に
眼
(
め
)
が
三
(
み
)
ツあるといふ
意味
(
いみ
)
にあらず
神楽坂七不思議
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
何事
(
なにごと
)
も
外國人
(
ぐわいこくじん
)
の
説
(
せつ
)
を
妄信
(
まうしん
)
する
日本人
(
にほんじん
)
は、これを
聞
(
き
)
いて
大
(
おほ
)
いに
感服
(
かんふく
)
したもので、
識見
(
しきけん
)
高邁
(
かうまい
)
と
稱
(
せう
)
せられた
故
(
こ
)
岡倉
(
をかくら
)
覺
(
かく
)
三
氏
(
し
)
の
如
(
ごと
)
きも
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
主従
(
しゅじゅう
)
は
何事
(
なにごと
)
がはじまったのかと
思
(
おも
)
って
思
(
おも
)
わず
立
(
た
)
ちかけますと、その
時
(
とき
)
すぐ
前
(
まえ
)
の
草叢
(
くさむら
)
の中で、「こんこん。」と
悲
(
かな
)
しそうに
鳴
(
な
)
く
声
(
こえ
)
が
聞
(
き
)
こえました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
眼鏡
(
めがね
)
をかけて、いつも
気
(
き
)
むずかしい
顔
(
かお
)
つきをしている
叔父
(
おじ
)
さんは、これまで、
僕
(
ぼく
)
にたいして、
何事
(
なにごと
)
にも、あまり
注意
(
ちゅうい
)
をしてくれなかったものです。
世の中のために
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あゝ
浮世
(
うきよ
)
はつらいものだね、
何事
(
なにごと
)
も
明
(
あけ
)
すけに
言
(
い
)
ふて
退
(
の
)
ける
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
ぬからとて、お
倉
(
くら
)
はつく/″\まゝならぬを
痛
(
いた
)
みぬ。
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
カピ長 いや、なう、パリスどの、
女
(
むすめ
)
は
敢
(
あへ
)
て
献
(
けん
)
じまする。
彼
(
か
)
れめは
何事
(
なにごと
)
たりとも
吾等
(
われら
)
の
意志
(
こゝろざし
)
には
背
(
そむ
)
くまいでござる、いや、
其儀
(
そのぎ
)
は
聊
(
いさゝか
)
も
疑
(
うたが
)
ひ
申
(
まう
)
さぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
潔
(
きよ
)
くせよと申されければ平左衞門は
心中
(
しんちう
)
に偖々音に聞えし
名奉行
(
めいぶぎやう
)
だけありて
何事
(
なにごと
)
も
天眼通
(
てんがんつう
)
を得られし如き
糺問
(
きうもん
)
アラ恐しき
器量哉
(
きりやうかな
)
と暫時默止て居たりけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
丁度
(
ちょうど
)
その
日
(
ひ
)
の
夕方
(
ゆうがた
)
、ドクトル、ハバトフは
例
(
れい
)
の
毛皮
(
けがわ
)
の
外套
(
がいとう
)
に、
深
(
ふか
)
い
長靴
(
ながぐつ
)
、
昨日
(
きのう
)
は
何事
(
なにごと
)
も
無
(
な
)
かったような
顔
(
かお
)
で、アンドレイ、エヒミチをその
宿
(
やど
)
に
訪問
(
たず
)
ねた。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「お
師匠
(
ししょう
)
さん、
堪忍
(
かんにん
)
しておくんなさい。あたしゃ、お
母
(
かあ
)
さんにもいうまいと、
固
(
かた
)
く
心
(
こころ
)
にきめていたのでござんすが、もう
何事
(
なにごと
)
も
申
(
もう
)
しましょう。どっと
笑
(
わら
)
っておくんなさいまし」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
僕
(
ぼく
)
が
大島學校
(
おほしまがくかう
)
に
上
(
あが
)
つてから四五日目で
御座
(
ござ
)
いました、四十を
越
(
こ
)
えた
位
(
くらゐ
)
の
一人
(
ひとり
)
の
男
(
をとこ
)
が
學校
(
がくかう
)
の
運動場
(
うんどうば
)
に
來
(
き
)
て、
校長
(
かうちやう
)
と
頻
(
しき
)
りに
何事
(
なにごと
)
か
話
(
はな
)
して
居
(
ゐ
)
ましたが、
其周圍
(
そのまはり
)
に七八名の
生徒
(
せいと
)
が
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
て
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
何事
(
なにごと
)
も
自分
(
じぶん
)
で
勇氣
(
ゆうき
)
を
起
(
おこ
)
し、
難
(
むづか
)
しい
事
(
こと
)
でも
分
(
わか
)
らない
事
(
こと
)
でも
何
(
なん
)
でも
自分
(
じぶん
)
が
主
(
しゆ
)
に
成
(
なつ
)
てする
氣
(
き
)
でなければ
决
(
けつ
)
して
物
(
もの
)
は
上達
(
じやうたつ
)
しません。どうも
今日
(
こんにち
)
の
女學生
(
ぢよがくせい
)
には
兎角
(
とかく
)
、
自主獨立
(
じしゆどくりつ
)
といふ
心
(
こゝろ
)
に
乏
(
とぼ
)
しいであります。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
ほろびずとても、
何事
(
なにごと
)
ぞ
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
一
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
く
役
(
やく
)
にもたたぬ
現世
(
げんせ
)
の
執着
(
しゅうちゃく
)
から
離
(
はな
)
れるよう、しっかりと
修行
(
しゅぎょう
)
をして
貰
(
もら
)
いますぞ!
執着
(
しゅうじゃく
)
が
残
(
のこ
)
っている
限
(
かぎ
)
り
何事
(
なにごと
)
もだめじゃ……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
私
(
わたくし
)
と
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
とは
今迄
(
いまゝで
)
の
喜悦
(
よろこび
)
も
何處
(
どこ
)
へやら、
驚愕
(
おどろき
)
と
憂慮
(
うれひ
)
とのために、
全
(
まつた
)
く
顏色
(
がんしよく
)
を
失
(
うしな
)
つた。
今一息
(
いまひといき
)
といふ
間際
(
まぎわ
)
になつて、
此
(
この
)
異變
(
ゐへん
)
は
何事
(
なにごと
)
であらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“何事”で始まる語句
何事だよ