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應
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おう
ふりがな文庫
“
應
(
おう
)” の例文
新字:
応
勘次
(
かんじ
)
は
利根川
(
とねがは
)
の
開鑿工事
(
かいさくこうじ
)
へ
行
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
秋
(
あき
)
の
頃
(
ころ
)
から
土方
(
どかた
)
が
勸誘
(
くわんいう
)
に
來
(
き
)
て
大分
(
だいぶ
)
甘
(
うま
)
い
噺
(
はなし
)
をされたので
此
(
こ
)
の
近村
(
きんそん
)
からも五六
人
(
にん
)
募集
(
ぼしふ
)
に
應
(
おう
)
じた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
やがて
退
(
しさ
)
りて、
手
(
て
)
を
支
(
つか
)
へ、は、は、
申上
(
まをしあ
)
げ
奉
(
たてまつ
)
る。
應
(
おう
)
、
何
(
なん
)
とぢや、とお
待兼
(
まちか
)
ね。
名道人
(
めいだうじん
)
謹
(
つゝし
)
んで、
微妙
(
いみじ
)
うもおはしまし
候
(
さふらふ
)
ものかな。
妙齢
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
出せといふに又一人も同じく
侍士
(
さふらひ
)
に向ひ
應
(
おう
)
然樣
(
さう
)
だ殘らず渡したとて
損
(
そん
)
はあるまいコウ
侍士
(
さふらひ
)
大方
(
おほかた
)
此女は
餘所
(
よそ
)
の
箱入娘
(
はこいりむすめ
)
を
唆
(
そゝの
)
かし云合せて親の金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
元來
(
ぐわんらい
)
閭
(
りよ
)
は
科擧
(
くわきよ
)
に
應
(
おう
)
ずるために、
經書
(
けいしよ
)
を
讀
(
よ
)
んで、五
言
(
ごん
)
の
詩
(
し
)
を
作
(
つく
)
ることを
習
(
なら
)
つたばかりで、
佛典
(
ぶつてん
)
を
讀
(
よ
)
んだこともなく、
老子
(
らうし
)
を
研究
(
けんきう
)
したこともない。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
やう/\あきらかな
形
(
かたち
)
となつて
彼女
(
かのぢよ
)
に
萠
(
きざ
)
した
不安
(
ふあん
)
は、
厭
(
いや
)
でも
應
(
おう
)
でも
再
(
ふたゝ
)
び
彼女
(
かのぢよ
)
の
傷所
(
きずしよ
)
——それは
羞耻
(
しうち
)
や
侮辱
(
ぶじよく
)
や、
怒
(
いか
)
りや
呪
(
のろ
)
ひや
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
▼ もっと見る
艇
(
てい
)
は
些
(
いさゝか
)
も
空氣
(
くうき
)
の
缺乏
(
けつぼう
)
を
感
(
かん
)
ずる
事
(
こと
)
なく、十
時間
(
じかん
)
でも二十
時間
(
じかん
)
でも、
必要
(
ひつよう
)
に
應
(
おう
)
じて
海底
(
かいてい
)
の
潜行
(
せんかう
)
を
繼續
(
けいぞく
)
する
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
るのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
その
他
(
ほか
)
なんでも
理科
(
りか
)
の
學問
(
がくもん
)
を
應用
(
おうよう
)
した
爲事
(
しごと
)
に
關
(
かん
)
する
品物
(
しなもの
)
を、それ/″\その
發達
(
はつたつ
)
の
順序
(
じゆんじよ
)
に
應
(
おう
)
じて
竝
(
なら
)
べてあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
樽
(
たる
)
の
例
(
れい
)
は
想像
(
さうぞう
)
に
過
(
す
)
ぎるので、
加瀬貝塚
(
かせかひづか
)
の
疑問
(
ぎもん
)
をして、一
層
(
そう
)
強
(
つよ
)
からしめる
論證
(
ろんしよう
)
とするには
足
(
た
)
らぬけれども、一
應
(
おう
)
參考
(
さんかう
)
とするには
充分
(
じうぶん
)
だらうと
余
(
よ
)
は
思
(
おも
)
うのである。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
『
湯
(
ゆ
)
ヶ
原
(
はら
)
へ
行
(
ゆか
)
ふと
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
ます。』と
自分
(
じぶん
)
がこれに
應
(
おう
)
じた。
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
るどころか、
今現
(
いまげん
)
に
行
(
ゆ
)
きつゝあるのだ。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
地球上
(
ちきゆうじよう
)
でも、
赤道
(
せきどう
)
を
中心
(
ちゆうしん
)
にして
兩極
(
りようきよく
)
に
向
(
むか
)
ふにしたがひ、
又
(
また
)
は
海岸
(
かいがん
)
から
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
へ
登
(
のぼ
)
るにつれて、その
寒暖
(
かんだん
)
の
差
(
さ
)
に
應
(
おう
)
じ、しぜんとそこに
生
(
は
)
える
樹木
(
じゆもく
)
の
種類
(
しゆるい
)
が
違
(
ちが
)
ひ
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
末
(
すゑ
)
のほど
覺束
(
おぼつか
)
なければと
言
(
い
)
ひかゝるを
打
(
うち
)
けして、そは
御懸念
(
ごけねん
)
が
深
(
ふか
)
すぎずや、
釣合
(
つりあ
)
ふとつり
合
(
あは
)
ぬは
御心
(
おこゝろ
)
の
上
(
うへ
)
のことなり、一
應
(
おう
)
いと
子
(
こ
)
さまの
御心中
(
ごしんちう
)
お
伺
(
うかゞ
)
ひ
下
(
くだ
)
されたし
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
心持
(
こゝろもち
)
が
惡
(
わる
)
ければ、
座敷
(
ざしき
)
へ
床
(
とこ
)
を
敷
(
し
)
いて
寐
(
ね
)
たら
好
(
よ
)
からうと
注意
(
ちゆうい
)
しても、
御米
(
およね
)
は
遠慮
(
ゑんりよ
)
して
容易
(
ようい
)
に
應
(
おう
)
じなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼等
(
かれら
)
は
天
(
てん
)
ぷらを
愛
(
あい
)
するやうに「しるこ」をも
必
(
かなら
)
ず——
愛
(
あい
)
するかどうかは
多少
(
たしよう
)
の
疑問
(
ぎもん
)
はあるにもせよ、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
一
應
(
おう
)
はすすめて
見
(
み
)
る
價値
(
かち
)
のあることだけは
確
(
たし
)
かであらう。
しるこ
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
饑
(
かつ
)
えた
雄鷄
(
おんどり
)
は
一生懸命
(
いつしやうけんめい
)
に
餌
(
え
)
を
探
(
さが
)
しはじめました。
他
(
ほか
)
の
鳥
(
とり
)
に
拾
(
ひろ
)
はれないうちに、
自分
(
じぶん
)
で
木
(
き
)
の
實
(
み
)
や
虫
(
むし
)
を
見
(
み
)
つけるためには、
否
(
いや
)
でも
應
(
おう
)
でも
飛
(
と
)
ばなければ
成
(
な
)
りませんでした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
故に
妙法蓮華經
(
めうほふれんげきやう
)
と
名
(
なづ
)
く。
日蓮
(
にちれん
)
又日月と蓮華との如くなり。信心の水すまば利生の月必ず
應
(
おう
)
を
垂
(
た
)
れ、守護し給べし。とくとく
生
(
うま
)
れ候べし。
法華經云如是妙法
(
ほけきやうにいはくによぜめうほふ
)
、
又
(
また
)
云
(
いはく
)
、
安樂産福子云々
(
あんらくさんふくしうんぬん
)
。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「まつたくで御座います、先生。それで、私もこの子をローウッドの生徒としてお受けとり下さるようお
任
(
まか
)
せいたします。そして、この子の境遇と行末とに
應
(
おう
)
じて訓練されますように。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
なるほど、一
應
(
おう
)
理屈
(
りくつ
)
はあるやうであるが、
予
(
よ
)
の
見
(
み
)
る
所
(
ところ
)
は
全然
(
ぜん/\
)
これに
異
(
こと
)
なる。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
昭矦
(
せうこう
)
用
(
もつ
)
て
相
(
しやう
)
と
爲
(
な
)
し、
内
(
うち
)
、
政教
(
せいけう
)
を
修
(
をさ
)
め、
外
(
ほか
)
、
諸矦
(
しよこう
)
に
應
(
おう
)
ずること十五
年
(
ねん
)
、
申子
(
しんし
)
の
身
(
み
)
を
終
(
をは
)
るまで、
國
(
くに
)
治
(
をさ
)
まり
兵
(
へい
)
彊
(
つよ
)
く、
韓
(
かん
)
を
侵
(
をか
)
す
者
(
もの
)
無
(
な
)
かりき。
申子
(
しんし
)
の
學
(
がく
)
は、
(四二)
黄老
(
くわうらう
)
に
本
(
もと
)
づき、
(四三)
刑名
(
けいめい
)
を
主
(
しゆ
)
とせり。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
「
應
(
おう
)
ツ、此處は鐵璧だ。蟻一匹這ひ出させるこつちやねえ」
銭形平次捕物控:082 お局お六
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『それで、あの十二の
動物
(
どうぶつ
)
は』(
愛
(
あい
)
ちやんは
否
(
いや
)
でも
應
(
おう
)
でも
動物
(
どうぶつ
)
と
云
(
い
)
はない
譯
(
わけ
)
には
行
(
ゆ
)
きませんでした、でも
其
(
そ
)
の
中
(
なか
)
には
動物
(
どうぶつ
)
も
居
(
ゐ
)
れば、
亦
(
また
)
鳥
(
とり
)
も
居
(
ゐ
)
たのですもの)『
屹度
(
きつと
)
陪審人
(
ばいしんにん
)
なんだわ』
愛
(
あい
)
ちやんは
此
(
こ
)
の
最後
(
さいご
)
の
詞
(
ことば
)
を
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
目
(
め
)
の
玉
(
たま
)
、
目
(
め
)
の
玉
(
たま
)
!
赫奕
(
かくやく
)
たる
此
(
こ
)
の
明星
(
みやうじやう
)
の
持主
(
もちぬし
)
なる、(
應
(
おう
)
)の
巨魁
(
きよくわい
)
が
出現
(
しゆつげん
)
の
機
(
き
)
熟
(
じゆく
)
して、
天公
(
てんこう
)
其
(
そ
)
の
使者
(
ししや
)
の
口
(
くち
)
を
藉
(
か
)
りて、
豫
(
あらかじ
)
め
引
(
いん
)
をなすものならむか。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼等
(
かれら
)
は
其
(
そ
)
の
年齡
(
ねんれい
)
に
應
(
おう
)
じて三
人
(
にん
)
五
人
(
にん
)
と
互
(
たがひ
)
に
手
(
て
)
を
曳
(
ひ
)
きながら
垣根
(
かきね
)
の
側
(
そば
)
や
辻
(
つじ
)
の
角
(
かど
)
に
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
ては
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
した
時
(
とき
)
に
其處
(
そこ
)
ら
此處
(
ここ
)
らと
移
(
うつ
)
つて
歩
(
ある
)
くのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
見定め
變
(
へん
)
に
應
(
おう
)
じて事を
計
(
はか
)
らはんこそ十全の
策
(
さく
)
と云べしと
理
(
り
)
を
盡
(
つく
)
して申ければ皆一同に此議に同ず
道理
(
もつとも
)
の事とて評議は此に決定したり
然
(
さら
)
ば
急
(
いそ
)
ぎ大坂へ
旅館
(
りよくわん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
聲
(
こえ
)
に
應
(
おう
)
じて、
家
(
いへ
)
に
殘
(
のこ
)
つて
居
(
を
)
つた
一團
(
いちだん
)
の
水兵
(
すいへい
)
は
一同
(
みな
)
部室
(
へや
)
から
飛
(
と
)
んで
出
(
で
)
た。いづれも
鬼神
(
きじん
)
を
挫
(
ひし
)
がんばかりなる
逞
(
たく
)
ましき
男
(
をとこ
)
が、
家
(
いへ
)
の
前面
(
ぜんめん
)
に
一列
(
いちれつ
)
に
並
(
なら
)
んで、
恭
(
うやうや
)
しく
敬禮
(
けいれい
)
を
施
(
ほどこ
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
露
(
つゆ
)
の
世
(
よ
)
といへばほろりとせしもの、はかないの
上
(
うへ
)
なしなり、
思
(
おも
)
へば
男
(
をとこ
)
は
結髮
(
いひなづけ
)
の
妻
(
つま
)
ある
身
(
み
)
、いやとても
應
(
おう
)
とても
浮世
(
うきよ
)
の
義理
(
ぎり
)
をおもひ
斷
(
た
)
つほどのこと
此人
(
このひと
)
此身
(
このみ
)
にして
叶
(
かな
)
ふべしや
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
僕
(
ぼく
)
は
批評家
(
ひゝやうか
)
の
御注文
(
ごちゆうもん
)
に
應
(
おう
)
ずべく
神樣
(
かみさま
)
が
僕
(
ぼく
)
及
(
およ
)
び
人類
(
じんるゐ
)
を
造
(
つく
)
つて
呉
(
く
)
れなかつたことを
感謝
(
かんしや
)
する。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
必要
(
ひつよう
)
に
應
(
おう
)
じて
圖畫
(
ずが
)
のようなものも
挿
(
さ
)
し
入
(
い
)
れなければならぬのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
此
(
この
)
好奇心
(
かうきしん
)
に
刺戟
(
しげき
)
せられて、
空想
(
くうさう
)
に
空想
(
くうさう
)
を
重
(
かさ
)
ね、
遂
(
つひ
)
に
珍無類
(
ちんむるゐ
)
の
形
(
かたち
)
を
創造
(
さうざう
)
する。
故
(
ゆゑ
)
に
化物
(
ばけもの
)
は
各時代
(
かくじだい
)
、
各民族
(
かくみんぞく
)
に
必
(
かなら
)
ず
無
(
な
)
くてならない
事
(
こと
)
になる。
隨
(
したが
)
つて
世界
(
せかい
)
の
各國
(
かくこく
)
は
其
(
その
)
民族
(
みんぞく
)
の
差異
(
さい
)
に
應
(
おう
)
じて
化物
(
ばけもの
)
が
異
(
ことな
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
其所
(
そこ
)
で
余
(
よ
)
は
改
(
あらた
)
めて、
親分
(
おやぶん
)
に
談判
(
だんぱん
)
を
試
(
こゝろ
)
みたが、
頑
(
ぐわん
)
として
應
(
おう
)
じない。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「
應
(
おう
)
ツ」
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
主人
(
しゆじん
)
の
内儀
(
かみ
)
さんは一
應
(
おう
)
被害者
(
ひがいしや
)
へ
噺
(
はなし
)
をつけて
見
(
み
)
た。
被害者
(
ひがいしや
)
の
家族
(
かぞく
)
は
律義者
(
りちぎもの
)
で
皆
(
みな
)
激
(
げき
)
し
切
(
き
)
つて
居
(
ゐ
)
る。七十ばかりに
成
(
な
)
る
被害者
(
ひがいしや
)
の
老人
(
ぢいさん
)
が
殊
(
こと
)
に
頑固
(
ぐわんこ
)
に
主張
(
しゆちやう
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
一
人
(
にん
)
榎
(
えのき
)
の
下
(
もと
)
に
立
(
た
)
ちて、「お
月樣
(
つきさま
)
幾
(
いく
)
つ」と
叫
(
さけ
)
ぶ
時
(
とき
)
は、
幾多
(
いくた
)
の(
應
(
おう
)
)
等
(
ら
)
同音
(
どうおん
)
に「お
十三
(
じふさん
)
七
(
なゝ
)
つ」と
和
(
わ
)
して、
飛禽
(
ひきん
)
の
翅
(
つばさ
)
か、
走獸
(
そうじう
)
の
脚
(
あし
)
か、
一躍
(
いちやく
)
疾走
(
しつそう
)
して
忽
(
たちま
)
ち
見
(
み
)
えず。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
尋
(
たづぬ
)
る者なり何共
御太儀
(
ごたいぎ
)
ながら今一
應
(
おう
)
其旅籠屋
(
そのはたごや
)
まで案内して
呉
(
くれ
)
まじきやと
云
(
いふ
)
にぞ夫れは易き事なりと善六は
先
(
さき
)
に
立
(
たち
)
件
(
くだん
)
の人々を
伴
(
とも
)
なひて龜屋徳右衞門方へ到り人々を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
本艦
(
ほんかん
)
之
(
これ
)
に
應
(
おう
)
じて
先
(
ま
)
づ
手始
(
てはじめ
)
には八
吋
(
インチ
)
速射砲
(
そくしやほう
)
つゞいて
打出
(
うちだ
)
す
機關砲
(
きくわんほう
)
。
月
(
つき
)
は
慘
(
さん
)
たり、
月下
(
げつか
)
の
海上
(
かいじやう
)
に
砲火
(
ほうくわ
)
迸
(
とばし
)
り、
硝煙
(
せうゑん
)
朦朧
(
もうらう
)
と
立昇
(
たちのぼ
)
る
光景
(
くわうけい
)
は、
昔
(
むかし
)
がたりのタラント
灣
(
わん
)
の
夜戰
(
やせん
)
もかくやと
想
(
おも
)
はるゝばかり。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
一
般
(
ぱん
)
民家
(
みんか
)
もまたこれに
應
(
おう
)
じて一
代
(
だい
)
主義
(
しゆぎ
)
から
漸次
(
ぜんじ
)
に
永代主義
(
えいだいしゆぎ
)
に
進
(
すゝ
)
んだ。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
「
應
(
おう
)
ツ」
銭形平次捕物控:071 平次屠蘇機嫌
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さりながら
應
(
おう
)
が
影
(
かげ
)
をも
止
(
とゞ
)
めざる
時
(
とき
)
だに、
厭
(
いと
)
ふべき
蛇喰
(
へびくひ
)
を
思
(
おも
)
ひ
出
(
いだ
)
さしめて、
折角
(
せつかく
)
の
愉快
(
ゆくわい
)
も
打消
(
うちけ
)
され、
掃愁
(
さうしう
)
の
酒
(
さけ
)
も
醒
(
さ
)
むるは、
各自
(
かくじ
)
が
伴
(
ともな
)
ひ
行
(
ゆ
)
く
幼
(
をさな
)
き
者
(
もの
)
の
唱歌
(
しやうか
)
なり。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
手
(
て
)
に
應
(
おう
)
じて、へいと、どしん/\と
上
(
あが
)
つた
女中
(
ぢよちう
)
が、
次手
(
ついで
)
に
薄暗
(
うすぐら
)
いからランプをつけた
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
婦
(
よめ
)
は
先手
(
せんて
)
と
見
(
み
)
ゆ。
曰
(
いは
)
く、
東
(
ひがし
)
の五からはじめて
南
(
みなみ
)
の九の
石
(
いし
)
と、
姑
(
しうと
)
言下
(
げんか
)
に
應
(
おう
)
じて、
東
(
ひがし
)
の五と
南
(
みなみ
)
の十二と、やゝありて
婦
(
よめ
)
の
聲
(
こゑ
)
。
西
(
にし
)
の八ツから
南
(
みなみ
)
の十へ、
姑
(
しうと
)
聊
(
いさゝか
)
も
猶豫
(
ためら
)
はず、
西
(
にし
)
の九と
南
(
みなみ
)
の十へ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
一寸
(
ちよつと
)
横顏
(
よこがほ
)
を
旦那
(
だんな
)
の
方
(
はう
)
に
振向
(
ふりむ
)
けて、
直
(
す
)
ぐに
返事
(
へんじ
)
をした。
此
(
こ
)
の
細君
(
さいくん
)
が、
恁
(
か
)
う
又
(
また
)
直
(
たゞ
)
ちに
良人
(
をつと
)
の
口
(
くち
)
に
應
(
おう
)
じたのは、
蓋
(
けだ
)
し
珍
(
めづら
)
しいので。……
西洋
(
せいやう
)
の
諺
(
ことわざ
)
にも、
能辯
(
のうべん
)
は
銀
(
ぎん
)
の
如
(
ごと
)
く、
沈默
(
ちんもく
)
は
金
(
きん
)
の
如
(
ごと
)
しとある。
山の手小景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
いざと
云
(
い
)
ふ
聲
(
こゑ
)
に
應
(
おう
)
じて、
大門
(
おほもん
)
颯
(
さつ
)
と
左右
(
さいう
)
に
開
(
ひら
)
く。で
畫師
(
ゑし
)
が
案内
(
あんない
)
。
画の裡
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
長屋
(
ながや
)
ものがいひ
出
(
だ
)
すと、すぐ
應
(
おう
)
じて
迷子
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“應”の解説
應(おう)は、先秦時代の小国。
(出典:Wikipedia)
應
部首:⼼
17画
“應”を含む語句
相應
應答
饗應
應援
一應
應酬
手應
應報
應接
應用
感應
否應
不相應
慶應
應々
臨機應變
分不相應
大饗應
饗應振
再々應
...