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彼等
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かれら
ふりがな文庫
“
彼等
(
かれら
)” の例文
ハヾトフは
其間
(
そのあひだ
)
何故
(
なにゆゑ
)
か
默
(
もく
)
した
儘
(
まゝ
)
、さツさと六
號室
(
がうしつ
)
へ
這入
(
はひ
)
つて
行
(
い
)
つたが、ニキタは
例
(
れい
)
の
通
(
とほ
)
り
雜具
(
がらくた
)
の
塚
(
つか
)
の
上
(
うへ
)
から
起上
(
おきあが
)
つて、
彼等
(
かれら
)
に
禮
(
れい
)
をする。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ですから
彼等
(
かれら
)
のゐる
村落附近
(
そんらくふきん
)
の
山林
(
さんりん
)
は、
後
(
のち
)
にはだん/\に
狹
(
せま
)
く、まばらになつて
來
(
き
)
て、つひには
薪
(
まき
)
の
材料
(
ざいりよう
)
にも
不足
(
ふそく
)
するようになりました。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
破片
(
はへん
)
でも
報酬
(
ほうしう
)
は
與
(
あた
)
へると
云
(
い
)
つたのに、
出
(
で
)
た
破片
(
はへん
)
を、
彼等
(
かれら
)
が
隱
(
か
)
くす
必用
(
ひつよう
)
は
無
(
な
)
いのだから、
全
(
まつた
)
く
菱沼宅前
(
ひしぬまたくまへ
)
からは、
何
(
なに
)
も
出
(
で
)
なかつたのであらう。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
の
夜中
(
よなか
)
に
彼等
(
かれら
)
は
立
(
た
)
つた。
勘次
(
かんじ
)
は
自分
(
じぶん
)
も
急
(
いそ
)
ぐし
使
(
つかひ
)
を
疲
(
つか
)
れた
足
(
あし
)
で
歩
(
ある
)
かせることも
出來
(
でき
)
ないので
霞
(
かすみ
)
ヶ
浦
(
うら
)
を
汽船
(
きせん
)
で
土浦
(
つちうら
)
の
町
(
まち
)
へ
出
(
で
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
北
(
きた
)
にはゴビの
大沙漠
(
だいさばく
)
があつて、これにも
何
(
なに
)
か
怪物
(
くわいぶつ
)
が
居
(
ゐ
)
るだらうと
考
(
かんが
)
へた。
彼等
(
かれら
)
はゴビの
沙漠
(
さばく
)
から
來
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
は
惡魔
(
あくま
)
の
吐息
(
といき
)
だと
考
(
かんが
)
へたのであらう。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
▼ もっと見る
彼等
(
かれら
)
は与兵衛が鉄砲を持つてゐないのを
見
(
み
)
て安心したらしく向ふの川岸へ下りて来て、「その親猿を、そつちへは
遣
(
や
)
らぬぞ!」
山さち川さち
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
夫婦
(
ふうふ
)
は
毎夜
(
まいよ
)
同
(
おな
)
じ
火鉢
(
ひばち
)
の
兩側
(
りやうがは
)
に
向
(
む
)
き
合
(
あ
)
つて、
食後
(
しよくご
)
一
時間
(
じかん
)
位
(
ぐらゐ
)
話
(
はなし
)
をした。
話
(
はなし
)
の
題目
(
だいもく
)
は
彼等
(
かれら
)
の
生活
(
せいくわつ
)
状態
(
じやうたい
)
に
相應
(
さうおう
)
した
程度
(
ていど
)
のものであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
朝食をすますと、
彼等
(
かれら
)
は日あたりのいい窓ぎわにかたまって雑談をしたり、事務室におしかけて来て新聞を読んだりしていた。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
彼等
(
かれら
)
の
石盤
(
せきばん
)
を
見越
(
みこ
)
せる
程
(
ほど
)
近
(
ちか
)
くに
居
(
ゐ
)
たので、
全然
(
すつかり
)
それが
分
(
わか
)
りました、『
併
(
しか
)
しそれは
何
(
ど
)
うでも
關
(
かま
)
はないわ』と
密
(
ひそ
)
かに
然
(
さ
)
う
思
(
おも
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
いかにと
申
(
まを
)
せば
彼等
(
かれら
)
早朝
(
まだき
)
に
時
(
とき
)
を
定
(
さだ
)
めて、ちよ/\と
囀出
(
さへづりい
)
だすを
機
(
しほ
)
に
御寢室
(
ごしんしつ
)
を
出
(
いで
)
させ
給
(
たま
)
はむには
自然
(
しぜん
)
御眠氣
(
おねむけ
)
もあらせられず、
御心地
(
おんこゝち
)
宜
(
よろ
)
しかるべし
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして
彼等
(
かれら
)
は、その
立派
(
りっぱ
)
な
翼
(
つばさ
)
を
張
(
は
)
り
拡
(
ひろ
)
げて、この
寒
(
さむ
)
い
国
(
くに
)
からもっと
暖
(
あたたか
)
い
国
(
くに
)
へと
海
(
うみ
)
を
渡
(
わた
)
って
飛
(
と
)
んで
行
(
い
)
く
時
(
とき
)
は、みんな
不思議
(
ふしぎ
)
な
声
(
こえ
)
で
鳴
(
な
)
くのでした。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
彼等
(
かれら
)
はそのことをあからさまに見せつけたが、彼は気づかない
様子
(
ようす
)
で、彼等に深い
敬意
(
けいい
)
をしめしていた。そのため、二人の
気持
(
きもち
)
はいくらか
和
(
やわら
)
いだ。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
彼等
(
かれら
)
が、勝手放題に、
淫
(
みだ
)
らな踊り方をしたり、または
木蔭
(
こかげ
)
で
抱擁
(
ほうよう
)
し合っているのをみると、急に
淋
(
さび
)
しく、あなたが
欲
(
ほ
)
しくてたまらなくなるのでした。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
彼等
(
かれら
)
は
皆
(
みな
)
、この
曇天
(
どんてん
)
に
押
(
お
)
しすくめられたかと
思
(
おも
)
ふ
程
(
ほど
)
、
揃
(
そろ
)
つて
脊
(
せい
)
が
低
(
ひく
)
かつた。さうして
又
(
また
)
この
町
(
まち
)
はづれの
陰慘
(
いんさん
)
たる
風物
(
ふうぶつ
)
と
同
(
おな
)
じやうな
色
(
いろ
)
の
著物
(
きもの
)
を
著
(
き
)
てゐた。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼等
(
かれら
)
が気づいた時は、世間一般も同時に知っていた。それは
青天
(
せいてん
)
の
霹靂
(
へきれき
)
にも似て世の
耳目
(
じもく
)
を
愕
(
おどろ
)
かしたからである。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此處
(
こゝ
)
で
彼等
(
かれら
)
の
間
(
あひだ
)
には、それ/\
袂別
(
わかれ
)
の
言
(
ことば
)
もあらうと
思
(
おも
)
つたので、
私
(
わたくし
)
は
氣轉
(
きてん
)
よく
一人
(
ひとり
)
離
(
はな
)
れて
波打際
(
なみうちぎは
)
へと
歩
(
あゆ
)
み
出
(
だ
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
そして
彼等
(
かれら
)
は相談しあつて、仕返しをすることにしました。食堂で、古いこはれかけた
椅子
(
いす
)
を探しだして、肥つた男がいつも
坐
(
すわ
)
る席においておきました。
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
ロミオ あゝ、
彼等
(
かれら
)
十
人
(
にん
)
、二十
人
(
にん
)
の
劍
(
けん
)
よりも、それ、その
卿
(
そもじ
)
の
眼
(
まなこ
)
にこそ
人
(
ひと
)
を
殺
(
ころ
)
す
力
(
ちから
)
はあれ。
唯
(
たゞ
)
もう
可愛
(
かはゆ
)
い
目
(
め
)
をして
下
(
くだ
)
され、
彼等
(
かれら
)
に
憎
(
にく
)
まれうと
何
(
なん
)
の
厭
(
いと
)
はう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
彼等
(
かれら
)
に取っては必ずしも其の境遇は不幸でなく、彼等は決して同情を要求する権利はないのだ。ところが己は、そう云う種類の人間と全く頭が違って居る。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
彼等
(
かれら
)
のその醜いケチな根性が、どんなに僕たちの伸び伸びした生活をむざんに傷つけ、
興覚
(
きょうざ
)
めさせている事か。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
後に
希臘
(
ギリシャ
)
人がスキュテイア人と呼んだ未開の人種の中でも、この種族は特に
一風
(
いっぷう
)
変っている。
彼等
(
かれら
)
は湖上に家を建てて住む。
野獣
(
やじゅう
)
の
襲撃
(
しゅうげき
)
を
避
(
さ
)
けるためである。
狐憑
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
こんなやうな
簡短
(
かんたん
)
な
応答
(
おうとう
)
が、
私
(
わたし
)
と
彼等
(
かれら
)
のあいだに
失望的
(
しつぼうてき
)
な
笑
(
わら
)
ひと
共
(
とも
)
に
取
(
と
)
り
交
(
かわ
)
された。しかし
話
(
はな
)
せないのは
私
(
わたし
)
ばかりではなかつた。
大抵
(
たいてい
)
は
話
(
はな
)
せないのであつた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
張作霖
(
ちやうさくりん
)
と
言
(
い
)
はず、
如何
(
いか
)
に
支那人
(
しなじん
)
が
麻雀
(
マアジヤン
)
を
好
(
す
)
くかといふことはいろいろ
話
(
はなし
)
に
聞
(
き
)
くが、
驚
(
おどろ
)
くことは
彼等
(
かれら
)
二
日
(
か
)
も三
日
(
か
)
も
不眠不休
(
ふみんふきう
)
で
戰
(
たゝか
)
ひつづけて
平氣
(
へいき
)
だといふことだ。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
天台宗
(
てんだいしゆう
)
の
寺院
(
じいん
)
は、
高地
(
こうち
)
に
多
(
おほ
)
く
設
(
まう
)
けてあるが、
火山
(
かざん
)
もまた
彼等
(
かれら
)
の
選
(
せん
)
に
漏
(
も
)
れなかつた。
隨
(
したが
)
つて
珍
(
めづら
)
しい
火山現象
(
かざんげんしよう
)
の、これ
等
(
ら
)
の
僧侶
(
そうりよ
)
によつて
觀察
(
かんさつ
)
せられた
例
(
れい
)
も
少
(
すくな
)
くない。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
彼等
(
かれら
)
は
朝
(
あさ
)
起
(
を
)
きて先づ火焚き塲の火を
熾
(
さかん
)
にし、
食物調理
(
しよくもつてうり
)
を爲し、
飮食
(
いんしよく
)
を終りたる後は、或は食物
原料採集
(
げんれうさいしう
)
に出掛け、或は器具製造に
從事
(
じうじ
)
し、日中の
時
(
とき
)
を
費
(
つひや
)
したる後
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
今日
(
きょう
)
は
汝
(
そち
)
を
右
(
みぎ
)
の
妖精達
(
ようせいたち
)
に
引
(
ひ
)
き
合
(
あ
)
わせてやるから、
成
(
な
)
るべく
無邪気
(
むじゃき
)
な
気持
(
きもち
)
で、
彼等
(
かれら
)
に
逢
(
あ
)
ってもらいたい。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
土産物
(
みやげもの
)
は
女中
(
ぢよちゆう
)
や
娘
(
むすめ
)
に
分配
(
ぶんぱい
)
してしまつた。
彼等
(
かれら
)
は
確
(
たし
)
かによろこんだ、
然
(
しか
)
し
僕
(
ぼく
)
は
嬉
(
うれ
)
しくも
何
(
なん
)
ともない。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
天滿與力
(
てんまよりき
)
はそれから
急
(
けふ
)
に
木綿
(
もめん
)
ものの
衣類
(
いるゐ
)
を
仕立
(
した
)
てさせるやら、
大小
(
だいせう
)
の
拵
(
こしら
)
へを
變
(
か
)
へるやら、ごた/\と
大騷
(
おほさわ
)
ぎをしたが、
但馬守
(
たじまのかみ
)
の
眼
(
め
)
は、キラ/\と
常
(
つね
)
に
彼等
(
かれら
)
の
上
(
うへ
)
に
光
(
ひか
)
つて
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
二人
(
ふたり
)
の
者
(
もの
)
他
(
た
)
に
於
(
おい
)
て
心
(
こゝろ
)
を
合
(
あ
)
はせ
何事
(
なにごと
)
にも
求
(
もと
)
めば
天
(
てん
)
に
在
(
いま
)
す
我父
(
わがちゝ
)
は
彼等
(
かれら
)
のためにこれを
為
(
な
)
し
給
(
たま
)
ふべし。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
が、
戀人
(
こひびと
)
の
片山
(
かたやま
)
と一
緒
(
しよ
)
に
生活
(
せいくわつ
)
したのは、
僅
(
わづか
)
かに三ヶ
月
(
げつ
)
ばかりだつた。
彼
(
かれ
)
がその
屬
(
ぞく
)
してゐる
黨
(
たう
)
の
指令
(
しれい
)
のもとに、ある
地方
(
ちはう
)
へ
派遣
(
はけん
)
された
後
(
のち
)
、
彼等
(
かれら
)
は
滅多
(
めつた
)
に
逢
(
あ
)
ふ
機會
(
きくわい
)
もなかつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
うぬ
惚
(
ぼ
)
れの強いかの女はまた、
莫迦
(
ばか
)
莫迦しくひがみ
易
(
やす
)
くもある。だが結局
人夫
(
にんぷ
)
は人夫の
稼業
(
かぎょう
)
から預けられた
土塊
(
つちくれ
)
や石柱を
抱
(
かか
)
え、それが
彼等
(
かれら
)
の眼の中に
一
(
いっ
)
ぱいつまっているのだ。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
彼等
(
かれら
)
の中には
熊手
(
くまで
)
を動かしていた手を休めて私の方を
胡散臭
(
うさんくさ
)
そうに見送る者もあった。私はそういう気づまりな視線から逃れるために何度も道もないようなところへ
踏
(
ふ
)
み込んだ。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
彼等
(
かれら
)
は
謂
(
いは
)
ゆる『
世界改造
(
せかいかいざう
)
の
偉業
(
ゐげふ
)
』に
參加
(
さんか
)
すべき
責任
(
せきにん
)
を
有
(
いう
)
しているんぢやないか。
國内政治機關
(
こくないせいぢきくわん
)
の
改造
(
かいざう
)
を
要求
(
えうきう
)
する
人民
(
じんみん
)
の
聲
(
こゑ
)
を
無視
(
むし
)
する
譯
(
わけ
)
に
行
(
ゆ
)
くまいぢやないか。どうだい
君
(
きみ
)
、
君
(
きみ
)
はサウ
思
(
おも
)
はないんか。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
最も細かい事は小声ですから
能
(
よ
)
くは分りませんが、清水助右衞門を殺した時に三千円を、という事を
慥
(
たし
)
かに聞いて、さては三千円の金を持って出た清水の旦那を殺した悪人は、
彼等
(
かれら
)
二人
(
ににん
)
に相違ない
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼等
(
かれら
)
の多くは兄の屋敷の厄介になつて、大小を横へた一人前の男がなんの仕事もなしに日を暮してゐるといふ、一面から見れば頗る呑氣らしい、また一面から見れば、頗る悲惨な境遇に置かれてゐた。
半七捕物帳:01 お文の魂
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
コノール (不機嫌に)
彼等
(
かれら
)
はもう死んでしまうた。
ウスナの家
(新字新仮名)
/
フィオナ・マクラウド
(著)
けれども
米屋
(
こめや
)
の
拂
(
はらひ
)
を、
此
(
この
)
三十日
(
みそか
)
には
何
(
ど
)
うしたものだらうといふ、
苦
(
くる
)
しい
世帶話
(
しよたいばなし
)
は、
未
(
いま
)
だ
甞
(
かつ
)
て
一度
(
いちど
)
も
彼等
(
かれら
)
の
口
(
くち
)
には
上
(
のぼ
)
らなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼等
(
かれら
)
の
最初
(
さいしよ
)
に
踏
(
ふ
)
んだ
土
(
つち
)
の
強大
(
きやうだい
)
な
牽引力
(
けんいんりよく
)
は
永久
(
えいきう
)
に
彼等
(
かれら
)
を
遠
(
とほ
)
く
放
(
はな
)
たない。
彼等
(
かれら
)
は
到底
(
たうてい
)
其
(
そ
)
の
土
(
つち
)
に
苦
(
くる
)
しみ
通
(
とほ
)
さねばならぬ
運命
(
うんめい
)
を
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ハバトフはその
間
(
あいだ
)
何故
(
なにゆえ
)
か
黙
(
もく
)
したまま、さッさと六
号室
(
ごうしつ
)
へ
這入
(
はい
)
って
行
(
い
)
ったが、ニキタは
例
(
れい
)
の
通
(
とお
)
り
雑具
(
がらくた
)
の
塚
(
つか
)
の
上
(
うえ
)
から
起上
(
おきあが
)
って、
彼等
(
かれら
)
に
礼
(
れい
)
をする。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
『
彼等
(
かれら
)
は
次
(
つぎ
)
に
何
(
なに
)
をするかしら!
引
(
ひ
)
き
下
(
おろ
)
せるなら
窓
(
まど
)
から
私
(
わたし
)
を
引
(
ひ
)
き
下
(
おろ
)
して
呉
(
く
)
れゝば
好
(
い
)
いが!もう
長
(
なが
)
く
此麽
(
こんな
)
處
(
ところ
)
に
居
(
ゐ
)
たくない!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
彼
(
かの
)
堆
(
うづたか
)
く
積
(
つ
)
める
蛇
(
くちなは
)
の
屍
(
しかばね
)
も、
彼等
(
かれら
)
將
(
まさ
)
に
去
(
さ
)
らむとするに
際
(
さい
)
しては、
穴
(
あな
)
を
穿
(
うが
)
ちて
盡
(
こと/″\
)
く
埋
(
うづ
)
むるなり。さても
清風
(
せいふう
)
吹
(
ふ
)
きて
不淨
(
ふじやう
)
を
掃
(
はら
)
へば、
山野
(
さんや
)
一點
(
いつてん
)
の
妖氛
(
えうふん
)
をも
止
(
とゞ
)
めず。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
佐助は五六人の手代や丁稚共と立つと頭がつかえるような低い
狭
(
せま
)
い部屋へ寝るので
彼等
(
かれら
)
の
眠
(
ねむ
)
りを
妨
(
さまた
)
げぬことを条件として内証にしておいてくれるように頼んだ。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
彼等
(
かれら
)
が
女の子達
(
ヤンキイガアルズ
)
と遊んでいる
芝生
(
しばふ
)
を通りかかると、「ヘエイ、ボオイズ」とか、変なアクセントの英語で呼びとめ、ぼく達と
肩
(
かた
)
を組み、写真を
撮
(
と
)
ってくれました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
彼等
(
かれら
)
は
天
(
てん
)
ぷらを
愛
(
あい
)
するやうに「しるこ」をも
必
(
かなら
)
ず——
愛
(
あい
)
するかどうかは
多少
(
たしよう
)
の
疑問
(
ぎもん
)
はあるにもせよ、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
一
應
(
おう
)
はすすめて
見
(
み
)
る
價値
(
かち
)
のあることだけは
確
(
たし
)
かであらう。
しるこ
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
紀元節
(
きげんせつ
)
の
當日
(
たうじつ
)
の
盛
(
さかん
)
なる
光景
(
くわうけい
)
、つゞいて、
電光艇
(
でんくわうてい
)
試運轉式
(
しうんてんしき
)
の
夜
(
よ
)
の
大異變
(
だいゐへん
)
から、
今回
(
こんくわい
)
の
使命
(
しめい
)
に
立到
(
たちいた
)
つた
迄
(
まで
)
の
奇譚
(
きだん
)
は、
始終
(
しじう
)
彼等
(
かれら
)
をヤンヤと
言
(
い
)
はせて、
吾等
(
われら
)
孤島
(
こたう
)
の
生活中
(
せいくわつちう
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それで三
人
(
にん
)
、
相談
(
さうだん
)
する
樣
(
やう
)
な
顏
(
かほ
)
をして、
一端
(
いつたん
)
松林
(
まつばやし
)
まで
退
(
しりぞ
)
き、
姿
(
すがた
)
が
彼等
(
かれら
)
の
視線
(
しせん
)
から
隱
(
かく
)
れるや
否
(
いな
)
や、それツとばかり
間道
(
かんだう
)
を
逃出
(
にげだ
)
して、
裏
(
うら
)
の
池
(
いけ
)
の
方
(
かた
)
から、
駒岡
(
こまをか
)
の
方
(
かた
)
へ
韋駄天走
(
ゐだてんばし
)
り。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
彼等
(
かれら
)
は自分でロマ
人
(
びと
)
だとかコラ
人
(
びと
)
だとかいつてゐますが、フランスではボヘミアンと呼ばれ、イタリヤではツンガリーと呼ばれ、イギリスではジプシーと呼ばれてゐます。
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
いかに場ちがいな感じを
彼等
(
かれら
)
にあたえるかは、先生自身が、一ばんよく知っていたのである。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
余
(
よ
)
は曾てコロボックルは
人肉
(
じんにく
)
を
食
(
くら
)
ひしならんとの事を云ひしが、
此風習
(
このふうしふ
)
は必しも
粗暴猛惡
(
そぼうまうあく
)
の
民
(
たみ
)
の間にのみ行はるるには非ず、且つ人肉は决して
彼等
(
かれら
)
の
平常
(
へいじよう
)
の
食料
(
しよくれう
)
には非ざりし事
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
食事後
(
しよくじご
)
の
気分
(
きぶん
)
は
前
(
まえ
)
よりも一
層
(
そう
)
打寛
(
うちくつろ
)
いだものであつたが、
彼等
(
かれら
)
の
或者
(
あるもの
)
は
尚
(
なお
)
も
未練
(
みれん
)
がましく
私達
(
わたしたち
)
の
傍
(
そば
)
へ
寄
(
よ
)
つて
来
(
き
)
て、
揉手
(
もみて
)
をしながら「キヤンニユスピイク、イングリシユ?」を
繰返
(
くりかえ
)
した。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
彼
常用漢字
中学
部首:⼻
8画
等
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
“彼等”で始まる語句
彼等二人