トップ
>
働
>
はたら
ふりがな文庫
“
働
(
はたら
)” の例文
ほんとうに、
毎日
(
まいにち
)
働
(
はたら
)
いても、つまらない
話
(
はなし
)
だ。
大金持
(
おおがねも
)
ちになれはしないし、また、これという
安楽
(
あんらく
)
もされない。ばかばかしいことだ。
天下一品
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
地震計
(
ぢしんけい
)
を
以
(
もつ
)
て
觀察
(
かんさつ
)
すると、かういふ
地下
(
ちか
)
の
働
(
はたら
)
きの
所在地
(
しよざいち
)
が
分
(
わか
)
るから、それからして
岩漿
(
がんしよう
)
の
貯藏
(
ちよぞう
)
されてゐる
場所
(
ばしよ
)
の
深
(
ふか
)
さが
想像
(
そう/″\
)
せられる。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
私
(
わたくし
)
が
三浦
(
みうら
)
へ
嫁
(
とつ
)
いだ
頃
(
ころ
)
は五十
歳
(
さい
)
位
(
くらい
)
でもあったでしょうが、
夙
(
とう
)
に
女房
(
にょうぼう
)
に
先立
(
さきだ
)
たれ、
独身
(
どくしん
)
で
立
(
た
)
ち
働
(
はたら
)
いている、
至
(
いた
)
って
忠実
(
ちゅうじつ
)
な
親爺
(
おやじ
)
さんでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
糟谷
(
かすや
)
は
次男
(
じなん
)
芳輔
(
よしすけ
)
三
女
(
じょ
)
礼
(
れい
)
の
親子
(
おやこ
)
四人の
家族
(
かぞく
)
であるが、その四人の生活が、いまの
糟谷
(
かすや
)
の
働
(
はたら
)
きでは、なかなかほねがおれるのであった。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
海蔵
(
かいぞう
)
さんは
腰
(
こし
)
をあげました。
利助
(
りすけ
)
さんが、
夜
(
よる
)
おそくまでせっせと
働
(
はたら
)
くのは、じぶんだけのためだということがよくわかったのです。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
▼ もっと見る
「いいえ、あの子はいい子ですよ。りこうで、物がわかって、それで
優
(
やさ
)
しいのだから、あの子はわたしたちのために
働
(
はたら
)
いてくれますよ」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は五六
日前
(
にちまへ
)
伊藤公
(
いとうこう
)
暗殺
(
あんさつ
)
の
號外
(
がうぐわい
)
を
見
(
み
)
たとき、
御米
(
およね
)
の
働
(
はたら
)
いてゐる
臺所
(
だいどころ
)
へ
出
(
で
)
て
來
(
き
)
て、「おい
大變
(
たいへん
)
だ、
伊藤
(
いとう
)
さんが
殺
(
ころ
)
された」と
云
(
い
)
つて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
勘次
(
かんじ
)
には
主人
(
しゆじん
)
の
家
(
うち
)
が
愉快
(
ゆくわい
)
に
能
(
よ
)
く
働
(
はたら
)
くことが
出來
(
でき
)
た。
彼
(
かれ
)
の
體躯
(
からだ
)
は
寧
(
むし
)
ろ
矮小
(
こつぶ
)
であるが、
其
(
その
)
きりつと
緊
(
しま
)
つた
筋肉
(
きんにく
)
が
段々
(
だん/″\
)
仕事
(
しごと
)
を
上手
(
じやうず
)
にした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
相變
(
あひかは
)
らず
淡白
(
たんぱく
)
で、
慓輕
(
へうきん
)
で、
其他
(
そのほか
)
三十
有餘名
(
いうよめい
)
の
水兵等
(
すいへいら
)
も
一同
(
いちどう
)
元氣
(
げんき
)
よく、
大
(
だい
)
なる
希望
(
きぼう
)
の
日
(
ひ
)
を
待望
(
まちのぞ
)
みつゝ、
勤勉
(
きんべん
)
に
働
(
はたら
)
いて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
どこをながめても、人びとは気もちよく、春をむかえようとして、いそがしそうに立ち
働
(
はたら
)
いていました。町なかもやっぱりそうでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「
何
(
なに
)
、
何
(
なに
)
をしたつて
身體
(
からだ
)
さへ
働
(
はたら
)
かせりや、
彼女
(
あれ
)
に
食
(
く
)
はせて、
乳
(
ちゝ
)
はのまされます。」と、
仕立屋
(
したてや
)
さんは、いそ/\と
歸
(
かへ
)
つていつた。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
日
(
ひ
)
は
毎日
(
まいにち
)
、
出
(
で
)
る、
人
(
ひと
)
は
毎日
(
まいにち
)
働
(
はたら
)
け。さうすれば
毎晩
(
まいばん
)
安
(
やす
)
らかに
眠
(
ねむ
)
られる、さうすれば、
其翌日
(
そのよくじつ
)
は
又
(
また
)
新
(
あたら
)
しい
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
を
拜
(
をが
)
むことが
出來
(
でき
)
る。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
けれども
六部
(
ろくぶ
)
は、あまり
働
(
はたら
)
いて
息
(
いき
)
が
切
(
き
)
れて、
気絶
(
きぜつ
)
しただけでしたから、みんなが
抱
(
だ
)
き
起
(
お
)
こして
介抱
(
かいほう
)
すると、たちまち
息
(
いき
)
を
吹
(
ふ
)
き
返
(
かえ
)
しました。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
奴
(
やつ
)
め
身體
(
からだ
)
が
痛
(
いた
)
い
癖
(
くせ
)
に
親父
(
おやぢ
)
に
知
(
し
)
らすまいとして
働
(
はたら
)
いて
居
(
ゐ
)
た、
夫
(
そ
)
れを
見
(
み
)
たら
己
(
お
)
れは
口
(
くち
)
が
利
(
き
)
けなかつた、
男
(
をとこ
)
が
泣
(
な
)
くてへのは
可笑
(
をか
)
しいでは
無
(
な
)
いか
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
男の
部屋
(
へや
)
からひきとってきたおかみさんは、くるくると
忙
(
いそが
)
しげに
働
(
はたら
)
きつづけていたが、心の中では、ずっと男のことを考えつづけていた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
こういう折でもなければ、十石の
扶持
(
ふち
)
でも上げられる時勢ではないし、一藩に認められるのもこんな時こそ侍の
働
(
はたら
)
き
効
(
が
)
いというものだった。
鬼
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
どんなに
貧
(
まず
)
しい人でも、東京へさえいけば、なにか
働
(
はたら
)
く道もあるし、りっぱになれるということを村の人たちから聞かされていたからです。
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
母親は病気で長い間
床
(
とこ
)
についたきりでしたし、そのうえにまだ
働
(
はたら
)
くことの出来ない二人の
子供
(
こども
)
——六つの女の子と八つになる男の子があり
神様の布団
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
丁 さう
彼方此方
(
あッちこッち
)
に
居
(
を
)
ることは
出來
(
でき
)
んわ。(一同に對ひ)ささ、
働
(
はたら
)
いた
働
(
はたら
)
いた。
暫時
(
ちっとのま
)
ぢゃ、
働
(
はたら
)
いた/\。さうして
長生
(
ながいき
)
すりゃ
持丸長者
(
もちまるちゃうじゃ
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
借
(
かり
)
て
働
(
はたら
)
かせしが其の夜は
遲
(
おそ
)
く
成
(
なり
)
しかば翌朝
歸
(
かへ
)
しけるに
早
(
はや
)
辰刻頃
(
いつゝごろ
)
なるに隱居所の
裏口
(
うらぐち
)
締
(
しま
)
り居て未だ起ざる樣子なれば大いに
怪
(
あやし
)
み
何時
(
いつ
)
も早く目を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
が、
草
(
くさ
)
や
竹
(
たけ
)
の
落葉
(
おちば
)
は、一
面
(
めん
)
に
踏
(
ふ
)
み
荒
(
あら
)
されて
居
(
を
)
りましたから、きつとあの
男
(
をとこ
)
は
殺
(
ころ
)
される
前
(
まへ
)
に、
餘程
(
よほど
)
手痛
(
ていた
)
い
働
(
はたら
)
きでも
致
(
いた
)
したのに
違
(
ちが
)
ひございません。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ある
朝
(
あさ
)
、お
初
(
はつ
)
は
台所
(
だいどころ
)
の
流
(
なが
)
しもとに
働
(
はたら
)
いていた。そこへ
袖子
(
そでこ
)
が
来
(
き
)
て
立
(
た
)
った。
袖子
(
そでこ
)
は
敷布
(
しきふ
)
をかかえたまま
物
(
もの
)
も
言
(
い
)
わないで、
蒼
(
あお
)
ざめた
顔
(
かお
)
をしていた。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
先生がいわれたとおり、いのきちが
働
(
はたら
)
くようになったミルクホールには、
大学
(
だいがく
)
の先生や学生たちが、大ぜいやってきた。
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
実際
(
じつさい
)
に
真面目
(
しんめんもく
)
に
生涯
(
せうがい
)
の
真味
(
しんみ
)
を
味
(
あぢは
)
ひし人のみが
互
(
たがひ
)
に
共
(
とも
)
に
働
(
はたら
)
き得る人なり
宗教
(
しふけう
)
を以て
茶話席
(
ちやわせき
)
の
活題
(
くわつだい
)
となすに
止
(
とゞ
)
まるものは
言語的
(
げんごてき
)
捺印的
(
なついんてき
)
の
一致
(
いつち
)
を
計
(
はか
)
れよ
時事雑評二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
橋
(
はし
)
の
欄干
(
らんかん
)
のさして
明
(
あか
)
からぬ
火影
(
ほかげ
)
には
近
(
ちか
)
くの
商店
(
しやうてん
)
に
働
(
はたら
)
いてゐる
女
(
をんな
)
でなければ、
真面目
(
まじめ
)
な
女事務員
(
をんなじむゐん
)
としか
見
(
み
)
えないくらい、
巧
(
たくみ
)
にその
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
を
隠
(
かく
)
してゐる。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
母は、午前中はある
病院
(
びょういん
)
のそうじ
女
(
おんな
)
として
働
(
はたら
)
き、帰ってからは
輸出向
(
ゆしゅつむ
)
きのハンケチのへりかがりを
内職
(
ないしょく
)
にしていた。
美しき元旦
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
熟々
(
つら/\
)
考
(
かんが
)
ふるに
天
(
てん
)
に
鳶
(
とんび
)
ありて
油揚
(
あぶらげ
)
をさらひ
地
(
ち
)
に
土鼠
(
もぐらもち
)
ありて
蚯蚓
(
みゝず
)
を
喰
(
くら
)
ふ
目出度
(
めでた
)
き
中
(
なか
)
に
人間
(
にんげん
)
は
一日
(
いちにち
)
あくせくと
働
(
はたら
)
きて
喰
(
く
)
ひかぬるが
今日
(
けふ
)
此頃
(
このごろ
)
の
世智辛
(
せちがら
)
き
生涯
(
しやうがい
)
なり。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
其處
(
そこ
)
をよく
辨
(
わきま
)
へて、
正
(
たゞ
)
しく
働
(
はたら
)
いて
貰
(
もら
)
ひたい。
爪
(
つめ
)
の
垢
(
あか
)
ほどでも、
不正
(
ふせい
)
があつたら、この
但馬
(
たじま
)
は
決
(
けつ
)
して
默
(
だま
)
つてゐない。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
餘
(
あま
)
りのおどろきに
御亭主
(
ごていしゆ
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
酒慾
(
しゆよく
)
も
何
(
なに
)
もすつかり、どこへか
忘
(
わす
)
れました。そして
眞面目
(
まじめ
)
に
働
(
はたら
)
きだしました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
此春妻が
三軒茶屋
(
さんげんぢゃや
)
から帰るとて、車はなしひょろ/\する程荷物を
提
(
さ
)
げて
歩
(
ある
)
いて居ると、畑に
働
(
はたら
)
いて居た娘が
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「けれどあすこには汽車はないんですねえ、そんなら
僕
(
ぼく
)
畑
(
はたけ
)
をつくろうか。何か
働
(
はたら
)
かないといけないんだから」
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
おのれも手伝い申さんというに
任
(
まか
)
せて
働
(
はたら
)
かせて置きしに、
午飯時
(
ひるめしどき
)
に
飯
(
めし
)
を食わせんとて
尋
(
たず
)
ねたれど見えず。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
但
(
たゞ
)
し、
資本
(
しほん
)
は一
面
(
めん
)
に
於
(
お
)
いて
猶
(
な
)
ほ
大
(
おほ
)
いに
國家的
(
こくかてき
)
であるから
國際戰爭
(
こくさいせんさう
)
も
起
(
おこ
)
り、
從
(
したが
)
つて
又
(
また
)
、
國家的
(
こくかてき
)
社會主義者
(
しやくわいしゆぎしや
)
もあり、コスモポリタンに
成
(
な
)
り
得
(
え
)
ざる
心理
(
しんり
)
の
働
(
はたら
)
きがそこに
在
(
あ
)
る。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
娘
(
むすめ
)
さんはまた
絲
(
いと
)
を
紡
(
つむ
)
いで
熱心
(
ねつしん
)
に
働
(
はたら
)
いてゐるといふ
實際生活
(
じつさいせいかつ
)
を
見
(
み
)
ることが
出來
(
でき
)
、また
料理屋
(
りようりや
)
や
茶店
(
ちやみせ
)
も
各地方
(
かくちほう
)
にあるそのまゝの
建築
(
けんちく
)
で、
料理
(
りようり
)
もまたその
地方
(
ちほう
)
の
名物
(
めいぶつ
)
を
食
(
く
)
はせ
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
こゝらにも各人が作の
價値
(
かち
)
を
批判
(
ひはん
)
する心持の
相違
(
さうゐ
)
があると見えますが、「和解」に
描
(
ゑが
)
かれてゐる作のテエマ、即ち父と子の
痛
(
いた
)
ましい心の
爭鬪
(
さうとう
)
に對して
働
(
はたら
)
いてゐる作者の
實感
(
じつかん
)
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
生來
(
せいらい
)
貴方
(
あなた
)
は
怠惰者
(
なまけもの
)
で、
嚴格
(
げんかく
)
で
無
(
な
)
い
人間
(
にんげん
)
、
其故
(
それゆゑ
)
貴方
(
あなた
)
は
何
(
な
)
んでも
自分
(
じぶん
)
に
面倒
(
めんだう
)
でないやう、
働
(
はたら
)
かなくとも
濟
(
す
)
むやうと
計
(
ばか
)
り
心掛
(
こゝろが
)
けてゐる、
事業
(
じげふ
)
は
代診
(
だいしん
)
や、
其他
(
そのた
)
のやくざものに
任
(
まか
)
せ
切
(
き
)
り
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
而して
斯
(
か
)
くこの
書
(
しよ
)
の
主人公
(
しゆじんこう
)
を
働
(
はたら
)
かせしものは即ち無形の社會而已なること云を須たず。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
はすぐに
自分自身
(
じぶんじしん
)
のために、また
子供達
(
こどもたち
)
の
爲
(
ため
)
めに
働
(
はたら
)
かなければならなかつた。
彼女
(
かのぢよ
)
は
間
(
ま
)
もなく
親戚
(
しんせき
)
に
子供
(
こども
)
を
預
(
あづ
)
けて
土地
(
とち
)
の
病院
(
びやうゐん
)
に
勤
(
つと
)
める
身
(
み
)
となつた。
彼女
(
かのぢよ
)
は
脇目
(
わきめ
)
も
觸
(
ふ
)
らなかつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
その
間
(
あひだ
)
彼女
(
かのぢよ
)
は、
無産者
(
むさんしや
)
××
同盟
(
どうめい
)
の
支部
(
しぶ
)
で
働
(
はたら
)
く
傍
(
かたはら
)
、あるデパート
專屬
(
せんぞく
)
の
刺繍
(
ししう
)
工場
(
こうぢやう
)
に
通
(
かよ
)
つて
生活
(
せいくわつ
)
を
支
(
さゝ
)
へた。そのうち、三・一五
事件
(
じけん
)
として
有名
(
いうめい
)
な、
日本
(
にほん
)
×××
員
(
ゐん
)
の
全國的
(
ぜんこくてき
)
の
大檢擧
(
だいけんきよ
)
が
行
(
おこな
)
はれた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
其女
(
そのをんな
)
は
才
(
さい
)
も
働
(
はたら
)
き、
勉強
(
べんきやう
)
も
出来
(
でき
)
、
優
(
すぐ
)
れて
悧巧
(
りこう
)
な
質
(
たち
)
であつたが、
或時
(
あるとき
)
脊負揚
(
しよいあげ
)
のなかゝら
脱落
(
ぬけお
)
ちた
男
(
をとこ
)
の
文
(
ふみ
)
で、
其保護者
(
そのほごしや
)
の
親類
(
しんるゐ
)
の
細君
(
さいくん
)
に
感
(
かん
)
づかれ、一
時
(
じ
)
学校
(
がくかう
)
も
停
(
と
)
められて、
家
(
うち
)
に
禁足
(
きんそく
)
されてゐたが
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
そのために、
木
(
き
)
は
若葉
(
わかば
)
をふいてから
次第
(
しだい
)
に
葉
(
は
)
を
丈夫
(
じようぶ
)
にかため、
夏
(
なつ
)
の
盛
(
さか
)
りを
幸
(
さいはひ
)
に、どん/\
太陽
(
たいよう
)
の
光
(
ひかり
)
と
共
(
とも
)
に
働
(
はたら
)
いて、
秋
(
あき
)
に
紅葉
(
もみぢ
)
をする
支度
(
したく
)
や、
冬
(
ふゆ
)
が
來
(
き
)
ても
困
(
こま
)
らない、
養分
(
ようぶん
)
の
貯
(
たくは
)
へをするのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
然
(
さ
)
うして
失敗
(
しつぱい
)
でもして、
一人
(
ひとり
)
寂
(
さび
)
しく
歩
(
ある
)
いて
居
(
ゐ
)
ると、あゝ、あの
時
(
とき
)
、
二人連
(
ふたりつれ
)
で
後
(
あと
)
から
來
(
き
)
た
活東
(
くわつとう
)
と
花舟
(
くわしう
)
と、あゝ、
二人共
(
ふたりとも
)
死
(
し
)
んで
了
(
しま
)
つた。
茶店
(
ちやみせ
)
の
息子
(
むすこ
)
も
能
(
よ
)
く
忠實
(
ちうじつ
)
に
働
(
はたら
)
いて
呉
(
く
)
れたが、あれも
死
(
し
)
んだ。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「ま、
弱蟲
(
よわむし
)
ね。先生、そんなにお
働
(
はたら
)
きなすツて。」と馴々しい。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
働
(
はたら
)
ける……甘き甘きあるものを掻きいださんとするがごとく。
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
平次は妙なところで知恵を
働
(
はたら
)
かせるのです。
銭形平次捕物控:376 橋の上の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
小さい人は
働
(
はたら
)
いてばかりゐるんです
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
働
(
はたら
)
く
妻
(
つま
)
をよびとめて
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
おたがいに
達者
(
たっしゃ
)
で、
働
(
はたら
)
くことはできるし、それに
毎年
(
まいねん
)
気候
(
きこう
)
のぐあいもよくて、
圃
(
はたけ
)
のものもたくさん
穫
(
と
)
れて、こんな
幸福
(
こうふく
)
なことはない。
自分で困った百姓
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのうちにわたしにも、みんなといっしょに
働
(
はたら
)
けるだけじょうぶになる日が来た。わたしはその仕事を始める日を待ちかねていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
それぞれ
御用
(
ごよう
)
が
異
(
ちが
)
うので、
平生
(
へいぜい
)
は
別々
(
べつべつ
)
になってお
働
(
はたら
)
きになり、
偶
(
たま
)
にしか
御
(
ご
)
一
緒
(
しょ
)
になって、お
寛
(
くつろ
)
ぎ
遊
(
あそ
)
ばすことがないと
申
(
もう
)
します……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
“働(
労働
)”の解説
労働(ろうどう、en: Labor)とは、人間が自然に働きかけて、生活手段や生産手段などをつくり出す活動のこと(経済学)。からだを使って働くこと。
(出典:Wikipedia)
働
常用漢字
小4
部首:⼈
13画
“働”を含む語句
労働者
労働
仲働
勞働
自働車
中働
立働
下働
勞働者
労働大学
労働服
御働
自働革砥
働作
働人
統一労働総同盟
働手
自働
気働
一働
...