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足
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あし
ふりがな文庫
“
足
(
あし
)” の例文
と
言
(
い
)
いながら、まさかりをほうり
出
(
だ
)
して、いきなり
熊
(
くま
)
に
組
(
く
)
みつきました。そして
足
(
あし
)
がらをかけて、どしんと
地
(
じ
)
びたに
投
(
な
)
げつけました。
金太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
は、ほのかに
足
(
あし
)
もとをあたためて、
草
(
くさ
)
のうちには、まだ
生
(
い
)
き
残
(
のこ
)
った
虫
(
むし
)
が、
細
(
ほそ
)
い
声
(
こえ
)
で、しかし、
朗
(
ほが
)
らかに
歌
(
うた
)
をうたっていました。
丘の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あの娵さんに會計を渡したら、わたしは其日から、ちよいと何かでお
足
(
あし
)
が入ることがあつても、頭を下げて往つて頼まねばならない。
半日
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「おや、
此所
(
こゝ
)
に
入
(
い
)
らつしやるの」と云つたが、「
一寸
(
ちよいと
)
其所
(
そこい
)
らに
私
(
わたくし
)
の
櫛
(
くし
)
が落ちて
居
(
ゐ
)
なくつて」と聞いた。
櫛
(
くし
)
は
長椅子
(
ソーフア
)
の
足
(
あし
)
の
所
(
ところ
)
にあつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
之
(
これ
)
が
引摺
(
ひきず
)
つて、
足
(
あし
)
を
見
(
み
)
ながら
情
(
なさけ
)
なさうな
顔
(
かほ
)
をする、
蟋蟀
(
きり/″\す
)
が
𢪸
(
も
)
がれた
脚
(
あし
)
を
口
(
くち
)
に
啣
(
くは
)
へて
泣
(
な
)
くのを
見
(
み
)
るやう、
目
(
め
)
もあてられたものではない。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
木刀
(
ぼくとう
)
をもってたっている
兄
(
にい
)
さんの
足
(
あし
)
もとに、お
母
(
かあ
)
さんはきちんとすわって、
頭
(
あたま
)
をたたみにすりつけんばかりにして、たのみました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
「あッ」と万吉がよろけ
足
(
あし
)
をふんだ、と同時に、生き物のようにはね返ってきた縄尻が、どうする間もなくグルグルと巻きついた。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
爺
(
ぢい
)
やは
御飯
(
ごはん
)
の
時
(
とき
)
でも、なんでも、
草鞋
(
わらぢ
)
ばきの
土足
(
どそく
)
のまゝで
爐
(
ろ
)
の
片隅
(
かたすみ
)
に
足
(
あし
)
を
投
(
な
)
げ
入
(
い
)
れましたが、
夕方
(
ゆふがた
)
仕事
(
しごと
)
の
濟
(
す
)
む
頃
(
ころ
)
から
草鞋
(
わらぢ
)
をぬぎました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
何處
(
どこ
)
へゆく
何處
(
どこ
)
へゆく、
逃
(
に
)
げてはならないと
坐中
(
ざちう
)
の
騷
(
さわ
)
ぐに
照
(
てー
)
ちやん
高
(
たか
)
さん
少
(
すこ
)
し
頼
(
たの
)
むよ、
直
(
じ
)
き
歸
(
かへ
)
るからとてずつと
廊下
(
らうか
)
へ
急
(
いそ
)
ぎ
足
(
あし
)
に
出
(
いで
)
しが
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
勘次
(
かんじ
)
はひつそりとした
家
(
いへ
)
のなかに
直
(
すぐ
)
に
蒲團
(
ふとん
)
へくるまつて
居
(
ゐ
)
るお
品
(
しな
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
た。それからお
品
(
しな
)
の
足
(
あし
)
を
揣
(
さす
)
つて
居
(
ゐ
)
るおつぎに
目
(
め
)
を
移
(
うつ
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
院長
(
いんちょう
)
は
不覚
(
そぞろ
)
に
哀
(
あわ
)
れにも、また
不気味
(
ぶきみ
)
にも
感
(
かん
)
じて、
猶太人
(
ジウ
)
の
後
(
あと
)
に
尾
(
つ
)
いて、その
禿頭
(
はげあたま
)
だの、
足
(
あし
)
の
踝
(
くるぶし
)
などを
眴
(
みまわ
)
しながら、
別室
(
べっしつ
)
まで
行
(
い
)
った。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
日本
(
につぽん
)
アルプスの
上高地
(
かみこうち
)
の
梓川
(
あづさがは
)
には、もといはなで、
足
(
あし
)
が
滑
(
すべ
)
るといはれたほど
澤山
(
たくさん
)
ゐたものですが、
近頃
(
ちかごろ
)
はだんだん
減
(
へ
)
つて
來
(
き
)
たようです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
「そうともそうとも。こうなったら、
急
(
いそ
)
いでくれろと
頼
(
たの
)
まれても、
足
(
あし
)
がいうことを
聞
(
き
)
きませんや。あっしと
仙蔵
(
せんぞう
)
との、
役得
(
やくとく
)
でげさァね」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
只
一四二
烈婦
(
さかしめ
)
のみ
主
(
ぬし
)
が秋を
約
(
ちか
)
ひ給ふを守りて、家を出で給はず。翁も又
一四三
足
(
あし
)
蹇
(
なへ
)
ぎて百
歩
(
ほ
)
を
難
(
かた
)
しとすれば、深く
閉
(
た
)
てこもりて出でず。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
面附
(
つらつき
)
こそは
誰
(
た
)
れよりも
見
(
み
)
よけれ、
脛附
(
すねつき
)
が十
人並
(
にんなみ
)
以上
(
いじゃう
)
ぢゃ、それから
手
(
て
)
や
足
(
あし
)
や
胴
(
どう
)
やは
彼
(
か
)
れ
此
(
こ
)
れ
言
(
い
)
ふが
程
(
ほど
)
も
無
(
な
)
いが、
外
(
ほか
)
には、ま、
類
(
るゐ
)
が
無
(
な
)
い。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
その
時
(
とき
)
誰
(
だれ
)
か
忍
(
しの
)
び
足
(
あし
)
に、おれの
側
(
そば
)
へ
來
(
き
)
たものがある。おれはそちらを
見
(
み
)
ようとした。が、おれのまはりには、
何時
(
いつ
)
か
薄闇
(
うすやみ
)
が
立
(
た
)
ちこめてゐる。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「ええ、
馬鹿
(
ばか
)
つくせえ。
何
(
なん
)
とでもなるやうになれだ」と、
途中
(
とちう
)
で、あらうことかあるまいことか
女
(
をんな
)
の
癖
(
くせ
)
に、
酒屋
(
さかや
)
へその
足
(
あし
)
ではいりました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
余
(
よ
)
前年
(
さきのとし
)
江戸に
在
(
あり
)
し時右の事を
先
(
さき
)
の
山東翁
(
さんとうをう
)
にかたりしに、
翁
(
をう
)
曰
(
いはく
)
世路
(
せいろ
)
の
灘
(
なだ
)
は
総滝
(
そたき
)
よりも危からん、世は
足
(
あし
)
もとを見て
渡
(
わた
)
るべきにやとて
笑
(
わら
)
へり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
表を見ると、和服や洋服、老人やハイカラや小僧が、いわゆる「
足
(
あし
)
も
空
(
そら
)
」という形で、残暑の
烈
(
はげ
)
しい朝の町を駈け廻っている。
一日一筆
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
けれども、
足
(
あし
)
のことをいわれては、がまんできません。というのも、はりねずみの
足
(
あし
)
は、
生
(
う
)
まれつき よこっちょにまがっていたからです。
うさぎと はりねずみ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
かれはもう一度挙手の礼を送り、まわれ右をして、
駆
(
か
)
け
足
(
あし
)
で隊の
右翼
(
うよく
)
に帰って行き、そこではじめて「休め」の号令をかけた。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
そしてたうたう
手拭
(
てぬぐひ
)
のひと
足
(
あし
)
こつちまで
行
(
い
)
つて、あらんかぎり
首
(
くび
)
を
延
(
の
)
ばしてふんふん
嚊
(
か
)
いでゐましたが、
俄
(
には
)
かにはねあがつて
遁
(
に
)
げてきました。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
けれども三
人
(
にん
)
とも
手
(
て
)
も
足
(
あし
)
も
動
(
うご
)
かさない。そして五六
人
(
にん
)
の
同
(
おな
)
じ
年頃
(
としごろ
)
の
小供
(
こども
)
がやはり
身動
(
みうご
)
きもしないで
婆
(
ばあ
)
さん
達
(
たち
)
の
周圍
(
まはり
)
を
取
(
と
)
り
卷
(
ま
)
いて
居
(
ゐ
)
るのである。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
吃驚
(
びつくり
)
した鴉は一
足
(
あし
)
二
足
(
あし
)
後方
(
うしろ
)
に
飛
(
と
)
び
退
(
しさ
)
つて、じつと蛇の頭を見てゐたが、急に厭世的な顔をしたと思ふと、その
儘
(
まゝ
)
引
(
ひつ
)
くりかへつて死んで
了
(
しま
)
つた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
お
前
(
まへ
)
精
(
せい
)
一ぱい
遣
(
や
)
つて
御覽
(
ごらん
)
——だけど、
私
(
わたし
)
深切
(
しんせつ
)
にしてやつてよ。でなければ、
屹度
(
きつと
)
足
(
あし
)
が
云
(
い
)
ふことを
聞
(
き
)
かないわ!
屹度
(
きつと
)
さうよ。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
誰
(
たれ
)
もが
體
(
からだ
)
をぐらつかせながら、まるで
出來
(
でき
)
の
惡
(
わる
)
い
機械人形
(
きかいにんぎやう
)
のやうな
足
(
あし
)
を
運
(
はこ
)
んでゐたのだつた。
隊列
(
たいれつ
)
も
可成
(
かな
)
り
亂
(
みだ
)
れてゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
『やア、
僕
(
ぼく
)
は
今
(
いま
)
、フアーマーをして
居
(
ゐ
)
る
處
(
ところ
)
だ。まア
上
(
あが
)
り
給
(
たま
)
へ。
直
(
ぢ
)
き
足
(
あし
)
を
洗
(
あら
)
ふ。
離座敷
(
はなれざしき
)
は
見晴
(
みはら
)
しが
好
(
い
)
いから』と
客
(
きやく
)
を
好
(
この
)
む。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
その
頃
(
ころ
)
の
若
(
わか
)
いもんたちは、
三日三晩
(
みっかみばん
)
、たたらという
大
(
おお
)
きなふいごを
足
(
あし
)
で
踏
(
ふ
)
んで、
銅
(
かね
)
をとかす
火
(
ひ
)
をおこしたもんだそうだ。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
粗末
(
そまつ
)
な
布
(
きれ
)
の
下衣
(
したぎ
)
しか
着
(
き
)
てゐないで、
足
(
あし
)
には
何
(
なに
)
も
履
(
は
)
かず、
眼
(
め
)
は
落着
(
おちつ
)
いてゐて、
別
(
べつ
)
に
驚
(
おどろ
)
いた
風
(
ふう
)
も
無
(
な
)
く、こちらを
見上
(
みあ
)
げた。
癩病やみの話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
細
(
ほそ
)
い
足
(
あし
)
のおかげで
走
(
はし
)
るわ、
走
(
はし
)
るわ、よつぽど
遠
(
とほ
)
くまで
迯
(
に
)
げのびたが、
藪
(
やぶ
)
のかげでその
美
(
うつ
)
くしい
角
(
つの
)
めが
笹
(
さヽ
)
に
引掛
(
ひつか
)
かつてとう/\
猟人
(
かりうど
)
につかまつたとさ。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
いづれも
至
(
いた
)
つて
粗末
(
そまつ
)
な
簡單
(
かんたん
)
な
人形
(
にんぎよう
)
で、
脚
(
あし
)
の
方
(
ほう
)
はたいてい
一本
(
いつぽん
)
の
筒形
(
つゝがた
)
になり、
足
(
あし
)
の
先
(
さき
)
まで
現
(
あらは
)
してあるのは
稀
(
まれ
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
見返
(
みかへ
)
り/\
稍
(
やゝ
)
影
(
かげ
)
さへも
見
(
みえ
)
ざれば
後
(
うし
)
ろ
髮
(
がみ
)
をや引れけん一
足
(
あし
)
行ば二足も
戻
(
もど
)
る心地の氣を
勵
(
はげ
)
まし三河の岩井を
後
(
あと
)
になし江戸を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
しかし
足
(
あし
)
の
惡
(
わる
)
いまち
子
(
こ
)
は、すぐに
疲
(
つか
)
れるので、やがて
靜
(
しづ
)
かなカフエーかレストランドに
入
(
はひ
)
らなければならなかつた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
育
(
そだ
)
ちのいい
家鴨
(
あひる
)
の
子
(
こ
)
はそのお
父
(
とう
)
さんやお
母
(
かあ
)
さんみたいに、ほら、こう
足
(
あし
)
を
広
(
ひろ
)
くはなしてひろげるもんなのだ。さ、
頸
(
くび
)
を
曲
(
ま
)
げて、グワッって
言
(
い
)
って
御覧
(
ごらん
)
。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
そして見た状勢を、
馳
(
か
)
け
足
(
あし
)
で、うしろへ引っかえして報告した。報告がすむと、また前に出て行くことを命じられた。雪は深く、そしてまぶしかった。
渦巻ける烏の群
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
へい/\。主「足が
汚
(
よご
)
れて
居
(
ゐ
)
るな……これ/\
徳次郎
(
とくじらう
)
/\。徳「はい。主「
此処
(
こゝ
)
へ
来
(
き
)
ての、
此乞食
(
このこじき
)
の足を洗つて
遣
(
や
)
れ。徳「
乞食
(
こじき
)
の
足
(
あし
)
イ……ンー/\/\。 ...
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『おつ
魂消
(
たまぎ
)
えた/\、
危
(
あぶ
)
なく
生命
(
いのち
)
を
棒
(
ぼう
)
に
振
(
ふ
)
る
處
(
ところ
)
だつた。』と
流石
(
さすが
)
の
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
も
膽
(
きも
)
をつぶして、
靴
(
くつ
)
無
(
な
)
き
片足
(
かたあし
)
を
撫
(
な
)
でゝ
見
(
み
)
たが、
足
(
あし
)
は
幸福
(
さひはひ
)
にも
御無事
(
ごぶじ
)
であつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ほら よくそとで三本
足
(
あし
)
をたてて 望遠鏡のやうなものをのぞいては地
面
(
めん
)
や道なぞを
量
(
はか
)
つてゐる人があるだらう
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
山の
斜面
(
しやめん
)
に露宿を
取
(
と
)
りしことなれば
少
(
すこ
)
しも
平坦
(
へいたん
)
の地を得す、為めに
横臥
(
わうぐわ
)
する能はず、或は蹲踞するあり或は
樹
(
き
)
に
凭
(
よ
)
るあり、或は樹株に
足
(
あし
)
を
支
(
ささ
)
へて
臥
(
ふ
)
するあり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
長袖
(
ながそで
)
の
足
(
あし
)
にも
肉刺
(
まめ
)
の
出來
(
でき
)
ることはあるまいと
思
(
おも
)
つて、
玄竹
(
げんちく
)
は
殆
(
ほと
)
んど二十
年
(
ねん
)
振
(
ぶ
)
りで
草鞋
(
わらぢ
)
を
穿
(
は
)
いたのであつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
金庫
(
きんこ
)
の
足
(
あし
)
の
車止
(
くるまど
)
めを
確
(
たし
)
かにして
置
(
お
)
くこと。
地震
(
ぢしん
)
のとき
金庫
(
きんこ
)
が
動
(
うご
)
き
出
(
だ
)
し、
扉
(
とびら
)
がしまらなくなつた
例
(
れい
)
が
多
(
おほ
)
い。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
こんな
苦
(
くる
)
しい
道中
(
どうちゅう
)
のことでございますから、
御服装
(
おみなり
)
などもそれはそれは
質素
(
しっそ
)
なもので、
足
(
あし
)
には
藁沓
(
わらぐつ
)
、
身
(
み
)
には
筒袖
(
つつそで
)
、さして
男子
(
だんし
)
の
旅装束
(
たびしょうぞく
)
と
相違
(
そうい
)
していないのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
かれはさっきから目のまえの草のうえに、二
足
(
あし
)
の
長靴
(
ながぐつ
)
をきちんとならべて、つくづくと見いっていた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
たえ子は込合ふ乗客のあひだに、辛うじて
足
(
あし
)
の踏み場を見つけて釣革に
掴
(
つか
)
まつてゐたが、実は時間もさう早くはないので、こゝから四谷まで行くのは大変だと思つた。
復讐
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
足
(
あし
)
のとまる
処
(
ところ
)
にて
不図
(
ふと
)
心付
(
こゝろづ
)
けば
其処
(
そこ
)
、
依田学海先生
(
よだがくかいせんせい
)
が
別荘
(
べつさう
)
なり、
此
(
こゝ
)
にてまた
別
(
べつ
)
の
妄想
(
まうさう
)
湧
(
わ
)
きおこりぬ。
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
ひどく赤い眼と
怖
(
こわ
)
い顔をして、ジェリー・クランチャーは、動物園の
四
(
よ
)
つ
足
(
あし
)
連中のように食事を前にして唸りながら、朝食を食べるというよりも噛みちらかしていた。
二都物語:01 上巻
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
そこで、法師をはだかにして、ありがたい、はんにゃしんきょうの
経文
(
きょうもん
)
を、
頭
(
あたま
)
から
胸
(
むね
)
、
胴
(
どう
)
から
背
(
せ
)
、
手
(
て
)
から
足
(
あし
)
、はては、
足
(
あし
)
のうらまで一
面
(
めん
)
に
墨
(
すみ
)
くろぐろと
書
(
か
)
きつけました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
現在のようにあの畳の上を
摺
(
す
)
り
足
(
あし
)
して、堪えず足の
垢
(
あか
)
をこすりつけ、その上へ板のごとき
脚
(
あし
)
なし
膳
(
ぜん
)
をすえ並べて、なるだけ
塵
(
ちり
)
の多く載っかった物を食おうとする流行などは
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
神谷はホッとして、青ざめている弘子をなぐさめておいて、
一
(
ひ
)
と
足
(
あし
)
遅れてカフェを出た。
人間豹
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
亀屋の亭主も
是
(
これ
)
までと口を
噤
(
つぐ
)
むありさま珠運
口惜
(
くちおし
)
く、見ればお辰はよりどころなき朝顔の
嵐
(
あらし
)
に
逢
(
あ
)
いて露
脆
(
もろ
)
く、
此方
(
こなた
)
に向いて言葉はなく深く礼して叔父に
付添
(
つきそい
)
立出
(
たちいず
)
る二タ
足
(
あし
)
三足め
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“足”の解説
足(あし、foot)は、くるぶし以下接地部の身体の一部である。
(出典:Wikipedia)
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
“足”を含む語句
足下
跛足
洗足
御足
足音
発足
足拵
一足飛
一足
足掻
満足
百足
急足
四足
足手纏
足代
足拍子
日足
足趾
跣足
...