“役得”の読み方と例文
読み方割合
やくとく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうともそうとも。こうなったら、いそいでくれろとたのまれても、あしがいうことをきませんや。あっしと仙蔵せんぞうとの、役得やくとくでげさァね」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
こういうことは武家の家来が一種の役得やくとくにもなっていたので、よほど厳格な主人でない限りはまず大眼おおめに見逃がしておく習いになっていた。
半七捕物帳:14 山祝いの夜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
家計は、伊勢の禄地ろくちから上がる稲が唯一の収入で、おりおりのたまわり物だの、役得やくとくのみいりなどは、一切、なかった。