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部
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ぶ
ふりがな文庫
“
部
(
ぶ
)” の例文
間斷
(
かんだん
)
なく
消耗
(
せうまう
)
して
行
(
ゆ
)
く
肉體
(
にくたい
)
の
缺損
(
けつそん
)
を
補給
(
ほきふ
)
するために
攝取
(
せつしゆ
)
する
食料
(
しよくれう
)
は一
椀
(
わん
)
と
雖
(
いへど
)
も
悉
(
こと/″\
)
く
自己
(
じこ
)
の
慘憺
(
さんたん
)
たる
勞力
(
らうりよく
)
の一
部
(
ぶ
)
を
割
(
さ
)
いて
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
〔譯〕一
部
(
ぶ
)
の
歴史
(
れきし
)
、皆
形迹
(
けいせき
)
を
傳
(
つた
)
へて、
情實
(
じやうじつ
)
或は傳らず。史を讀む者は、須らく形迹に
就
(
つ
)
いて以て情實を
討
(
たづ
)
ね出だすことを要すべし。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
王
(
おう
)
さまは、
女
(
おんな
)
の
泣
(
な
)
いているのを
見
(
み
)
て、
家来
(
けらい
)
を
遣
(
つか
)
わして、その
泣
(
な
)
いている
理由
(
いわれ
)
をたずねられました。
妹
(
いもうと
)
は、一
部
(
ぶ
)
始終
(
しじゅう
)
のことを
物語
(
ものがた
)
りました。
木と鳥になった姉妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
○新撰字鏡
魚
(
うを
)
の
部
(
ぶ
)
に鮭(
佐介
(
さけ
)
)とあり、和名抄には本字は
鮏
(
さけ
)
俗
(
ぞく
)
に
鮭
(
さけ
)
の字を用ふるは
非
(
ひ
)
也といへり。されば鮭の字を用ひしも
古
(
ふる
)
し。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
おや/\と
思
(
おも
)
ひながら、
猶
(
なほ
)
念
(
ねん
)
を
入
(
い
)
れて
土
(
つち
)
を
取
(
と
)
つて
見
(
み
)
ると、
把手
(
とつて
)
の一
部
(
ぶ
)
のみ
缺
(
か
)
けて
他
(
た
)
は
完全
(
くわんぜん
)
なる
土瓶
(
どびん
)
であつた。(第三圖イ參照)
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
これは
吾人
(
ごじん
)
が
日々
(
ひゞ
)
の
會話
(
くわいわ
)
や
新聞
(
しんぶん
)
などにも
無數
(
むすう
)
に
發見
(
はつけん
)
するが、
例
(
たと
)
へば、
近
(
ちか
)
ごろ何々日といふ
代
(
か
)
はりに何々デーといふ
惡習
(
あくしふ
)
が一
部
(
ぶ
)
に
行
(
おこな
)
はれてゐる。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
また独りで黙々と飯を食べている六
部
(
ぶ
)
があるし、
銭独楽
(
ぜにごま
)
をまわして、酒を
賭
(
か
)
けている労働者の一かたまりだの、せまい土間にいっぱいだった。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山
(
やま
)
を
切
(
き
)
り
崩
(
くづ
)
して、それに
引添
(
ひきそ
)
ふやうに
建
(
た
)
てられたこの
家
(
いへ
)
の二
階
(
かい
)
からは、
丁度
(
ちやうど
)
迫
(
せま
)
らぬ
程度
(
ていど
)
にその
斜面
(
しやめん
)
と
空
(
そら
)
の一
部
(
ぶ
)
とが、
仰臥
(
ぎやうぐわ
)
してゐる
私
(
わたし
)
の
目
(
め
)
に
入
(
はい
)
つて
來
(
く
)
る。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
障子
(
しょうじ
)
、
欄間
(
らんま
)
、
床柱
(
とこばしら
)
などは
黒塗
(
くろぬり
)
り、
又
(
また
)
縁
(
えん
)
の
欄干
(
てすり
)
、
庇
(
ひさし
)
、その
他
(
た
)
造作
(
ぞうさく
)
の一
部
(
ぶ
)
は
丹塗
(
にぬ
)
り、と
言
(
い
)
った
具合
(
ぐあい
)
に、とてもその
色彩
(
いろどり
)
が
複雑
(
ふくざつ
)
で、そして
濃艶
(
のうえん
)
なのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
己なんぞも、近頃は大分焼け糞になって来た。どうせ藝術家になれないくらいなら、せめて空想の世界の一
部
(
ぶ
)
をなりとも、実現したいと云うような了見が起る。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
その
脈絡
(
みゃくらく
)
のていどや
統一
(
とういつ
)
の
範囲
(
はんい
)
は、もうすこしたってみねばわからぬが、とにかく一
部
(
ぶ
)
の
脈絡
(
みゃくらく
)
と
統一
(
とういつ
)
とはじゅうぶんみとめることができる。みょうな変人があったものだ。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
薄板
(
うすいた
)
を
組合
(
くみあは
)
せて名
刺
(
し
)
形
(
かた
)
の
暗箱
(
あんはこ
)
をこしらへる。内
部
(
ぶ
)
を
墨
(
すみ
)
で
塗
(
ぬ
)
る。
眼
(
め
)
鏡
屋
(
や
)
から十五錢ばかりで
然
(
しか
)
るべき
焦點距離
(
せうてんきより
)
を持つ虫
眼
(
め
)
鏡を
買
(
か
)
つて來て竹
筒
(
つゝ
)
にはめ
込
(
こ
)
んだのを、一方の
面
(
めん
)
にとりつける。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
惡
(
わ
)
るくお
聞
(
き
)
き
遊
(
あそ
)
ばせば
夫
(
そ
)
れまで、さりとは
方圖
(
はうづ
)
のなきお
我
(
わが
)
まヽと
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
つて
呵
(
しか
)
りつけしが
是
(
こ
)
れも
主
(
しゆ
)
思
(
おも
)
ひの一
部
(
ぶ
)
なり、もとよりお
園
(
その
)
に
惡
(
わ
)
る
氣
(
ぎ
)
のあるではなく
唯
(
たゞ
)
おさな
子
(
ご
)
の
人
(
ひと
)
ぎらひして
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
進み
遖
(
あつぱ
)
れなる山内先生の御
眼力
(
がんりき
)
恐入たり左樣に
星
(
ほし
)
を
指
(
さし
)
て仰らるゝ上は
包
(
つゝ
)
み
隱
(
かく
)
すに
益
(
えき
)
なし此上は
有體
(
ありてい
)
に申べし實に
斯樣
(
かやう
)
なりと
大望
(
たいまう
)
を企てし一
部
(
ぶ
)
始終
(
しじう
)
落
(
おち
)
なく物
語
(
がた
)
り此上は
何卒
(
なにとぞ
)
先生の
知略
(
ちりやく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
學生
(
がくせい
)
は
月
(
つき
)
に七
圓
(
ゑん
)
位
(
ぐらゐ
)
國
(
くに
)
から
貰
(
もら
)
へば
中
(
ちゆう
)
の
部
(
ぶ
)
であつた。十
圓
(
ゑん
)
も
取
(
と
)
ると
既
(
すで
)
に
贅澤
(
ぜいたく
)
と
思
(
おも
)
はれた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
利息
(
りそく
)
の一
部
(
ぶ
)
としてなるつたけ
上等
(
じょうとう
)
の
金魚
(
きんぎょ
)
をもつてこいつて、いやがるんです。
私
(
わたし
)
は、
癪
(
しゃく
)
だから、三
匹
(
びき
)
でせいぜい五
千円
(
せんえん
)
というランチュウを、三
万円
(
まんえん
)
だとふつかけて
持
(
も
)
つて
行
(
い
)
つたんですが……
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
他の
不規則
(
ふきそく
)
に高低
有
(
あ
)
る
部
(
ぶ
)
は或は
缺
(
か
)
き或は
摩
(
す
)
りて
全体
(
ぜんたい
)
を大なる
牡丹餅
(
ぼたもち
)
の如き形とし
兩面
(
れうめん
)
の
中央部
(
ちうわうぶ
)
には
尖端
(
せんたん
)
の鋭き
石片
(
せきへん
)
又は
鹿
(
しか
)
の
角抔
(
つのなど
)
を
當
(
あ
)
て、他の小石を槌として之を
打
(
う
)
ち徐々に
凹
(
くぼ
)
みを
設
(
まう
)
けしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
然
(
しか
)
しながら
若
(
わか
)
い
衆
(
しゆ
)
と
稱
(
しよう
)
する
青年
(
せいねん
)
の一
部
(
ぶ
)
は
勘次
(
かんじ
)
の
家
(
いへ
)
に
不斷
(
ふだん
)
の
注目
(
ちうもく
)
を
怠
(
おこた
)
らない。
其
(
そ
)
れはおつぎの
姿
(
すがた
)
を
忘
(
わす
)
れ
去
(
さ
)
ることが
出來
(
でき
)
ないからである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
按
(
あんず
)
るに
和漢
(
わかん
)
三才
図会
(
づゑ
)
寓類
(
ぐうるゐ
)
の
部
(
ぶ
)
に、
飛騨美濃
(
ひだみの
)
あるひは西国の
深山
(
しんざん
)
にも
如件
(
くだんのごとき
)
異獣
(
いじう
)
ある事をしるせり。さればいづれの深山にもあるものなるべし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
するとまた、そのうしろにかくれていた六
部
(
ぶ
)
の
指
(
ゆび
)
が、前のさむらいの
背
(
せ
)
なかを
軽
(
かる
)
くついて、ふりかえった顔となにかひそひそ話しているようす。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
小太郎
(
こたろう
)
は、お
父
(
とう
)
さんがいなくなったのをくわしく
物語
(
ものがた
)
りました。おばあさんは、
小太郎
(
こたろう
)
の
話
(
はなし
)
を一
部
(
ぶ
)
始終
(
しじゅう
)
聞
(
き
)
き
終
(
お
)
わると
けしの圃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
第
(
だい
)
四の
精靈
(
せいれう
)
は、
本體
(
ほんたい
)
が
自然物
(
しぜんぶつ
)
である。
此
(
この
)
精靈
(
せいれう
)
の
最
(
もつと
)
も
神聖
(
しんせい
)
なるものは、
第
(
だい
)
一の
神佛
(
しんぶつ
)
の
部
(
ぶ
)
に
入
(
い
)
る。
例
(
たと
)
へば
日本國土
(
にほんこくど
)
の
魂
(
たましひ
)
は
大國魂命
(
おほくにたまのみこと
)
となつて
神
(
かみ
)
になつてゐる
如
(
ごと
)
きである。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
落城後
(
らくじょうご
)
間
(
ま
)
もなく、
城跡
(
しろあと
)
の一
部
(
ぶ
)
に
三浦
(
みうら
)
一
族
(
ぞく
)
の
墓
(
はか
)
が
築
(
きず
)
かれましたので、
私
(
わたくし
)
は
自分
(
じぶん
)
の
住居
(
じゅうきょ
)
からちょいちょい
墓参
(
ぼさん
)
をいたしましたが、
墓
(
はか
)
の
前
(
まえ
)
で
眼
(
め
)
を
瞑
(
つむ
)
って
拝
(
おが
)
んで
居
(
お
)
りますと
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
其後
(
そののち
)
、三十九
年
(
ねん
)
七
月
(
ぐわつ
)
に、マンロー
氏
(
し
)
を
八木氏
(
やぎし
)
が
引張
(
ひツぱ
)
つて
行
(
ゆ
)
つて、
大發掘
(
だいはつくつ
)
を
試
(
こゝろ
)
みた。
其報告
(
そのほうこく
)
の一
部
(
ぶ
)
は
人類學會雜誌
(
じんるゐがくくわいざつし
)
に
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
るが、
其研究
(
そのけんきう
)
の
要點
(
えうてん
)
は
新古
(
しんこ
)
二
時代
(
じだい
)
の
貝塚
(
かひづか
)
が
合
(
がつ
)
して
居
(
ゐ
)
る。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
農商務省
(
のうしょうむしょう
)
にもでた、
警視庁
(
けいしちょう
)
へもでた。いずれもあまりに
位置
(
いち
)
が
低
(
ひく
)
いので二年とはいられずやめてしまった。そのうち
府下
(
ふか
)
の
牛乳搾取業者
(
ぎゅうにゅうさくしゅぎょうしゃ
)
の一
部
(
ぶ
)
が
主
(
しゅ
)
となって、
畜産衛生会
(
ちくさんえいせいかい
)
というものができた。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
才覺
(
さいかく
)
して
今
(
いま
)
上
(
あげ
)
たなら
何樣
(
どのやう
)
に御喜びならん何卒御恩報じに
進度者
(
あげたきもの
)
なれども親分の長兵衞さんにはこんな
咄
(
はな
)
しも致されまじ
何
(
どう
)
したら金の才覺が出來るであらうと女房お梅に一
部
(
ぶ
)
始終
(
しじう
)
を
咄
(
はな
)
しければお梅は是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
只
(
たゞ
)
一
部
(
ぶ
)
、三
角測量臺
(
かくそくりやうだい
)
の
見通
(
みとほ
)
しに
障
(
さは
)
る
爲
(
ため
)
に
切
(
き
)
り
拂
(
はら
)
はれた
空隙
(
すき
)
がそれを
導
(
みちび
)
いた。
火
(
ひ
)
の
子
(
こ
)
は
東隣
(
ひがしどなり
)
の
主人
(
しゆじん
)
の
屋根
(
やね
)
の一
角
(
かく
)
にどさりと
止
(
とま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
按
(
あんず
)
るに
和漢
(
わかん
)
三才
図会
(
づゑ
)
寓類
(
ぐうるゐ
)
の
部
(
ぶ
)
に、
飛騨美濃
(
ひだみの
)
あるひは西国の
深山
(
しんざん
)
にも
如件
(
くだんのごとき
)
異獣
(
いじう
)
ある事をしるせり。さればいづれの深山にもあるものなるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
同じ年ごろの
僧侶
(
そうりょ
)
と少年と六
部
(
ぶ
)
とをよりだし、
服装
(
ふくそう
)
までそれらしく
似
(
に
)
かよわせて、わざとことごとしく
斬
(
き
)
らせたのだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わたしは、みんなの
幸福
(
こうふく
)
をのろったけれど、こういうように、ある一
部
(
ぶ
)
の
人々
(
ひとびと
)
が
不
(
ふ
)
しあわせで、ある一
部
(
ぶ
)
の
人々
(
ひとびと
)
がしあわせであることを
望
(
のぞ
)
まなかった。
消えた美しい不思議なにじ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
従
(
したが
)
ってあまり
御参考
(
ごさんこう
)
にもならぬかと
存
(
ぞん
)
じますが、
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
その
時
(
とき
)
の
問答
(
もんどう
)
の一
部
(
ぶ
)
をお
伝
(
つた
)
えして
置
(
お
)
きます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
大體
(
だい/\
)
に
於
(
おい
)
てその
大部分
(
だいぶぶん
)
は
太古
(
たいこ
)
より
傳來
(
でんらい
)
せる
日本固有
(
にほんこいう
)
の
言語
(
げんご
)
及
(
およ
)
び
漢語
(
かんご
)
をそのまゝ
取
(
と
)
り
入
(
い
)
れたもの、またはこれを
日本化
(
にほんくわ
)
したもので、一
部
(
ぶ
)
は
西洋各國
(
せいやうかくこく
)
例
(
たと
)
へば
英
(
えい
)
、
佛
(
ふつ
)
、
和
(
わ
)
、
獨
(
どく
)
、
西
(
せい
)
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
東面山麓
(
とうめんさんろく
)
の
山土
(
さんど
)
の
崩壞
(
ほうくわい
)
して
堆積
(
たゐせき
)
したる一
部
(
ぶ
)
に、
祝部高坏土器
(
いはひべたかつきどき
)
を
發見
(
はつけん
)
したので、
如何
(
どう
)
も
此所
(
ここ
)
が
怪
(
あや
)
しいと、
人類學者
(
じんるゐがくしや
)
ならぬ
土方
(
どかた
)
の
船町倉次郎
(
ふなまちくらじらう
)
といふのが、一
生懸命
(
しやうけんめい
)
に
掘
(
ほ
)
り
進
(
すゝ
)
んで
居
(
ゐ
)
る
他
(
ほか
)
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
いつはりなき
世
(
よ
)
なりせばいかばかり人の
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
うれしからまじとは
朗詠集
(
らうえいしふ
)
文詞
(
ぶんし
)
の
部
(
ぶ
)
にも
出
(
いで
)
てよく人情に
適
(
かな
)
ひたる歌なれども
左右
(
とかく
)
人世の欲情は免かれ
難
(
がた
)
くして
僞
(
いつは
)
り
飾
(
かざ
)
る事のなきにもあらず
然
(
され
)
ば元祿の頃
大坂
(
おほさか
)
天滿橋
(
てんまばし
)
の邊に與市と云者あり未だ若年にして
陽
(
おもて
)
には
侠客風俗
(
をとこだてふう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ただ、さすがに人のないのは、
法術師
(
ほうじゅつし
)
幻術家
(
げんじゅつか
)
の
部
(
ぶ
)
で、ここにはたッたひとりの名がぽつんと
記
(
しる
)
されてあるばかりで、しかもその名が聞いたこともない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
森
(
もり
)
は、ある
大
(
おお
)
きな
屋敷
(
やしき
)
の一
部
(
ぶ
)
になっていたのです。
破
(
やぶ
)
れた
垣根
(
かきね
)
からは、
犬
(
いぬ
)
ばかりでなく、
近所
(
きんじょ
)
に
住
(
す
)
む
人間
(
にんげん
)
の
子供
(
こども
)
たちも、ときどき、
出入
(
でい
)
りをしました。
森の中の犬ころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
此事
雑書
(
ざつしよ
)
に
散見
(
さんけん
)
すれども
図
(
づ
)
をのせたるものなし、ゆゑに図をこゝにいだす。此図は
余
(
よ
)
先年
下
(
しも
)
越後にあそびし時
目撃
(
もくげき
)
したる所なり。見る所たゞ面
部
(
ぶ
)
のみ、手足は見えず。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
扨
(
さ
)
て
其
(
そ
)
の
土偶
(
どぐう
)
※
何
(
なに
)
しろ
泥土
(
でいど
)
を
落
(
おと
)
して
見
(
み
)
るべしと、
車夫
(
しやふ
)
をして、それを
洗
(
あら
)
ひに
遣
(
や
)
つて
見
(
み
)
ると、
豈
(
あ
)
に
圖
(
はか
)
らんや、それは
獸骨
(
じうこつ
)
の一
部
(
ぶ
)
、
大腿骨
(
だいたいこつ
)
の
關節部
(
くわんせつぶ
)
が
黒焦
(
くろこげ
)
に
燒
(
や
)
けて
居
(
ゐ
)
るのであつたので
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
わたしは、なにもある一
部
(
ぶ
)
の
人
(
ひと
)
たちにかぎって
憎
(
にく
)
しみがあるのではない。
平等
(
びょうどう
)
にみんなをのろったのであった。それだのに、この
有
(
あ
)
り
様
(
さま
)
はどうしたことであろう。
消えた美しい不思議なにじ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
此事
雑書
(
ざつしよ
)
に
散見
(
さんけん
)
すれども
図
(
づ
)
をのせたるものなし、ゆゑに図をこゝにいだす。此図は
余
(
よ
)
先年
下
(
しも
)
越後にあそびし時
目撃
(
もくげき
)
したる所なり。見る所たゞ面
部
(
ぶ
)
のみ、手足は見えず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
公爵
(
こうしやく
)
が
手
(
て
)
に
持
(
も
)
たれて
居
(
ゐ
)
るのを
見
(
み
)
ると、
如何
(
どう
)
しても
土偶
(
どぐう
)
らしい。
黒色
(
こくしよく
)
の
土偶
(
どぐう
)
の一
部
(
ぶ
)
らしいので『
萬歳
(
ばんざい
)
』を
唱
(
とな
)
へる。
中
(
なか
)
には、
前
(
まへ
)
から
掘
(
ほ
)
つて
居
(
ゐ
)
た
二人
(
ふたり
)
は、
抑
(
そもそ
)
も
何
(
なに
)
を
成
(
な
)
しつゝ
有
(
あ
)
りやなど
罵倒
(
ばたう
)
が
出
(
で
)
る。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
おじいさんは、おばあさんの
帰
(
かえ
)
るのを
待
(
ま
)
っていますと、おばあさんが、
赤
(
あか
)
ん
坊
(
ぼう
)
を
抱
(
だ
)
いて
帰
(
かえ
)
ってきました。そして、一
部
(
ぶ
)
始終
(
しじゅう
)
をおばあさんは、おじいさんに
話
(
はな
)
しますと
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
清人
(
せいひと
)
顧炎武
(
こえんぶ
)
が
亭林遺書中
(
ていりんゐしよちゆう
)
に
在
(
あ
)
る〔金石文字記あるひは〔
碑文摘奇
(
ひぶんてきき
)
(藤花亭十種之一)あるひは
楊霖竹菴
(
やうりんちくあん
)
が〔古今
釈疑
(
しやくぎ
)
中の
字体
(
じてい
)
の
部
(
ぶ
)
など
通巻
(
つうくわん
)
一
遍
(
へん
)
捜索
(
さうさく
)
したれども
※
(
きやう
)
の字なし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
それを
幻花子
(
げんくわし
)
がチラと
耳
(
みゝ
)
に
挾
(
はさ
)
んで、
大井村中
(
おほゐむらぢう
)
殘
(
のこ
)
らず
探
(
さが
)
して、
漸
(
やうや
)
く
野中氏
(
のなかし
)
の
寶庫
(
ほうこ
)
を
突留
(
つきと
)
めると
間
(
ま
)
もなく、
貝塚
(
かいづか
)
の一
部
(
ぶ
)
を
開
(
ひら
)
いて
其所
(
そこ
)
に
養鷄場
(
ようけいぢやう
)
を
設立
(
せつりつ
)
する
大工事
(
だいこうじ
)
が
起
(
おこ
)
り、
此期
(
このき
)
を
利用
(
りよう
)
して
土方
(
どかた
)
を
買收
(
ばいしう
)
し
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
彼
(
かれ
)
はついに、一
部
(
ぶ
)
始終
(
しじゅう
)
のことをじいさんに
打
(
う
)
ち
明
(
あ
)
けて、どうか
許
(
ゆる
)
してくださいともうしました。
どこで笛吹く
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も
土方
(
どかた
)
を
菱沼
(
ひしぬま
)
の
宅
(
たく
)
に
訪
(
たづ
)
ねて、
其
(
その
)
出
(
で
)
たといふ
土器
(
どき
)
を
見
(
み
)
ると、
完全
(
くわんぜん
)
なる
徳利形
(
とくりがた
)
の、
立派
(
りつぱ
)
なる
彌生式
(
やよひしき
)
である。それに
又
(
また
)
カワラケの
燈明皿
(
とうみやうざら
)
(
燈心
(
とうしん
)
の
爲
(
ため
)
に一
部
(
ぶ
)
の
黒
(
くろ
)
く
焦
(
こ
)
げたる)と、
高抔
(
たかつき
)
の一
部
(
ぶ
)
とである。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
男
(
おとこ
)
は、
夜
(
よる
)
おそくまで、
障子
(
しょうじ
)
を
開
(
あ
)
け
放
(
はな
)
して、ランプの
下
(
した
)
で
仕事
(
しごと
)
をすることもありました。
夏
(
なつ
)
になると、いつも
障子
(
しょうじ
)
が
開
(
あ
)
けてありましたから、
外
(
そと
)
を
歩
(
ある
)
く
人
(
ひと
)
は、この
室
(
しつ
)
の一
部
(
ぶ
)
を
見上
(
みあ
)
げることもできました。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“部”の意味
《名詞》
(ブ)中国や韓国や台湾やベトナム(∴日本と北朝鮮以外の漢字文化圏)における国家機関で、日本の「省」に当たる。一般に下位に「処」を有する。
(ブ)役所や会社において、機能ごとに分けた集団。総務部、経理部など。一般に下位に「課」を有する。
(ブ)主に学校において、課外活動(部活動)をする集団。
(べ)古代日本における職業集団。部民。べのたみ。
(出典:Wiktionary)
部
常用漢字
小3
部首:⾢
11画
“部”を含む語句
部屋
上部
内部
部落
外部
海部
物部
兵部大輔
細部
当麻語部
腹部
部曲
部屋着
下部
語部
全部
南部
服部
上達部
兵部少輔
...