“部曲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かきべ37.5%
カキベ25.0%
ぶきょく12.5%
べのかき12.5%
ブキヨク12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつて御産屋みうぶやに奉仕した者、またはその縁故えんこを引く人々をもって組織した部曲かきべであって、これにって御名を永き世に留めんとしたものと、普通に解釈せられていてまだ異説はない。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
私は、昔の丈部ハセツカヒベ(記・姓氏録・万葉)をば、支那風の仗人と見ずに、或は此すたんだぁどに似た桙を持つて、大将のサキうた部曲カキベかと考へて居る。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
大化の改新に際して、従来の部曲ぶきょくたる半自由民が解放せられて、公民となった際にも、彼らは取り遺されたものなのです。
しかしながら事実は必ずしもしからず、従来部曲べのかき等の名を以て貴族の私民となり、半自由民の地位にあったものを解放して、公民すなわち「百姓」となしたに止まり、奴婢階級の賤民の如きは
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
部の音を略することは、普通の事で、の語尾を持つたものが、凡部曲ブキヨクの民であつたから、多いのに馴れて語尾に当る部分は省くのでもあつた。服部ハトリ土師部ハジ私部キサイの類、非常に例が多い。