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米
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こめ
ふりがな文庫
“
米
(
こめ
)” の例文
「ああ。わかった。
私
(
わたし
)
は、あのくわを
造
(
つく
)
るときに、
米
(
こめ
)
や、
豆
(
まめ
)
が、たくさん
実
(
みの
)
ってくれるようにとばかり
思
(
おも
)
っていた。それだからだ。」
おじいさんとくわ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二人
(
ふたり
)
は
呉服屋
(
ごふくや
)
の
反物
(
たんもの
)
を
買
(
か
)
つて
着
(
き
)
た。
米屋
(
こめや
)
から
米
(
こめ
)
を
取
(
と
)
つて
食
(
く
)
つた。けれども
其他
(
そのた
)
には
一般
(
いつぱん
)
の
社會
(
しやくわい
)
に
待
(
ま
)
つ
所
(
ところ
)
の
極
(
きは
)
めて
少
(
すく
)
ない
人間
(
にんげん
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
臼
(
うす
)
もころがして
來
(
き
)
ました。お
餅
(
もち
)
にするお
米
(
こめ
)
は
裏口
(
うらぐち
)
の
竈
(
かまど
)
で
蒸
(
む
)
しましたから、そこへも
手傳
(
てつだ
)
ひのお
婆
(
ばあ
)
さんが
來
(
き
)
て
樂
(
たの
)
しい
火
(
ひ
)
を
焚
(
た
)
きました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「わたしは
旅
(
たび
)
の
者
(
もの
)
ですから、
田
(
た
)
やお
米
(
こめ
)
をもらっても
困
(
こま
)
りますが、せっかくおっしゃることですから、
取
(
と
)
りかえっこをしましょう。」
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「さうなんでさ、うまいもんだからわしも
到頭
(
たうとう
)
米
(
こめ
)
一
俵
(
ぺう
)
損
(
そん
)
させられちやつて」
勘次
(
かんじ
)
はそれをいふ
度
(
たび
)
に
惜
(
を
)
し
相
(
さう
)
な
容子
(
ようす
)
が
見
(
み
)
えるのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
最
(
もつと
)
も
便
(
たより
)
よきは
年
(
とし
)
こそ
取
(
と
)
つたれ、
大根
(
だいこん
)
も
引
(
ひ
)
く、
屋根
(
やね
)
も
葺
(
ふ
)
く、
水
(
みづ
)
も
汲
(
く
)
めば
米
(
こめ
)
も
搗
(
つ
)
く、
達者
(
たつしや
)
なればと、この
老僕
(
おやぢ
)
を
擇
(
えら
)
んだのが、
大
(
おほい
)
なる
過失
(
くわしつ
)
になつた。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
○人病あれば
米
(
こめ
)
の
粥
(
かゆ
)
を
喰
(
くは
)
せて
薬
(
くすり
)
とす。重きは山伏をむかへていのらす。(病をいのらする事源氏にも見えたる古風也。)
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
……
竹
(
たけ
)
ス、
米
(
こめ
)
あらい、四丁目、そうした
下座
(
げざ
)
のはやしの音が、いかにぼくの少年の日の夢をはぐくんでくれたことか。
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
回米方
(
かいまいかた
)
というのは、このくらやしきにおくりこまれてきた
米
(
こめ
)
の
見
(
み
)
はりの
番
(
ばん
)
をしたり、
商人
(
しょうにん
)
に
売
(
う
)
ったりする
仕事
(
しごと
)
で、ずいぶん、せきにんのおもい
役目
(
やくめ
)
でした。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
「いいえ。
私
(
わたし
)
じやないでせう」と
言
(
い
)
つた。それをきいて、
側
(
そば
)
についてきてゐた
子雀
(
こすゞめ
)
が「
今朝
(
けさ
)
もお
米
(
こめ
)
を
頂
(
いたゞ
)
いてよ」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
押
(
おし
)
莞爾
(
にこ/\
)
顏して我家へ
這入
(
はひり
)
しあとにお光はまた
米
(
こめ
)
淅了
(
とぎをは
)
り我家の中に入し頃は護國寺の
鐘
(
かね
)
入相
(
いりあひ
)
を
告
(
つげ
)
ければ
其所等
(
そこら
)
片付
(
かたづけ
)
行燈
(
あんどう
)
に火を照し附け明るけれど
暗
(
くら
)
からぬ身を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
おいと
答
(
こた
)
へて
米
(
こめ
)
かし
桶
(
をけ
)
に
量
(
はか
)
り
出
(
だ
)
すほどの
惚
(
の
)
ろさ、
斯
(
か
)
くて
終
(
おは
)
らば
千歳
(
ちとせ
)
も
美
(
うつ
)
くしき
夢
(
ゆめ
)
の
中
(
なか
)
に
過
(
すぎ
)
ぬべうぞ
見
(
み
)
えし。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
麻
(
あさ
)
や
米
(
こめ
)
麦
(
むぎ
)
などの内陸の産物と、交易したものがもっとも有名で、わたしたちはこれをボッカと呼んでいた。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
米
(
こめ
)
ヶ袋
(
ぶくろ
)
鍛冶屋前丁
(
かじやまえちょう
)
の宮城監獄署の前にあって、学校にも近いし食事も上等だし自分には大いに気にいっていたのだが、その津田さんの言によれば、この下宿屋は
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
さうですよ 地
球
(
きう
)
ではパンとか
米
(
こめ
)
とかが
常食
(
じやうしよく
)
でせう、火星の人
間
(
げん
)
は トマトだけよりたべないんです
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
米
(
こめ
)
と
牛肉
(
ぎゅうにく
)
のコロッケー 秋付録 米料理百種「西洋料理の部」の「第十六 米と牛肉のコロッケー」
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
米
(
こめ
)
は
俵
(
たはら
)
より
涌
(
わ
)
き
銭
(
ぜに
)
は
蟇口
(
がまぐち
)
より
出
(
いづ
)
る
結構
(
けつこう
)
な
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
何
(
なに
)
が
不足
(
ふそく
)
で
行倒
(
ゆきだふ
)
れの
茶番
(
ちやばん
)
狂言
(
きやうげん
)
する事かとノンキに
太平楽
(
たいへいらく
)
云ふて、
自作
(
じさく
)
の
小説
(
せうせつ
)
が
何十遍
(
なんじつぺん
)
摺
(
ずり
)
とかの
色表紙
(
いろべうし
)
を
付
(
つ
)
けて
売出
(
うりだ
)
され
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
あの
大
(
たい
)
そう
甘
(
あま
)
い、
白
(
しろ
)
い
粉
(
こな
)
……
砂糖
(
さとう
)
とやら
申
(
もう
)
すものは、もちろん
私達
(
わたくしたち
)
の
時代
(
じだい
)
にはなかったもので、その
頃
(
ころ
)
のお
菓子
(
かし
)
というのは、
主
(
おも
)
に
米
(
こめ
)
の
粉
(
こな
)
を
固
(
かた
)
めた
打菓子
(
うちがし
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
何しろ米の出來る
郷
(
くに
)
にゐる
田舎者
(
ゐなかもの
)
が、
米
(
こめ
)
の出來ない東京へ來て
美味
(
うま
)
い
飯
(
めし
)
に
有
(
あり
)
付かうとするんだから
耐
(
たま
)
らん………だから東京には
塵芥
(
ごみ
)
が多い。要するに東京は人間の
掃溜
(
はきだめ
)
よ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「四十余年戯楽中。老来猶喜迎春風。請看恵政方優渥。一邸不知歳歉豊。」前詩は
年
(
とし
)
豊
(
ゆたか
)
にして
米
(
こめ
)
賤
(
いやし
)
きを歎じ、後詩は年の豊凶と米価の昂低とに無頓着であるものと聞える。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
須原峠を
越
(
こ
)
え
湯
(
ゆ
)
の
小屋
(
こや
)
に
至
(
いた
)
り泊す、
温泉塲
(
をんせんば
)
一ヶ所あり、其宿の主人は夫婦共に
偶
(
たま/\
)
他業
(
たぎやう
)
して
在
(
あ
)
らず、唯浴客数人あるのみ、浴客一行の為めに
米
(
こめ
)
を
炊
(
かし
)
ぎ
汁
(
しる
)
を
煮
(
に
)
且つ寝衣をも
貸与
(
たいよ
)
す
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
一
心不乱
(
しんふらん
)
に
米
(
こめ
)
を
磨
(
と
)
いでいたお
上
(
かみ
)
さん
達
(
たち
)
までが、
手
(
て
)
を
前
(
まえ
)
かけで、
拭
(
ふ
)
きながら、ぞろぞろつながって
出
(
で
)
てくる
有様
(
ありさま
)
は、
流石
(
さすが
)
に
江戸
(
えど
)
は
物見高
(
ものみだか
)
いと、
勤番者
(
きんばんもの
)
の
眼
(
め
)
の
玉
(
たま
)
をひっくり
返
(
かえ
)
さずにはおかなかった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「
米
(
こめ
)
を
噛
(
か
)
んでつけて置くと
好
(
い
)
いそうですよ。」
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
お
腹
(
なか
)
がすいてもお
米
(
こめ
)
ない
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
米
(
こめ
)
、五郎左
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
米
(
こめ
)
がない
一休さん
(新字新仮名)
/
五十公野清一
(著)
おまえさんの
大好
(
だいす
)
きな
米
(
こめ
)
も、
豆
(
まめ
)
も、きびも、どこの
野原
(
のはら
)
にもたくさんあるじゃありませんか。なぜ、それを
取
(
と
)
って
食
(
た
)
べないのです。
汽車の中のくまと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おつぎは
勘次
(
かんじ
)
が
吩咐
(
いひつ
)
けて
行
(
い
)
つた
通
(
とほ
)
り
桶
(
をけ
)
へ
入
(
い
)
れてある
米
(
こめ
)
と
麥
(
むぎ
)
との
交
(
ま
)
ぜたのを
飯
(
めし
)
に
炊
(
た
)
いて、
芋
(
いも
)
と
大根
(
だいこ
)
の
汁
(
しる
)
を
拵
(
こしら
)
へる
外
(
ほか
)
どうといふ
仕事
(
しごと
)
もなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
やがて
蒸籠
(
せいろ
)
といふものに
入
(
い
)
れて
蒸
(
む
)
したお
米
(
こめ
)
がやはらかくなりますとお
婆
(
ばあ
)
さんがそれを
臼
(
うす
)
の
中
(
なか
)
へうつします。
爺
(
ぢい
)
やは
杵
(
きね
)
でもつて、それをつき
始
(
はじ
)
めます。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
だからお
前
(
まえ
)
たちもこれから
心
(
こころ
)
を
入
(
い
)
れかえて
分相応
(
ぶんそうおう
)
に、
人
(
ひと
)
の
捨
(
す
)
てた
食
(
た
)
べ
物
(
もの
)
の
残
(
のこ
)
りや、
俵
(
たわら
)
からこぼれたお
米
(
こめ
)
や
豆
(
まめ
)
を
拾
(
ひろ
)
って、
命
(
いのち
)
をつなぐことにしてはどうだ。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
婦人
(
をんな
)
は
何時
(
いつ
)
かもう
米
(
こめ
)
を
精
(
しら
)
げ
果
(
は
)
てゝ、
衣紋
(
えもん
)
の
乱
(
みだ
)
れた、
乳
(
ち
)
の
端
(
はし
)
もほの
見
(
み
)
ゆる、
膨
(
ふく
)
らかな
胸
(
むね
)
を
反
(
そ
)
らして
立
(
た
)
つた、
鼻
(
はな
)
高
(
たか
)
く
口
(
くち
)
を
結
(
むす
)
んで
目
(
め
)
を
恍惚
(
うつとり
)
と
上
(
うへ
)
を
向
(
む
)
いて
頂
(
いたゞき
)
を
仰
(
あふ
)
いだが
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
鶴
(
つる
)
千年
(
せんねん
)
龜
(
かめ
)
萬年
(
まんねん
)
人間
(
にんげん
)
常住
(
じやうぢう
)
いつも
月夜
(
つきよ
)
に
米
(
こめ
)
の
飯
(
めし
)
ならんを
願
(
ねが
)
ひ
假
(
かり
)
にも
無常
(
むじやう
)
を
觀
(
くわん
)
ずるなかれとは
大福
(
だいふく
)
長者
(
ちやうじや
)
と
成
(
な
)
るべき
人
(
ひと
)
の
肝心
(
かんじん
)
肝要
(
かんえう
)
かなめ
石
(
いし
)
の
固
(
かた
)
く
執
(
と
)
つて
動
(
うご
)
かぬ
所
(
ところ
)
なりとか
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
自分
(
じぶん
)
の
国
(
くに
)
でとれる
米
(
こめ
)
や、
名産
(
めいさん
)
・
特産
(
とくさん
)
の
品々
(
しなじな
)
を、このくらやしきにおくってきて、それを
大阪
(
おおさか
)
の
商人
(
しょうにん
)
に
売
(
う
)
りわたして、
自分
(
じぶん
)
の
国
(
くに
)
の
財政
(
ざいせい
)
をまかなうことになっていました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
主人
(
しゆじん
)
の
細君
(
さいくん
)
の
説明
(
せつめい
)
によると、
此
(
この
)
織屋
(
おりや
)
の
住
(
す
)
んでゐる
村
(
むら
)
は
燒石
(
やけいし
)
ばかりで、
米
(
こめ
)
も
粟
(
あは
)
も
収
(
と
)
れないから、
已
(
やむ
)
を
得
(
え
)
ず
桑
(
くは
)
を
植
(
う
)
ゑて
蠶
(
かひこ
)
を
飼
(
か
)
ふんださうであるが、
餘程
(
よほど
)
貧
(
まづ
)
しい
所
(
ところ
)
と
見
(
み
)
えて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
米
(
こめ
)
のソフレオムレツ 秋付録 米料理百種「西洋料理の部」の「第三十七 米のソフレオムレツ」
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
述
(
のべ
)
今宵は此家に泊り給へと
達
(
たつ
)
て
止
(
とゞ
)
めけるゆゑ其夜は其處へ泊りしに娘お節は
米
(
こめ
)
をとぎ
味噌
(
みそ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
惣
(
すべ
)
ての
文学者
(
ぶんがくしや
)
が
消費
(
せうひ
)
する
筆墨料
(
ひつぼくれう
)
を
徴収
(
ちようしう
)
すれば
慈善
(
じぜん
)
病院
(
びやうゐん
)
三ツ四ツを
設
(
つく
)
る事
決
(
けつ
)
して
難
(
かた
)
きにあらず、
惣
(
すべ
)
ての
文学者
(
ぶんがくしや
)
が
喰潰
(
くひつぶ
)
す
米
(
こめ
)
と
肉
(
にく
)
を
蓄積
(
ちくせき
)
すれば
百度
(
ひやくたび
)
饑饉
(
ききん
)
来
(
きた
)
るとも
更
(
さら
)
に
恐
(
おそ
)
るゝに
足
(
た
)
らざるべく
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
夜
(
よ
)
の
明
(
あ
)
くるを
待
(
まつ
)
て人夫は
鍋
(
なべ
)
と
米
(
こめ
)
とを
携
(
たづさ
)
へ、
渓流
(
けいりゆう
)
に
下
(
くだ
)
り飯を炊煑して
上
(
のぼ
)
り
来
(
きた
)
る、一行
初
(
はじ
)
めて
腹
(
はら
)
を
充
(
み
)
たし、勢に
乗
(
じやう
)
じて山を
降
(
くだ
)
り、三長沢支流を
溯
(
さかのぼ
)
る、此河は利根の本源と
殆
(
ほとん
)
ど長を
等
(
ひとし
)
くし
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
「さやうでございます。
僧共
(
そうども
)
の
食
(
た
)
べる
米
(
こめ
)
を
舂
(
つ
)
いてをられました。」
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「
米屋
(
こめや
)
で
米
(
こめ
)
を
搗
(
つ
)
いてるのさ。
機械
(
きかい
)
の
音
(
をと
)
だよ」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
コンコン
小雪
(
こゆき
)
がお
米
(
こめ
)
なら
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
「
今年
(
ことし
)
は、いままでにないことだ。
暴風
(
ぼうふう
)
もこず、
米
(
こめ
)
はよくできて
豊年
(
ほうねん
)
だ。
昔
(
むかし
)
の
人
(
ひと
)
の
話
(
はなし
)
に、
白
(
しろ
)
い
影
(
かげ
)
が
入
(
はい
)
ってきた
年
(
とし
)
は
豊年
(
ほうねん
)
だということだ。」
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おつぎは
與吉
(
よきち
)
が
腹
(
はら
)
を
減
(
へ
)
らして
泣
(
な
)
く
時
(
とき
)
には
米
(
こめ
)
を
水
(
みづ
)
に
浸
(
ひた
)
して
置
(
お
)
いて
摺鉢
(
すりばち
)
ですつて、それをくつ/\と
煮
(
に
)
て
砂糖
(
さたう
)
を
入
(
いれ
)
て
嘗
(
な
)
めさせた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
その
代
(
か
)
わり
田
(
た
)
とお
米
(
こめ
)
を
分
(
わ
)
けて
上
(
あ
)
げるから、それと
取
(
と
)
りかえっこなら、
馬
(
うま
)
をもらってもいいといいました。
若者
(
わかもの
)
は
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
だんだんお
米
(
こめ
)
がねばつて
來
(
き
)
て、お
餅
(
もち
)
が
臼
(
うす
)
の
中
(
なか
)
から
生
(
うま
)
れて
來
(
き
)
ます。
爺
(
ぢい
)
やは
力
(
ちから
)
一ぱい
杵
(
きね
)
を
振
(
ふ
)
り
上
(
あ
)
げて、それを
打
(
う
)
ちおろす
度
(
たび
)
に、
臼
(
うす
)
の
中
(
なか
)
のお
餅
(
もち
)
には
大
(
おほ
)
きな
穴
(
あな
)
があきました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
米
(
こめ
)
のスポンジゼリー 秋付録 米料理百種「西洋料理の部」の「第四十三 米のスポンジゼリー」
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
若
(
わか
)
い
人
(
ひと
)
は
筑前
(
ちくぜん
)
の
出生
(
うまれ
)
、
博多
(
はかた
)
の
孫一
(
まごいち
)
と
云
(
い
)
ふ
水主
(
かこ
)
でね、十九の
年
(
とし
)
、……七
年
(
ねん
)
前
(
まへ
)
、
福岡藩
(
ふくをかはん
)
の
米
(
こめ
)
を
積
(
つ
)
んだ、千六百
石
(
こく
)
の
大船
(
たいせん
)
に、
乘組
(
のりくみ
)
の
人數
(
にんず
)
、
船頭
(
せんどう
)
とも二十
人
(
にん
)
、
寶暦
(
はうれき
)
午
(
うま
)
の
年
(
とし
)
十
月
(
ぐわつ
)
六日
(
むいか
)
に
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其時
(
そのとき
)
私
(
わたし
)
は七つであつたれど
家
(
うち
)
の
内
(
うち
)
の
樣子
(
やうす
)
、
父母
(
ちゝはゝ
)
の
心
(
こゝろ
)
をも
知
(
し
)
れてあるにお
米
(
こめ
)
は
途中
(
とちう
)
で
落
(
おと
)
しましたと
空
(
から
)
の
味噌
(
みそ
)
こしさげて
家
(
うち
)
には
歸
(
かへ
)
られず、
立
(
たつ
)
てしばらく
泣
(
な
)
いて
居
(
い
)
たれど
何
(
ど
)
うしたと
問
(
と
)
ふて
呉
(
く
)
れる
人
(
ひと
)
もなく
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
背
(
せ
)
に三斗の
米
(
こめ
)
を
負
(
お
)
ふて難路を
歩
(
あゆ
)
むも、
常
(
つね
)
に平然たること
恰
(
あたか
)
も
空手
(
くうしゆ
)
坦途
(
たんと
)
を歩むが如し、
真
(
しん
)
に一行中の大力者なり、林喜作なるもの
少
(
すこ
)
しく病身なりしも
魚
(
うを
)
を
釣
(
つ
)
るに
巧
(
たく
)
みなり、皆各其人を
得
(
え
)
たりと云つべし
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
電車には近頃漸く乗り馴れた。何か買つて上げたいが、何が
好
(
い
)
いか分からないから、買つて上げない。
欲
(
ほ
)
しければ
其方
(
そつち
)
から云つて
来
(
き
)
て呉れ。
今年
(
ことし
)
の
米
(
こめ
)
は
今
(
いま
)
に
価
(
ね
)
が出るから、売らずに置く方が
得
(
とく
)
だらう。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“米”の意味
《名詞》
(こめ)稲の種子から、籾の部分を取り除いたもの。日本人の主食。
(出典:Wiktionary)
“米”の解説
米(こめ)は、稲の果実である籾から外皮を取り去った粒状の穀物である。穀物の一種として米穀(べいこく)とも呼ぶ。食用とする場合、系統や品種の性質によっては調理法が異なるため注意が必要(イネの系統と米、および、種類を参照)。
(出典:Wikipedia)
米
常用漢字
小2
部首:⽶
6画
“米”を含む語句
米国
金米糖
洗米
白米
粳米
亜米利加
玄米
米沢
登米
南京米
年貢米
米倉
糧米
米田
米突
米櫃
久米
久留米絣
米搗
糯米
...