“洗米”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんまい42.9%
あらひよね28.6%
あらいごめ14.3%
あらいよね14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔はそういう連中のために、大師河原のおふだが品川にあったり、堀ノ内のお洗米せんまいが新宿に取り寄せてあったりして、それをいただいて済ました顔で帰る……。
半七捕物帳:51 大森の鶏 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
一同が順々に京子の脣へ水をつてから、顏へ白い片布きれを掛け、白い屏風を立て廻らして、枕元の小机には、水と鹽と洗米あらひよねとを盛つた土器かはらけを置き、細い燈明の火がチラ/\してゐた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
朝夕に燈明と、水と、小豆あずきと、洗米あらいごめを供えてまわるのが私の役目とされていた。だから今でも私は燧石ひうちいしから火を得るすべは心得ている。
福島県たいら附近の例をいうと、正月十一日の農立ての日の朝、今年苗代なわしろにしようと思う田に行って初鍬はつぐわをいれ、三所に餅と神酒みき洗米あらいよねとを供えて、これを早稲わせ中稲なかて晩稲おくての三通りに見立てて置く。