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あさひ
ふりがな文庫
“
朝日
(
あさひ
)” の例文
そしてその小さい腰かけにちょこんと腰を
下
(
おろ
)
して、悠々と
朝日
(
あさひ
)
をふかしながら、雑然たる三つの実験台を等分に眺めながら、
御機嫌
(
ごきげん
)
であった。
寺田先生の追憶:――大学卒業前後の思い出――
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
神々
(
かう/″\
)
しき
朝日
(
あさひ
)
に
向
(
むか
)
つて
祈念
(
きねん
)
を
凝
(
こら
)
したこともあつたのです。ふと
思
(
おも
)
ひ
當
(
あた
)
つた
時
(
とき
)
には
彼
(
かれ
)
は
思
(
おも
)
はず
躍
(
をど
)
り
上
(
あが
)
つて
喜
(
よろこ
)
んださうです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
坊
(
ぼう
)
さんはそのうち
人里
(
ひとざと
)
に出て、ほっと
一息
(
ひといき
)
つきました。そして
花
(
はな
)
やかにさし
昇
(
のぼ
)
った
朝日
(
あさひ
)
に
向
(
む
)
かって手を
合
(
あ
)
わせました。
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
河面
(
かはづら
)
は
対岸
(
たいがん
)
の
空
(
そら
)
に
輝
(
かゞや
)
く
朝日
(
あさひ
)
ビールの
広告
(
くわうこく
)
の
灯
(
ひ
)
と、
東武電車
(
とうぶでんしや
)
の
鉄橋
(
てつけう
)
の
上
(
うへ
)
を
絶
(
た
)
えず
徃復
(
わうふく
)
する
電車
(
でんしや
)
の
燈影
(
ほかげ
)
に
照
(
てら
)
され、
貸
(
かし
)
ボートを
漕
(
こ
)
ぐ
若
(
わか
)
い
男女
(
だんぢよ
)
の
姿
(
すがた
)
のみならず
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
朝日
(
あさひ
)
が
上
(
のぼ
)
ると
二人
(
ふたり
)
は、
天気
(
てんき
)
の
日
(
ひ
)
には、
欠
(
か
)
かさずに、ここへやってきました。
姉
(
あね
)
は、
盲目
(
めくら
)
の
弟
(
おとうと
)
の
手
(
て
)
を
引
(
ひ
)
いてきました。
港に着いた黒んぼ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
之
(
これ
)
だけ
讀
(
よ
)
んだので
此
(
こ
)
の
言葉
(
ことば
)
の
意義内容
(
いぎないよう
)
が
私
(
わたし
)
の
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
にハツキリして
來
(
き
)
た。
大和魂
(
やまとだましい
)
を
表象
(
へうしやう
)
する、
朝日
(
あさひ
)
に
匂
(
にほ
)
ふ
山櫻
(
やまざくら
)
がコスモポリタン
植物
(
しよくぶつ
)
でない
事
(
こと
)
は
無論
(
むろん
)
である。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
朝日
(
あさひ
)
かげ
玉
(
たま
)
だれの
小簾
(
をす
)
の
外
(
と
)
には
耻
(
はぢ
)
かヾやかしく、
娘
(
むすめ
)
とも
言
(
い
)
はれぬ
愚物
(
ばか
)
などにて、
慈悲
(
じひ
)
ぶかき
親
(
おや
)
の
勿体
(
もつたい
)
をつけたる
拵
(
こしら
)
へ
言
(
ごと
)
かも
知
(
し
)
れず、
夫
(
そ
)
れに
乘
(
の
)
りて
床
(
ゆか
)
しがるは
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それで
朝日
(
あさひ
)
はびつくらして
東
(
ひがし
)
の
山
(
やま
)
から
出
(
で
)
ましたので、お
月様
(
つきさま
)
はなごり
惜
(
を
)
しいけれどそれきり
夜
(
よる
)
に
別
(
わか
)
れました。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
路に隣った麦畑はだんだん
生垣
(
いけがき
)
に変り出した。保吉は「
朝日
(
あさひ
)
」を一本つけ、前よりも気楽に歩いて行った。
寒さ
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
夏
(
なつ
)
ならば、すいと
飛
(
と
)
びだす
迷
(
まよ
)
い
蛍
(
ほたる
)
を、あれさ
待
(
ま
)
ちなと、
団扇
(
うちわ
)
で
追
(
お
)
い
寄
(
よ
)
るしなやかな
手
(
て
)
も
見
(
み
)
られるであろうが、はや
秋
(
あき
)
の
声
(
こえ
)
聞
(
き
)
く
垣根
(
かきね
)
の
外
(
そと
)
には、
朝日
(
あさひ
)
を
受
(
う
)
けた
小葡萄
(
こぶどう
)
の
房
(
ふさ
)
が
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
恐
(
おそろ
)
しき
一夜
(
いちや
)
は
遂
(
つひ
)
に
明
(
あ
)
けた。
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
が
白
(
しら
)
んで
來
(
き
)
て、
融々
(
うらゝか
)
なる
朝日
(
あさひ
)
の
光
(
ひかり
)
が
水平線
(
すいへいせん
)
の
彼方
(
かなた
)
から、
我等
(
われら
)
の
上
(
うへ
)
を
照
(
てら
)
して
來
(
く
)
るのは
昨日
(
きのふ
)
に
變
(
かは
)
らぬが、
變
(
かは
)
り
果
(
は
)
てたのは
二人
(
ふたり
)
の
境遇
(
みのうへ
)
である。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
朝日
(
あさひ
)
の
光
(
ひか
)
りを
受
(
う
)
けて
金
(
きん
)
ぴかの
品物
(
しなもの
)
が
輝
(
かゞや
)
いてゐるありさまは、なんともいへぬ
見物
(
みもの
)
でありました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
めったに
学校
(
がっこう
)
を
休
(
やす
)
んだことのない
娘
(
むすめ
)
が、しかも
受験前
(
じゅけんまえ
)
でいそがしがっている
時
(
とき
)
であった。三
月
(
がつ
)
らしい
春
(
はる
)
の
朝日
(
あさひ
)
が
茶
(
ちゃ
)
の
間
(
ま
)
の
障子
(
しょうじ
)
に
射
(
さ
)
してくる
頃
(
ころ
)
には、
父
(
とう
)
さんは
袖子
(
そでこ
)
を
見
(
み
)
に
来
(
き
)
た。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ヂュリ あの
光明
(
ひかり
)
は
朝
(
あさ
)
ぢゃない、いえ/\、
朝日
(
あさひ
)
ではないわいの。ありゃ
太陽
(
たいやう
)
がお
前
(
まへ
)
の
爲
(
ため
)
に、
今宵
(
こよひ
)
マンチュアへの
道案内
(
みちしるべ
)
に
炬火持
(
たいまつもち
)
の
役
(
やく
)
さしょとて、
急
(
きふ
)
に
呼出
(
よびだ
)
した
光
(
ひか
)
り
物
(
もの
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
禪師
(
ぜんじ
)
見給
(
みたま
)
ひて、やがて
禪杖
(
ぜんぢやう
)
を
拿
(
とり
)
なほし、
作麽生
(
そもさん
)
何所爲
(
なんのしよゐ
)
ぞと
一喝
(
いつかつ
)
して、
他
(
かれ
)
が
頭
(
かうべ
)
を
撃
(
うち
)
たまへば、たちまち
氷
(
こほり
)
の
朝日
(
あさひ
)
に
逢
(
あ
)
ふが
如
(
ごと
)
く
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せて、かの
青頭巾
(
あをづきん
)
と
骨
(
ほね
)
のみぞ
草葉
(
くさば
)
にとゞまりける。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
次
(
つぎ
)
の
朝
(
あさ
)
霜
(
しも
)
は
白
(
しろ
)
く
庭葢
(
にはぶた
)
の
藁
(
わら
)
におりた。
切干
(
きりぼし
)
の
筵
(
むしろ
)
は
三枚
(
さんまい
)
ばかり
其
(
その
)
庭葢
(
にはぶた
)
の
上
(
うへ
)
に
敷
(
し
)
いた
儘
(
まゝ
)
で、
切干
(
きりぼし
)
には
氷
(
こほり
)
を
粉末
(
ふんまつ
)
にしたやうな
霜
(
しも
)
が
凝
(
こ
)
つて
居
(
ゐ
)
て、
東
(
ひがし
)
の
森
(
もり
)
の
隙間
(
すきま
)
から
射
(
さ
)
し
透
(
とほ
)
す
朝日
(
あさひ
)
にきら/\と
光
(
ひか
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
朝日
(
あさひ
)
影
(
かげ
)
窓に
眩
(
まばゆ
)
き頃、ふらふらと
縁前
(
えんさき
)
に出づれば、
憎
(
に
)
くや、
檐端
(
のきば
)
に歌ふ鳥の聲さへ、
己
(
おの
)
が心の迷ひから、『
汝
(
そなた
)
ゆゑ/\』と聞ゆるに、覺えず顏を
反向
(
そむ
)
けて、あゝと
溜息
(
ためいき
)
つけば、驚きて
起
(
た
)
つ
群雀
(
むらすゞめ
)
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
太陽
(
たいやう
)
が、
朝日
(
あさひ
)
が、
彼
(
かれ
)
自
(
みづか
)
らが、
山
(
やま
)
と
空
(
そら
)
とを
劃
(
かぎ
)
つた
雪
(
ゆき
)
の
線
(
せん
)
に、その
輝
(
かゞや
)
く
面
(
おもて
)
を
表
(
あら
)
はしかけてゐた。
光
(
ひかり
)
は
直線
(
ちよくせん
)
をなしてその
半圓
(
はんゑん
)
の
周圍
(
しうゐ
)
に
散
(
ち
)
つた。
彼
(
かれ
)
を
見
(
み
)
ようと
思
(
おも
)
へば
私
(
わたし
)
は
眼
(
め
)
をつぶらなければならなかつた。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
四 みそらにかがやく
朝日
(
あさひ
)
のみ
光
(
ひか
)
り
七里ヶ浜の哀歌
(新字新仮名)
/
三角錫子
(著)
朝日
(
あさひ
)
かがよう
海
(
うみ
)
に
横浜市歌
(新字新仮名)
/
森林太郎
(著)
朝日
(
あさひ
)
を洗ふ
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
空
(
そら
)
は、
緑色
(
みどりいろ
)
にすみわたっていました。
朝日
(
あさひ
)
がさして、
木々
(
きぎ
)
の
葉
(
は
)
はいきいきとかがやいて、いい
気持
(
きも
)
ちであります。
鳥鳴く朝のちい子ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
片側
(
かたかは
)
に
朝日
(
あさひ
)
がさし込んで
居
(
ゐ
)
るので
路地
(
ろぢ
)
の
内
(
うち
)
は
突当
(
つきあた
)
りまで
見透
(
みとほ
)
された。
格子戸
(
かうしど
)
づくりの
小
(
ちひさ
)
い
家
(
うち
)
ばかりでない。
昼間
(
ひるま
)
見ると意外に
屋根
(
やね
)
の高い
倉
(
くら
)
もある。
忍返
(
しのびがへ
)
しをつけた
板塀
(
いたべい
)
もある。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
あやしき
形
(
なり
)
に
紙
(
かみ
)
を
切
(
き
)
りなして、
胡粉
(
ごふん
)
ぬりくり
彩色
(
さいしき
)
のある
田樂
(
でんがく
)
みるやう、
裏
(
うら
)
にはりたる
串
(
くし
)
のさまもをかし、一
軒
(
けん
)
ならず二
軒
(
けん
)
ならず、
朝日
(
あさひ
)
に
干
(
ほ
)
して
夕日
(
ゆふひ
)
に
仕舞
(
しま
)
ふ
手當
(
てあて
)
こと/″\しく
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
苦
(
くる
)
しき
夜
(
よ
)
は
明
(
あ
)
けて、
太陽
(
たいよう
)
はまたもや
現
(
あら
)
はれて
來
(
き
)
たが、
私
(
わたくし
)
は
最早
(
もはや
)
起直
(
おきなを
)
つて
朝日
(
あさひ
)
の
光
(
ひかり
)
を
拜
(
はい
)
する
勇氣
(
ゆうき
)
も
無
(
な
)
い、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
先刻
(
せんこく
)
より
半身
(
はんしん
)
を
擡
(
もた
)
げて、
海上
(
かいじやう
)
を
眺
(
なが
)
めて
居
(
を
)
つたが、
此時
(
このとき
)
忽
(
たちま
)
ち
大聲
(
たいせい
)
に
叫
(
さけ
)
んだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
田圃
(
たんぼ
)
の
榛
(
はん
)
の
木
(
き
)
は
疾
(
とう
)
に
花
(
はな
)
を
捨
(
す
)
てゝ
自分
(
じぶん
)
が
先
(
さき
)
に
嫩葉
(
わかば
)
の
姿
(
すがた
)
に
成
(
な
)
つて
見
(
み
)
せる。
黄色味
(
きいろみ
)
を
含
(
ふく
)
んだ
嫩葉
(
わかば
)
が
爽
(
さわや
)
かで
且
(
か
)
つ
朗
(
ほがら
)
かな
朝日
(
あさひ
)
を
浴
(
あ
)
びて
快
(
こゝろよ
)
い
光
(
ひかり
)
を
保
(
たも
)
ちながら
蒼
(
あを
)
い
空
(
そら
)
の
下
(
した
)
に、まだ
猶豫
(
たゆた
)
うて
居
(
ゐ
)
る
周圍
(
しうゐ
)
の
林
(
はやし
)
を
見
(
み
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
朱
(
しゅ
)
とお
納戸
(
なんど
)
の、二こくの
鼻緒
(
はなお
)
の
草履
(
ぞうり
)
を、
後
(
うしろ
)
の
仙蔵
(
せんぞう
)
にそろえさせて、
扇
(
おうぎ
)
で
朝日
(
あさひ
)
を
避
(
さ
)
けながら、
静
(
しず
)
かに
駕籠
(
かご
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
で
)
たおせんは、どこぞ
大店
(
おおだな
)
の
一人娘
(
ひとりむすめ
)
でもあるかのように、
如何
(
いか
)
にも
品
(
ひん
)
よく
落着
(
おちつ
)
いていた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
朝日
(
あさひ
)
が
波
(
なみ
)
を
躍出
(
をどりいで
)
るやうな
元氣
(
げんき
)
を
人
(
ひと
)
は
何時
(
いつ
)
も
持
(
もつ
)
て
居
(
ゐ
)
なければならぬ。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
朝日
(
あさひ
)
でもさして
來
(
く
)
るとお
隣
(
とな
)
りの
家
(
うち
)
の
白
(
しろ
)
い
壁
(
かべ
)
がよく
光
(
ひか
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
朝日
(
あさひ
)
は、
御所
(
ごしよ
)
の
門
(
もん
)
に
輝
(
かゞや
)
き、
月
(
つき
)
は
戎劍
(
じうけん
)
の
閃影
(
せんえい
)
を
照
(
て
)
らした。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「貰ふのは気の毒だ。ぢや
朝日
(
あさひ
)
を一つくれ給へ。」
あばばばば
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
朝日
(
あさひ
)
が
出
(
で
)
て
來
(
き
)
たのらしい。」
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
明
(
あ
)
くる
日
(
ひ
)
、
朝日
(
あさひ
)
の
影
(
かげ
)
が、
下
(
した
)
の
流
(
なが
)
れの
上
(
うえ
)
に
射
(
さ
)
したとき、
小
(
ちい
)
さな
魚
(
さかな
)
たちは、もうじき
春
(
はる
)
がくるのを
喜
(
よろこ
)
ぶように、
銀色
(
ぎんいろ
)
の
腹
(
はら
)
を
見
(
み
)
せながら
水
(
みず
)
の
中
(
なか
)
で
踊
(
おど
)
ったのでした。
縛られたあひる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
待
(
まつ
)
て
春
(
はる
)
の
氷
(
こほり
)
に
朝日
(
あさひ
)
かげおのづから
解
(
と
)
けわたる
折
(
をり
)
ならでは
何事
(
なにごと
)
の
甲斐
(
かひ
)
ありとも
覺
(
おぼ
)
えず
誰
(
た
)
れも/\
異見
(
いけん
)
は
言
(
い
)
ふな
心
(
こゝろ
)
の
浮
(
う
)
く
話
(
はなし
)
に
氣
(
き
)
をなぐさめて
面白
(
おもしろ
)
き
世
(
よ
)
をおもしろしと
思
(
おも
)
はするのが
肝要
(
かんえう
)
ぞと
我
(
われ
)
先立
(
さきだ
)
ちて
機嫌
(
きげん
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
朝日
(
あさひ
)
の
光
(
ひかり
)
の
異樣
(
ゐやう
)
に
反射
(
はんしや
)
して
居
(
を
)
るなど、
實
(
じつ
)
に
荒凉
(
くわうりよう
)
たる
有樣
(
ありさま
)
であつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「
朝日
(
あさひ
)
をくれ給え。」
十円札
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
やがて、
夜
(
よる
)
が
明
(
あ
)
け
放
(
はな
)
れると、やぶの
中
(
なか
)
へ
朝日
(
あさひ
)
がさし
込
(
こ
)
みました。
小鳥
(
ことり
)
は
木
(
き
)
の
頂
(
いただき
)
で
鳴
(
な
)
きました。そして、ぼけの
花
(
はな
)
が、
真紅
(
まっか
)
な
唇
(
くちびる
)
でまりを
接吻
(
せっぷん
)
してくれました。
あるまりの一生
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
朝日
(
あさひ
)
にかゞやきて
金色
(
こんじき
)
の
光
(
ひかり
)
ある
物
(
もの
)
なりける。
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
朝日
(
あさひ
)
の
光
(
ひかり
)
は、
繁華
(
はんか
)
な
街
(
まち
)
の
建物
(
たてもの
)
のいただきを
越
(
こ
)
して、プラットホームに
流
(
なが
)
れていましたが、そこへ、
日
(
ひ
)
に
焼
(
や
)
けた
赤
(
あか
)
い
顔
(
かお
)
の
少女
(
しょうじょ
)
が、
真
(
ま
)
っ
赤
(
か
)
なえり
巻
(
ま
)
きをして
歩
(
ある
)
いてきたので
赤いえり巻き
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
盡
(
つく
)
さして
引入
(
ひきい
)
れし
利
(
り
)
も
少
(
すく
)
なからず
世
(
よ
)
は
塞翁
(
さいをう
)
がうまき
事
(
こと
)
して
幾歳
(
いくとせ
)
すぎし
朝日
(
あさひ
)
のかげ
昇
(
のぼ
)
るが
如
(
ごと
)
き
今
(
いま
)
の
榮
(
さかゑ
)
は
皆
(
みな
)
松澤
(
まつざは
)
が
庇護
(
かげ
)
なるものから
喉元
(
のどもと
)
すぐれば
忘
(
わす
)
るゝ
熱
(
あつ
)
さ
斯
(
か
)
く
對等
(
たいとう
)
の
地位
(
ちゐ
)
に
至
(
いた
)
れば
目
(
め
)
の
上
(
うへ
)
の
瘤
(
こぶ
)
うるさくなりて
獨
(
ひと
)
りつく/″\
案
(
あん
)
ずるやう
徑
(
けい
)
十町
(
じつちやう
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
朝日
(
あさひ
)
の
細
(
ほそ
)
い、
鋭
(
するど
)
い、
光
(
ひかり
)
の
箭
(
や
)
が、
花
(
はな
)
と
花
(
はな
)
の
影
(
かげ
)
の
間
(
あいだ
)
から
射
(
さ
)
し
込
(
こ
)
む
時分
(
じぶん
)
になると、
彼
(
かれ
)
らは、レールの
上
(
うえ
)
を、それについて
南
(
みなみ
)
へ、
北
(
きた
)
へと
飛
(
と
)
んでいったのを、レールは
見
(
み
)
たのでありました。
雪くる前の高原の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのうち、
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
がほんのりと
赤
(
あか
)
く
色
(
いろ
)
づきました。それを
見
(
み
)
て、
天女
(
てんにょ
)
は、はじめて
朝日
(
あさひ
)
の
上
(
あ
)
がらぬうち、
天
(
てん
)
へ
帰
(
かえ
)
らなければならぬと
気
(
き
)
づき、
羽衣
(
はごろも
)
をとりに、
松原
(
まつばら
)
へ
引
(
ひ
)
き
返
(
かえ
)
したのでした。
羽衣物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二
羽
(
わ
)
の
子
(
こ
)
ばとは、
朝日
(
あさひ
)
の
光
(
ひかり
)
を
浴
(
あ
)
びて、
巣
(
す
)
を
離
(
はな
)
れると、
空
(
そら
)
を
高
(
たか
)
らかに、
元気
(
げんき
)
よく
飛
(
と
)
んでゆきました。そしてやがて、その
影
(
かげ
)
を
空
(
そら
)
の
中
(
なか
)
へ
没
(
ぼっ
)
してしまった
時分
(
じぶん
)
、
母親
(
ははおや
)
は、ため
息
(
いき
)
をもらしました。
兄弟のやまばと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは、さむいさむい
朝
(
あさ
)
のことでした。
女中
(
じょちゅう
)
のおはるは、
赤
(
あか
)
いマントをきた、
小
(
ちい
)
さいお
嬢
(
じょう
)
さんをつれて、
近
(
ちか
)
くの
公園
(
こうえん
)
へあそびにきました。そこはもう、
朝日
(
あさひ
)
があたたかくてっていたからです。
朝の公園
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あちらのしらかばの
林
(
はやし
)
から
昇
(
のぼ
)
りかけた、
朝日
(
あさひ
)
の
光
(
ひかり
)
が、
鏡
(
かがみ
)
のような
氷
(
こおり
)
の
面
(
おもて
)
をぽうっと
染
(
そ
)
めたとき、
小
(
ちい
)
さな
子供
(
こども
)
の
影
(
かげ
)
が、
岸
(
きし
)
の
近
(
ちか
)
くから
離
(
はな
)
れて、もっと、もっと、あちらへ
飛
(
と
)
んでゆくのを
見
(
み
)
ました。
愛は不思議なもの
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちらちらと
降
(
ふ
)
った、
雪
(
ゆき
)
を
清浄
(
せいじょう
)
に
照
(
て
)
らして、
朝日
(
あさひ
)
が
上
(
のぼ
)
りました。
美しく生まれたばかりに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“朝日”の意味
《名詞》
(チョウジツ)天子が政務を行なう日のこと。
(チョウジツ)天子が太陽を祭る儀礼のこと。
(チョウジツ)朝早く、宮廷へ出てくること。
(チョウニチ)朝鮮(多くは朝鮮民主主義人民共和国)と日本を併略記するときに、朝鮮側で用いる表現。日朝。
(出典:Wiktionary)
朝
常用漢字
小2
部首:⽉
12画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“朝日”で始まる語句
朝日島
朝日子
朝日奈
朝日橋
朝日新聞
朝日山
朝日岳
朝日川
朝日影
朝日村