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ごらん
ふりがな文庫
“
御覽
(
ごらん
)” の例文
新字:
御覧
お
禮心
(
れいごころ
)
に、
燈
(
あかり
)
を
點
(
つ
)
けておともをしませう……
町
(
まち
)
を
𢌞
(
まは
)
つて、
門
(
かど
)
までお
迎
(
むか
)
ひに
參
(
まゐ
)
つても
可
(
よ
)
うござんす……
庭
(
には
)
へ
出
(
で
)
て
御覽
(
ごらん
)
なさいませんか。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ハイ、
御覽
(
ごらん
)
の
通
(
とほ
)
り、
村
(
むら
)
では
大
(
おほ
)
きな
建物
(
たてもの
)
です。しかしこのお
寺
(
てら
)
は
村中
(
むらぢう
)
の
人達
(
ひとたち
)
の
爲
(
た
)
めにあるのです。
私
(
わたし
)
はこゝに
御奉公
(
ごほうこう
)
して
居
(
ゐ
)
るのです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
御覽
(
ごらん
)
なさい、
世界
(
せかい
)
の
始
(
はじめ
)
から、
今日
(
こんにち
)
に
至
(
いた
)
るまで、
益〻
(
ます/\
)
進歩
(
しんぽ
)
して
行
(
ゆ
)
くものは
生存競爭
(
せいぞんきやうさう
)
、
疼痛
(
とうつう
)
の
感覺
(
かんかく
)
、
刺戟
(
しげき
)
に
對
(
たい
)
する
反應
(
はんおう
)
の
力
(
ちから
)
などでせう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
それは
前
(
まへ
)
が
四角
(
しかく
)
で
後
(
うしろ
)
が
圓
(
まる
)
いといふ
意味
(
いみ
)
であります。この
塚
(
つか
)
の
模型
(
もけい
)
は
特
(
とく
)
に
置
(
お
)
いてありますから、それを
御覽
(
ごらん
)
になるとよくわかります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
王樣
(
わうさま
)
は
其
(
その
)
お
手
(
て
)
を
女王樣
(
ぢよわうさま
)
の
腕
(
かひな
)
にかけされられ、
恐
(
おそ
)
る/\
申
(
まを
)
されました、『
考
(
かんが
)
へても
御覽
(
ごらん
)
なさい、え、
高
(
たか
)
が
一人
(
ひとり
)
の
子供
(
こども
)
ではないか!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
▼ もっと見る
「
賑
(
にぎ
)
やかだよ。
一寸
(
ちよつと
)
行
(
い
)
つて
御覽
(
ごらん
)
。なに
電車
(
でんしや
)
に
乘
(
の
)
つて
行
(
い
)
けば
譯
(
わけ
)
はない」と
勸
(
すゝ
)
めた。さうして
自分
(
じぶん
)
は
寒
(
さむ
)
さに
腐蝕
(
ふしよく
)
された
樣
(
やう
)
に
赤
(
あか
)
い
顏
(
かほ
)
をしてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
神
(
かみ
)
もおはしまさば
我家
(
わがや
)
の
檐
(
のき
)
に
止
(
とゞ
)
まりて
御覽
(
ごらん
)
ぜよ、
佛
(
ほとけ
)
もあらば
我
(
わ
)
が
此手元
(
このてもと
)
に
近
(
ちか
)
よりても
御覽
(
ごらん
)
ぜよ、
我
(
わ
)
が
心
(
こゝろ
)
は
清
(
す
)
めるか
濁
(
にご
)
れるか。
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
御覽
(
ごらん
)
のとほり、
初
(
はじ
)
めの
句
(
く
)
が、
四音
(
しおん
)
になつてゐるが、ともかく、5・7・5といふ
三
(
みつ
)
つの
句
(
く
)
の
形
(
かたち
)
を、
基礎
(
きそ
)
としてゐます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「あなた、この方の御兩親のことを一つ二つお
訊
(
き
)
きになつて
御覽
(
ごらん
)
遊ばせ。お二人を覺えてゐらつしやいますかしら。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
その
袖
(
そで
)
をおとりになると、
顏
(
かほ
)
を
隱
(
かく
)
しましたが、
初
(
はじ
)
めにちらと
御覽
(
ごらん
)
になつて、
聞
(
き
)
いたよりも
美人
(
びじん
)
と
思
(
おぼ
)
し
召
(
め
)
されて
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
御覽
(
ごらん
)
と
其所
(
そこ
)
へ
置
(
おけ
)
ばお光は
會釋
(
ゑしやく
)
し
行燈
(
あんどう
)
を
引寄
(
ひきよせ
)
頻
(
しき
)
りに見る
側
(
そば
)
で茶を
汲
(
く
)
み
菓子
(
くわし
)
を
薦
(
すゝ
)
めながら其の
横顏
(
よこがほ
)
をつく/″\と
眺
(
なが
)
めて
意
(
こゝろ
)
に
思
(
おも
)
ふやう
自分
(
じぶん
)
の方から
更
(
ふく
)
るを待ち
親
(
おや
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何時
(
いつ
)
ぞやわたしが
捉
(
とら
)
へ
損
(
そん
)
じた
時
(
とき
)
にも、やはりこの
紺
(
こん
)
の
水干
(
すいかん
)
に、
打出
(
うちだ
)
しの
太刀
(
たち
)
を
佩
(
は
)
いて
居
(
を
)
りました。
唯今
(
ただいま
)
はその
外
(
ほか
)
にも
御覽
(
ごらん
)
の
通
(
とほ
)
り、
弓矢
(
ゆみや
)
の
類
(
るゐ
)
さへ
携
(
たずさ
)
へて
居
(
を
)
ります。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
しかし、これはたゞ
傳説
(
でんせつ
)
ですから、あてにはなりませんが、これからお
話
(
はなし
)
するのは、
普通
(
ふつう
)
どこにもあり、みなさんがいつでも
實際
(
じつさい
)
に
御覽
(
ごらん
)
になれる
樹木
(
じゆもく
)
のお
話
(
はなし
)
です。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
老叟
(
らうそう
)
は
笑
(
わら
)
つて
客間
(
きやくま
)
にちやんと
据
(
す
)
えてあるではないかといふので、それでは
客間
(
きやくま
)
に
來
(
き
)
て
御覽
(
ごらん
)
なさい
決
(
けつ
)
して有りはしないからと
案内
(
あんない
)
して内に
入
(
はひ
)
つて見ると、こは
如何
(
いか
)
に
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『
何
(
ど
)
う言つて拜んだの、……神樣に何を頼んだんだい。……何か
難
(
むづ
)
かしいことを持ち込んだのかい。……
何
(
ど
)
う言つて拜んだのか、モ一度大きな聲でやつて
御覽
(
ごらん
)
。……』
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
其
(
その
)
活動力
(
くわつどうりよく
)
を
失
(
うしな
)
つて
居
(
を
)
る
間
(
あひだ
)
は、
如何
(
いかん
)
ともする
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
ません、
吾等
(
われら
)
は
潔
(
いさぎ
)
よく
其處
(
そこ
)
に
身命
(
しんめい
)
を
抛
(
なげう
)
つ
事
(
こと
)
は
露惜
(
つゆをし
)
まぬが、
其爲
(
そのため
)
に、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
が
遂
(
つひ
)
に
彼等
(
かれら
)
の
手
(
て
)
に
掠奪
(
りやくだつ
)
されて
御覽
(
ごらん
)
なさい
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
そこでオシホミミの命が天からの階段にお立ちになつて
御覽
(
ごらん
)
になり、「葦原の水穗の國はひどくさわいでいる」と仰せられて、またお還りになつて天照らす大神に申されました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
今宵
(
こよひ
)
、
陋屋
(
らうをく
)
にて、
地
(
ち
)
を
蹈
(
ふ
)
む
明星
(
みょうじゃう
)
が
群
(
む
)
れ
輝
(
かゞや
)
き、
暗天
(
やみぞら
)
をさへも
明
(
あかる
)
う
照
(
て
)
らすを
御覽
(
ごらん
)
あれ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「うん、だから
見
(
み
)
てて
御覽
(
ごらん
)
。
今
(
いま
)
にあの
穴
(
あな
)
の
中
(
なか
)
へちやんとおしまひするから‥‥」
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
是
(
これ
)
では
實
(
じつ
)
に
仕方
(
しかた
)
がない、
其故
(
それゆゑ
)
私
(
わたくし
)
は
生徒
(
せいと
)
に
向
(
むか
)
つて
常々
(
つね/″\
)
斯
(
か
)
う
申
(
まを
)
して
居
(
を
)
ります。
何事
(
なにこと
)
も
自分
(
じぶん
)
で
研究
(
けんきう
)
して
御覽
(
ごらん
)
なさい、
研究
(
けんきう
)
して
見
(
み
)
て
自分
(
じぶん
)
で
難問
(
なんもん
)
を
解釋
(
かいし
)
するやうに
爲
(
な
)
さい。これは
強
(
あなが
)
ち
讀書
(
どくしよ
)
のみに
限
(
かぎ
)
りません。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
は
御免
(
おんゆる
)
し候へ、これ
御覽
(
ごらん
)
ぜ
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
その
岩
(
いは
)
が
父
(
とう
)
さんに、
彼處
(
あそこ
)
を
御覽
(
がらん
)
、こゝを
御覽
(
ごらん
)
、と
言
(
い
)
ひまして、
半分
(
はんぶん
)
土
(
つち
)
のついた
水晶
(
すゐしやう
)
がそこいらに
散
(
ち
)
らばつて
居
(
ゐ
)
るのを
指
(
さ
)
して
見
(
み
)
せました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
貴女
(
あなた
)
をお
疑
(
うたが
)
ひ
申
(
まを
)
すんぢやない。もと/\
封
(
ふう
)
の
切
(
き
)
れて
居
(
ゐ
)
る
手紙
(
てがみ
)
ですから、たとひ
御覽
(
ごらん
)
に
成
(
な
)
つたにしろ、
其
(
それ
)
を
兎
(
と
)
や
角
(
か
)
う
言
(
い
)
ふのぢやありません。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
王樣
(
わうさま
)
は
氣遣
(
きづか
)
はしげに
白兎
(
しろうさぎ
)
を
御覽
(
ごらん
)
になりました、
白兎
(
しろうさぎ
)
は
低聲
(
こゞゑ
)
で、『
陛下
(
へいか
)
は
此
(
こ
)
の
證人
(
しようにん
)
の
相手方
(
あひてかた
)
の
證人
(
しようにん
)
を
詰問
(
きつもん
)
せらるゝ
必要
(
ひつえう
)
があります』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
子供
(
こども
)
なんざ、
無
(
な
)
くても
可
(
い
)
いぢやないか。
上
(
うへ
)
の
坂井
(
さかゐ
)
さん
見
(
み
)
た
樣
(
やう
)
に
澤山
(
たくさん
)
生
(
うま
)
れて
御覽
(
ごらん
)
、
傍
(
はた
)
から
見
(
み
)
てゐても
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
だよ。
丸
(
まる
)
で
幼穉園
(
えうちゑん
)
の
樣
(
やう
)
で
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
更
(
さら
)
に『クロマニヨン』
人
(
じん
)
は、
彫刻
(
ちようこく
)
をしたばかりでなく、
大
(
おほ
)
きな
繪
(
え
)
も
描
(
か
)
いたのです。その
繪
(
え
)
は
今日
(
こんにち
)
まで
遺
(
のこ
)
つてをりますが、あちらの
壁
(
かべ
)
を
御覽
(
ごらん
)
なさい。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
知
(
し
)
らず
曵
(
ひき
)
しかばなど
堪
(
たま
)
るべき
微塵
(
みぢん
)
になりて
恨
(
うら
)
みを
地
(
ち
)
に
殘
(
のこ
)
しぬ
孃
(
ぢやう
)
さま
御覽
(
ごらん
)
じつけて
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
がり
給
(
たま
)
ひ
此
(
この
)
そこねたるは
我身
(
わがみ
)
に
取
(
と
)
らせよ
代
(
かは
)
りには
新
(
あた
)
らしきのを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
かういふと、
不思議
(
ふしぎ
)
に
思
(
おも
)
ふ
方
(
かた
)
があるかも
知
(
し
)
れません。あなた
方
(
がた
)
の
御覽
(
ごらん
)
の
書物
(
しよもつ
)
には、たいてい
短歌
(
たんか
)
の
起
(
おこ
)
りを、
神代
(
かみよ
)
のすさのをの
尊
(
みこと
)
のお
作
(
さく
)
からとしてゐるでせう。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
領し
物頭役
(
ものがしらやく
)
を
相勤
(
あひつと
)
めたる大橋文右衞門
清長
(
きよなが
)
率
(
いざ
)
鎌倉
(
かまくら
)
と云ふ時のため武士の
省愼
(
たしなみ
)
差替
(
さしかへ
)
の大小
具足
(
ぐそく
)
一
領
(
りやう
)
位
(
ぐらゐ
)
は所持致し居り候
是
(
これ
)
御覽
(
ごらん
)
候へと
仕舞置
(
しまひおき
)
たる
具足櫃
(
ぐそくびつ
)
并びに差替の大小を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
を
見
(
み
)
よ』といふ
警語
(
けいご
)
は
今
(
いま
)
も
昔
(
むかし
)
に
變
(
かは
)
りなく、
恰
(
あたか
)
も
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
力
(
ちから
)
と
美
(
び
)
とが
今
(
いま
)
も
昔
(
むかし
)
も
變
(
かは
)
りのないやうに、
全校
(
ぜんかう
)
の
題目
(
だいもく
)
となり、
目標
(
もくへう
)
となり、
唱歌
(
しやうか
)
となり
居
(
ゐ
)
るのを
御覽
(
ごらん
)
になりましよう。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
未
(
ま
)
だ
實見
(
じつけん
)
はしませんが、
御覽
(
ごらん
)
の
通
(
とう
)
り、
海面
(
かいめん
)
から
餘程
(
よほど
)
高
(
たか
)
いあの
屏風岩
(
べうぶいわ
)
の
尖頭
(
せんとう
)
にも、
海草
(
かいさう
)
が
打上
(
うちあ
)
げられた
程
(
ほど
)
ですから、
秘密造船所
(
ひみつざうせんじよ
)
の
内部
(
ないぶ
)
は
無論
(
むろん
)
海潮
(
かいてう
)
の
浸入
(
しんにう
)
のために、
大損害
(
だいそんがい
)
を
蒙
(
かうむ
)
つた
事
(
こと
)
でせう
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
もうかうなつた
上
(
うへ
)
は、あなたと
御
(
ご
)
一しよには
居
(
を
)
られません。わたしは
一思
(
ひとおも
)
ひに
死
(
し
)
ぬ
覺悟
(
かくご
)
です。しかし、——しかしあなたもお
死
(
し
)
になすつて
下
(
くだ
)
さい。あなたはわたしの
恥
(
はぢ
)
を
御覽
(
ごらん
)
になりました。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
とにかく、あなたが
始終
(
しじふ
)
こんな
氣
(
き
)
まぐれな
贅澤
(
ぜいたく
)
ばかりなさるから、
月末
(
つきずゑ
)
の
拂
(
はら
)
ひが
足
(
た
)
りなかつたり、
子供
(
こども
)
の
身
(
み
)
のまはりをちやんとしてやれないのよ。
考
(
かんが
)
へても
御覽
(
ごらん
)
なさい、
夏繪
(
なつゑ
)
は
來年
(
らいねん
)
もう
學校
(
がくかう
)
よ。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
其
(
そ
)
れは
私
(
わたし
)
の
權内
(
けんない
)
に
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
なのです。まあ、
考
(
かんが
)
へて
御覽
(
ごらん
)
なさい、
私
(
わたし
)
が
假
(
かり
)
に
貴方
(
あなた
)
を
此
(
こゝ
)
から
出
(
だし
)
たとして、
甚麼利益
(
どんなりえき
)
が
有
(
あ
)
りますか。
先
(
ま
)
づ
出
(
で
)
て
御覽
(
ごらん
)
なさい、
町
(
まち
)
の
者
(
もの
)
か、
警察
(
けいさつ
)
かが
又
(
また
)
貴方
(
あなた
)
を
捉
(
とら
)
へて
連
(
つ
)
れて
參
(
まゐ
)
りませう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
御心
(
みこゝろ
)
長
(
なが
)
く
御覽
(
ごらん
)
ぜられさふらはゞ
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『でも、お
前
(
まへ
)
!』と
公爵夫人
(
こうしやくふじん
)
は
云
(
い
)
つて、『
何事
(
なにごと
)
でも
徳義
(
とくぎ
)
で
持
(
も
)
つてるのさ、よく
氣
(
き
)
をつけて
御覽
(
ごらん
)
』
夫人
(
ふじん
)
は
尚
(
な
)
ほも
愛
(
あい
)
ちやんの
傍
(
そば
)
へ
近寄
(
ちかよ
)
りました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
此
(
こ
)
のね、
可愛
(
かはい
)
らしいのが、
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
の、
和蘭陀館
(
オランダやかた
)
の
貴公子
(
きこうし
)
ですよ。
御覽
(
ごらん
)
、——お
待
(
ま
)
ちなさいよ。
恁
(
か
)
うして
並
(
なら
)
べたら、
何
(
なん
)
だか、もの
足
(
た
)
りないから。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
冬
(
ふゆ
)
の
夜長
(
よなが
)
に、
粉挽
(
こなひ
)
き
唄
(
うた
)
の一つも
歌
(
うた
)
つてやつて
御覽
(
ごらん
)
なさい。
唄
(
うた
)
の
好
(
す
)
きな
石臼
(
いしうす
)
は
夢中
(
むちう
)
になつて、いくら
挽
(
ひ
)
いても
草臥
(
くたぶ
)
れるといふことを
知
(
し
)
りません。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「そりや
私
(
わたし
)
もつい
見
(
み
)
なかつたの。けれども、
屹度
(
きつと
)
あの
相談
(
さうだん
)
よ。
今
(
いま
)
に
兄
(
にい
)
さんが
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
たら
聞
(
き
)
いて
御覽
(
ごらん
)
なさい。
屹度
(
きつと
)
左樣
(
さう
)
よ」
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
これもまた
金冠塚
(
きんかんづか
)
と
同
(
おな
)
じような
勾玉
(
まがたま
)
のついた
金冠
(
きんかん
)
や
金
(
きん
)
の
飾
(
かざ
)
り
物
(
もの
)
が
出
(
で
)
ましたので、その
品物
(
しなもの
)
をそのまゝ
土
(
つち
)
の
中
(
なか
)
に
竝
(
なら
)
べて、
殿下
(
でんか
)
に
御覽
(
ごらん
)
に
入
(
い
)
れましたが
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
もち
前
(
まへ
)
の
疳癪
(
かんしやく
)
したる
堪
(
た
)
えがたく、
智識
(
ちしき
)
の
坊
(
ぼう
)
さまが
目
(
め
)
に
御覽
(
ごらん
)
じたらば、
炎
(
ほのほ
)
につゝまれて
身
(
み
)
は
黒烟
(
くろけふ
)
りに
心
(
こゝろ
)
は
狂亂
(
きやうらん
)
の
折
(
をり
)
ふし、
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
もいふ
事
(
こと
)
、
金
(
かね
)
は
敵藥
(
てきやく
)
ぞかし
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
これが
永福門院
(
えいふくもんいん
)
のお
歌
(
うた
)
です。
御覽
(
ごらん
)
のとほり、
物
(
もの
)
の
色
(
いろ
)
あひ、
組
(
く
)
み
合
(
あは
)
せが、
非常
(
ひじよう
)
に
美
(
うつく
)
しく
作
(
つく
)
られてゐます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
勤
(
つと
)
めしや外に
謂
(
いは
)
れ
有歟
(
あるか
)
と
問
(
とは
)
るゝに
瀬川
(
せがは
)
其儀は
御覽
(
ごらん
)
の通りの
老母
(
らうぼ
)
一人
有之
(
これあり
)
君太夫
(
きみたいふ
)
とても
永々
(
なが/″\
)
世話
(
せわ
)
に
相成
(
あひなり
)
居も心苦
敷
(
しく
)
又金七と申者も
火難
(
くわなん
)
に
逢
(
あひ
)
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
に候故
相談
(
さうだん
)
の上遊女
奉公仕
(
ほうこうつかま
)
つり其金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
はい、
兄
(
あに
)
の
病氣
(
びやうき
)
は、
妾
(
わたくし
)
が子ープルスに
歸
(
かへ
)
つてから、
三月
(
みつき
)
程
(
ほど
)
※
(
すぎ
)
て、
名殘
(
なごり
)
なく
全快
(
ぜんくわい
)
して、
今
(
いま
)
は
人一倍
(
ひといちばい
)
に
健全
(
すこやか
)
に、
英國
(
エイこく
)
から
新造軍艦
(
しんざうぐんかん
)
の
廻航中
(
くわいかうちう
)
、
此
(
この
)
「
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
」に
乘
(
の
)
つて
居
(
を
)
る
事
(
こと
)
は
貴方
(
あなた
)
も
御覽
(
ごらん
)
の
通
(
とう
)
りです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
而
(
さう
)
して
貴方
(
あなた
)
は
縱令
(
たとひ
)
三
重
(
ぢゆう
)
の
鐵格子
(
てつがうし
)
の
内
(
うち
)
に
住
(
す
)
んでゐやうが、
此
(
こ
)
の
幸福
(
かうふく
)
を
有
(
も
)
つてゐるのでありますから。ヂオゲンを
御覽
(
ごらん
)
なさい、
彼
(
かれ
)
は
樽
(
たる
)
の
中
(
なか
)
に
住
(
す
)
んでゐました、
然
(
け
)
れども
地上
(
ちじやう
)
の
諸王
(
しよわう
)
より
幸福
(
かうふく
)
で
有
(
あ
)
つたのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
『
御覽
(
ごらん
)
なさい、
眞紅
(
まつか
)
な
帶
(
おび
)
を
結
(
し
)
めて
居
(
ゐ
)
る
娘
(
むすめ
)
も
居
(
ゐ
)
ますよ。』
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「そオら、
今度
(
こんど
)
は
敏樹
(
としき
)
はふつて
御覽
(
ごらん
)
‥‥」
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「
大切
(
たいせつ
)
な
事
(
こと
)
なんですから。もしか
御覽
(
ごらん
)
なすつたら、
構
(
かま
)
ひません、——
言
(
い
)
つて
下
(
くだ
)
さい、
見
(
み
)
たと、
貴女
(
あなた
)
、
見
(
み
)
たと……
構
(
かま
)
はないから
言
(
い
)
つて
下
(
くだ
)
さい。」
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何
(
ど
)
うかしたかと
氣遣
(
きづか
)
ひて
問
(
と
)
へば、
俄
(
にはか
)
に
氣分
(
きぶん
)
が
勝
(
すぐ
)
れませぬ、
私
(
わたし
)
は
向島
(
むかふじま
)
へ
行
(
ゆ
)
くのは
廢
(
や
)
めて、
此處
(
こゝ
)
から
直
(
す
)
ぐに
歸
(
かへ
)
りたいと
思
(
おも
)
ひます、
貴郎
(
あなた
)
はゆるりと
御覽
(
ごらん
)
なりませ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「そおれ
御覽
(
ごらん
)
なさい……」
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
覽
部首:⾒
21画
“御覽”で始まる語句
御覽下
御覽遊
御覽候