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道
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みち
ふりがな文庫
“
道
(
みち
)” の例文
四国
(
しこく
)
の
島
(
しま
)
へ
渡
(
わた
)
って、
海
(
うみ
)
ばたの
村
(
むら
)
を
托鉢
(
たくはつ
)
して
歩
(
ある
)
いているうちに、ある日いつどこで
道
(
みち
)
を
間違
(
まちが
)
えたか、山の中へ
迷
(
まよ
)
い
込
(
こ
)
んでしまいました。
人馬
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
二人
(
ふたり
)
は、
店
(
みせ
)
の
前
(
まえ
)
をはなれると、
駈
(
か
)
け
出
(
だ
)
しました。ちょうどそのとき、
横合
(
よこあ
)
いから、
演習
(
えんしゅう
)
にいった
兵隊
(
へいたい
)
さんたちが
道
(
みち
)
をさえぎりました。
少女と老兵士
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どの
道
(
みち
)
余計なことだけれど、お前さんを見かけたから、つい
其処
(
そこ
)
だし、
彼処
(
あそこ
)
の
内
(
うち
)
の人だったら、ちょいと心づけて
行
(
ゆ
)
こうと思ってさ。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
つまりさうしないと、
平凡
(
へいぼん
)
に
上
(
うは
)
すべりがすると
思
(
おも
)
つたのでせう。だから、
直譯
(
ちよくやく
)
して、
道
(
みち
)
がはかどらないでと
取
(
と
)
つておけばよいでせう。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
と、
小仏
(
こぼとけ
)
の上で休んでいた旅人たちは、今、自分たちの後ろから登って来る一団の旅の群れを、これは
観物
(
みもの
)
と、
道
(
みち
)
ばたで迎えていた。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
余
(
よ
)
は
曾
(
かつ
)
て
如此
(
かくのごと
)
き事を
試
(
こゝろ
)
みし事なし、
否
(
い
)
な
試
(
こゝろ
)
みて
其
(
その
)
甚
(
はなは
)
だ
馬鹿気
(
ばかげ
)
切
(
きつ
)
たる事を
認
(
みと
)
めたれば
全然
(
ぜん/\
)
之を
放棄
(
はうき
)
せり、
道
(
みち
)
を
行
(
おこな
)
ふ
事
(
こと
)
是
(
こ
)
れ
道
(
みち
)
を
説
(
と
)
く事なり
問答二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
齊
(
せい
)
の
軍
(
ぐん
)
の
善
(
よ
)
く
射
(
い
)
る
者
(
もの
)
をして、
(五三)
萬弩
(
ばんど
)
、
道
(
みち
)
を
夾
(
はさ
)
んで
伏
(
ふく
)
せしめ、
(五四)
期
(
き
)
して
曰
(
いは
)
く、『
暮
(
くれ
)
に
火
(
ひ
)
の
擧
(
あ
)
がるを
見
(
み
)
ば
倶
(
とも
)
に
發
(
はつ
)
せよ』
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
現代
(
いまのよ
)
の
人達
(
ひとたち
)
から
頭脳
(
あたま
)
が
古
(
ふる
)
いと
思
(
おも
)
われるか
存
(
ぞん
)
じませぬが、
古
(
ふる
)
いにも、
新
(
あた
)
らしいにも、それがその
時代
(
じだい
)
の
女
(
おんな
)
の
道
(
みち
)
だったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
その
危
(
あやふき
)
を
蹈
(
ふん
)
で熊を捕は
僅
(
わづか
)
の
黄金
(
かね
)
の
為
(
ため
)
也。
金慾
(
きんよく
)
の人を
過
(
あやまつ
)
事
色慾
(
しきよく
)
よりも
甚
(
はなはだ
)
し。されば
黄金
(
わうごん
)
は
道
(
みち
)
を以て
得
(
う
)
べし、不道をもつて
得
(
う
)
べからず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
何処で何う聞き出して来るんですか、矢っ張り
蛇
(
じゃ
)
の
道
(
みち
)
は
蛇
(
へび
)
ね。日本橋の金輪さんの娘さんの縁談の時なぞも
先方
(
むこう
)
が
匿
(
かく
)
していたことを……
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
そこで
父
(
とう
)
さんはお
墓參
(
はかまゐ
)
りに
行
(
ゆ
)
く
道
(
みち
)
の
方
(
はう
)
から、
成
(
な
)
るべく
知
(
し
)
つた
人
(
ひと
)
に
逢
(
あ
)
はない
田圃
(
たんぼ
)
の
側
(
わき
)
を
通
(
とほ
)
りまして、こつそりと
出掛
(
でか
)
けて
行
(
ゆ
)
きました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
心當
(
こゝろあて
)
に助十樣と
御尋
(
おたづ
)
ね申せしと
始終
(
はじめをは
)
りを物語りけるに兩人は思はず涙を流し
偖々
(
さて/\
)
未
(
いま
)
だ年も行ぬ身を以て百餘里の
道
(
みち
)
を
下
(
くだ
)
り
親公
(
おやご
)
の
骨
(
ほね
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そしてもう何も見る物もなくなツた時分に、ウソ/\と森を出て、御殿町の方へ上ツた。其から植物園の傍の
道
(
みち
)
を通ツて氷川田圃に出た。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
血
(
ち
)
の
道
(
みち
)
のつよき
人
(
ひと
)
なれば
胸
(
むな
)
ぐるしさ
堪
(
た
)
えがたうて、
枕
(
まくら
)
に
小抱卷
(
こがいまき
)
仮初
(
かりそめ
)
にふし
給
(
たま
)
ひしを、
小間
(
こま
)
づかひの
米
(
よね
)
よりほか、
絶
(
た
)
えて
知
(
し
)
る
者
(
もの
)
あらざりき。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
何
(
なに
)
しろ
小六
(
ころく
)
は
家
(
うち
)
へ
來
(
く
)
ると
極
(
き
)
めるより
外
(
ほか
)
に
道
(
みち
)
はあるまいよ。
後
(
あと
)
は
其上
(
そのうへ
)
の
事
(
こと
)
だ。
今
(
いま
)
ぢや
學校
(
がくかう
)
へは
出
(
で
)
てゐるんだね」と
宗助
(
そうすけ
)
が
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
おつぎのまだ
短
(
みじか
)
い
身體
(
からだ
)
は
麥
(
むぎ
)
の
出揃
(
でそろ
)
つた
白
(
しろ
)
い
穗
(
ほ
)
から
僅
(
わづか
)
に
其
(
そ
)
の
被
(
かぶ
)
つた
手拭
(
てぬぐひ
)
と
肩
(
かた
)
とが
表
(
あら
)
はれて
居
(
ゐ
)
る。
與吉
(
よきち
)
は
道
(
みち
)
の
側
(
はた
)
の
薦
(
こも
)
の
上
(
うへ
)
に
大人
(
おとな
)
しくして
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
次
(
つぎ
)
に
著意
(
ちやくい
)
して
道
(
みち
)
を
求
(
もと
)
める
人
(
ひと
)
がある。
專念
(
せんねん
)
に
道
(
みち
)
を
求
(
もと
)
めて、
萬事
(
ばんじ
)
を
抛
(
なげう
)
つこともあれば、
日々
(
ひゞ
)
の
務
(
つとめ
)
は
怠
(
おこた
)
らずに、
斷
(
た
)
えず
道
(
みち
)
に
志
(
こゝろざ
)
してゐることもある。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
だが、
長崎
(
ながさき
)
からここにくるには、
中津
(
なかつ
)
によってくるのが
道
(
みち
)
のじゅんというものだ。それを、おまえはお
母
(
かあ
)
さんのおられる
中津
(
なかつ
)
をよけてきた。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
是
(
こ
)
れが出来れば
斯
(
この
)
道
(
みち
)
の
為
(
た
)
めに誠に有益な事で、私も
大
(
おおい
)
に喜びますが、果して出来るか出来ないか、私は
唯
(
ただ
)
静
(
しずか
)
にして見て居ます。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
王子はやはり高いところへあがるのがすきでしたが、ちゃんとその
下
(
お
)
り
道
(
みち
)
をこしらえてからあがるので、少しも
危
(
あぶな
)
いことはありませんでした。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
その森も
漸
(
や
)
っと半分過ぎたことを知らせる或
岐
(
わか
)
れ
道
(
みち
)
(その一方は村へ、もう一方は明がそこで少年の夏の日を過した森の家へ通じていた……)
菜穂子
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
椿
(
つばき
)
の
木
(
こ
)
かげに
清水
(
しみず
)
はいまもこんこんと
湧
(
わ
)
き、
道
(
みち
)
につかれた
人々
(
ひとびと
)
は、のどをうるおして
元気
(
げんき
)
をとりもどし、また
道
(
みち
)
をすすんで
行
(
い
)
くのであります。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
置いてきぼりにされた小山内氏は、
履直
(
げたなほ
)
しのやうに
道
(
みち
)
ツ
傍
(
ばた
)
にぺたりと尻を下した。そして一念こめて
凝
(
じつ
)
と電車の
後
(
あと
)
を睨んだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
なお賢人の
曰
(
い
)
うに、「
言
(
げん
)
近くして
旨
(
むね
)
遠きものは
善言
(
ぜんげん
)
なり。守ること約にして
施
(
ほどこ
)
すこと
博
(
ひろ
)
きものは善道なり。
君子
(
くんし
)
の
言
(
げん
)
は
帯
(
おび
)
より
下
(
くだ
)
らずして
道
(
みち
)
存
(
そん
)
す」
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
二人
(
ふたり
)
は、
子供
(
こども
)
を
抱
(
だ
)
いて
明
(
あか
)
るい
通
(
とほ
)
りから
折
(
を
)
れて、
暗
(
くら
)
い
道
(
みち
)
を
歩
(
ある
)
いた。
暗
(
くらい
)
い
所
(
ところ
)
に
來
(
き
)
ても、
銀座
(
ぎんざ
)
の
明
(
あか
)
るみを
歩
(
ある
)
く
人
(
ひと
)
の
足音
(
あしおと
)
は
聞
(
きこ
)
えた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
道子
(
みちこ
)
はバスの
通
(
とほ
)
るのを
見
(
み
)
て、その
停留場
(
ていりうぢやう
)
まで
歩
(
ある
)
き、
待
(
ま
)
つてゐる
人
(
ひと
)
に
道
(
みち
)
をきいて、こんどは
国府台
(
こふのだい
)
から
京成電車
(
けいせいでんしや
)
で
上野
(
うへの
)
へ
廻
(
まは
)
つてアパートに
帰
(
かへ
)
つた。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
あの連中はいずれ私を殺すだろうと思っていますが、そんなことは
構
(
かま
)
いません。わたしはこの通りの年寄りですから、どの
道
(
みち
)
やがて死ぬからだです。
世界怪談名作集:02 貸家
(新字新仮名)
/
エドワード・ジョージ・アール・ブルワー・リットン
(著)
「
堪忍
(
かんにん
)
しておくんなさい。
道
(
みち
)
ッ
端
(
ぱた
)
ではお
目
(
め
)
にかけねえようにと、こいつァ
妹
(
いもうと
)
からの、
堅
(
かた
)
い
頼
(
たの
)
みでござんすので。……」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
やつと
其
(
その
)
道の尽きる
処
(
ところ
)
まで来た。
其処
(
そこ
)
は自分達の今乗つて来たのとは
異
(
ちが
)
ふ別の汽車
道
(
みち
)
の踏切である。そして一層
人気
(
ひとげ
)
のない寂しい道へ自分達は出た。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
どうだ、
最早
(
もはや
)
皈途
(
きと
)
に
向
(
むか
)
ふのだが、
之
(
これ
)
から
少
(
すこ
)
し
道
(
みち
)
を
變
(
へん
)
じて
進
(
すゝ
)
んでは、
舊
(
ふる
)
き
道
(
みち
)
を
皈
(
かへ
)
るより、
新
(
あたら
)
しい
方面
(
ほうめん
)
から
皈
(
かへ
)
つたら、またいろ/\
珍奇
(
めづらし
)
い
事
(
こと
)
も
多
(
おほ
)
からう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
確
(
たし
)
かに、これは
大抵
(
たいてい
)
の
子供
(
こども
)
が
菓子
(
くわし
)
を
食
(
た
)
べる
時
(
とき
)
に
起
(
おこ
)
ることだが、
愛
(
あい
)
ちやんは
何
(
なに
)
か
素晴
(
すばら
)
しいことが
起
(
おこ
)
るのをばかり
望
(
のぞ
)
んで
居
(
ゐ
)
て、
通常
(
あたりまへ
)
の
道
(
みち
)
で
進
(
すゝ
)
んで
行
(
ゆ
)
くのは
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
天皇、御歳
一百六十八歳
(
ももぢあまりむそぢやつ
)
、(戊寅の年の十二月に崩りたまひき。)御陵は、
山
(
やま
)
の
邊
(
べ
)
の
道
(
みち
)
の
勾
(
まがり
)
の
岡
(
をか
)
の
上
(
へ
)
一九
にあり。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
それが
癖
(
くせ
)
のいつものふとした
出來心
(
できごころ
)
で、
銀座
(
ぎんざ
)
の
散歩
(
さんぽ
)
の
道
(
みち
)
すがら、
畫家
(
ぐわか
)
の
夫
(
をつと
)
はペルシア
更紗
(
さらさ
)
の
壁掛
(
かべかけ
)
を
買
(
か
)
つて
來
(
き
)
た。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
こゝからは
岩石
(
がんせき
)
と
砂礫
(
されき
)
の
道
(
みち
)
を
一歩々々
(
いつぽ/\
)
踏
(
ふ
)
みすゝんで、つひに
海拔
(
かいばつ
)
一萬二千餘尺
(
いちまんにせんよしやく
)
の
絶頂
(
ぜつちよう
)
へたどりつくわけです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
敢
(
あへ
)
て往路を
俯瞰
(
ふかん
)
するものなし、
荊棘
(
けいきよく
)
の中黄蜂の
巣窟
(
すうくつ
)
あり、先鋒
誤
(
あやまつ
)
て之を
乱
(
みだ
)
す、後に
継
(
つ
)
ぐもの其
襲撃
(
しうげき
)
を被ふるも
敢
(
あへ
)
て之を
避
(
さ
)
くるの
道
(
みち
)
なし、顔面
為
(
ため
)
に
腫
(
は
)
れし者
多
(
おう
)
し
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
ステーションまでの二百ヴェルスタの
道
(
みち
)
を二
昼夜
(
ちゅうや
)
で
過
(
す
)
ぎたが、その
間
(
あいだ
)
馬
(
うま
)
の
継場々々
(
つぎばつぎば
)
で、ミハイル、アウエリヤヌイチは、やれ、
茶
(
ちゃ
)
の
杯
(
こっぷ
)
の
洗
(
あら
)
いようがどうだとか
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
なるほど
跳
(
と
)
ぶはずです、その
生
(
い
)
きものというのは
蛙
(
かえる
)
で、
道
(
みち
)
ばたの
草原
(
くさはら
)
まで行こうと思っているのです。その草原は
蛙
(
かえる
)
さんのお国です。蛙さんには
大切
(
たいせつ
)
なお国です。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
岡山と広島の間に
尾
(
お
)
の
道
(
みち
)
と云う小さな町があります。ほんの腰掛けのつもりで足を止めたこの尾の道と云う海岸町に、私は両親と三人で七年ばかり住んでいました。
文学的自叙伝
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
小鮫の類を海底の猛獣に例えるなら、そのガラス
道
(
みち
)
に現れる魚類としては、
鱏
(
えい
)
などは、水に棲む猛鳥にも比すべく、
穴子
(
あなご
)
、
鱓
(
うつぼ
)
の類は毒蛇と見ることが出来ましょう。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
が、おれたちはどっち
道
(
みち
)
死ぬのだ。×××××××××××××××××××××たのだ。どうせ死なずにすまないのなら、
綺麗
(
きれい
)
に×××やった方が好いじゃないか?
将軍
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
はなはだも
夜
(
よ
)
深
(
ふ
)
けてな
行
(
ゆ
)
き
道
(
みち
)
の
辺
(
べ
)
の
五百小竹
(
ゆざさ
)
が
上
(
うへ
)
に
霜
(
しも
)
の
降
(
ふ
)
る
夜
(
よ
)
を 〔巻十・二三三六〕 作者不詳
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「それでは、今、お
粥
(
かゆ
)
をさしあげますから、次の
室
(
へや
)
でお休みくださいませ、お
道
(
みち
)
、お
伴
(
つ
)
れ申せ」
赤い土の壺
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
第七 一ヶ
月
(
げつ
)
五六
度
(
ど
)
は
必
(
かなら
)
ず
村里
(
むらざと
)
を
離
(
はな
)
れたる
山林
(
さんりん
)
或
(
あるひ
)
は
海濱
(
はまべ
)
に
出
(
い
)
で、四五
里
(
り
)
の
道
(
みち
)
を
歩行
(
ほかう
)
すべき
事
(
こと
)
。
養生心得草
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
袋中和尚の「
泥洹
(
ないおん
)
の
道
(
みち
)
」には、いわゆるエタも非人も、獣医すなわち伯楽も、関守、渡し守、
弦差
(
つるさし
)
すなわち
犬神人
(
つるめそ
)
などの徒をも、みな一緒にして三家者と云っているのである。
賤民概説
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
先生のみか
世人
(
よのひと
)
を
驚
(
おどろ
)
かすも
安
(
やす
)
かるべしと、
門外
(
もんぐわい
)
に
躊躇
(
ちうちよ
)
してつひに
入
(
い
)
らず、
道
(
みち
)
引
(
ひき
)
かへて百
花園
(
くわゑん
)
へと
赴
(
おもむ
)
きぬ、
新
(
しん
)
梅屋敷
(
うめやしき
)
百
花園
(
くわゑん
)
は梅の
盛
(
さか
)
りなり、
御大祭日
(
ごたいさいび
)
なれば
群集
(
ぐんしふ
)
も
其筈
(
そのはず
)
の
事
(
こと
)
ながら
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
私はかぜを引き
続
(
つゞ
)
けた。母が、「アツ」といつたまゝ
死
(
し
)
んでしまつた。すると、
妻
(
つま
)
が母に代つて
床
(
とこ
)
についた。私の
誇
(
ほこ
)
つてゐた
門
(
もん
)
から登る
花
(
はな
)
の小路は、氷を買ひに
走
(
はし
)
る
道
(
みち
)
となつた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
「だって叔父さま、神道は
道
(
みち
)
……自然哲学のようなもので、宗教じゃないんでしょう」
春雪
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
真面目な決心とも謂えようが……ああ、しかし、
何
(
ど
)
の
道
(
みち
)
思想に捕われては仕方がない。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
穴
(
あな
)
は
間口
(
まぐち
)
七
尺
(
しやく
)
五
寸
(
すん
)
に、
奧行
(
おくゆき
)
八
尺
(
しやく
)
の、
高
(
たか
)
さ四
尺
(
しやく
)
、
長方形
(
ちやうはうけい
)
の
岩室
(
がんしつ
)
で、それに
柄
(
え
)
を
附
(
つ
)
けた
樣
(
やう
)
に
入口
(
いりぐち
)
の
道
(
みち
)
がある。
突當
(
つきあた
)
りに一
段
(
だん
)
高
(
たか
)
い
處
(
ところ
)
があつて、それから
周圍
(
しうゐ
)
と
中央
(
ちうわう
)
とに
淺
(
あさ
)
い
溝
(
みぞ
)
が
掘
(
ほ
)
つてある。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「ううん、なんでもあれへん。痩せた方が
道
(
みち
)
ちゃんに似て来て、ええやないの。」
旅への誘い
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
“道”を含む語句
道理
道化
天道
大道
直道
隧道
道程
道具
道路
道中
街道
道楽
桟道
並木道
道徳
人道
坑道
非道
馬道
軌道
...