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進
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すす
ふりがな文庫
“
進
(
すす
)” の例文
『
矢張
(
やは
)
り
歴史
(
れきし
)
に
名高
(
なだか
)
い
御方
(
おかた
)
だけのことがある。』
私
(
わたくし
)
は
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
で
独
(
ひと
)
りそう
感心
(
かんしん
)
しながら、
誘
(
さそ
)
わるるままに
岩屋
(
いわや
)
の
奥深
(
おくふか
)
く
進
(
すす
)
み
入
(
い
)
りました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
みんなは「さんせいだ。」というような
顔
(
かお
)
をしましたが、さてだれ
一人
(
ひとり
)
進
(
すす
)
んで
猫
(
ねこ
)
に
向
(
む
)
かっていこうというものはありませんでした。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そこの岸には、紫色のはっぴをきた水夫たちが、洗いきよめた船を用意していました。その船の方へ観音様は
進
(
すす
)
んでいかれました。
長彦と丸彦
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
いずれはもろともに、
善逝
(
スガタ
)
の
示
(
しめ
)
された光の道を
進
(
すす
)
み、かの
無上菩提
(
むじょうぼだい
)
に
至
(
いた
)
ることでございます。それではお
別
(
わか
)
れいたします。さようなら。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そこから
着目
(
ちゃくもく
)
してある
程度
(
ていど
)
の
内偵
(
ないてい
)
を
進
(
すす
)
めて、その
容疑者
(
ようぎしゃ
)
を、べつべつに
任意出頭
(
にんいしゅっとう
)
の
形
(
かたち
)
で
警察
(
けいさつ
)
へ
呼
(
よ
)
び
出
(
だ
)
し、
井口警部
(
いぐちけいぶ
)
が
直接
(
ちょくせつ
)
に
訊問
(
じんもん
)
してみた。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
▼ もっと見る
進
(
すす
)
むこと一里半にして
急
(
きふ
)
に
暖気
(
だんき
)
を
感
(
かん
)
ず、
俯視
(
ふし
)
すれば磧礫間
温泉
(
おんせん
)
ありて数ヶ所に
出
(
い
)
づ、衆皆
快
(
くわい
)
と
呼
(
よ
)
ぶ、此処は
字
(
あざ
)
を
湯
(
ゆ
)
の
花
(
はな
)
或は
清水沢
(
しみづさは
)
と称し
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
そしてそれが
水上
(
すいじょう
)
を
渡
(
わた
)
って
向
(
むこ
)
うへ
消
(
き
)
えたと
思
(
おも
)
うと、
幾匹
(
いくひき
)
かの
猟犬
(
りょうけん
)
が
水草
(
みずくさ
)
の中に
跳
(
と
)
び
込
(
こ
)
んで
来
(
き
)
て、
草
(
くさ
)
を
踏
(
ふ
)
み
折
(
お
)
り
踏
(
ふ
)
み
折
(
お
)
り
進
(
すす
)
んで
行
(
い
)
きました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
正二
(
しょうじ
)
は、いつも、こんなようなことに
出
(
で
)
あったときは、
人
(
ひと
)
にいわれなくとも、
自分
(
じぶん
)
から
進
(
すす
)
んで
助
(
たす
)
けてやる
性質
(
せいしつ
)
でありました。
二百十日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と。
鮑叔
(
はうしゆく
)
既
(
すで
)
に
管仲
(
くわんちう
)
を
進
(
すす
)
め、
身
(
み
)
を
以
(
もつ
)
て
之
(
これ
)
に
下
(
くだ
)
る。((鮑叔ノ))
子孫
(
しそん
)
世
(
よよ
)
齊
(
せい
)
に
祿
(
ろく
)
せられ、
封邑
(
ほういふ
)
を
有
(
たも
)
つ
者
(
もの
)
十
餘世
(
よせい
)
、
常
(
つね
)
に
名大夫
(
めいたいふ
)
たり。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
慶応義塾
(
けいおうぎじゅく
)
はこの
頃
(
ころ
)
、弟子いよいよ
進
(
すす
)
み、その数すでに数百に達し、また旧日の
比
(
ひ
)
にあらず。
或夜
(
あるよ
)
、
神明社
(
しんめいしゃ
)
の
辺
(
ほとり
)
より失火し、予が
門前
(
もんぜん
)
まで
延焼
(
えんしょう
)
せり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
と、名馬
草薙
(
くさなぎ
)
の足もそこよりは
進
(
すす
)
みえずに、
手綱
(
たづな
)
をむなしくして、馬上にぼうぜんと考えこんでしまっていると、そこへ飛んできた
早足
(
はやあし
)
の
燕作
(
えんさく
)
が
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
主人が
妄想
(
もうそう
)
に
落
(
お
)
ちて、いたずらに立てるあいだに、花前は二
頭
(
とう
)
三頭とちゃくちゃくしぼり
進
(
すす
)
む。かれは
毅然
(
きぜん
)
たる
態度
(
たいど
)
でそのなすべきことをなしつつある。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
が、
小娘
(
こむすめ
)
は
私
(
わたくし
)
に
頓著
(
とんぢやく
)
する
氣色
(
けしき
)
も
見
(
み
)
えず、
窓
(
まど
)
から
外
(
そと
)
へ
首
(
くび
)
をのばして、
闇
(
やみ
)
を
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
に
銀杏返
(
いてふがへ
)
しの
鬢
(
びん
)
の
毛
(
け
)
を
戰
(
そよ
)
がせながら、ぢつと
汽車
(
きしや
)
の
進
(
すす
)
む
方向
(
はうかう
)
を
見
(
み
)
やつてゐる。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
檀家
(
だんか
)
の
中
(
なか
)
にも
世話好
(
せわず
)
きの
名
(
な
)
ある
坂本
(
さかもと
)
の
油屋
(
あぶらや
)
が
隱居
(
ゐんきよ
)
さま
仲人
(
なかうど
)
といふも
異
(
い
)
な
物
(
もの
)
なれど
進
(
すす
)
めたてゝ
表向
(
おもてむ
)
きのものにしける、
信如
(
しんによ
)
も
此人
(
このひと
)
の
腹
(
はら
)
より
生
(
うま
)
れて
男女
(
なんによ
)
二人
(
ふたり
)
の
同胞
(
きやうだい
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私
(
わたくし
)
は
誠心
(
まごころ
)
を
以
(
もっ
)
て
彼等
(
かれら
)
を
祝
(
しゅく
)
します、
彼等
(
かれら
)
の
為
(
ため
)
に
喜
(
よろこ
)
びます!
進
(
すす
)
め!
我
(
わ
)
が
同胞
(
どうぼう
)
!
神
(
かみ
)
は
君等
(
きみら
)
に
助
(
たすけ
)
を
給
(
たま
)
わん!
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
何を
勤
(
つと
)
むといえども
進
(
すす
)
む
事
(
こと
)
疾
(
はや
)
けれどもそのまま怠惰の気発す。これにより武士の風俗善といい難しとぞ。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
そんな
心掛
(
こころがけ
)
は、この
子
(
こ
)
たちにはそもそも
註文
(
ちゅうもん
)
するだけ
無理
(
むり
)
なのです。そういうところは、この子たちも
大人
(
おとな
)
も
同
(
おな
)
じです。「
進
(
すす
)
めッ」と、
世間
(
せけん
)
の
強
(
つよ
)
い人たちはいいます。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
ガンの
隊長
(
たいちょう
)
は前に
進
(
すす
)
みでました。しかし、こわいのをおさえるのは、なかなかむずかしいようです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
また
更
(
さ
)
らに一歩を
進
(
すす
)
めて
考
(
かんが
)
うれば、日本の内乱に際し外国
干渉
(
かんしょう
)
の
憂
(
うれい
)
ありとせんには、
王政維新
(
おうせいいしん
)
の後に至りてもまた
機会
(
きかい
)
なきにあらず。その機会はすなわち明治十年の
西南戦争
(
せいなんせんそう
)
なり。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
王子
(
おうじ
)
は、ここまで
来
(
く
)
ると、どこからか、
聞
(
き
)
いたことのある
声
(
こえ
)
が
耳
(
みみ
)
に
入
(
はい
)
ったので、
声
(
こえ
)
のする
方
(
ほう
)
へ
進
(
すす
)
んで
行
(
ゆ
)
くと、ラプンツェルが
直
(
す
)
ぐに
王子
(
おうじ
)
を
認
(
みと
)
めて、いきなり
頸
(
くび
)
へ
抱着
(
だきつ
)
いて、
泣
(
な
)
きました。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
もちろん、まだどろぼうが貨車の中にぐずついていようとは思わなかったけれど、
用心
(
ようじん
)
のために、そばにあった
信号旗
(
しんごうき
)
のまいたのを、右手に持ち、左手にランプを高くさし上げて、用心
深
(
ぶか
)
く
進
(
すす
)
んだ。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
髪結
(
かみゆい
)
のお
辰
(
たつ
)
と、
豆腐屋
(
とうふや
)
の
娘
(
むすめ
)
のお
亀
(
かめ
)
とが、いいのいけないのと
争
(
あらそ
)
っているうちに、
駕籠
(
かご
)
は
更
(
さら
)
に
多
(
おお
)
くの
人数
(
にんず
)
に
取巻
(
とりま
)
かれながら、
芳町通
(
よしちょうどお
)
りを
左
(
ひだり
)
へ、おやじ
橋
(
ばし
)
を
渡
(
わた
)
って、
牛
(
うし
)
の
歩
(
あゆ
)
みよりもゆるやかに
進
(
すす
)
んでいた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
子供はいい
進
(
すす
)
んだ。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
とうとう
神社
(
じんじゃ
)
というところまで
話
(
はなし
)
が
進
(
すす
)
んだのでございました、まことに
人
(
ひと
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
というものは
何
(
なに
)
が
何
(
なに
)
やらさっぱり
見当
(
けんとう
)
がとれませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ガドルフはそっちへ
進
(
すす
)
んで行ってガタピシの
壊
(
こわ
)
れかかった窓を開きました。たちまち冷たい雨と風とが、ぱっとガドルフの顔をうちました。
ガドルフの百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
親
(
おや
)
が
討
(
う
)
たれれば子が
進
(
すす
)
み、子が
討
(
う
)
たれれば
親
(
おや
)
がつづくという
風
(
ふう
)
に、
味方
(
みかた
)
の
死骸
(
しがい
)
を
踏
(
ふ
)
み
越
(
こ
)
え、
踏
(
ふ
)
み
越
(
こ
)
え、どこまでも、どこまでも
進
(
すす
)
んで
来
(
き
)
ます。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
冬
(
ふゆ
)
へかけての
旅
(
たび
)
は、
烈
(
はげ
)
しい
北風
(
きたかぜ
)
に
抗
(
こう
)
して
進
(
すす
)
まなければならなかった。
年
(
とし
)
とったがんは、みんなを
引
(
ひ
)
き
連
(
つ
)
れているという
責任
(
せきにん
)
を
感
(
かん
)
じていました。
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と。
既
(
すで
)
に
馳
(
は
)
すること
(二九)
三
輩
(
はい
)
し
畢
(
をは
)
りて、
(三〇)
田忌
(
でんき
)
一
(
ひと
)
たび
勝
(
か
)
たずして
再
(
ふたた
)
び
勝
(
か
)
つ。
卒
(
つひ
)
に
王
(
わう
)
の千
金
(
きん
)
を
得
(
え
)
たり。
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
忌
(
き
)
、
孫子
(
そんし
)
を
威王
(
ゐわう
)
に
進
(
すす
)
む。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
申立
(
もうしたて
)
を
拒否
(
きょひ
)
したとなつたら、それを
強
(
し
)
いて
言
(
い
)
わせる
権限
(
けんげん
)
は
警察
(
けいさつ
)
にもない。
訊問
(
じんもん
)
はこれ
以上
(
いじょう
)
にはあまり
進
(
すす
)
まなかつた。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
それがどうも
盜人
(
ぬすびと
)
の
言葉
(
ことば
)
に、
聞
(
き
)
き
入
(
い
)
つてゐるやうに
見
(
み
)
えるではないか? おれは
妬
(
ねたま
)
しさに
身悶
(
みもだ
)
えをした。が、
盜人
(
ぬすびと
)
はそれからそれへと、
巧妙
(
かうめう
)
に
話
(
はなし
)
を
進
(
すす
)
めてゐる。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
アンドレイ、エヒミチは
戸口
(
とぐち
)
の
所
(
ところ
)
に
進
(
すす
)
んで、
戸
(
と
)
を
開
(
あ
)
けた。するとニキタが
躍上
(
おどりあがっ
)
て
来
(
き
)
て、その
前
(
まえ
)
に
立塞
(
たちふさが
)
る。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
山霊
(
さんれい
)
の
祟
(
たたり
)
にやあらん
忽
(
たちま
)
ち暴風雨を
起
(
おこ
)
して
進
(
すす
)
むを得ざらしむ、
唯
(
ただ
)
口碑
(
こうひ
)
の伝ふる所に
拠
(
よ
)
れは、百二十年以前に於て
利根水源
(
とねすゐげん
)
たる
文珠
(
もんじゆ
)
菩薩の
乳頭
(
にうたう
)
より
混々
(
こん/\
)
として出で
来
(
きた
)
り
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
ニールスが気がついてみますと、どうやら、ガンのむれは一
直線
(
ちょくせん
)
に
進
(
すす
)
んではいないのです。みんなはスウェーデンの南部の地方を、あちこちと
飛
(
と
)
びまわっているのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
するとこの
若
(
わか
)
い
鳥
(
とり
)
は
翼
(
つばさ
)
で
横腹
(
よこばら
)
を
摶
(
う
)
ってみましたが、それは
全
(
まった
)
くしっかりしていて、
彼
(
かれ
)
は
空
(
そら
)
高
(
たか
)
く
昇
(
のぼ
)
りはじめました。そしてこの
翼
(
つばさ
)
はどんどん
彼
(
かれ
)
を
前
(
まえ
)
へ
前
(
まえ
)
へと
進
(
すす
)
めてくれます。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
その
狸
(
たぬき
)
め、汽車にばけて、こちらの汽車のとおりに
進
(
すす
)
んできたところが、こちらがとまったので、
向
(
むこ
)
うでもとまって、それから
火夫
(
かふ
)
がおりて行くと、汽車の方を
忘
(
わす
)
れてしまって、
火夫
(
かふ
)
だけにばけて
ばかな汽車
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
そうする
中
(
うち
)
に
私
(
わたくし
)
は
岩屋
(
いわや
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
から、
山
(
やま
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
に
進
(
すす
)
み、やがて
竜宮界
(
りゅうぐうかい
)
の
訪問
(
ほうもん
)
も
済
(
す
)
んだ
頃
(
ころ
)
になりますと、
私
(
わたくし
)
のような
執着
(
しゅうじゃく
)
の
強
(
つよ
)
い
婦女
(
おんな
)
にも
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ごとごとごとごと汽車はきらびやかな
燐光
(
りんこう
)
の川の
岸
(
きし
)
を
進
(
すす
)
みました。
向
(
む
)
こうの方の
窓
(
まど
)
を見ると、野原はまるで
幻燈
(
げんとう
)
のようでした。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
路
(
みち
)
の
両側
(
りょうがわ
)
には、
雪
(
ゆき
)
が
消
(
き
)
えかかって、
青
(
あお
)
い
草
(
くさ
)
の
出
(
で
)
ているところもありました。けれど、だんだんと
進
(
すす
)
むに
従
(
したが
)
って、
雪
(
ゆき
)
は
多
(
おお
)
くなったのであります。
角笛吹く子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれども
今
(
いま
)
にもうしろから
鬼婆
(
おにばばあ
)
に
襟首
(
えりくび
)
をつかまれそうな
気
(
き
)
がして、
気
(
き
)
ばかりわくわくして、
腰
(
こし
)
がわなわなふるえるので、
足
(
あし
)
が
一向
(
いっこう
)
に
進
(
すす
)
みません。
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
残
(
のこ
)
る所の二十七名は之より
進
(
すす
)
むのみにして
帰
(
かへ
)
るを得ざるもの、
実
(
じつ
)
に
血
(
ち
)
を
啜
(
すす
)
りて
决死
(
けつし
)
の
誓
(
ちかひ
)
をなししと云ふて
可
(
か
)
なり、
既
(
すで
)
にして日
漸
(
やうや
)
く
高
(
たか
)
く露亦
漸
(
やうや
)
く
消
(
き
)
へ、
渇
(
かつ
)
益渇を
加
(
くわ
)
へ
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
わたしは
藪
(
やぶ
)
を
押
(
お
)
し
分
(
わ
)
けながら、
寶
(
たから
)
は
杉
(
すぎ
)
の
下
(
もと
)
に
埋
(
うづ
)
めてあると、
尤
(
もつと
)
もらしい
譃
(
うそ
)
をつきました。
男
(
をとこ
)
はわたしにさう
云
(
い
)
はれると、もう
痩
(
や
)
せ
杉
(
すぎ
)
が
透
(
す
)
いて
見
(
み
)
える
方
(
はう
)
へ、一
生
(
しやう
)
懸命
(
けんめい
)
に
進
(
すす
)
んで
行
(
ゆ
)
きます。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
隊長
(
たいちょう
)
のアッカがこうしゃべっていますと、ニールスはすっとまえに
進
(
すす
)
みでました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
そうして
立
(
た
)
ちながら、
外国
(
がいこく
)
や、
露西亜
(
ロシヤ
)
の
新聞
(
しんぶん
)
雑誌
(
ざっし
)
に
書
(
か
)
いてある
珍
(
めず
)
らしいこと、
現今
(
げんこん
)
はこう
云
(
い
)
う
思想
(
しそう
)
の
潮流
(
ちょうりゅう
)
が
認
(
みと
)
められるとかと
話
(
はなし
)
を
進
(
すす
)
めたが、イワン、デミトリチは
頗
(
すこぶ
)
る
注意
(
ちゅうい
)
して
聞
(
き
)
いていた。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
已
(
すで
)
にして
鮑叔
(
はうしゆく
)
は
(四)
齊
(
せい
)
の
公子
(
こうし
)
小白
(
せうはく
)
に
事
(
つか
)
へ、
管仲
(
くわんちう
)
は
公子
(
こうし
)
糾
(
きう
)
に
事
(
つか
)
ふ。
小白
(
せうはく
)
立
(
た
)
つて
桓公
(
くわんこう
)
と
爲
(
な
)
るに
及
(
およ
)
んで、
公子
(
こうし
)
糾
(
きう
)
死
(
し
)
し、
管仲
(
くわんちう
)
囚
(
とら
)
はる。
鮑叔
(
はうしゆく
)
遂
(
つひ
)
に
管仲
(
くわんちう
)
を
(五)
進
(
すす
)
む。
管仲
(
くわんちう
)
既
(
すで
)
に
用
(
もち
)
ひられて
政
(
まつりごと
)
に
齊
(
せい
)
に
任
(
にん
)
ず。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
マサちゃんは
歯
(
は
)
をくいしばって、
進
(
すす
)
んでいきました。
風ばか
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
お前は
夢
(
ゆめ
)
の中で
決心
(
けっしん
)
したとおりまっすぐに
進
(
すす
)
んで行くがいい。そしてこれからなんでもいつでも私のとこへ
相談
(
そうだん
)
においでなさい
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
正直
(
しょうじき
)
で、
信
(
しん
)
じやすい
雷
(
かみなり
)
は、たかのいうことに
従
(
したが
)
いました。そして、
雷
(
かみなり
)
は、
方向
(
ほうこう
)
を
転
(
てん
)
じて、
都
(
みやこ
)
の
方
(
ほう
)
へ
進
(
すす
)
んでいきました。
黒雲
(
くろくも
)
は
雷
(
かみなり
)
に、
従
(
したが
)
いました。
ぴかぴかする夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると
間
(
ま
)
もなく
比良
(
ひら
)
の
峰
(
みね
)
から
三上山
(
みかみやま
)
にかけて
何
(
なん
)
千という
火
(
ひ
)
の
玉
(
たま
)
が
現
(
あらわ
)
れ、それがたい
松
(
まつ
)
行列
(
ぎょうれつ
)
のように、だんだんとこちらに
向
(
む
)
かって
進
(
すす
)
んで
来
(
き
)
ました。
田原藤太
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
其
(
そ
)
の
諫説
(
かんぜい
)
して
君
(
きみ
)
の
顏
(
かほ
)
を
犯
(
をか
)
すに
至
(
いた
)
つては、
此
(
こ
)
れ
所謂
(
いはゆる
)
進
(
すす
)
みては
忠
(
ちう
)
を
盡
(
つく
)
すを
思
(
おも
)
ひ、
退
(
しりぞ
)
いては
過
(
あやまち
)
を
補
(
おぎな
)
ふを
思
(
おも
)
ふ
者
(
もの
)
なる
哉
(
かな
)
。
(七三)
假令
(
もし
)
晏子
(
あんし
)
にして
在
(
あ
)
らば、
余
(
よ
)
之
(
これ
)
が
爲
(
た
)
めに
鞭
(
むち
)
を
執
(
と
)
ると
雖
(
いへど
)
も
忻慕
(
きんぼ
)
する
所
(
ところ
)
なり。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
このとき、
蒼白
(
あおじろ
)
い
顔
(
かお
)
をして、
一人
(
ひとり
)
の
兵士
(
へいし
)
が、
部隊長
(
ぶたいちょう
)
の
前
(
まえ
)
へ
進
(
すす
)
み
出
(
で
)
て、
自分
(
じぶん
)
もぜひこの
中
(
なか
)
に
加
(
くわ
)
えてくださいといったのです。それは、
徳蔵
(
とくぞう
)
さんでした。
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
進
常用漢字
小3
部首:⾡
11画
“進”を含む語句
精進
進行
進出
進入
行進曲
進捗
進歩
進上
推進機
推進器
進路
驀進
昂進
二進
進退
突進
亢進
精進湖
精進日
進寄
...