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今度
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こんど
ふりがな文庫
“
今度
(
こんど
)” の例文
そうして
今度
(
こんど
)
は、石を二度、沼の中に投げこみました。ゆっくりと間を置いて、はじめのあわが
消
(
き
)
えてしまうと、また投げるのです。
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
「さあ、
今度
(
こんど
)
は、よく
見
(
み
)
ていてください。」と、
女
(
おんな
)
はいって、
第
(
だい
)
二、
第
(
だい
)
三、
第
(
だい
)
四、というふうに、一ぴきずつたいを
海
(
うみ
)
に
放
(
はな
)
しました。
女の魚売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
此
(
こ
)
のおなじ
火事
(
くわじ
)
に、
靈岸島
(
れいがんじま
)
は、かたりぐさにするのも
痛々
(
いた/\
)
しく
憚
(
はゞか
)
られるが、あはれ、
今度
(
こんど
)
の
被服廠
(
ひふくしやう
)
あとで、
男女
(
だんぢよ
)
の
死體
(
したい
)
が
伏重
(
ふしかさ
)
なつた。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
あの『
幼
(
をさな
)
きものに』と
同
(
おな
)
じやうに、
今度
(
こんど
)
の
本
(
ほん
)
も
太郎
(
たらう
)
や
次郎
(
じらう
)
などに
話
(
はな
)
し
聞
(
き
)
かせるつもりで
書
(
か
)
きました。それがこの『ふるさと』です。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
A
馬鹿
(
ばか
)
を
云
(
い
)
つちやいかん。
統計
(
とうけい
)
は
神聖
(
しんせい
)
だ。
勝手
(
かつて
)
に
算出
(
さんしゆつ
)
して
堪
(
たま
)
るもんか。それよりか
君
(
きみ
)
、
俺
(
おれ
)
の
今度
(
こんど
)
の
年賀状
(
ねんがじやう
)
の
趣向
(
しゆかう
)
を
見
(
み
)
せてやらう。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
▼ もっと見る
今度
(
こんど
)
は
二
(
ふた
)
つの
叫
(
さけ
)
び
聲
(
ごゑ
)
がして、
又
(
また
)
硝子
(
ガラス
)
のミリ/\と
破
(
わ
)
れる
音
(
おと
)
がしました。『
胡瓜
(
きうり
)
の
苗床
(
なへどこ
)
が
幾
(
いく
)
つあるんだらう!』と
愛
(
あい
)
ちやんは
思
(
おも
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
何
(
なに
)
となく
薄淋
(
うすさび
)
しくなつた
浪
(
なみ
)
の
面
(
おも
)
を
眺
(
なが
)
めながら、
胸
(
むね
)
の
鏡
(
かゞみ
)
に
手
(
て
)
を
措
(
を
)
くと、
今度
(
こんど
)
の
航海
(
かうかい
)
は
初
(
はじめ
)
から、
不運
(
ふうん
)
の
神
(
かみ
)
が
我等
(
われら
)
の
身
(
み
)
に
跟尾
(
つきまと
)
つて
居
(
を
)
つた
樣
(
やう
)
だ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
今度
(
こんど
)
はこんな
時
(
とき
)
に
歌
(
うた
)
ふこんな
歌
(
うた
)
を
作
(
つく
)
つてほしいとか、そう
云
(
い
)
つたことをドシ/\
手紙
(
てがみ
)
かハガキかで、
云
(
い
)
つてよこしてもらひたい。
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
ヘイ、
色々
(
いろ/\
)
に
介抱
(
かいはう
)
いたしましたが
気
(
き
)
が
附
(
つ
)
きませぬ、
此上
(
このうへ
)
は
如何
(
いかゞ
)
いたしませう。殿「イヤ、
全
(
まつた
)
く
生体
(
しやうたい
)
なければ
幸
(
さひは
)
ひぢやて、
今度
(
こんど
)
は
解剖
(
ふわけ
)
ぢや。 ...
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
十
幾年前
(
いくねんまへ
)
には一
切
(
さい
)
を
死
(
し
)
んだお
袋
(
ふくろ
)
が
處理
(
しより
)
してくれたのであつたが、
今度
(
こんど
)
は
勘次
(
かんじ
)
も
居
(
ゐ
)
ないしでお
品
(
しな
)
は
生計
(
くらし
)
の
心配
(
しんぱい
)
もしなくては
居
(
ゐ
)
られなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
しかも
今度
(
こんど
)
の
私
(
わたくし
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
は、
山
(
やま
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
よりも一
段
(
だん
)
格
(
かく
)
の
高
(
たか
)
い
浄地
(
じょうち
)
で、そこには
大
(
たい
)
そうお
立派
(
りっぱ
)
な一
体
(
たい
)
の
竜神様
(
りゅうじんさま
)
が
鎮
(
しず
)
まって
居
(
お
)
られたのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
『
本
(
ほん
)
なら
僕
(
ぼく
)
に
考
(
かんが
)
へがある。
今度
(
こんど
)
會社
(
くわいしや
)
で
世界航海圖
(
せかいかうかいづ
)
の
新
(
あたら
)
しいのが
出來
(
でき
)
たから、あれを
貰
(
もら
)
つて
送
(
おく
)
らう
如何
(
どう
)
だね、』と
郵船會社員
(
いうせんぐわいしやゐん
)
が
一案
(
いちあん
)
を
出
(
だ
)
した。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
大喜
(
おほよろこ
)
びで、
其禮
(
そのれい
)
に、
若干
(
そこばく
)
の
銀貨
(
ぎんくわ
)
を
與
(
あた
)
へやうとしたが、
如何
(
どう
)
しても
取
(
と
)
らぬ。
強
(
しひ
)
て
取
(
と
)
らしめたら、
今度
(
こんど
)
は
重箱
(
ぢうばこ
)
に
味噌漬
(
みそづけ
)
を
入
(
い
)
れて
持
(
も
)
つて
來
(
き
)
て
呉
(
く
)
れた。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
悪
(
わる
)
いラランも
少
(
すこ
)
しばかり
寂
(
さび
)
しくなつてきた。
今度
(
こんど
)
こそ
腹
(
はら
)
も
減
(
へ
)
つてきた。すると
突然
(
とつぜん
)
、ヱヴェレストの
頂上
(
てうじやう
)
から
大
(
おほ
)
きな
聲
(
こえ
)
で
怒鳴
(
どな
)
るものがあつた。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
今度
(
こんど
)
は、お
前
(
まえ
)
の
眼玉
(
めだま
)
も
掻毮
(
かきむし
)
るかもしれない。ラプンツェルはもうお
前
(
まえ
)
のものじゃア
無
(
な
)
い。お
前
(
まえ
)
はもう、二
度
(
ど
)
と、
彼女
(
あれ
)
にあうことはあるまいよ。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そして、ちよつと
息
(
いき
)
を
入
(
い
)
れたやうな
樣子
(
やうす
)
をすると、
今度
(
こんど
)
はまた
頭
(
あたま
)
と
前脚
(
まへあし
)
を
盛
(
さかん
)
に
動
(
うご
)
かしながら
掘
(
ほ
)
り
返
(
かへ
)
した
土
(
つち
)
で
穴
(
あな
)
を
埋
(
う
)
め
出
(
だ
)
した。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「えゝ」と
云
(
い
)
つたなりであつた。
宗助
(
そうすけ
)
も
別
(
べつ
)
に
話
(
はなし
)
がしたい
譯
(
わけ
)
でもなかつたと
見
(
み
)
えて、
夫
(
それ
)
なり
默
(
だま
)
つて
仕舞
(
しま
)
つた。しばらくすると
今度
(
こんど
)
は
細君
(
さいくん
)
の
方
(
はう
)
から
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
見る間に黒い方は
咽喉
(
のど
)
をしめつけられて
倒
(
たお
)
されました。けれどもすぐに跳ね返して立ちあがり、
今度
(
こんど
)
はしたたかに豹の男のあごをけあげました。
ガドルフの百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
欝金
(
うこん
)
の
風呂敷
(
ふろしき
)
に
包
(
つつ
)
んで、
膝
(
ひざ
)
の
上
(
うえ
)
に
確
(
しっか
)
と
抱
(
かか
)
えたのは、
亭主
(
ていしゅ
)
の
松江
(
しょうこう
)
が
今度
(
こんど
)
森田屋
(
もりたや
)
のおせんの
狂言
(
きょうげん
)
を
上演
(
じょうえん
)
するについて、
春信
(
はるのぶ
)
の
家
(
いえ
)
へ
日参
(
にっさん
)
して
借
(
か
)
りて
来
(
き
)
た
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
俊寛
(
しゅんかん
)
云いけるは……
神明
(
しんめい
)
外
(
ほか
)
になし。
唯
(
ただ
)
我等が一念なり。……唯仏法を
修行
(
しゅぎょう
)
して、
今度
(
こんど
)
生死
(
しょうし
)
を出で給うべし。
源平盛衰記
(
げんぺいせいすいき
)
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
何時間
(
なんじかん
)
かじっと
坐
(
すわ
)
って
様子
(
ようす
)
を
見
(
み
)
ていましたが、それからあたりを
丁寧
(
ていねい
)
にもう一
遍
(
ぺん
)
見廻
(
みまわ
)
した
後
(
のち
)
やっと
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
って、
今度
(
こんど
)
は
非常
(
ひじょう
)
な
速
(
はや
)
さで
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
しました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
一
我等
(
われら
)
今度
(
こんど
)
下向候処
(
げこうそろところ
)
其方
(
そのほう
)
に
対
(
たい
)
し
不束之筋有之
(
ふつつかのすじこれあり
)
馬附之荷物積所
(
うまつけのにもつつみしょ
)
出来申候
(
しゅったいもうしそろ
)
に
付
(
つき
)
逸々
(
はやばや
)
談志之旨
(
だんしのむね
)
尤之次第
(
もっとものしだい
)
大
(
おお
)
きに
及迷惑申候
(
めいわくをおよぼしもうしそろ
)
依
(
よっ
)
て
御本陣衆
(
ごほんじんしゅう
)
を
以
(
もって
)
詫入
(
わびいり
)
酒代
(
さかて
)
差出申候
(
さしだしもうしそろ
)
仍而件如
(
よってくだんのごとし
)
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
村内へ
觸歩行
(
ふれあるき
)
しゆゑ村中一
統
(
とう
)
此頃の寺の
動靜
(
やうす
)
扨
(
さて
)
は然る事にて天一樣は將軍家の御落胤にて
今度
(
こんど
)
江戸へ御出立に
成
(
なれ
)
ば二度御目通り成ねば
當前
(
あたりまへ
)
然
(
さら
)
ば今の内に
御目見
(
おめみえ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
彼
(
あ
)
んな
奴
(
やつ
)
を
生
(
いか
)
して
置
(
お
)
くより
擲
(
たゝ
)
きころす
方
(
はう
)
が
世間
(
せけん
)
のためだ、
己
(
おい
)
らあ
今度
(
こんど
)
のまつりには
如何
(
どう
)
しても
亂暴
(
らんぼう
)
に
仕掛
(
しかけ
)
て
取
(
とり
)
かへしを
付
(
つ
)
けようと
思
(
おも
)
ふよ、だから
信
(
のぶ
)
さん
友達
(
ともだち
)
がひに
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
山田
(
やまだ
)
は
既
(
すで
)
に
其作
(
そのさく
)
を
版行
(
はんかう
)
した
味
(
あぢ
)
を知つて
居
(
ゐ
)
るが、
石橋
(
いしばし
)
と
私
(
わたし
)
とは
今度
(
こんど
)
が
皮切
(
かはきり
)
なので、
尤
(
もつと
)
も
石橋
(
いしばし
)
は前から
団珍
(
まるちん
)
などに
内々
(
ない/\
)
投書
(
とうしよ
)
して
居
(
ゐ
)
たのであつたが、
隠
(
かく
)
して見せなかつた
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
よりわけがすむと、
今度
(
こんど
)
は、
一山
(
ひとやま
)
売りのもりわけです。いたみはじめたくだものの箱の中から、一山十
銭
(
せん
)
だの二十銭だのというぐあいに、
西洋皿
(
せいようざら
)
へもりわけるのです。
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
それから
三階
(
さんがい
)
へ
上
(
のぼ
)
ると、
今度
(
こんど
)
は
時代順
(
じだいじゆん
)
に
竝
(
なら
)
べて、だん/\
變
(
かは
)
つて
來
(
き
)
てゐるところを
現
(
あらは
)
してゐます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
この
人
(
ひと
)
の
歌
(
うた
)
は、
大人
(
おとな
)
でなければわからない
氣持
(
きも
)
ちをあまり
詠
(
よ
)
みすぎてゐるので、
今度
(
こんど
)
は
説明
(
せつめい
)
をすることは
出來
(
でき
)
ないが、
一例
(
いちれい
)
をあげると、
自分
(
じぶん
)
の
親
(
した
)
しくつきあつてゐた
人
(
ひと
)
が
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
私の
面
(
かお
)
が
何処
(
どこ
)
か
幼顔
(
おさながお
)
に
肖
(
に
)
て居ると云うその
中
(
うち
)
には、私に乳を
呑
(
の
)
まして
呉
(
く
)
れた
仲仕
(
なかし
)
の
内儀
(
かみ
)
さんもあれば、又
今度
(
こんど
)
兄の供をして中津から来て居る
武八
(
ぶはち
)
と云う
極
(
ごく
)
質朴な
田舎男
(
いなかおとこ
)
は
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
雷はます/\
劇
(
はげ
)
しく鳴った。
最早
(
もう
)
今度
(
こんど
)
は落ちた、と彼は
毎々
(
たびたび
)
観念した。而して彼の心は却て落ついた。彼の心は一種自己に対し、妻に対し、一切の
生類
(
しょうるい
)
に対する
憐愍
(
あわれ
)
に満された。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「
今度
(
こんど
)
はもつとしんみり
話
(
はなし
)
のできるやうにしたいと
言
(
い
)
つてゐました。」K
氏
(
し
)
が
言
(
い
)
つた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
その岸を歩く童子などは
胡麻粒
(
ごまつぶ
)
の様だ。けれども
今度
(
こんど
)
はドナウが婉々として
国土
(
こくど
)
を限ってながれて居るありさまが見える。北方はウイルテンベルクであり、南方はバイエルンである。
ドナウ源流行
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「おんどきよへ」とは、「
今度
(
こんど
)
京
(
きやう
)
へ」といふのがなまつたのです。
お月さまいくつ
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
検疫
(
けんえき
)
は五
時
(
じ
)
に
済
(
す
)
んだ。
今度
(
こんど
)
は
税関
(
ぜいくわん
)
の
小蒸気
(
こじようき
)
が
著
(
つ
)
く。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
「いえ、まだ
私
(
わたし
)
は、だれにもあいませんでした。
今度
(
こんど
)
あったら、みんなに
聴
(
き
)
かしてやろうと
思
(
おも
)
っています。」と、ぶとが
答
(
こた
)
えました。
太陽とかわず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼處
(
あすこ
)
を
通拔
(
とほりぬ
)
けねばならないと
思
(
おも
)
ふと、
今度
(
こんど
)
は
寒氣
(
さむけ
)
がした。
我
(
われ
)
ながら、
自分
(
じぶん
)
を
怪
(
あやし
)
むほどであるから、
恐
(
おそ
)
ろしく
犬
(
いぬ
)
を
憚
(
はゞか
)
つたものである。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
今度
(
こんど
)
こそは
何
(
なん
)
と
云
(
い
)
つても、
寸分
(
すんぶん
)
豚
(
ぶた
)
に
相違
(
さうゐ
)
ありませんでしたから、
愛
(
あい
)
ちやんも
最
(
も
)
う
其
(
そ
)
れを
伴
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
くのは
全
(
まつた
)
く
莫迦氣
(
ばかげ
)
たことだと
思
(
おも
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
『
左樣
(
さやう
)
、
殘念
(
ざんねん
)
ながら、
西班牙
(
イスパニヤ
)
や、
亞弗利加
(
アフリカ
)
の
方
(
はう
)
は
今度
(
こんど
)
は
斷念
(
だんねん
)
しました。』と、
私
(
わたくし
)
がキツパリと
答
(
こた
)
へると、
彼
(
かれ
)
はポンと
膝
(
ひざ
)
を
叩
(
たゝ
)
いて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
『それだから
今度
(
こんど
)
の
瀑布
(
たき
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
となったのじゃ。
汝
(
そち
)
も
知
(
し
)
る
通
(
とお
)
り、こちらの
世界
(
せかい
)
の
掟
(
おきて
)
にはめったに
無理
(
むり
)
なところはない……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
今度
(
こんど
)
お客が
泊
(
とま
)
つたら
茗荷
(
めうが
)
を
喰
(
く
)
はせよう、さうしたら
無闇
(
むやみ
)
に物を忘れて
行
(
ゆ
)
くだらう、ナニ
此方
(
こつち
)
は
泥坊
(
どろばう
)
を
仕
(
し
)
たのぢやアないから
罪
(
つみ
)
にはならねえや。
(和)茗荷
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今度
(
こんど
)
辞職した以上は、容易に
口
(
くち
)
が
見付
(
みつ
)
かりさうもない事、
已
(
やむ
)
を得ず、それ迄妻を国
元
(
もと
)
へ
預
(
あづ
)
けた事——
中々
(
なか/\
)
尽きさうもない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから
今度
(
こんど
)
は風が
吹
(
ふ
)
きたちまち太陽は雲を
外
(
はず
)
れチュウリップの
畑
(
はたけ
)
にも
不意
(
ふい
)
に明るく
陽
(
ひ
)
が
射
(
さ
)
しました。まっ
赤
(
か
)
な花がぷらぷらゆれて光っています。
チュウリップの幻術
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
矢張
(
やは
)
り
僕
(
ぼく
)
の
友人
(
いうじん
)
だが、——
今度
(
こんど
)
は
男
(
をとこ
)
だが——
或奴
(
あるやつ
)
から
少
(
すこ
)
し
取
(
と
)
るべき
金
(
かね
)
があるのに、どうしてもよこさない。いろ/\
掛合
(
かけあ
)
つて
見
(
み
)
たが
埓
(
らち
)
があかない。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
だから
卷煙草
(
まきたばこ
)
に
火
(
ひ
)
をつけた
私
(
わたくし
)
は、
一
(
ひと
)
つにはこの
小娘
(
こむすめ
)
の
存在
(
そんざい
)
を
忘
(
わす
)
れたいと
云
(
い
)
ふ
心
(
こころ
)
もちもあつて、
今度
(
こんど
)
はポケットの
夕刊
(
ゆふかん
)
を
漫然
(
まんぜん
)
と
膝
(
ひざ
)
の
上
(
うへ
)
へひろげて
見
(
み
)
た。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
今度
(
こんど
)
は石を
錦
(
にしき
)
に
裹
(
つゝ
)
んで
藏
(
くら
)
に
納
(
をさ
)
め
容易
(
ようい
)
には
外
(
そと
)
に出さず、時々出して
賞
(
め
)
で
樂
(
たのし
)
む時は先づ
香
(
かう
)
を
燒
(
たい
)
て
室
(
しつ
)
を
清
(
きよ
)
める
程
(
ほど
)
にして居た。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
大變
(
たえへん
)
だよ、おとつゝあ」と
今度
(
こんど
)
は
少
(
すこ
)
し
聲
(
こゑ
)
を
殺
(
ころ
)
すやうにして
勘次
(
かんじ
)
を
促
(
うなが
)
した。
勘次
(
かんじ
)
は
怪訝
(
けげん
)
な
鋭
(
するど
)
い
目
(
め
)
を
以
(
もつ
)
ておつぎを
見
(
み
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ラランはいつものやうに、カラカラと
笑
(
わら
)
つた。五千メートル。いつもならこの
辺
(
へん
)
へ
来
(
く
)
るまでに
疲
(
つか
)
れて
墜
(
を
)
ちてしまう
筈
(
はづ
)
なのに、
今度
(
こんど
)
は
莫迦
(
ばか
)
に
調子
(
てうし
)
がいい。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
そのうちに、お
百姓
(
ひやくしやう
)
が
復
(
ま
)
た
庭
(
には
)
へ
見廻
(
みまは
)
りに
來
(
き
)
ました。
今度
(
こんど
)
は
青
(
あを
)
い
柿
(
かき
)
の
生
(
な
)
つた
木
(
き
)
の
下
(
した
)
へ
來
(
き
)
まして、
斯
(
か
)
う
聲
(
こゑ
)
を
掛
(
か
)
けました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
同月
(
どうげつ
)
二十三
日
(
にち
)
には
幻
(
げん
)
望
(
ぼう
)
二
子
(
し
)
の
他
(
ほか
)
、
玄川子
(
げんせんし
)
を
加
(
くは
)
へて四
人
(
にん
)
で
掘
(
ほ
)
つた。
今度
(
こんど
)
は、
小徑
(
こみち
)
の
左方
(
さはう
)
の
緩斜面
(
くわんしやめん
)
を
成
(
な
)
す
芋畑
(
いもばたけ
)
である。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
お正月がすぎると、
凧屋
(
たこや
)
では五月ののぼりの
鯉
(
こい
)
やなにかをつくりはじめました。そうして五月もすむと、
今度
(
こんど
)
はうちわやせんすをつくりはじめたのです。
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
今
常用漢字
小2
部首:⼈
4画
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“今度”で始まる語句
今度船