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信
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しん
ふりがな文庫
“
信
(
しん
)” の例文
女の子は、まい日、おかあさんのお
墓
(
はか
)
のところへいっては、
泣
(
な
)
いてばかりいました。でも、神さまを
信
(
しん
)
じて、すなおな心でいました。
灰かぶり
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
この夏もお
互
(
たがひ
)
に
旅
(
たび
)
先や何かで久しく
顏
(
かほ
)
を合せなかつた二人、さて新秋になると、
向
(
むか
)
うは
熱
(
あた
)
海で
勉強
(
べんけう
)
して大に
強
(
つよ
)
くなつたと自
信
(
しん
)
を持ち
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
けれど、
私
(
わたし
)
の
仕事
(
しごと
)
はけっして、
最後
(
さいご
)
に、あの
鉄
(
てつ
)
の
中
(
なか
)
の
宝
(
たから
)
のように、
形
(
かたち
)
もなく、むだとなってしまうことは、ないであろうと
信
(
しん
)
じます。
汽船の中の父と子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それが
人
(
ひと
)
の
言
(
い
)
うように
規則的
(
きそくてき
)
に
溢
(
あふ
)
れて
来
(
こ
)
ようとは、
信
(
しん
)
じられもしなかった。
故
(
ゆえ
)
もない
不安
(
ふあん
)
はまだ
続
(
つづ
)
いていて、
絶
(
た
)
えず
彼女
(
かのじょ
)
を
脅
(
おびや
)
かした。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
その谷に
注
(
そそ
)
ぐ川はビエーヴル川であるから、この谷はパリの
郊外
(
こうがい
)
ではいちばんきたない
陰気
(
いんき
)
な所だと言いもし、
信
(
しん
)
じられもしていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
▼ もっと見る
「だめだめ、
信
(
しん
)
ちゃんなんか。信ちゃんは、ねぐるいの名人で、ひとの腹でも何でも、ぽんぽん蹴るというから、おれはいやだよ」
未来の地下戦車長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
で、
私
(
わたくし
)
は
堅
(
かた
)
く
信
(
しん
)
じています。もし
来世
(
らいせい
)
が
無
(
な
)
いとしたならば、その
時
(
とき
)
は
大
(
おお
)
いなる
人間
(
にんげん
)
の
智慧
(
ちえ
)
なるものが、
早晩
(
そうばん
)
これを
発明
(
はつめい
)
しましょう。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ヂュリ
誓言
(
せいごん
)
には
及
(
およ
)
びませぬ。
若
(
も
)
し
又
(
また
)
、
誓言
(
せいごん
)
なさるなら、わたしが
神樣
(
かみさま
)
とも
思
(
おも
)
ふお
前
(
まへ
)
の
身
(
み
)
をお
懸
(
か
)
けなされ、すればお
言葉
(
ことば
)
を
信
(
しん
)
じませう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
この
説
(
せつ
)
を
敷衍
(
ふえん
)
して
日本美術史
(
にほんびじゆつし
)
の
劈頭
(
へきとう
)
にこれを
高唱
(
かうしやう
)
したものであるが
今日
(
こんにち
)
においても、なほこの
説
(
せつ
)
を
信
(
しん
)
ずる
人
(
ひと
)
が
少
(
すくな
)
くないかと
思
(
おも
)
ふ。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
もちろんこれは、
古
(
ふる
)
くからのいひ
傳
(
つた
)
へで、あなた
方
(
がた
)
が、
古代
(
こだい
)
と
考
(
かんが
)
へてゐられる
奈良朝
(
ならちよう
)
よりも、もつと/\
以前
(
いぜん
)
から、さう
信
(
しん
)
じてゐたのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
時候
(
じこう
)
と、
時
(
とき
)
と、
光線
(
くわうせん
)
の、
微妙
(
びめう
)
な
配合
(
はいがふ
)
によつて、しかも、
品行
(
ひんかう
)
の
方正
(
はうせい
)
なるものにのみあらはるゝ
幻影
(
まぼろし
)
だと、
宿
(
やど
)
の
風呂番
(
ふろばん
)
の(
信
(
しん
)
さん)が
言
(
い
)
つた。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
若
(
も
)
し
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
に
宿
(
やど
)
る
所
(
ところ
)
の
戀
(
こひ
)
をすら
笑
(
わら
)
ふべく
信
(
しん
)
ずべからざる
者
(
もの
)
ならば、
人生
(
じんせい
)
遂
(
つひ
)
に
何
(
なん
)
の
價
(
あたひ
)
ぞ、
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
ほど
嘘僞
(
きよぎ
)
な
者
(
もの
)
は
無
(
な
)
いではないか。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「ふらちな
売僧
(
まいす
)
め、
文殊菩薩
(
もんじゅぼさつ
)
の勢至菩薩のと、だれがさようなたわごとを
信
(
しん
)
じようか。あいや
一火先生
(
いっかせんせい
)
、ぜひ、咲耶子はこの
長安
(
ながやす
)
のほうへ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
士卒
(
しそつ
)
未
(
いま
)
だ
附
(
つ
)
かず、百
姓
(
せい
)
信
(
しん
)
ぜず。
人
(
ひと
)
微
(
び
)
にして
權
(
けん
)
輕
(
かろ
)
し。
願
(
ねが
)
はくは
君
(
きみ
)
の
寵臣
(
ちようしん
)
・
國
(
くに
)
の
尊
(
たつと
)
ぶ
所
(
ところ
)
を
得
(
え
)
て
以
(
もつ
)
て
軍
(
ぐん
)
を
監
(
かん
)
せしめば、
乃
(
すなは
)
ち
可
(
か
)
ならん
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
余は
室内
(
しつない
)
には大小種々の
棚
(
たな
)
の有りし事を
信
(
しん
)
ずる者なり。入り口の他にも
數個
(
すうこ
)
の
窓
(
まど
)
有りしなるべければ、
室内
(
しつない
)
は
充分
(
じうぶん
)
に
明
(
あかる
)
かりしならん。(續出)
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
猫
(
ねこ
)
が
死人
(
しにん
)
を
越
(
こ
)
えて
渡
(
わた
)
ると
化
(
ば
)
けるといつて
杼
(
ひ
)
は
猫
(
ねこ
)
の
防禦
(
ばうぎよ
)
であつた。
杼
(
ひ
)
を
乘
(
の
)
せて
置
(
お
)
けば
猫
(
ねこ
)
は
渡
(
わた
)
らないと
信
(
しん
)
ぜられて
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
けれども、おばあさんは
信
(
しん
)
じきっていました。それで、みんなにかごの中を見てくるように言いました。みんなは言われたとおりにしました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「おお、どうしてそんなことができよう——
友
(
とも
)
だちの
信
(
しん
)
らいをうらぎるなんて……。だが……たとえ友だちであっても——」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
理屈
(
りくつ
)
を
申
(
まう
)
すぢやありません、
私
(
わたくし
)
の
越權
(
えつけん
)
は
私
(
わたくし
)
が
責任
(
せきにん
)
を
負
(
お
)
ひます。
貴下
(
あなた
)
は
信
(
しん
)
じませんか、
今
(
いま
)
現
(
げん
)
に
難破船
(
なんぱせん
)
が
救助
(
きゆうじよ
)
を
求
(
もとめ
)
て
居
(
を
)
るのを。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
で、
皆
(
みな
)
さまの
信
(
しん
)
ずる、
信
(
しん
)
じないはしばらく
別
(
べつ
)
として、もう
少
(
すこ
)
し
私
(
わたくし
)
がその
時
(
とき
)
監督
(
かんとく
)
のお
爺
(
じい
)
さんからきかされたところを
物語
(
ものがた
)
らせていただきます。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
免
(
ゆる
)
しけり忠相ぬし忠兵衞に打向ひ小西屋長左衞門代人忠兵衞其方事
主人
(
しゆじん
)
の申し附とは言
乍
(
ながら
)
出所
(
しゆつしよ
)
不定
(
ふぢやう
)
の
醫師
(
いし
)
の言葉を
信
(
しん
)
じ
結納
(
ゆひなふ
)
取交
(
とりかは
)
し迄
濟
(
すみ
)
たる婚姻を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
痴人
(
ちじん
)
夢
(
ゆめ
)
を
説
(
と
)
く、されど
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
て
自
(
みづか
)
ら
悟
(
さと
)
るは
必
(
かなら
)
ずしも
痴人
(
ちじん
)
にあらざる
可
(
べ
)
し。
余
(
よ
)
は
現今
(
げんこん
)
に
於
(
おい
)
ても、
將
(
は
)
た
未來
(
みらい
)
に
於
(
おい
)
ても、
七福
(
しちふく
)
の
來
(
きた
)
る
可
(
べ
)
きを
信
(
しん
)
ずる
能
(
あた
)
はず。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
その
爲
(
ため
)
か、
今
(
いま
)
では
以前
(
いぜん
)
と
違
(
ちが
)
つて、まあ
普通
(
ふつう
)
の
小舅
(
こじうと
)
位
(
ぐらゐ
)
の
親
(
した
)
しみはあると
信
(
しん
)
じてゐる
樣
(
やう
)
なものゝ、
斯
(
こ
)
んな
場合
(
ばあひ
)
になると、つい
實際
(
じつさい
)
以上
(
いじやう
)
にも
氣
(
き
)
を
回
(
まは
)
して
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
恐らくその
爭鬪
(
さうとう
)
は
一生
(
いつしやう
)
續きませう。けれども
秋々
(
あき/\
)
の
實
(
みの
)
りは、
必
(
かなら
)
ず何ものかを私に
齎
(
もたら
)
してくれるものと
信
(
しん
)
じてゐます。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
みんながめいめいじぶんの
神
(
かみ
)
さまがほんとうの神さまだというだろう、けれどもお
互
(
たが
)
いほかの
神
(
かみ
)
さまを
信
(
しん
)
ずる人たちのしたことでも
涙
(
なみだ
)
がこぼれるだろう。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
今日
(
こんにち
)
に
於
(
おい
)
て
生
(
しやう
)
じたからとて、
其當時
(
そのたうじ
)
の二
氏
(
し
)
の
鑑識
(
かんしき
)
に
就
(
つい
)
て、
侮辱
(
ぶぢよく
)
する
事
(
こと
)
には
决
(
けつ
)
して
當
(
あた
)
るまいと
余
(
よ
)
は
信
(
しん
)
じて
居
(
ゐ
)
る。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
七
月
(
ぐわつ
)
以來
(
いらい
)
の
外國貿易
(
ぐわいこくぼうえき
)
の
状勢
(
じやうせい
)
と
金解禁
(
きんかいきん
)
に
對
(
たい
)
する
諸般
(
しよはん
)
の
準備
(
じゆんび
)
の
程度
(
ていど
)
より
見
(
み
)
て、
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
事態
(
じたい
)
の
發生
(
はつせい
)
し
財界
(
ざいかい
)
に
急激
(
きふげき
)
な
波動
(
はどう
)
を
生
(
しやう
)
ずることなきことを
信
(
しん
)
ずるものである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
そしてそれが
原因
(
げんいん
)
で
洞穴
(
ほらあな
)
の
研究
(
けんきゆう
)
をして、これを
學界
(
がつかい
)
に
發表
(
はつぴよう
)
しましたが、
當時
(
とうじ
)
誰
(
たれ
)
も
信
(
しん
)
ずる
者
(
もの
)
がなく、サウツオラは
失望
(
しつぼう
)
落膽
(
らくたん
)
し、
殘念
(
ざんねん
)
に
思
(
おも
)
ひながら
死
(
し
)
んだのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
信
(
しん
)
あんちゃ。おかわりありませんか。うちではみんな丈夫ですから安心して下さい。けんど、村は不景気だヨ。山上ん田でも、佐田んげでも小作争ギおこった。
ズラかった信吉
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
陪審官
(
ばいしんくわん
)
は
殘
(
のこ
)
らずその
石盤
(
せきばん
)
に、『
娘
(
むすめ
)
はそれに
些
(
ちつ
)
とも
意味
(
いみ
)
があるとは
信
(
しん
)
じない』と
書
(
か
)
きつけました、
併
(
しか
)
し
誰
(
た
)
れ
一人
(
ひとり
)
として
其
(
そ
)
の
文書
(
もんじよ
)
を
説明
(
せつめい
)
しやうとはしませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
おい木村さん
信
(
しん
)
さん寄つてお出よ、お寄りといつたら寄つても宜いではないか、又素通りで
二葉
(
ふたば
)
やへ行く氣だらう、押かけて行つて引ずつて來るからさう思ひな
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私自身
(
わたしじしん
)
としては、
正
(
まさ
)
に一
個
(
こ
)
のコスモポリタンだと
信
(
しん
)
じてゐる。
然
(
しか
)
し
私
(
わたし
)
は『一
所不在
(
しよふぢう
)
』でない。
明
(
あきら
)
かに
日本東京
(
にほんとうきやう
)
に
居住
(
きよぢう
)
してゐる。
又
(
また
)
海外
(
かいぐわい
)
に
旅行
(
りよかう
)
した
事
(
こと
)
も
殆
(
ほと
)
んどない。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
しかし
御老人
(
ごろうじん
)
が
心
(
こころ
)
のよいお
方
(
かた
)
で、わしらをまっとうな
人間
(
にんげん
)
のように
信
(
しん
)
じていて
下
(
くだ
)
さるのを
見
(
み
)
ては、わしはもう
御老人
(
ごろうじん
)
をあざむいていることができなくなりました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
〔譯〕
信
(
しん
)
を人に取るは難し。人は口を信ぜずして
躬
(
み
)
を信ず。躬を信ぜずして心を信ず。是を以て難し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
此話
(
このはなし
)
雪国の人すら
信
(
しん
)
じがたくおもへども、つら/\
思量
(
おもひはかる
)
に、十月の初雪より十二月廿五日までおよその
日数
(
ひかず
)
八十日の
間
(
あひだ
)
に五尺づゝの雪ならば、廿四丈にいたるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
狸
(
たぬき
)
の
毛皮
(
けがは
)
は
大變
(
たいへん
)
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
つもので、
値段
(
ねだん
)
も
高
(
たか
)
いのです。
狐
(
きつね
)
や
狸
(
たぬき
)
は
昔
(
むかし
)
は
人
(
ひと
)
を
化
(
ばか
)
すものと
信
(
しん
)
じられたりしましたが、
決
(
けつ
)
してそんなばかげたことがあり
得
(
う
)
るわけもありません。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
安積艮斎は抽斎との
交
(
まじわり
)
が深くなかったらしいが、抽斎をして
西学
(
せいがく
)
を忌む念を
翻
(
ひるがえ
)
さしめたのはこの人の力である。艮斎、名は
重信
(
しげのぶ
)
、修して
信
(
しん
)
という。通称は
祐助
(
ゆうすけ
)
である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
そこで僕が自分の恥を
晒
(
さ
)
らして物語り、
怖気
(
おじけ
)
る人の参考に供したき要点は、相手を
信
(
しん
)
じてかかれということである。渡る世間に
鬼
(
おに
)
はない、鬼でさえ頼めば人を食わぬ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
讀者
(
とくしや
)
余
(
よ
)
が
言
(
げん
)
を
信
(
しん
)
ぜずば罪と罰に
就
(
つ
)
きて、
更
(
さら
)
に
其他
(
そのた
)
の
記事
(
きじ
)
を
精讀
(
せいどく
)
せられよ、
思
(
おも
)
ひ
盖
(
けだ
)
し
半
(
なかば
)
に
過
(
す
)
ぎんか。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
地球
(
ちきゆう
)
の
自轉
(
じてん
)
其他
(
そのた
)
の
作用
(
さよう
)
で、
次第
(
しだい
)
に
離
(
はな
)
れ
離
(
ばな
)
れになつて
今日
(
こんにち
)
のようになつたものと
信
(
しん
)
じられてゐる。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
我等をして之に
信
(
しん
)
を
置
(
お
)
かしむる勿れ、実行上の一致のみが
頼
(
たの
)
むに足るの一致なり、
自身
(
じしん
)
の
主義
(
しゆぎ
)
を
実行
(
じつかう
)
し得ざる人は
人情
(
にんじやう
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
会得
(
くわいとく
)
し得ざるが故に他を
容
(
い
)
るゝ
雅量
(
がりよう
)
を有せず
時事雑評二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
どうか
軽々
(
かるがる
)
しくお
信
(
しん
)
じなさらずに、一
度
(
ど
)
わたくしと
法術
(
ほうじゅつ
)
比
(
くら
)
べをさせて
頂
(
いただ
)
きとうございます。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
なかに
緑
(
みどり
)
のがあつたが、それはきつと
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
を
縫
(
ぬ
)
ひつけたのだらう。
皆
(
みんな
)
野育
(
のそだち
)
の
無知
(
むち
)
の
子供
(
こども
)
たちで、どこを
指
(
さ
)
して
行
(
ゆ
)
くのだか、
何
(
なに
)
しろずんずん
歩
(
ある
)
いてゆく。
唯
(
たゞ
)
耶路撒冷
(
イエルサレム
)
を
信
(
しん
)
じてゐる。
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
左内つらつら
一五七
夜もすがらの事をおもひて、かの句を案ずるに、
百姓
(
ひやくせい
)
家に
帰
(
き
)
すの句、
一五八
粗
(
ほぼ
)
其の
意
(
こころ
)
を得て、ふかくここに
一五九
信
(
しん
)
を
発
(
おこ
)
す。まことに
一六〇
瑞草
(
ずいさう
)
の瑞あるかな。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
相
(
そう
)
、
豆
(
ず
)
、
駿
(
すん
)
、
遠
(
えん
)
、
尾
(
び
)
、
濃
(
のう
)
の間に流行し、昨年中は西は京阪より山陽、南海、西国まで
蔓延
(
まんえん
)
し、東は
房
(
ぼう
)
、
総
(
そう
)
、
常
(
じょう
)
、
野
(
や
)
、
武
(
ぶ
)
、
信
(
しん
)
の諸州にも
伝播
(
でんぱ
)
し、当年に至りては
奥
(
おう
)
州に漸入するを見る。
妖怪玄談
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
軍吏
(
ぐんり
)
の
徐彦成
(
じょげんせい
)
は材木を買うのを一つの商売にしていまして、
丁亥
(
ていがい
)
の年、
信
(
しん
)
州の
汭口場
(
ぜいこうじょう
)
へ材木を買いに行きましたが、思うような買物が見当らないので、暫くそこに
舟
(
ふな
)
がかりをしていると
中国怪奇小説集:09 稽神録(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
けだし
参
(
さん
)
と
信
(
しん
)
との花火芸術の最高を極め精を尽くし
神
(
しん
)
を
凝
(
こ
)
らしたものであった。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
「馬鹿野郎! 七輪じゃアねえ。五
徳
(
とく
)
だ。
仁
(
じん
)
義
(
ぎ
)
礼
(
れい
)
智
(
ち
)
信
(
しん
)
、これを五徳といってナ」
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
信
(
しん
)
は命を受けて
憂懼
(
ゆうく
)
為
(
な
)
すところを知らず、
情誼
(
じょうぎ
)
を思えば燕王に
負
(
そむ
)
くに忍びず、勅命を重んずれば私恩を論ずる
能
(
あた
)
わず、進退両難にして、
行止
(
こうし
)
ともに
艱
(
かた
)
く、
左思右慮
(
さしゆうりょ
)
、心
終
(
つい
)
に決する能わねば
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
その
後
(
ご
)
大久保
(
おほくぼ
)
の
言
(
い
)
ふところによると、
彼女
(
かのぢよ
)
はその
兄
(
あに
)
と
肉的関係
(
にくてきくわんけい
)
があるといふのであつた。そしてその
因果
(
いんぐわ
)
な
報
(
むく
)
いを
彼
(
かれ
)
のところへ
持込
(
もちこ
)
んで
来
(
き
)
たといふのであつたが、
竹村
(
たけむら
)
には
信
(
しん
)
じられなかつた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
“信”の解説
信(しん)は、一般的には真実で偽りのないこと。信用。信仰。宗教・倫理の分野においてさまざまに用いられる。
(出典:Wikipedia)
信
常用漢字
小4
部首:⼈
9画
“信”を含む語句
音信
信天翁
信号
書信
信用
通信
信太
信實
自信
信州
信実
忠信
信濃路
信者
信義
基督教信者
信条
基督信者
信心者
信吉
...