“位(ぐらゐ)” の例文
「安(やす)さんは、まだ歸(かへ)らないんでせうかね。貴方(あなた)今度(こんだ)の日曜(にちえう)位(ぐらゐ)に番町(ばんちやう)迄(まで)行(い)つて御覽(ごらん)なさらなくつて」と注意(ちゆうい)した事(こと)があるが、宗助(そうすけ)は
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
忌(いみ)もまだ明けないだらうつて。奥さんにも似合はない旧弊なことを仰(おつ)しやるのですね。忌位(ぐらゐ)明けなくつたつて、いゝぢやありませんか。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
さういふ天(てん)の世界(せかい)にとゞくやうな、空気(くうき)の稀薄(うす)いところでは、あれあれといふ間(ま)もなく、千年(ねん)位(ぐらゐ)の年月(としつき)が流(なが)れてしまふさうだ。
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
左様(さやう)でげすな、四品(よしな)で七円(ゑん)位(ぐらゐ)では如何(いかゞ)でげせう。士「ヤ、怪(け)しからぬことを云(い)ふ、釜(かま)ばかりでもお前(まへ)十五両(りやう)で買(か)うたのだぜ。 ...
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
それに値段(ねだん)が不廉(たかい)ものだからといふのであつた。勘次(かんじ)はそれでも幾(いく)ら位(ぐらゐ)するものかと思(おも)つて聞(き)いたら一罎(ひとびん)が三圓(ゑん)だといつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
『さうか、だけど屹度(きつと)、屑(くづ)が同(おな)じ位(ぐらゐ)入(はい)つて居(ゐ)たに違(ちが)ひない』帽子屋(ばうしや)は不平(ふへい)たら/″\で、『麺麭(パン)庖丁(ナイフ)で其中(そのなか)へ押(お)し込(こ)んだナ』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
しかしどつかに、一銭位(ぐらゐ)おちてゐるかも知れないと思つて、家中(うちぢゆう)の敷物をめくつて、板のすきまをほじくつて見ましたが、一銭もみつかりません。
歯と眼の悪いおぢいさん (新字旧仮名) / 村山籌子(著)
どの公園へ行つても木蔭にチユウリツプが咲いて居る。立木(たちき)の花は甚だ尠(すくな)い、純白の八重桜に連翹(れんげう)と梨位(ぐらゐ)のものである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
と云(いふ)に幸八は委細(ゐさい)承知(しようち)なしシテ又親方何處迄(どこまで)御出と聞(きく)に藤八は然(され)ばサ先は確(しか)と知れぬが大概(おほかた)箱根前後(ぜんご)位(ぐらゐ)と思へば能(よし)と云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
夏(なつ)のはじめに、よく蝦蟆賣(がまう)りの聲(こゑ)を聞(き)く。蝦蟆(がま)や、蝦蟆(がんま)い、と呼(よ)ぶ。又(また)此(こ)の蝦蟆賣(がまう)りに限(かぎ)りて、十二三、四五位(ぐらゐ)なのが、きまつて二人連(ふたりづ)れにて歩(ある)くなり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
とある道の角に、三十位(ぐらゐ)の卑(いや)しい女が、色の褪(さ)めた赤い腰巻を捲(まく)つて、男と立つて話をして居(ゐ)た。其処(そこ)に細い巷路(かうぢ)があつた。洗濯物が一面に干してあつた。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
第(だい)一子(こ)を育(そだ)つる事(こと)もなるまじ、美尾(みを)は私(わたし)が一人娘(ひとりむすめ)、やるからには私(わたし)が終(おは)りも見(み)て貰(もら)ひたく、贅澤(ぜいたく)を言(い)ふのでは無(な)けれど、お寺參(てらまい)りの小遣(こづか)ひ位(ぐらゐ)、出(だ)しても貰(もら)はう
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何卒御返濟いたし度、色々手段を𢌞(めぐら)し候得共、頓と御返辨(べん)之道も不二相付一候而已(のみ)ならず、利息さへも纔(わづか)一年位(ぐらゐ)差上候而已(のみ)にて、何とも無二申譯(わけ)一仕合に御座候。
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
私を先に帰して下すつたら、あなたが帰つていらつしやる時にはまた五日位(ぐらゐ)は若いでせうと云つたの、僕の思ひなしにしてしまつて居るのだ馬鹿だと怒つてましたわ。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
アウエリヤヌヰチはドクトルの廉潔(れんけつ)で、正直(しやうぢき)で有(あ)るのは豫(かね)ても知(し)つてゐたが、然(しか)し其(そ)れにしても、二萬圓(ゑん)位(ぐらゐ)は確(たしか)に所有(もつ)てゐることゝのみ思(おも)ふてゐたのに、恁(か)くと聞(き)いては
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
雲飛(うんぴ)は三年の壽命(じゆみやう)位(ぐらゐ)は何(なん)でもないと答(こた)へたので老叟、二本の指(ゆび)で一の竅(あな)に觸(ふれ)たと思ふと石は恰(あだか)も泥(どろ)のやうになり、手に隨(したが)つて閉(と)ぢ、遂(つひ)に三個(みつゝ)の竅(あな)を閉(ふさ)いで了(しま)つて、さて言ふには
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
此の時(とき)位(ぐらゐ)藝術家の意久地(いくぢ)の無いことはあるまい、幾(いく)らギリ/\齒(は)を噛(か)むだと謂(い)ツて、また幾ら努力したと謂ツて、何のことはない、破(やぶ)けたゴム鞠(まり)を地(ち)べたに叩付(たゝきつ)けるやうなもので何の張合(はりあひ)もない。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
「幾歳(いくつ)だつたらう。今の長ちやん位(ぐらゐ)のものぢやないか。」
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「君だつたら葡萄位(ぐらゐ)呉れてやつてもよかつたんだ。」
夫婦(ふうふ)は毎夜(まいよ)同(おな)じ火鉢(ひばち)の兩側(りやうがは)に向(む)き合(あ)つて、食後(しよくご)一時間(じかん)位(ぐらゐ)話(はなし)をした。話(はなし)の題目(だいもく)は彼等(かれら)の生活(せいくわつ)状態(じやうたい)に相應(さうおう)した程度(ていど)のものであつた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
兎に角、妹が挨拶をした以上、自分の顔丈(だけ)位(ぐらゐ)は、覚えてゐて呉れるかしら。覚えてゐて呉れゝば、どんなに幸福であらうかなどと思つたりした。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
処(ところ)が西洋(あちら)では遣物(つかひもの)を持つて行(い)つた者に、使賃(つかひちん)といつて名を附(つ)ける訳(わけ)ではないが、弗(どる)の二ツ位(ぐらゐ)は呉(く)れるさうでございます。
西洋の丁稚 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
『私(わたし)——さうね、今(いま)——それは今朝(けさ)起(お)きた時(とき)から私(わたし)が誰(だれ)だか位(ぐらゐ)は知(し)つゝてよ、けれども是迄(これまで)に何遍(なんぺん)も變(かは)つてるからね』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
與吉(よきち)が三つに成(な)つたのでおつぎは他(よそ)へ奉公(ほうこう)に出(だ)すことに夫婦(ふうふ)の間(あひだ)には決定(けつてい)された。其(そ)の頃(ころ)十五の女(をんな)の子(こ)では一年(ねん)の給金(きふきん)は精々(せい/″\)十圓(ゑん)位(ぐらゐ)のものであつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しまひに極めて落着いた黒地の中の停車場(ステエシヨン)へわたし等二人は降りた。ばらばらと二三十人位(ぐらゐ)が歩いて居るだけである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
故意(わざ)と重四郎は氣の付ぬ體(ふり)にて夫は願つても無い僥倖(さいはひ)然(さう)いふ口なら金の百兩位(ぐらゐ)は何(どう)ともして才覺(さいかく)致します何(なん)と御世話を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
兩側(りやうがは)に大藪(おほやぶ)があるから、俗(ぞく)に暗(くら)がり坂(ざか)と稱(とな)へる位(ぐらゐ)、竹(たけ)の葉(は)の空(そら)を鎖(とざ)して眞暗(まつくら)な中(なか)から、烏瓜(からすうり)の花(はな)が一面(いちめん)に、白(しろ)い星(ほし)のやうな瓣(はなびら)を吐(は)いて、東雲(しのゝめ)の色(いろ)が颯(さつ)と射(さ)す。
山の手小景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
停車場(ステーシヨン)から町の入口まで半里位(ぐらゐ)ある。堤防になつてゐる二間(けん)幅(はゞ)の路(みち)には、櫨(はぜ)の大きな並木が涼しい蔭(かげ)をつくつて居(ゐ)て、車夫の饅頭笠(まんぢうがさ)が其間(そのあひだ)を縫つて走つて行く。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
一寸(ちよつと)説明した位(ぐらゐ)で分らない事だから、こんな時には黙つて居るより仕方がないと思つて居る。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
何(なに)も女郎(めらう)の一疋(ひき)位(ぐらゐ)相手(あひて)にして三五郎(らう)を擲(なぐ)りたい事(こと)も無(な)かつたけれど、萬燈(まんどう)を振込(ふりこ)んで見(み)りやあ唯(たゞ)も歸(かへ)れない、ほんの附景氣(つけけいき)に詰(つま)らない事(こと)をしてのけた、夫(そ)りやあ己(お)れが何處(どこ)までも惡(わ)るいさ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
御米(およね)もつまりは夫(をつと)が歸宅後(きたくご)の會話(くわいわ)の材料(ざいれう)として、伊藤公(いとうこう)を引合(ひきあひ)に出(だ)す位(ぐらゐ)の所(ところ)だから、宗助(そうすけ)が進(すゝ)まない方向(はうかう)へは、たつて話(はなし)を引張(ひつぱり)たくはなかつた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
些(や)や誇顏(ほこりがは)に云(い)ひました、何故(なぜ)といふに、自分(じぶん)位(ぐらゐ)の年齡格好(としかつかう)の小娘(こむすめ)で、全(まつた)く其意味(そのいみ)を知(し)つてるのは甚(はなは)だ稀(まれ)だと實際(じつさい)愛(あい)ちやんは然(さ)う思(おも)つてゐましたから。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
彼(かれ)は少(すこ)しばかり餘(あま)してあつた蓄(たくは)へから蝕(むしくひ)でも何(なん)でも柱(はしら)になる木(き)やら粟幹(あはがら)やらを求(もと)めて、家(いへ)の横手(よこて)へ小(ちひ)さな二間(けん)四方(はう)位(ぐらゐ)な掘立小屋(ほつたてごや)を建(た)てる計畫(けいくわく)をした。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
せめて半年か今年一年位(ぐらゐ)稼(かせ)いで帰(かへ)つて来(く)るだらうと、女房(にようばう)も待つて居(を)りますと、直(すぐ)に三日目に帰(かへ)つてまゐりました。
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
愛くるしい三歳位(ぐらゐ)の小児(せうに)の裸の石像が無邪気な姿勢をして立ち乍(なが)ら手で軽く支へた前の物から、細い噴水が勢ひよく円を描いて流れて落ちるのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
領し物頭役(ものがしらやく)を相勤(あひつと)めたる大橋文右衞門清長(きよなが)率(いざ)鎌倉(かまくら)と云ふ時のため武士の省愼(たしなみ)差替(さしかへ)の大小具足(ぐそく)一領(りやう)位(ぐらゐ)は所持致し居り候是(これ)御覽(ごらん)候へと仕舞置(しまひおき)たる具足櫃(ぐそくびつ)并びに差替の大小を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
先(ま)づこれから峠(たうげ)に掛(かゝ)らうといふ日(ひ)の、朝早(あさはや)く、尤(もつと)も先(せん)の泊(とまり)はものゝ三時(じ)位(ぐらゐ)には発(た)つて来(き)たので、涼(すゞし)い内(うち)に六里(り)ばかり、其(そ)の茶屋(ちやゝ)までのしたのぢやが、朝晴(あさばれ)でぢり/\暑(あつ)いわ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
鏡子は昨夜(ゆふべ)二三十分位(ぐらゐ)は眠れたが、それも思ひなしかも分らない程で朝になつたのである。六ケ月の寝台(ベツト)の寝ごこちから、畳の上に帰つた初めての夜(よ)の苦痛もあつたからであらう。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
だが、そんな場合、彼女位(ぐらゐ)、はにかみ屋はなかつた。どんなに、お腹(なか)がすいてゐても、健作の前では、何一つ手をつけなかつた。幾品も取つた料理に、全然箸をつけない時があつた。
蠣フライ (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
其樣(そん)な處(ところ)へ歸(かへ)るに當(あた)るものか些(ちつ)とも怕(おつ)かない事(こと)は無(な)いから私(わたし)が家(うち)に居(ゐ)なさい、みんなも心配(しんぱい)する事(こと)は無(な)い何(なん)の此子(このこ)位(ぐらゐ)のもの二人(ふたり)や三人(さんにん)や臺所(だいどころ)へ板(いた)を並(なら)べてお飯(まんま)を喰(た)べさせるに文句(もんく)が入(い)るものか
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ヘヽー何(ど)うでげせう、三朱(しゆ)位(ぐらゐ)には負(まか)りますまいか。坊「焼場(やきば)へ来(き)て値切(ねぎ)るものもないもんだ、極(きま)つて居(ゐ)るよ。金「ナニ本当(ほんたう)に焼(や)けないでも宜(よろ)しいんで。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「妻(さい)を貰つたら、君の所へ通知位(ぐらゐ)する筈ぢやないか。夫(それ)よりか君の」と云ひかけて、ぴたりと已めた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
茸爺(きのこぢゞい)、茸媼(きのこばゞ)とも名(な)づくべき茸狩(きのこが)りの古狸(ふるだぬき)。町内(ちやうない)に一人(ひとり)位(ぐらゐ)づゝ必(かなら)ずあり。山入(やまいり)の先達(せんだつ)なり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さのみ珍らしいとは思ひませぬけれど出際(でぎは)に召物の揃(そろ)へかたが悪いとて如何(いか)ほど詫びても聞入れがなく、其品(それ)をば脱いで擲(たた)きつけて、御自身洋服にめしかへて、吁(ああ)、私位(ぐらゐ)不仕合の人間はあるまい
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
すみませんねこんな御心配をなすつては、あなたお酒(さけ)は上(あが)りますか。○「些(すこ)し位(ぐらゐ)はいたゞきます。 ...
譬(たと)ひ這出(はひだ)した処(ところ)でぬら/\と遣(や)られては凡(およ)そ五分間(ふんかん)位(ぐらゐ)は尾(を)を出(だ)すまでに間(ま)があらうと思(おも)ふ長虫(ながむし)と見(み)えたので已(や)むことを得(え)ず私(わし)は跨(また)ぎ越(こ)した、途端(とたん)に下腹(したはら)が突張(つツぱ)つてぞツと身(み)の毛(け)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
なに彼奴(あいつ)が今夜中(こんやぢう)に立(た)つものか、今頃(いまごろ)は革鞄(かばん)の前へ坐(すは)つて考へ込んでゐる位(ぐらゐ)のものだ。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
女房(にようぼ)子(こ)位(ぐらゐ)過(す)ぐされぬ事(こと)も御座(ござ)りますまいし、一生(せう)は長(なが)う御座(ござ)ります。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
えへゝゝゝ冗談(じようだん)云(い)つちやアいけません、盲人(めくら)にからかつちやア困ります。小「盲目(めくら)だつて眼(め)が開(あ)いたぢやアないか、冗談(じようだん)なしに月々(つき/″\)一度(ど)位(ぐらゐ)づゝ遊んでおくれな、え梅喜(ばいき)さん。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
考へると、原口が広田先生の所へ来(き)て、美禰子の肖像を描(か)く意志を洩(も)らしてから、まだ一ヶ月位(ぐらゐ)にしかならない。展覧会で直接に美禰子に依頼してゐたのは、夫(それ)より後(のち)の事である。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)