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『蠣フライ』
ふりがな文庫
『
蠣フライ
(
かきふらい
)
』
汽車が、国府津を出た頃、健作は食堂へは入つて行つた。寝るまでの中途半端の時間なので、客は十四五人もあちらの卓や此方の卓に散在してゐた。大抵は、二三人づれでビールや日本酒を飲んでゐた。健作は、晩飯を喰つてゐないので、ビフテキとチキン・ライスを …
著者
菊池寛
初出
「文藝春秋」1927(昭和2)年1月号
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
位
(
ぐらゐ
)
中
(
うち
)
入
(
い
)
卓
(
テーブル
)
後姿
(
うしろすがた
)
背丈
(
せたけ
)
腹
(
なか
)
蠣
(
かき
)