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高
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たか
ふりがな文庫
“
高
(
たか
)” の例文
しかし、その
木
(
き
)
のいただきまで
上
(
のぼ
)
れるものは、
重
(
じゅう
)
ちゃんくらいのもので、ほかの
子
(
こ
)
には、
目
(
め
)
がまわるほど、あまりに
高
(
たか
)
かったのです。
高い木とからす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
近所
(
きんじょ
)
の
家
(
いえ
)
の二
階
(
かい
)
の
窓
(
まど
)
から、
光子
(
みつこ
)
さんの
声
(
こえ
)
が
聞
(
き
)
こえていた。そのませた、
小娘
(
こむすめ
)
らしい
声
(
こえ
)
は、
春先
(
はるさき
)
の
町
(
まち
)
の
空気
(
くうき
)
に
高
(
たか
)
く
響
(
ひび
)
けて
聞
(
き
)
こえていた。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
濁
(
にご
)
れる
水
(
みづ
)
も
色
(
いろ
)
を
添
(
そ
)
へて
極彩色
(
ごくさいしき
)
の
金屏風
(
きんびやうぶ
)
を
渡
(
わた
)
るが
如
(
ごと
)
く、
秋草模樣
(
あきくさもやう
)
に
露
(
つゆ
)
敷
(
し
)
く
袖
(
そで
)
は、
丈
(
せ
)
高
(
たか
)
き
紫苑
(
しをん
)
の
梢
(
こずゑ
)
を
乘
(
の
)
りて、
驚
(
おどろ
)
き
飛
(
と
)
ぶ
蝶
(
てふ
)
とともに
漾
(
たゞよ
)
へり。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
子家鴨
(
こあひる
)
はみんなが
連
(
つ
)
れだって、
空
(
そら
)
高
(
たか
)
くだんだんと
昇
(
のぼ
)
って
行
(
い
)
くのを
一心
(
いっしん
)
に
見
(
み
)
ているうち、
奇妙
(
きみょう
)
な
心持
(
こころもち
)
で
胸
(
むね
)
がいっぱいになってきました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
『なあに、
柳川君
(
やながはくん
)
には
片附
(
かたづ
)
けるやうな
荷物
(
にもつ
)
もないのさ。』と
濱島
(
はまじま
)
は
聲
(
こゑ
)
高
(
たか
)
く
笑
(
わら
)
つて『さあ。』とすゝめた
倚子
(
ゐす
)
によつて、
私
(
わたくし
)
も
此
(
この
)
仲間
(
なかま
)
入
(
いり
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
また
高
(
たか
)
さの
最
(
もつと
)
も
高
(
たか
)
くなるのはすぎで、
秋田縣
(
あきたけん
)
の
長木澤
(
ながきざは
)
の
杉林
(
すぎばやし
)
や
甲州
(
こうしゆう
)
身延山
(
みのぶさん
)
の
千本杉
(
せんぼんすぎ
)
の
中
(
なか
)
には、
高
(
たか
)
さが
三十五間
(
さんじゆうごけん
)
もあるのが
見
(
み
)
られます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
元
(
もと
)
は
直立
(
ちよくりつ
)
してゐたもので、
高
(
たか
)
さは
七八十尺
(
しちはちじつしやく
)
もあつたものですが、
二百年程前
(
にひやくねんほどまへ
)
に
雷
(
かみなり
)
が
落
(
お
)
ちたゝめに
折
(
を
)
れたのだといふことでありました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
右
(
みぎ
)
も
左
(
ひだり
)
も
削
(
けず
)
ったような
高
(
たか
)
い
崖
(
がけ
)
、そこら
中
(
じゅう
)
には
見上
(
みあ
)
げるような
常盤木
(
ときわぎ
)
が
茂
(
しげ
)
って
居
(
お
)
り、いかにもしっとりと
気分
(
きぶん
)
の
落
(
お
)
ちついた
場所
(
ばしょ
)
でした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
高
(
たか
)
が少尉の月給で女房を食わして行けようがねえ。とまあ
恁
(
こう
)
云う返答だ。うん、然うだったか。それなら何も心配することはねい。
躯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
言はれて
内室
(
ないしつ
)
に
入
(
はひ
)
つて見ると
成程
(
なるほど
)
石は
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか
紫檀
(
したん
)
の
臺
(
だい
)
に
還
(
かへ
)
つて居たので
益々
(
ます/\
)
畏敬
(
ゐけい
)
の
念
(
ねん
)
を
高
(
たか
)
め、
恭
(
うや/\
)
しく老叟を
仰
(
あふ
)
ぎ見ると、老叟
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
これが
西暦
(
せいれき
)
千八百八十三年
(
せんはつぴやくはちじゆうさんねん
)
に
大爆裂
(
だいばくれつ
)
をなして、
島
(
しま
)
の
大半
(
たいはん
)
を
噴
(
ふ
)
き
飛
(
と
)
ばし、
跡
(
あと
)
には
高
(
たか
)
さ
僅
(
わづか
)
に
八百十六米
(
はつぴやくじゆうろくめーとる
)
の
小火山島
(
しようかざんとう
)
を
殘
(
のこ
)
したのみである。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
冷静
(
れいせい
)
なる
社会的
(
しやくわいてき
)
の
眼
(
め
)
を
以
(
もつ
)
て
見
(
み
)
れば、
等
(
ひと
)
しく之れ
土居
(
どきよ
)
して
土食
(
どしよく
)
する一ツ
穴
(
あな
)
の
蚯蚓
(
みゝず
)
蝤蠐
(
おけら
)
の
徒
(
ともがら
)
なれば
何
(
いづ
)
れを
高
(
たか
)
しとし
何
(
いづ
)
れを
低
(
ひく
)
しとなさん。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
下
(
した
)
には
小石
(
こいし
)
が一
面
(
めん
)
に
敷詰
(
しきづ
)
めてある。
天井
(
てんぜう
)
の
高
(
たか
)
さは
中央部
(
ちうわうぶ
)
は五
尺
(
しやく
)
四
寸
(
ずん
)
あるが。
蒲鉾式
(
かまぼこしき
)
に
圓
(
まる
)
く
張
(
は
)
つて
居
(
ゐ
)
るので、四
隅
(
すみ
)
はそれより
自然
(
しぜん
)
に
低
(
ひく
)
い。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
すると
鳥
(
とり
)
は
降
(
お
)
りて
来
(
き
)
たので、二十
人
(
にん
)
の
粉
(
こな
)
ひき
男
(
おとこ
)
は、
総
(
そう
)
ががかりで、「ヨイショ、ヨイショ!」と
棒
(
ぼう
)
でもって
石臼
(
いしうす
)
を
高
(
たか
)
く
挙
(
あ
)
げました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
何處
(
どこ
)
へゆく
何處
(
どこ
)
へゆく、
逃
(
に
)
げてはならないと
坐中
(
ざちう
)
の
騷
(
さわ
)
ぐに
照
(
てー
)
ちやん
高
(
たか
)
さん
少
(
すこ
)
し
頼
(
たの
)
むよ、
直
(
じ
)
き
歸
(
かへ
)
るからとてずつと
廊下
(
らうか
)
へ
急
(
いそ
)
ぎ
足
(
あし
)
に
出
(
いで
)
しが
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
これなどは、
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
の
上
(
うへ
)
を
見
(
み
)
つめて
歌
(
うた
)
つてゐるので、
口
(
くち
)
から
出放題
(
でほうだい
)
に
作
(
つく
)
つたものでは、けっして、かうはうまくゆきません。つぎのは
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
此
(
この
)
可憐
(
かれん
)
な
自白
(
じはく
)
を
何
(
ど
)
う
慰
(
なぐ
)
さめて
可
(
い
)
いか
分別
(
ふんべつ
)
に
餘
(
あま
)
つて
當惑
(
たうわく
)
してゐたうちにも、
御米
(
およね
)
に
對
(
たい
)
して
甚
(
はなは
)
だ
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
だといふ
思
(
おもひ
)
が
非常
(
ひじやう
)
に
高
(
たか
)
まつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
眼
(
め
)
に
掩
(
おほ
)
ひ
被
(
かぶ
)
さつてる
眉
(
まゆ
)
は
山羊
(
やぎ
)
のやうで、
赤
(
あか
)
い
鼻
(
はな
)
の
佛頂面
(
ぶつちやうづら
)
、
脊
(
せ
)
は
高
(
たか
)
くはないが
瘠
(
や
)
せて
節塊立
(
ふしくれだ
)
つて、
何處
(
どこ
)
にか
恁
(
か
)
う一
癖
(
くせ
)
ありさうな
男
(
をとこ
)
。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
高岡軍曹
(
たかをかぐんそう
)
は
暫
(
しばら
)
くみんなの
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
てゐたが、やがて
何時
(
いつ
)
ものやうに
胸
(
むね
)
を
張
(
は
)
つて、
上官
(
じやうくわん
)
らしい
威嚴
(
いげん
)
を
見
(
み
)
せるやうに
一聲
(
ひとこゑ
)
高
(
たか
)
く
咳
(
せき
)
をした。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
王樣
(
わうさま
)
は
其
(
その
)
お
手
(
て
)
を
女王樣
(
ぢよわうさま
)
の
腕
(
かひな
)
にかけされられ、
恐
(
おそ
)
る/\
申
(
まを
)
されました、『
考
(
かんが
)
へても
御覽
(
ごらん
)
なさい、え、
高
(
たか
)
が
一人
(
ひとり
)
の
子供
(
こども
)
ではないか!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
享保二年六月廿八日一同
申口
(
まをしくち
)
調
(
しら
)
べ
上
(
あげ
)
と相成同日長庵始め引合の者共白洲へ
呼込
(
よびこみ
)
になり越前守殿
高
(
たか
)
らかに
刑罰
(
けいばつ
)
申渡されける其次第は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
京都
(
きょうと
)
に行ったことのある人は、きっとそこの
清水
(
きよみず
)
の
観音様
(
かんのんさま
)
にお
参
(
まい
)
りをして、あの
高
(
たか
)
い
舞台
(
ぶたい
)
の上から目の下の
京都
(
きょうと
)
の
町
(
まち
)
をながめ
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
女
(
をんな
)
は
聲
(
こゑ
)
を
高
(
たか
)
く
唄
(
うた
)
うては
又
(
また
)
聲
(
こゑ
)
を
低
(
ひく
)
くして
其
(
そ
)
の
句
(
く
)
を
反覆
(
はんぷく
)
する。
其
(
そ
)
の
唄
(
うた
)
ふ
處
(
ところ
)
は
毎日
(
まいにち
)
唯
(
たゞ
)
此
(
こ
)
の一
句
(
く
)
に
限
(
かぎ
)
られて
居
(
ゐ
)
た。
女
(
をんな
)
は
年増
(
としま
)
で
一人
(
ひとり
)
の
子
(
こ
)
を
負
(
お
)
うて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
この
人
(
ひと
)
は
傑
(
すぐ
)
れた
才子
(
さいし
)
でありましたが
形恰好
(
なりかつこう
)
が
少
(
すこ
)
し
變
(
へん
)
で、
丈
(
せい
)
は
高
(
たか
)
く
肩
(
かた
)
が
突
(
つ
)
き
出
(
で
)
て、
見苦
(
みぐる
)
しかつたので、
人々
(
ひと/″\
)
が
笑
(
わら
)
つてゐました。
今昔物語:21 大江匡衡が歌をよむ話
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
うしろからそう呼んで来るのを聞いてお
高
(
たか
)
はたちどまった。十三四歳の少年が担ぎ
魚籠
(
びく
)
を背負っていそぎ足に来る、お高は
日本婦道記:糸車
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
その
明
(
あ
)
け
方
(
がた
)
の
空
(
そら
)
の
下
(
した
)
、ひるの
鳥
(
とり
)
でもゆかない
高
(
たか
)
いところをするどい
霜
(
しも
)
のかけらが
風
(
かぜ
)
に
流
(
なが
)
されてサラサラサラサラ
南
(
みなみ
)
のほうへとんでゆきました。
いちょうの実
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
蛙君
(
かへるくん
)
、きみはまあ
何
(
なに
)
をゆつてるんだ。
星
(
ほし
)
の
國
(
くに
)
は、こうした
樹
(
き
)
の
上
(
うへ
)
の、そのもつと
高
(
たか
)
いたかあいところにある
天空
(
そら
)
なんだよ」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
汽車賃、小使い、お君へかかったものの勘定、あれやこれやではなかなかさかさに立っても、出せないほどの
高
(
たか
)
になった。
栄蔵の死
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
わたしたちはいつもかれの
欲張
(
よくば
)
りをからかっていた。かれは一スー、二スーと
貯金
(
ちょきん
)
してしじゅう貯金の
高
(
たか
)
を
勘定
(
かんじょう
)
していた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
かそうさまの さしょうは、どんな りっぱな てらの じゅうしょくにも なれる
高
(
たか
)
い ねうちの あるものです。
一休さん
(新字新仮名)
/
五十公野清一
(著)
土間も
高
(
たか
)
土間も桟敷も、人を以て真っ黒に埋められている大入りの盛況に、わたしは少し
呆気
(
あっけ
)
に取られた位であった。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
紋三は、万一とがめられた所で、何とでもいい逃れの道はつくと
高
(
たか
)
を
括
(
くく
)
った。彼は臆病者の癖に、どうかすると非常に向う見ずな大胆な所があった。
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
實
(
げ
)
にや
輪王
(
りんのう
)
位
(
くらゐ
)
高
(
たか
)
けれども
七寶
(
しつぱう
)
終
(
つひ
)
に身に添はず、
雨露
(
うろ
)
を凌がぬ
檐
(
のき
)
の下にも
圓頓
(
ゑんどん
)
の花は匂ふべく、
眞如
(
しんによ
)
の月は照らすべし。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
ことに「にごり江」のお
力
(
りき
)
、「やみ夜」のお
蘭
(
らん
)
、「
闇桜
(
やみざくら
)
」の千代子、「たま
襷
(
だすき
)
」の糸子、「別れ霜」のお
高
(
たか
)
、「うつせみ」の雪子、「十三夜」のお
関
(
せき
)
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
と申しますのは、この置燈籠のような身体に、一つは背の中央、一つは両
股
(
また
)
の間に光りを落しますと、それが
高
(
たか
)
と同じ形になるのではございませんか。
白蟻
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
けれどこれは
手
(
て
)
はじめで、そんなにいいものとは
云
(
い
)
へない。
第
(
だい
)
一、
本
(
ほん
)
が
高
(
たか
)
すぎる。それに
童謠
(
うた
)
だつて、まだほんとうに
君
(
きみ
)
たちに
好
(
す
)
かれないかも
知
(
し
)
れない。
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
第十
常居
(
ゐま
)
は
濕氣
(
しめりけ
)
少
(
すくな
)
く
日當
(
ひあた
)
りよくして
風
(
かぜ
)
の
透
(
とほ
)
る
樣
(
やう
)
に
心
(
こゝろ
)
を
用
(
もち
)
ふ
可
(
べ
)
し。一ヶ
年
(
ねん
)
一兩度
(
いちりやうど
)
は
必
(
かなら
)
ず
天井
(
てんじやう
)
また
椽
(
えん
)
の
下
(
した
)
の
塵
(
ちり
)
を
拂
(
はら
)
ひ、
寢所
(
ねどころ
)
は
高
(
たか
)
く
燥
(
かわ
)
きたる
方
(
はう
)
を
擇
(
えら
)
ぶべき
事
(
こと
)
。
養生心得草
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
先づ饅頭笠にて汚水を
酌
(
く
)
み
出
(
いだ
)
し、
更
(
さら
)
に
新鮮
(
しんせん
)
なる温泉を
湛
(
たた
)
ゆ、温
高
(
たか
)
き為め冷水を
調合
(
てうごう
)
するに又
笠
(
かさ
)
を
用
(
もち
)
ゆ、笠為に
傷
(
いた
)
むもの
多
(
おほ
)
し、抑此日や
探検
(
たんけん
)
の初日にして
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
喜三郎はもどかしそうに、「
高
(
たか
)
が四文のはした
銭
(
ぜに
)
ではございませんか。御戻りになるがものはございますまい。」
或敵打の話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
(
地球
(
ちきゆう
)
で百五〇
封度
(
ポンド
)
の
重
(
おも
)
さの人間も、
火星
(
くわせい
)
では六〇
封度
(
ポンド
)
になる。人は
地球
(
ちきゆう
)
にゐるときよりも二
倍半
(
ばいはん
)
高
(
たか
)
くとべる。)
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
東京の絵画商人の
某
(
なにがし
)
が、京都で展覧会を開くために、今尾景年氏の
許
(
とこ
)
へ、
半切
(
はんせつ
)
の
揮毫
(
きがう
)
を頼みに出掛けた。
高
(
たか
)
が半切だと聞いて、画家は会はうともしない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
周禎の妻を
高
(
たか
)
といって、
已
(
すで
)
に四子を生んでいた。長男
周碩
(
しゅうせき
)
、次男周策、三男三蔵、四男玄四郎が即ちこれである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
たとえば
田令
(
でんりょう
)
第一条の租の
高
(
たか
)
がそうである。が、いずれであるにしろここにはただ耳なれた名であるゆえをもって便宜上『大宝令』と呼んでおこうと思う。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
縹緻
(
きりょう
)
がよくって
孝行
(
こうこう
)
で、その
上
(
うえ
)
愛想
(
あいそう
)
ならとりなしなら、どなたの
眼
(
め
)
にも
笠森
(
かさもり
)
一、お
腹
(
なか
)
を
痛
(
いた
)
めた
娘
(
むすめ
)
を
賞
(
ほ
)
める
訳
(
わけ
)
じゃないが、あたしゃどんなに
鼻
(
はな
)
が
高
(
たか
)
いか。……
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「全く危いところでしたよ。
連日
(
れんじつ
)
の努力で、もう身体も
頭脳
(
あたま
)
も疲れ切っているのです。神経ばかり、
高
(
たか
)
ぶりましてネ」と理学士も
側
(
そば
)
へよって来て
述懐
(
じゅっかい
)
した。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
然るに京王電鉄は、一方
先棒
(
さきぼう
)
の村内有力者某々等をして頗る猛烈に運動せしむると共に、一方田夫野人何事をか
仕出来
(
しでか
)
さんと
高
(
たか
)
を
括
(
くく
)
って
高圧的
(
こうあつてき
)
手段
(
しゅだん
)
に出た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
笠井一
(
かさいはじめ
)
。戸籍名、手沼謙蔵。明治四十二年六月十九日、青森県北津軽郡金木町に生れた。亡父は貴族院議員、手沼源右衛門。母は
高
(
たか
)
。謙蔵は、その六男たり。
狂言の神
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
その
高
(
たか
)
は際限なきことなれども、仮に
先
(
ま
)
ず三万五千円とすれば、両様合して五万円を毎年消費する勘定なり。
人生の楽事
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
猶
(
なほ
)
常
(
つね
)
に見ざる真景もがなと春の
半
(
なかば
)
わざ/\
三国嶺
(
みくにたふげ
)
にちかき
法師嶺
(
ほふしたふげ
)
のふもとに
在
(
あ
)
る
温泉
(
をんせん
)
に
旅
(
やど
)
りそのあたりの雪を見つるに、
高
(
たか
)
き
峯
(
みね
)
よりおろしたるなだれなどは
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
さて昨日は殿様に御無理を願い早速お
聞済
(
きゝず
)
み下さいましたが、
高
(
たか
)
は
寡
(
すく
)
なし娘は
不束
(
ふつゝか
)
なり、
舅
(
しゅうと
)
は知っての通りの
粗忽者
(
そこつもの
)
、実に
何
(
なん
)
と云って取る所はないだろうが
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
“高”を含む語句
高尚
高粱
高原
高価
高座
背高
高利貸
高台
高貴
高潮
高処
高調子
声高
高麗
高山
高音
高家
高張提灯
高市
高天
...