“上官”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じやうくわん50.0%
じょうかん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高岡軍曹たかをかぐんそうしばらくみんなのかほてゐたが、やがて何時いつものやうにむねつて、上官じやうくわんらしい威嚴いげんせるやうに一聲ひとこゑたかせきをした。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
あるいてゐるうちにも、日當ひあたりわるい、まどとぼしい、おほきな部屋へや模樣もやうや、となりにすわつてゐる同僚どうれうかほや、野中のなかさん一寸ちよつと上官じやうくわん樣子やうすばかりがかんだ。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
で、熊岡警官はそれ以上追究ついきゅうしたり、また今とりつつある上官じょうかんの処置に異議いぎはさもうという風でもなく、事実その問答はそこで終ったのであった。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
につけよと、上官じょうかんからいわれたのであるが、何事なにごとにも内気うちきで、遠慮勝えんりょがちな清作せいさくさんは、おな軍隊ぐんたいにおって朝晩あさばん辛苦しんくをともにした仲間なかまで、んだものもあれば、また
村へ帰った傷兵 (新字新仮名) / 小川未明(著)