“じやうくわん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
上官66.7%
常関33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高岡軍曹たかをかぐんそうしばらくみんなのかほてゐたが、やがて何時いつものやうにむねつて、上官じやうくわんらしい威嚴いげんせるやうに一聲ひとこゑたかせきをした。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
あるいてゐるうちにも、日當ひあたりわるい、まどとぼしい、おほきな部屋へや模樣もやうや、となりにすわつてゐる同僚どうれうかほや、野中のなかさん一寸ちよつと上官じやうくわん樣子やうすばかりがかんだ。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
棭斎が文化十四年に四十三歳で浅草の常関じやうくわん書屋に移り、湯島の店を十四歳の懐之くわいしに譲つたことは、上に云つた如くである。慊堂の事はわたくしは未だ深く究めてゐない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)