“じょうかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
条款26.3%
冗官15.8%
上官10.5%
上浣10.5%
浄観5.3%
上巻5.3%
上燗5.3%
乗艦5.3%
定観5.3%
襄漢5.3%
貞観5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕は乗船中、自己の義務を果たすべき条款じょうかんに署名した以上、この船にとどまってはいるが、日没後はもう二度と氷の上へはけっして行かないぞ
しかるに論者は一方においては冗官じょうかんすべし、不急の土木を廃すべし、地税を減ずべしと疚痛惨怛きゅうつうさんたん、かのしゅんが歴山の野にすきによってたたずみ、旻天びんてんに号哭したるがごとく嘆訴すれども
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
につけよと、上官じょうかんからいわれたのであるが、何事なにごとにも内気うちきで、遠慮勝えんりょがちな清作せいさくさんは、おな軍隊ぐんたいにおって朝晩あさばん辛苦しんくをともにした仲間なかまで、んだものもあれば、また
村へ帰った傷兵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
浄観じょうかんは大きい目をしたまま、黙然もくねんとただ伝吉を見上げた。その顔に現れた感情は何とも云われない恐怖きょうふだった。伝吉は刀を構えながら、冷やかにこの恐怖を享楽した。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
(地図参照)伝吉は現在平四郎の浄観じょうかんと云っているのも確かめた上、安政六年九月七日なのか菅笠すげがさをかぶり、旅合羽たびがっぱを着、相州無銘そうしゅうむめい長脇差ながわきざしをさし、たった一人仇打ちののぼった。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「ニールスのふしぎなたび」の上巻じょうかんを、お読みにならなかったかたのために、作者のラーゲルレーヴさんのことと、このお話に出てくる人や鳥たちのことを、かんたんに説明しておきましょう。
口をつけると上燗じょうかんに出来上っている酒の香りが、五臓六腑にみ渡ります。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
余は本日正午、無事ロイヤル・オーク号に乗艦じょうかんせるをもって、御安心あれ。
沈没男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
葛城かつらぎ山脈を南へ越えてゆかれたものと想像され、紀州へ入ってからは、土地ところの宮方、三輪みわ西阿せいあ、真木定観じょうかん、貴志、湯浅党などが、前後を厚くおかこみして、山上の蔵王堂ざおうどうへと、一時
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
李白は出でて襄漢じょうかんに遊んだ。まず南洞庭どうていに行き、西金陵にしきんりょうよう州に至り、さらに汝海じょかいに客となった。それから帰って雲夢うんぽうに憩った。
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
日本にも貞観じょうかん年間に京で箸を売って居た老人が、よわい数百歳であったらしいとか、宝暦年間、若狭の国の白比丘尼が、東国の高崎の比丘尼と、五百七、八十年間の源平時代の話をして来たとか