条款じょうかん)” の例文
最後の点は最恵国条款じょうかんのことをいっているのだが、問題の「第五ヶ条」というのは、安政元年十二月の日露条約付録第五条で
空罎 (新字新仮名) / 服部之総(著)
僕は乗船中、自己の義務を果たすべき条款じょうかんに署名した以上、この船にとどまってはいるが、日没後はもう二度と氷の上へはけっして行かないぞ
ところが彼はその条款じょうかんを応用しちまって、どうしても代金を渡さないんです。もっとも手付てづけは四千円取っておきましたがね。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これをもってわが指令書の中にも、しゅとして土国の嫌疑けんぎかもすべき諸事を避け、宗教の事にかかわる条款じょうかんに至りては、ことに過多の寛裕を与えたり。
往々両国の国境に中立地帯を設けるという条款じょうかんがあって、将来の衝突を防ぐ用をなしているが、古代の平和条約にも、同趣意にして形式を異にしているもののあることが
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)