“じょうがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
貞観76.9%
上願7.7%
情願7.7%
畳岩7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とう貞観じょうがんのころだというから、西洋は七世紀の初め日本は年号というもののやっと出来かかったときである。閭丘胤りょきゅういんという官吏がいたそうである。
寒山拾得 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
雅楽頭の上願じょうがんの筋は、柳営の内証向きで首尾よく裁許されたという噂だったが、五月の末、御老中御免のうえ、溜間詰たまりのまづめに進み、あわせて厩橋から姫路へ所替を仰せつける旨、沙汰があった。
無惨やな (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
もし女にこれから先の苦労をさせまいという情願じょうがんが本当なら、自分がそっと身を引いてしまうのが一番いはずである。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
河峡はいよいよ狭く、流れはいよいよ急に、舟は危うく触れんとして畳岩じょうがん絶壁のすれすれを走りくだる。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)