“溜間詰”の読み方と例文
読み方割合
たまりのまづめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「望めと言うなら、言ってみよう。願いをあげて退役するからには、ついでのことに、溜間詰たまりのまづめを仰せつけられたら、家の面目、世上せじょうの聞え、いかばかりか晴れがましくあろう」
無惨やな (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「いまは溜間詰たまりのまづめの上席です」
風流太平記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
雅楽頭の上願じょうがんの筋は、柳営の内証向きで首尾よく裁許されたという噂だったが、五月の末、御老中御免のうえ、溜間詰たまりのまづめに進み、あわせて厩橋から姫路へ所替を仰せつける旨、沙汰があった。
無惨やな (新字新仮名) / 久生十蘭(著)