“旻天”の読み方と例文
読み方割合
びんてん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
休養は万物の旻天びんてんから要求してしかるべき権利である。この世に生息すべき義務を有して蠢動しゅんどうする者は、生息の義務を果すために休養を得ねばならぬ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかるに論者は一方においては冗官じょうかんすべし、不急の土木を廃すべし、地税を減ずべしと疚痛惨怛きゅうつうさんたん、かのしゅんが歴山の野にすきによってたたずみ、旻天びんてんに号哭したるがごとく嘆訴すれども
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
道教の方で申しますと、天は百神の君だそうで、上帝、旻天びんてん、皇天などとも、皇天上帝、旻天上帝、維皇上帝、天帝などとも、名付けるそうでございますが、意味は同じだと存じます。
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)