“高座”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうざ73.9%
かうざ4.3%
いた4.3%
かみざ4.3%
たかくら4.3%
たかざ4.3%
タカクラ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八畳の広間には、まんなかに浪花節を語る高座ができていて、そこにも紙やのビラがヒラヒラなびいた。室は風通しがよかった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
二人小聲しながら、きな部屋にぎつしりつた見回した。のうちで、高座は、烟草んでゐるにぼんやりえた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
新作嫌いのこの男が、最近「寄席」「圓朝」と二つも私の長篇小説を自由に脚色し、構成して、高座にかけ、内的にも奏効していることを思えば——。
随筆 寄席囃子 (新字新仮名) / 正岡容(著)
請ふ告げよ、ジョヴァンニの羊のはその頃いかばかり大いなりしや、またその内にて高座に就くにはしき民は誰なりしや。 二五—二七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そうして、反絵の馬を横に流すと、円を描いてがれた高座の上の卑弥呼の方へ突進した。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
そこに神自体と信ぜられた大倭根子天皇の起つて、天神の詔旨をみこともたせ給ふ時、天上・天下の区別が取り除かれて、真の高座となるものと信ぜられてゐたのである。
高御座 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)