“こうざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
高座94.4%
高坐5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高座こうざ御簾みすをあげて、こういった家康は、ときに、四十の坂をこえたばかりの男ざかり、智謀ちぼうにとんだ名将のふうはおのずからそなわっている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、この時あたりの乗客どもがすべて聴き耳を立ててきたので、彼は今手が明いて引き上げてきた高座こうざのうえの気分をまた自分の心に引きだしていた。
猫八 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
就中なかんずく、円朝が近代の名人と称せられているのは周知の事実である。円朝は明治三十三年八月、六十二歳を以て世を去ったのであるから、私は高坐こうざにおける此の人をよく識っている。
寄席と芝居と (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)