“神自体”の読み方と例文
読み方割合
カムナガラ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
畢竟、即位ののりとは、神自体カムナガラにして、神人なる天子の産声であり、また、毎年復活して、宣り下し給ふ詔旨でもあつたのである。
高御座 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だが、私は、のりとが神及び神自体カムナガラと信ぜられた人、並びに、其伝言者ミコトモチの発する詞章を、意味するものと考へてゐる。根本は神よりのりくだすことばである。
高御座 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そこに神自体カムナガラと信ぜられた大倭根子天皇の起つて、天神の詔旨をみこともたせ給ふ時、天上・天下の区別が取り除かれて、真のアメ高座タカクラとなるものと信ぜられてゐたのである。
高御座 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)