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最後
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さいご
ふりがな文庫
“
最後
(
さいご
)” の例文
そして、お
国
(
くに
)
のため、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
のために
働
(
はたら
)
く、りっぱな
人間
(
にんげん
)
となってください。これが、
私
(
わたし
)
からみなさんに
申
(
もう
)
しあげる
最後
(
さいご
)
の
言葉
(
ことば
)
です。
中学へ上がった日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
空
(
そら
)
を
焦
(
こが
)
す
狼火
(
のろし
)
……そして
最後
(
さいご
)
に
武運
(
ぶうん
)
いよいよ
尽
(
つ
)
きてのあの
落城
(
らくじょう
)
……四百
年後
(
ねんご
)
の
今日
(
こんにち
)
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
してみる
丈
(
だけ
)
でも
気
(
き
)
が
滅入
(
めい
)
るように
感
(
かん
)
じます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
牛はとうとうわたしたちが通って来た
最後
(
さいご
)
の村までかけもどった。道はまっすぐであったから、遠方でもその
姿
(
すがた
)
を見ることができた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
そこへ、七回のうら、
R
(
アール
)
クラブの
最後
(
さいご
)
の
攻撃
(
こうげき
)
で、
最初
(
さいしょ
)
の打者、
岩田
(
いわた
)
が、安打で一
塁
(
るい
)
に出たのだ。
応援団
(
おうえんだん
)
が色めきたったのもむりはない。
星野くんの二塁打
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
最早
(
もはや
)
、
最後
(
さいご
)
かと
思
(
おも
)
ふ
時
(
とき
)
に、
鎭守
(
ちんじゆ
)
の
社
(
やしろ
)
が
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
にあることに
心着
(
こゝろづ
)
いたのであります。
同時
(
どうじ
)
に
峰
(
みね
)
の
尖
(
とが
)
つたやうな
眞白
(
まつしろ
)
な
杉
(
すぎ
)
の
大木
(
たいぼく
)
を
見
(
み
)
ました。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
猛狒
(
ゴリラ
)
の
類
(
るい
)
は
此
(
この
)
穴
(
あな
)
の
周圍
(
しうゐ
)
に
牙
(
きば
)
を
鳴
(
なら
)
し、
爪
(
つめ
)
を
磨
(
みが
)
いて
居
(
を
)
るのだから、
一寸
(
ちよつと
)
でも
鐵檻車
(
てつおりくるま
)
の
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
たら
最後
(
さいご
)
、
直
(
たゞ
)
ちに
無殘
(
むざん
)
の
死
(
し
)
を
遂
(
と
)
げてしまうのだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
最後
(
さいご
)
に
会
(
あ
)
ったのはたしか
四五月頃
(
しごがつごろ
)
でしたか、
新橋演舞場
(
しんばしえんぶじょう
)
の
廊下
(
ろうか
)
で
誰
(
たれ
)
か
後
(
うしろ
)
から
僕
(
ぼく
)
の
名
(
な
)
を
呼
(
よ
)
ぶのでふり
返
(
かえ
)
って
見
(
み
)
ても
暫
(
しばら
)
く
誰
(
たれ
)
だか
分
(
わか
)
らなかった。
夏目先生と滝田さん
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
最後
(
さいご
)
に
丸
(
まる
)
い
穴
(
あな
)
の
開
(
あ
)
いた
反射鏡
(
はんしやきやう
)
を
出
(
だ
)
して、
宗助
(
そうすけ
)
に
蝋燭
(
らふそく
)
を
點
(
つ
)
けて
呉
(
く
)
れと
云
(
い
)
つた。
宗助
(
そうすけ
)
は
蝋燭
(
らふそく
)
を
持
(
も
)
たないので、
清
(
きよ
)
に
洋燈
(
らんぷ
)
を
點
(
つ
)
けさした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其れから先生
逝去
(
せいきょ
)
後の御家の
挙動
(
ふるまい
)
は如何です? 私はしば/\叫びました、先生も先生だ、
何故
(
なぜ
)
先生は彼様な烈しい
最後
(
さいご
)
の手段を取らずに
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
最後
(
さいご
)
に
吉彦
(
よしひこ
)
さんがじぶんで、
大
(
おお
)
きく
大
(
おお
)
きく
撞木
(
しゅもく
)
を
振
(
ふ
)
って、がオオんん、とついた。わんわんわん、と
長
(
なが
)
く
余韻
(
よいん
)
がつづいた。すると
吉彦
(
よしひこ
)
さんが
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
カビ博士が救援に駆けつけてくれなかったら、僕は
遂
(
つい
)
にダリア嬢たちの手であえない
最後
(
さいご
)
を遂げてしまったことであろう。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
私は、鈴木君からニュース映画のはなしをきいて、おそらく自分の
顔
(
かお
)
が写真にうつるのもこれが
最後
(
さいご
)
であろうと思った。
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
この
事
(
こと
)
は
最後
(
さいご
)
の
項
(
こう
)
に
於
(
おい
)
て
再説
(
さいせつ
)
することだから
茲
(
こゝ
)
には
説明
(
せつめい
)
を
略
(
りやく
)
するが、とに
角
(
かく
)
餘震
(
よしん
)
は
恐
(
おそ
)
れるに
足
(
た
)
りない。
唯
(
たゞ
)
恐
(
おそ
)
るべきは
最初
(
さいしよ
)
の
大地震
(
だいぢしん
)
の
主要動
(
しゆようどう
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
ベンヺ マーキューシオーどの、もう
歸
(
かへ
)
らう。
暑
(
あつ
)
くはある、カピューレット
家
(
け
)
の
奴等
(
やつら
)
が
出歩
(
である
)
いてもゐる、
出會
(
でっくは
)
したが
最後
(
さいご
)
、
鬪爭
(
けんくわ
)
をせねばなるまい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
其
(
その
)
季節
(
きせつ
)
に
彼等
(
かれら
)
の
最後
(
さいご
)
の
運命
(
うんめい
)
である
薪
(
まき
)
や
炭
(
すみ
)
に
伐
(
き
)
られるやうに一
番
(
ばん
)
適當
(
てきたう
)
した
組織
(
そしき
)
に
變化
(
へんくわ
)
することを
餘儀
(
よぎ
)
なくされるのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「それはこうだ。その
鶏
(
にわとり
)
という
奴
(
やつ
)
はトッテクーと鳴くのだ。取って食うと鳴いたら
最後
(
さいご
)
、どんなものでも取って食ってしまうのだ。
恐
(
おそ
)
ろしい奴だ。」
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
老人
(
らうじん
)
は
若者
(
わかもの
)
の
自殺
(
じさつ
)
の
覺悟
(
かくご
)
を
最初
(
さいしよ
)
から
見
(
み
)
て
取
(
と
)
つて
居
(
ゐ
)
たのですけれども
最後
(
さいご
)
まで
直接
(
ちよくせつ
)
にさうとは
一言
(
いちごん
)
も
言
(
い
)
ひませんでした。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
それから、かや、まき、とべら
等
(
など
)
の
常緑樹
(
じようりよくじゆ
)
の
發芽
(
はつが
)
を
最後
(
さいご
)
に
五月
(
ごがつ
)
の
上旬頃
(
じようじゆんごろ
)
には、すべての
樹木
(
じゆもく
)
は
春
(
はる
)
の
着
(
き
)
つけを
終
(
をは
)
つて、ついで
來
(
く
)
る
夏
(
なつ
)
の
生活
(
せいかつ
)
の
備
(
そな
)
へをします。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
『えゝ、
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
てよ!』と
愛
(
あい
)
ちやんが
叫
(
さけ
)
びました、この
最後
(
さいご
)
の
言葉
(
ことば
)
には
頓着
(
とんちやく
)
せずに。『それは
植物
(
しよくぶつ
)
だわ。
些
(
ちつ
)
とも
人間
(
にんげん
)
のやうな
恰好
(
かつかう
)
をしちや
居
(
ゐ
)
なくつてよ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
尚
(
な
)
ほ
最後
(
さいご
)
に
我國
(
わがくに
)
の
世界戰爭後
(
せかいせんさうご
)
の
經濟界
(
けいざいかい
)
の
状況
(
じやうきやう
)
を
見
(
み
)
るに
政府
(
せいふ
)
の
財政計畫
(
ざいせいけいくわく
)
は
巨額
(
きよがく
)
の
借入金
(
かりいれきん
)
をして
出來
(
でき
)
て
居
(
ゐ
)
る、
國民
(
こくみん
)
の
状態
(
じやうたい
)
は
戰時中
(
せんじちう
)
の
收入
(
しうにふ
)
の
多
(
おほ
)
かつたことに
慣
(
な
)
れて
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
二人は、つかまえたが
最後
(
さいご
)
、どんなことがあってもはなすものかと、むしゃぶりついてあばれまわっている。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
それにもあきたらず、
最後
(
さいご
)
に、
喉笛
(
のどぶえ
)
でもしめつけられたか、かれのからだをかかえていた
蚕婆
(
かいこばばあ
)
が手をはなすと、グッタリと地上にたおれてうッ
伏
(
ぷ
)
せになった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
最後
(
さいご
)
に
此新横穴
(
このしんよこあな
)
からの
發見物
(
はつけんぶつ
)
に
就
(
つひ
)
て、
最
(
もつと
)
も
注意
(
ちうい
)
すべき
點
(
てん
)
を
附記
(
ふき
)
して
置
(
お
)
く。それは、
供物
(
ぐぶつ
)
らしき
魚骨
(
ぎよこつ
)
の
發見
(
はつけん
)
と、
俵形土器
(
ひやうけいどき
)
の
中
(
なか
)
から、
植物
(
しよくぶつ
)
らしき
物
(
もの
)
の
出
(
で
)
た二
事
(
じ
)
である。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
そこにあるのは
舊石器時代
(
きゆうせつきじだい
)
の
最後
(
さいご
)
の
頃
(
ころ
)
であるオリニヤック
期
(
き
)
のもので、その
次
(
つ
)
ぎに
來
(
く
)
るのが、
舊石器時代
(
きゆうせつきじだい
)
から
新石器時代
(
しんせつきじだい
)
に
移
(
うつ
)
つて
行
(
ゆ
)
く
中間
(
ちゆうかん
)
のアジール
期
(
き
)
のものです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
かういふ
場合
(
ばあひ
)
にはかならず、
建
(
た
)
て
物
(
もの
)
の
内外
(
ないがい
)
にある
物
(
もの
)
を、
目
(
め
)
に
觸
(
ふ
)
れるに
從
(
したが
)
つて
詠
(
よ
)
み
出
(
だ
)
して、それが
最後
(
さいご
)
に、
一
(
ひと
)
つの
喜
(
よろこ
)
びの
氣持
(
きも
)
ちに
纏
(
まと
)
まる、といふふうな
作
(
つく
)
り
方
(
かた
)
になつてゐました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
すると一
番
(
ばん
)
最後
(
さいご
)
にペンペといふ
何
(
なに
)
も
知
(
し
)
らない
若
(
わか
)
い
鴉
(
からす
)
が
出
(
で
)
てきて『そいつはおもしろいな、ヱヴェレストのてつぺんまでは
大飛行
(
だいひかう
)
だ。
僕
(
ぼく
)
は
大賛成
(
だいさんせい
)
だ。ラランよ。
僕
(
ぼく
)
でも
大丈夫
(
だいじやうぶ
)
か。』
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
而
(
しか
)
も、その
暗記
(
あんき
)
の
仕方
(
しかた
)
といふのが、
先
(
ま
)
づ
日光
(
につくわう
)
の
中
(
なか
)
で、
次
(
つぎ
)
は
曇
(
くも
)
り
日
(
び
)
、
次
(
つぎ
)
は
夕方
(
ゆふがた
)
、
次
(
つぎ
)
は
電燈
(
でんとう
)
、
結局
(
けつきよく
)
最後
(
さいご
)
に
蝋燭
(
らふそく
)
の
光
(
ひかり
)
の
中
(
なか
)
でといふ
風
(
ふう
)
に
明暗
(
めいあん
)
の
順序
(
じゆんじよ
)
を
追
(
お
)
つて
眼
(
め
)
を
慣
(
な
)
らしながら
研究
(
けんきう
)
暗記
(
あんき
)
し
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
あたしの
留守
(
るす
)
にも、ここへ
足
(
あし
)
を
入
(
い
)
れたが
最後
(
さいご
)
、お
母
(
っか
)
さんの
眼
(
め
)
はつぶれましょうと、きつくいわれたそれからこっち、
何
(
なに
)
が
何
(
なに
)
やら
分
(
わか
)
らないままに、おせんの
頼
(
たの
)
みを
堅
(
かた
)
く
守
(
まも
)
って、お
岸
(
きし
)
は
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
夫
(
そ
)
れよりは「
精々
(
せい/″\
)
うまい
物
(
もの
)
を
適度
(
てきど
)
に
食
(
く
)
へ」と
云
(
い
)
ふのが
最
(
もつと
)
も
簡單
(
かんたん
)
で
要領
(
えうれう
)
を
得
(
え
)
た
標語
(
へうご
)
である。
建築
(
けんちく
)
殊
(
こと
)
に
住家
(
ぢうか
)
でも、
正
(
まさ
)
にこの
通
(
とほ
)
りで、「
精々
(
せい/″\
)
善美
(
ぜんび
)
なる
建築
(
けんちく
)
を
造
(
つく
)
れ」と
云
(
い
)
ふのが
最後
(
さいご
)
の
結論
(
けつろん
)
である。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
味方
(
みかた
)
が
残
(
のこ
)
らず
討
(
う
)
たれて
最後
(
さいご
)
の
一人
(
ひとり
)
になるまでも
決
(
けっ
)
して
後
(
あと
)
へは
退
(
ひ
)
きません。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
來島
(
クルシマ
)
某、
津田
(
ツダ
)
某、
等
(
とう
)
のいかに
憐
(
あは
)
れむべき
最後
(
さいご
)
を
爲
(
な
)
したるやを
知
(
し
)
るものは、罪と罰の
殺人
(
さつじん
)
の
原因
(
げんいん
)
を
淺薄
(
せんはく
)
なりと
笑
(
わら
)
ひて
斥
(
しりぞ
)
くるやうの
事
(
こと
)
なかるべし、利慾よりならず、名譽よりならず、迷信よりならず
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
最後
(
さいご
)
にアイヌの爲に北海道の地より
更
(
さら
)
に北方に追ひ遣られたるならんと考へらるアイヌとはコロボックルと
曾
(
かつ
)
て平和の
交際
(
かうえき
)
をも爲したりしと云ふに
如何
(
いか
)
にして、
不和
(
ふわ
)
を生じて相別かるるに至りしか。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
和
(
やは
)
らげられ
能々
(
よく/\
)
承
(
うけた
)
まはれ
只今
(
たゞいま
)
も申通り其方共の大罪は
知
(
し
)
れて有共白状せぬ中は
御仕置
(
おしおき
)
申付ざる事法令なり
因
(
よつ
)
て
只今
(
たゞいま
)
より
拷問
(
がうもん
)
申付る夫より
潔
(
いさぎ
)
よく白状して
最後
(
さいご
)
を
清
(
きよ
)
くせよ
假
(
かり
)
にも
帶刀
(
たいたう
)
せし者は夫丈に名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ああ、お
孃
(
じやう
)
さんをみる、それが、
而
(
しか
)
も
最後
(
さいご
)
にならうとは!
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
これが、
江戸
(
えど
)
の江戸らしいものと
別
(
わか
)
れる
最後
(
さいご
)
。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
(毒あるが故に、これを
最後
(
さいご
)
にしたり。)
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
君
(
きみ
)
たちの
唇
(
くちびる
)
は
最後
(
さいご
)
まで
反戦
(
はんせん
)
を
叫
(
さけ
)
び
続
(
つゞ
)
けた
一九三二・二・二六:―白テロに斃た××聯隊の革命的兵士に―
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
と、
最後
(
さいご
)
に聞かれたとき
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
けれど、
私
(
わたし
)
の
仕事
(
しごと
)
はけっして、
最後
(
さいご
)
に、あの
鉄
(
てつ
)
の
中
(
なか
)
の
宝
(
たから
)
のように、
形
(
かたち
)
もなく、むだとなってしまうことは、ないであろうと
信
(
しん
)
じます。
汽船の中の父と子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたしたちがいよいよ芝居小屋にはいったとき、
広告屋
(
こうこくや
)
はたいこをたたいて、
最後
(
さいご
)
にもう一度村の
往来
(
おうらい
)
を一めぐりめぐり歩いていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
無論
(
むろん
)
斯
(
こ
)
うして
紐
(
ひも
)
で
繋
(
つな
)
がれているのは、まだ
絶息
(
ぜっそく
)
し
切
(
き
)
らない
時
(
とき
)
で、
最後
(
さいご
)
の
紐
(
ひも
)
が
切
(
き
)
れた
時
(
とき
)
が、それがいよいよその
人
(
ひと
)
の
死
(
し
)
んだ
時
(
とき
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
弦月丸
(
げんげつまる
)
の
運命
(
うんめい
)
は
最早
(
もはや
)
一
分
(
ぷん
)
、二
分
(
ふん
)
、
甲板
(
かんぱん
)
には
殘
(
のこ
)
る
一艘
(
いつそう
)
の
端艇
(
たんてい
)
も
無
(
な
)
い、
斯
(
か
)
くなりては
今更
(
いまさら
)
何
(
なに
)
をか
思
(
おも
)
はん、せめては
殊勝
(
けなげ
)
なる
最後
(
さいご
)
こそ
吾等
(
われら
)
の
望
(
のぞみ
)
である。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其外にやすりと
小刀
(
ないふ
)
と
襟飾
(
えりかざり
)
が一つ落ちてゐる。
最後
(
さいご
)
に
向
(
むかふ
)
の
隅
(
すみ
)
を見ると、三尺位の
花崗石
(
みかげいし
)
の台の上に、
福神漬
(
ふくじんづけ
)
の
缶
(
くわん
)
程な込み入つた器械が乗せてある。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
だが、ごんごろ
鐘
(
がね
)
を
最後
(
さいご
)
に三つずつ
鳴
(
な
)
らさせてもらうこの「
配給
(
はいきゅう
)
」は、お
菓子
(
かし
)
の
配給
(
はいきゅう
)
以上
(
いじょう
)
にみんなに
満足
(
まんぞく
)
をあたえた。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
竺阿彌
(
ちくあみ
)
、めそ/\と
泣
(
な
)
きながら、
仰
(
おほせ
)
なれば
是非
(
ぜひ
)
もなし。
乞
(
こ
)
ふ
吾
(
わ
)
が
最後
(
さいご
)
の
一言
(
いちごん
)
を
容
(
い
)
れよ、と
云
(
い
)
ふ。
國沴
(
こくてん
)
何
(
なに
)
をか
云
(
い
)
ふ、
言
(
い
)
はむと
欲
(
ほつ
)
する
處
(
ところ
)
疾
(
と
)
く
申
(
まを
)
せ、とある
時
(
とき
)
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
正午の頃までは、裏の
櫟林
(
くぬぎばやし
)
で
吠
(
ほ
)
えたりして居た。何時の間に甲州街道に遊びに往って
無惨
(
むざん
)
の
最後
(
さいご
)
を
遂
(
と
)
げたのか。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
滝田
君
(
くん
)
に
最後
(
さいご
)
に
会
(
あ
)
ったのは今年の
初夏
(
しょか
)
、
丁度
(
ちょうど
)
ドラマ・リイグの
見物日
(
けんぶつび
)
に
新橋
(
しんばし
)
演舞場
(
えんぶじょう
)
へ行った時である。
小康
(
しょうこう
)
を
得
(
え
)
た滝田
君
(
くん
)
は三人のお
嬢
(
じょう
)
さんたちと
見物
(
けんぶつ
)
に来ていた。
滝田哲太郎君
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼等
(
かれら
)
はそれを
絲
(
いと
)
と
喚
(
よ
)
んで
居
(
ゐ
)
るけれども、
機
(
はた
)
を
織
(
お
)
つて
切
(
き
)
り
放
(
はな
)
した
最後
(
さいご
)
の
絲
(
いと
)
の
端
(
はし
)
を
繩
(
なは
)
のやうに
綯
(
な
)
つた
綱
(
つな
)
である。
婆
(
ばあ
)
さん
等
(
ら
)
は
圓
(
まる
)
い
座
(
ざ
)
を
作
(
つく
)
つて
銘々
(
めい/\
)
の
前
(
まへ
)
へ二
錢
(
せん
)
づつの
錢
(
ぜに
)
を
置
(
お
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
なほ
人智
(
じんち
)
がいよ/\
發達
(
はつたつ
)
し
人口
(
じんこう
)
がどん/\
増
(
ま
)
すにつれて、
最後
(
さいご
)
には
奧山
(
おくやま
)
の
木
(
き
)
までも
伐
(
き
)
つて
家屋
(
かおく
)
、
橋梁
(
きようりよう
)
、
器具
(
きぐ
)
、
機械
(
きかい
)
、
汽車
(
きしや
)
、
電車
(
でんしや
)
、
鐵道
(
てつどう
)
の
枕木
(
まくらぎ
)
、
電信
(
でんしん
)
、
電話
(
でんわ
)
の
柱
(
はしら
)
といふように
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
切れたが
最後
(
さいご
)
、いのちがない。なにしろ氷上までは少なくとも七八百メートルはあるだろう。
大空魔艦
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
最
常用漢字
小4
部首:⽈
12画
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
“最後”で始まる語句
最後屁
最後部
最後通牒
最後の言葉