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都合
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つがふ
ふりがな文庫
“
都合
(
つがふ
)” の例文
出
(
で
)
て
來
(
こ
)
られる
都合
(
つがふ
)
ならば
又
(
また
)
今
(
いま
)
までのやうにお
世話
(
せわ
)
に
成
(
な
)
りに
來
(
き
)
まする、
成
(
な
)
るべくは
鳥渡
(
ちよつと
)
たち
歸
(
かへ
)
りに
直
(
す
)
ぐも
出京
(
しゆつけう
)
したきものと
輕
(
かる
)
くいへば
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
所が小説中夢を道具に使ふ場合は、その道具の目的を果す必要上、よくよく
都合
(
つがふ
)
の
好
(
い
)
い夢でも見ねば、実際見た夢を書く
訣
(
わけ
)
に
行
(
ゆ
)
かぬ。
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
來年
(
らいねん
)
になれば、
安
(
やす
)
さんの
方
(
はう
)
で
何
(
ど
)
うか
都合
(
つがふ
)
して
上
(
あげ
)
るつて
受合
(
うけあ
)
つて
下
(
くだ
)
すつたんぢやなくつて」と
聞
(
き
)
いた。
小六
(
ころく
)
は
其時
(
そのとき
)
不慥
(
ふたしか
)
な
表情
(
へうじやう
)
をして
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ベンヺ
其
(
その
)
カピューレットの
例會
(
れいくわい
)
に、
足下
(
きみ
)
の
戀
(
こ
)
ひ
慕
(
した
)
ふローザラインが、
此
(
この
)
ヹローナで
評判
(
ひゃうばん
)
のあらゆる
美人達
(
びじんたち
)
と
同席
(
どうせき
)
するは
良
(
よ
)
い
都合
(
つがふ
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
勿論
(
もちろん
)
飛騨越
(
ひだごゑ
)
と
銘
(
めい
)
を
打
(
う
)
つた
日
(
ひ
)
には、七
里
(
り
)
に一
軒
(
けん
)
十
里
(
り
)
に五
軒
(
けん
)
といふ
相場
(
さうば
)
、
其処
(
そこ
)
で
粟
(
あは
)
の
飯
(
めし
)
にありつけば
都合
(
つがふ
)
も
上
(
じやう
)
の
方
(
はう
)
といふことになつて
居
(
を
)
ります。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
其故
(
それゆゑ
)
私
(
わたくし
)
の
塾
(
じゆく
)
ではこの
規則
(
きそく
)
の
精神
(
せいしん
)
、
規則
(
きそく
)
の
根本
(
こんぽん
)
へ
立
(
た
)
ち
歸
(
かへ
)
つて、
各個人
(
かくこじん
)
の
都合
(
つがふ
)
といふ
所
(
ところ
)
を十
分
(
ぶん
)
に
了解
(
れうかい
)
せしむるといふ
方針
(
はうしん
)
を
取
(
とつ
)
て
居
(
ゐ
)
るのであります。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
其方
共
(
ども
)
支配とは申ながら松本理左衞門申
趣
(
おもむ
)
きに
相任
(
あひまか
)
せ
賄賂
(
わいろ
)
の金銀
受納
(
じゆなふ
)
致せし
而已
(
のみ
)
ならず不
都合
(
つがふ
)
の吟味に及び候條不屆至極に付
主家
(
しうか
)
門前拂申付る
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これは
地
(
ち
)
の
理
(
り
)
を
得
(
え
)
て
居
(
ゐ
)
るから、
斯
(
か
)
う
打石斧
(
だせきふ
)
を
多
(
おほ
)
く
集
(
あつ
)
められたのである。
玉川沿岸
(
たまがはえんがん
)
には
打石斧
(
だせきふ
)
が
多
(
おほ
)
い。
其處
(
そこ
)
の
何處
(
どこ
)
へ
行
(
ゆ
)
くのにも
余
(
よ
)
の
宅
(
たく
)
は
近
(
ちか
)
く
且
(
か
)
つ
都合
(
つがふ
)
が
好
(
よ
)
い。
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
少し
理由
(
わけ
)
があつて旅をすると
云
(
い
)
ふと、
弟子
(
でし
)
や
何
(
なに
)
かが一
緒
(
しよ
)
に
行
(
ゆ
)
きたがるが、
弟子
(
でし
)
では少し
都合
(
つがふ
)
の悪いことがある。
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
社會
(
しやくわい
)
が
犯罪人
(
はんざいにん
)
や、
精神病者
(
せいしんびやうしや
)
や、
總
(
すべ
)
て
自分等
(
じぶんら
)
に
都合
(
つがふ
)
の
惡
(
わる
)
い
人間
(
にんげん
)
に
對
(
たい
)
して、
自衞
(
じゑい
)
を
爲
(
な
)
すのには、
如何
(
どう
)
したつて
勝
(
か
)
つ
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ません。で、
貴方
(
あなた
)
の
爲
(
な
)
すべき
所
(
ところ
)
は一つです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
つゞいて
一點
(
いつてん
)
又
(
また
)
一點
(
いつてん
)
、
都合
(
つがふ
)
七隻
(
しちせき
)
の
奇怪
(
きくわい
)
なる
船
(
ふね
)
は
前檣
(
ぜんしやう
)
高
(
たか
)
く
球燈
(
きゆうとう
)
を
掲
(
かゝ
)
げて、
長蛇
(
ちやうだ
)
の
列
(
れつ
)
をなして
現
(
あら
)
はれて
來
(
き
)
た。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
雑誌も
既
(
すで
)
に
売品
(
ばいひん
)
と
成
(
な
)
つた
以上
(
いじやう
)
は、
売捌
(
うりさばき
)
の
都合
(
つがふ
)
や
何
(
なに
)
や
彼
(
か
)
やで店らしい者が無ければならぬ、
因
(
そこ
)
で
酷算段
(
ひどさんだん
)
をして
一軒
(
いつけん
)
借
(
か
)
りて、
二階
(
にかい
)
を
編輯室
(
へんしうしつ
)
、下を
応接所
(
おうせつしよ
)
兼
(
けん
)
売捌場
(
うりさばきぢやう
)
に
充
(
あ
)
てゝ
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
この
目的
(
もくてき
)
のためには、
賢實
(
けんじつ
)
なる
石造
(
せきざう
)
または
甎造
(
せんざう
)
の
恒久的宮殿
(
こうきうてききうでん
)
を
造營
(
ざうえい
)
する
事
(
こと
)
は
都合
(
つがふ
)
が
惡
(
わる
)
いのである。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
いよ/\といふ
日
(
ひ
)
が
來
(
き
)
た。
荷物
(
にもつ
)
といふ
荷物
(
にもつ
)
は、すつかり
送
(
おく
)
られた。まづ
男
(
をとこ
)
が
一足
(
ひとあし
)
先
(
さ
)
きに
出發
(
しゆつぱつ
)
して
先方
(
せんぱう
)
の
都合
(
つがふ
)
を
整
(
とゝの
)
へ、それから
電報
(
でんぱう
)
を
打
(
う
)
つて
彼女
(
かのぢよ
)
と
子供
(
こども
)
を
招
(
よ
)
ぶといふ
手筈
(
てはず
)
であつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
...
誰
(
だれ
)
も
聞
(
き
)
いてるものがなかつたので一
層
(
そう
)
復習
(
ふくしふ
)
をするに
好
(
い
)
い
都合
(
つがふ
)
でした)『——さア、
大分
(
だいぶ
)
人里
(
ひとざと
)
遠
(
とほ
)
く
離
(
はな
)
れた——
緯度
(
ゐど
)
や
經度
(
けいど
)
は
何
(
ど
)
の
邊
(
へん
)
まで
來
(
き
)
てるでせう?』(
愛
(
あい
)
ちやんは
緯度
(
ゐど
)
が
何
(
なに
)
か、
經度
(
けいど
)
が
何
(
なに
)
か、 ...
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
幸
(
さいはひ
)
に
御米
(
およね
)
の
産氣
(
さんけ
)
づいたのは、
宗助
(
そうすけ
)
の
外
(
そと
)
に
用
(
よう
)
のない
夜中
(
よなか
)
だつたので、
傍
(
そば
)
にゐて
世話
(
せわ
)
の
出來
(
でき
)
ると
云
(
い
)
ふ
點
(
てん
)
から
見
(
み
)
れば
甚
(
はなは
)
だ
都合
(
つがふ
)
が
好
(
よ
)
かつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
源
(
げん
)
さんが
聞
(
きい
)
たら
何
(
ど
)
うだらう
氣違
(
きちが
)
ひになるかも
知
(
し
)
れないとて
冷評
(
ひやかす
)
もあり、あゝ
馬車
(
ばしや
)
にのつて
來
(
く
)
る
時
(
とき
)
都合
(
つがふ
)
が
惡
(
わ
)
るいから
道普請
(
みちぶしん
)
からして
貰
(
もら
)
いたいね
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
時間
(
じかん
)
の
都合
(
つがふ
)
で、
今日
(
けふ
)
はこちらへは
御不沙汰
(
ごぶさた
)
らしい。が、この
川
(
かは
)
を
向
(
むか
)
うへ
渡
(
わた
)
つて、
大
(
おほき
)
な
材木堀
(
ざいもくぼり
)
を
一
(
ひと
)
つ
越
(
こ
)
せば、
淨心寺
(
じやうしんじ
)
——
靈巖寺
(
れいがんじ
)
の
巨刹
(
きよさつ
)
名山
(
めいざん
)
がある。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
藪
(
やぶ
)
は
少時
(
しばらく
)
の
間
(
あひだ
)
は
竹
(
たけ
)
ばかりです。が、
半町
(
はんちやう
)
程
(
ほど
)
行
(
い
)
つた
所
(
ところ
)
に、やや
開
(
ひら
)
いた
杉
(
すぎ
)
むらがある、——わたしの
仕事
(
しごと
)
を
仕遂
(
しと
)
ぐるのには、これ
程
(
ほど
)
都合
(
つがふ
)
の
好
(
よ
)
い
場所
(
ばしよ
)
はありません。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
遣
(
つかは
)
せなどとは
憚
(
はゞか
)
りながら
餘
(
あま
)
りなる
御差※
(
おさしづ
)
なり我々
隱居
(
いんきよ
)
致
(
いた
)
すよりは又七を
離縁
(
りえん
)
致
(
いたす
)
方
(
はう
)
が
却
(
かへつ
)
て家の
都合
(
つがふ
)
なりと申ければ長兵衞是を聞夫は何分聞こえぬ
論
(
ろん
)
なり下女に
手
(
て
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
或人
(
あるひと
)
は、
日本人
(
にほんじん
)
が
自
(
みづか
)
ら
姓名
(
せいめい
)
を
轉倒
(
てんたふ
)
して
書
(
か
)
く
事
(
こと
)
は
國際的
(
こくさいてき
)
に
有意義
(
ゆういぎ
)
であり、
歐米人
(
おうべいじん
)
のために
便宜
(
べんぎ
)
多
(
おほ
)
きのみならず、
吾人
(
ごじん
)
日本人
(
にほんじん
)
に
取
(
と
)
つても
都合
(
つがふ
)
がよいといふが、
自分
(
じぶん
)
はさう
思
(
おも
)
はぬ。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
と、
誠
(
まこと
)
に
都合
(
つがふ
)
の
好
(
い
)
い
哲學
(
てつがく
)
です。
而
(
さう
)
して
自分
(
じぶん
)
を
哲人
(
ワイゼ
)
と
感
(
かん
)
じてゐる……いや
貴方
(
あなた
)
是
(
これ
)
はです、
哲學
(
てつがく
)
でもなければ、
思想
(
しさう
)
でもなし、
見解
(
けんかい
)
の
敢
(
あへ
)
て
廣
(
ひろ
)
いのでも
無
(
な
)
い、
怠惰
(
たいだ
)
です。
自滅
(
じめつ
)
です。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
一
體
(
たい
)
多數
(
たすう
)
の
人
(
ひと
)
が
集
(
あつま
)
つて一
家
(
か
)
を
組織
(
そしき
)
すれば
自然
(
しぜん
)
の
勢
(
いきほひ
)
として
多數人
(
たすうじん
)
の
便宜
(
べんぎ
)
といふ
事
(
こと
)
を
心掛
(
こゝろがけ
)
ねばなりません、
多數
(
たすう
)
に
都合
(
つがふ
)
の
宜
(
よろ
)
しいとやうにといふのが
畢竟
(
ひつきやう
)
規則
(
きそく
)
の
精神目的
(
せいしんもくてき
)
でありませう。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
銘々
(
めい/\
)
勝手
(
かつて
)
に
分
(
わか
)
つた々々と
自分
(
じぶん
)
の
議論
(
ぎろん
)
に
都合
(
つがふ
)
の
好
(
い
)
い
方
(
はう
)
にのみ
眼
(
め
)
を
配
(
くば
)
つて、
毫
(
がう
)
も
學術的研究
(
がくじゆつてきけんきう
)
は
行
(
おこな
)
はれず、一
方
(
ぱう
)
は
後
(
あと
)
から
彌生式
(
やよひしき
)
が
混入
(
こんにふ
)
したと
云
(
い
)
ひ、一
方
(
ぱう
)
は、
否
(
いな
)
、
然
(
しか
)
らずと
云
(
い
)
ひ。
水掛論
(
みづかけろん
)
で
終
(
をは
)
つて
了
(
しま
)
つた。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
『あれでは
皆
(
みん
)
なが
全
(
まつた
)
く
都合
(
つがふ
)
よく
遊
(
あそ
)
べる
筈
(
はづ
)
がないわ』と
愛
(
あい
)
ちやんは
些
(
や
)
や
不平
(
ふへい
)
がましく、『
自分
(
じぶん
)
の
云
(
い
)
ふことさへ
自分
(
じぶん
)
に
聞
(
きこ
)
えない
程
(
ほど
)
、
恐
(
おそ
)
ろしく
爭
(
あらそ
)
つてるんですもの——
特
(
とく
)
にこれと
云
(
い
)
ふ
規則
(
きそく
)
もないらしいのね、 ...
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
なに
兄
(
にい
)
さんだつて、もう
少
(
すこ
)
し
都合
(
つがふ
)
が
好
(
よ
)
ければ、
疾
(
と
)
うにも
何
(
ど
)
うにか
爲
(
し
)
たんですけれども、
御存
(
ごぞん
)
じの
通
(
とほ
)
りだから
實際
(
じつさい
)
已
(
や
)
むを
得
(
え
)
なかつたんですわ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
此
(
これ
)
ぢや
何
(
ど
)
うにも
仕樣
(
しやう
)
がねえ。とても
出來
(
でき
)
ねえものなら
仕方
(
しかた
)
はねえが、
最
(
も
)
う
些
(
ちつ
)
と、これんばかしでも
都合
(
つがふ
)
をしねえ、
急場
(
きふば
)
だから、
己
(
おれ
)
の
生死
(
いきしに
)
の
境
(
さかひ
)
と
云
(
い
)
ふのだ。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
文藏の代になりては
別
(
べつ
)
して
毎年
(
いつ
)
も
都合
(
つがふ
)
能
(
よく
)
年々
實入
(
みいり
)
も
殖
(
ふゑ
)
るに
往々
(
ゆく/\
)
は
舅
(
しうと
)
甚太夫も
此方
(
こなた
)
へ引取べしと
姑
(
しうとめ
)
も申により喜び居たりけり
扨
(
さて
)
又
(
また
)
雲切仁左衞門は彼三十七兩の金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
が、熱帯の
女人
(
によにん
)
の十三にして
懐妊
(
くわいにん
)
することを考へれば、温帯の
男子
(
なんし
)
の三十にして頭の
禿
(
は
)
げるのは当り前である。のみならず「早熟にして晩老」などと云ふ、
都合
(
つがふ
)
の
好
(
い
)
いことは
滅多
(
めつた
)
にはない。
僕の友だち二三人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ずつとお
月樣
(
つきさま
)
のさす
方
(
はう
)
へ、さ、
蒲團
(
ふとん
)
へ
乘
(
の
)
れ、
蒲團
(
ふとん
)
へ、
何
(
ど
)
うも
疊
(
たゝみ
)
が
汚
(
きた
)
ないので
大屋
(
おほや
)
に
言
(
い
)
つては
置
(
お
)
いたが
職人
(
しよくにん
)
の
都合
(
つがふ
)
があると
言
(
い
)
ふてな、
遠慮
(
ゑんりよ
)
も
何
(
なに
)
も
入
(
い
)
らない
着物
(
きもの
)
がたまらぬから
夫
(
そ
)
れを
敷
(
し
)
ひて
呉
(
く
)
れ
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何分
(
なにぶん
)
男
(
をとこ
)
づくであつて
見
(
み
)
れば、
差當
(
さしあた
)
り
懷中
(
ふところ
)
都合
(
つがふ
)
が
惡
(
わる
)
いから、
日
(
ひ
)
を
延
(
の
)
ばしてくれろとも
言
(
い
)
へなからうではないか。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
時
(
とき
)
なる
哉
(
かな
)
松澤
(
まつざは
)
はさる
歳
(
とし
)
商法上
(
しやうはふじやう
)
の
都合
(
つがふ
)
に
依
(
よ
)
り
新田
(
につた
)
より
一時
(
いちじ
)
借
(
か
)
り
入
(
い
)
れし
二千許
(
にせんばかり
)
の
金
(
かね
)
ことしは
既
(
すで
)
に
期限
(
きげん
)
ながら
一兩年
(
いちりやうねん
)
引
(
ひき
)
つゞきての
不景氣
(
ふけいき
)
に
流石
(
さすが
)
の
老舖
(
しにせ
)
も
手元
(
てもと
)
豐
(
ゆた
)
かならず
殊
(
こと
)
に
織元
(
おりもと
)
その
外
(
ほか
)
にも
仕拂
(
しはら
)
ふべき
金
(
かね
)
いと
多
(
おほ
)
ければ
新田
(
につた
)
は
親族
(
しんぞく
)
の
間柄
(
あひだがら
)
なり
且
(
かつ
)
は
是迄
(
これまで
)
我
(
わ
)
が
方
(
かた
)
より
立
(
たて
)
かへし
分
(
ぶん
)
も
少
(
すくな
)
からねばよもや
事情
(
じじやう
)
打
(
うち
)
あけて
延期
(
えんき
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
然
(
さ
)
うかと
云
(
い
)
つて、
別
(
べつ
)
に
都合
(
つがふ
)
はつかないんだから、
此
(
こ
)
の
通
(
とほ
)
り
支度
(
したく
)
だけ
急
(
いそ
)
いでして、お
前
(
まへ
)
を
當
(
あて
)
にからつぽの
財布
(
さいふ
)
で
出
(
で
)
て
來
(
き
)
た。
何
(
ど
)
うにか、お
前
(
まへ
)
、
是非
(
ぜひ
)
算段
(
さんだん
)
をしてくんねえ。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
後
(
のち
)
にも
言
(
い
)
ふが——いつもは
件
(
くだん
)
の
得意
(
とくい
)
の
俥
(
くるま
)
で、
上街道
(
かみかいだう
)
越前
(
ゑちぜん
)
を
敦賀
(
つるが
)
へ
出
(
で
)
たのに——
爾時
(
そのとき
)
は、
旅費
(
りよひ
)
の
都合
(
つがふ
)
で。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
竹屋
(
たけや
)
の
藤
(
ふぢ
)
は
時節
(
じせつ
)
にあらず、
金格子
(
きんがうし
)
の
東海樓
(
とうかいろう
)
は
通
(
とほ
)
つた
道
(
みち
)
の
青樓
(
おちやや
)
さの、
處
(
ところ
)
で
今日
(
けふ
)
の
腹工合
(
はらぐあひ
)
と、
懷中
(
くわいちう
)
の
都合
(
つがふ
)
に
因
(
よ
)
つて、
天利
(
てんり
)
といふので
午餉
(
ひる
)
にしよう、
其
(
ま
)
づ
其
(
そ
)
の
城
(
しろ
)
を
見
(
み
)
て
梅
(
うめ
)
とやれ
城の石垣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
二階
(
にかい
)
へ
上
(
あが
)
らせては
些
(
ち
)
と
面倒
(
めんだう
)
、と
云
(
い
)
ふのが、
恁
(
か
)
うして
人參
(
にんじん
)
を
買
(
か
)
ふ
處
(
ところ
)
を
見
(
み
)
られると、
都合
(
つがふ
)
が
惡
(
わる
)
いので、
金子
(
かね
)
を
渡
(
わた
)
さぬわけに
行
(
い
)
かぬぢや。……は、は、
大目
(
おほめ
)
に
見
(
み
)
やれさ。」と
仰向
(
あふむ
)
けに
椅子
(
いす
)
に
凭
(
よ
)
る。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
船
(
ふね
)
さ
出
(
で
)
れば
乗
(
の
)
るのですがな、
都合
(
つがふ
)
さ
悪
(
わる
)
ければ
休屋
(
やすみや
)
まで
歩行
(
ある
)
きますかな。
月
(
つき
)
がありますで、
或
(
あるひ
)
は
陸路
(
りくろ
)
を
子
(
ね
)
の
口
(
くち
)
へ
帰
(
かへ
)
るですわい。」
合
(
あ
)
はせて六
里余
(
りよ
)
、あの
磽确
(
げうかく
)
たる
樵路
(
きこりぢ
)
を、
連
(
つれ
)
もなく、と
思
(
おも
)
ふと
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
たま/\の
旅行
(
りよかう
)
だし、
靜岡
(
しづをか
)
まで
行程
(
ゆき
)
を
伸
(
の
)
して、
都合
(
つがふ
)
で、あれから
久能
(
くのう
)
へ
𢌞
(
まは
)
つて、
龍華寺
(
りうげじ
)
——
一方
(
ひとかた
)
ならず、
私
(
わたし
)
のつたない
作
(
さく
)
を
思
(
おも
)
つてくれた
齋藤信策
(
さいとうしんさく
)
(
野
(
の
)
の
人
(
ひと
)
)さんの
墓
(
はか
)
がある——
其處
(
そこ
)
へ
參詣
(
さんけい
)
して
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
二十錢
(
にじつせん
)
のを
一
(
ひと
)
ツ、
十五錢
(
じふごせん
)
のと、
十錢
(
じつせん
)
のと
都合
(
つがふ
)
三包
(
みつゝみ
)
だよ。」
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
園
(
その
)
は
予定
(
よてい
)
のかへられない
都合
(
つがふ
)
があつた。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“都合”の解説
都合
(出典:Wikipedia)
都
常用漢字
小3
部首:⾢
11画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“都合”で始まる語句
都合上
都合好
都合迄
都合次第