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士
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し
ふりがな文庫
“
士
(
し
)” の例文
然
(
しか
)
れども
別
(
べつ
)
に
社界
(
しやかい
)
の
大弊根
(
たいへいこん
)
の
長
(
なが
)
く
存
(
そん
)
するありて、
壯年有爲
(
そうねんゆうい
)
の
士
(
し
)
をして
徃々
(
おう/\
)
にして
熱火
(
ねつくわ
)
を
踏
(
ふ
)
み
焔柱
(
ゑんちう
)
を
抱
(
いだ
)
くの
苦慘
(
くさん
)
を
快
(
こゝろよし
)
とせしむる
事
(
こと
)
あり。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
(七九)
閭巷
(
りよかう
)
の
人
(
ひと
)
、
行
(
おこなひ
)
を
砥
(
と
)
ぎ
名
(
な
)
を
立
(
た
)
てんと
欲
(
ほつ
)
する
者
(
もの
)
は、
(八〇)
青雲
(
せいうん
)
の
士
(
し
)
に
附
(
つ
)
くに
非
(
あら
)
ずんば、
惡
(
いづく
)
んぞ
能
(
よ
)
く(名ヲ)
後世
(
こうせい
)
に
施
(
し
)
かん
哉
(
や
)
。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
然
(
しか
)
るも
我國
(
わがくに
)
の
財源
(
ざいげん
)
には
限
(
かぎり
)
あり、
兵船
(
へいせん
)
の
増加
(
ぞうか
)
にも
限度
(
げんど
)
あり、
國
(
くに
)
を
思
(
おも
)
ふの
士
(
し
)
は
日夜
(
にちや
)
此事
(
このこと
)
に
憂慮
(
ゆうりよ
)
し、
絶
(
た
)
えず
此點
(
このてん
)
に
向
(
むか
)
つて
策
(
さく
)
を
講
(
こう
)
じて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
乃
(
すなわ
)
ち城外の
諸渓
(
しょけい
)
の水を
堰
(
せ
)
きて
灌
(
そそ
)
ぎ、一城の
士
(
し
)
を魚とせんとす。城中
是
(
ここ
)
に於て
大
(
おおい
)
に安んぜず。鉉曰く、
懼
(
おそ
)
るゝ
勿
(
なか
)
れ、
吾
(
われ
)
に計ありと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
罰
(
ばつ
)
する時は
士
(
し
)
以て
徒
(
と
)
たるべし一夫
憤
(
いきどほ
)
りを
含
(
ふく
)
めば三年雨降ずと云
先哲
(
せんてつ
)
の語あり百姓は國の寶人の命は千萬金にも
換難
(
かへがた
)
し然るを
正直
(
しやうぢき
)
篤實
(
とくじつ
)
なる九助を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
が、いつだつたか、或る
雜誌
(
ざつし
)
にのつてゐたゴシツプによると、
文藝
(
ぶんげい
)
の
士
(
し
)
の
余技
(
よぎ
)
の内
玉突
(
たまつき
)
と寫
眞
(
しん
)
とでは
私
(
わたし
)
が
筆頭
(
ひつとう
)
ださうだ。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
いや、お取次でもよろしい。……
但馬
(
たじま
)
の
士
(
し
)
宮本
武蔵
(
むさし
)
という武者修行の者、道場へ立ち寄り、門弟たちに立ち
対
(
むか
)
える者一人もなく、若先生のお帰りを
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『
爲
(
な
)
す
有
(
あ
)
る
人
(
ひと
)
となれ』とは
先生
(
せんせい
)
の
訓言
(
くんげん
)
でした。
人
(
ひと
)
は
碌々
(
ろく/\
)
として
死
(
し
)
ぬべきでない、
力
(
ちから
)
の
限
(
かぎり
)
を
盡
(
つく
)
して、
英雄
(
えいゆう
)
豪傑
(
がうけつ
)
の
士
(
し
)
となるを
本懷
(
ほんくわい
)
とせよとは
其倫理
(
そのりんり
)
でした。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
私たちの仲間でないと、まだ今日容易に認められまいと思うことは、学問の中心は必ずしも
京華文雅
(
けいかぶんが
)
の
士
(
し
)
の、間にのみは存在しなかったということである。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
是君を先にし、臣を後にするなり。汝
速
(
はや
)
く
他
(
ひと
)
の国に去りて害を
免
(
のが
)
るべしといへり。此の事、
一三五
士
(
し
)
と宗右衛門に
比
(
たぐ
)
へてはいかに。丹治只
頭
(
かしら
)
を
低
(
た
)
れて
言
(
ことば
)
なし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
もとより私の見方は、文章の上から見てのことばかりだが、後に多くの
文雅
(
ぶんが
)
の
士
(
し
)
がさうした書きかたをしたのを見ると、これを學んだのでないかと思ふほどだ。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
この
時
(
とき
)
大學
(
だいがく
)
其他
(
そのた
)
の
官衙
(
かんが
)
にゐた
内外
(
ないがい
)
達識
(
たつしき
)
の
士
(
し
)
が
相會
(
あひかい
)
して、
二週間目
(
にしゆうかんめ
)
には
日本地震學會
(
につぽんぢしんがつかい
)
を
組織
(
そしき
)
し、つゞいて
毎月
(
まいげつ
)
の
會合
(
かいごう
)
に
有益
(
ゆうえき
)
な
研究
(
けんきゆう
)
の
結果
(
けつか
)
を
發表
(
はつぴよう
)
したが、
創立
(
そうりつ
)
數箇月
(
すうかげつ
)
の
後
(
のち
)
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
一能
(
いちのう
)
の
士
(
し
)
は一能に
拘泥
(
こうでい
)
し、
一芸
(
いちげい
)
の人は一芸に拘泥して
己
(
おの
)
れを苦しめている。芸能は気の持ちようではすぐ忘れる事も出来る。わが欠点に至っては容易に
解脱
(
げだつ
)
は出来ぬ。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
知らぬものは真の
文雅
(
ぶんが
)
の
士
(
し
)
とおもひ、
訪
(
とひ
)
よるさへも多ければ、
忽
(
たちま
)
ち
諸国
(
しよこく
)
にも
園
(
その
)
の名を
馨
(
かほ
)
らせ、
枝葉
(
えだは
)
の
栄
(
さか
)
え、それのみか、
根堅
(
ねがた
)
き
名園
(
めいゑん
)
を
斯
(
か
)
く
遺
(
のこ
)
して
年々
(
ねん/\
)
の
繁昌
(
はんじやう
)
、なみ/\の
智恵
(
ちゑ
)
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
「ゴルドンさん、つれていってやってくださいよ、神さまはいつでも正義の
士
(
し
)
の味方です」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
鄰家
(
りんか
)
に
道術
(
だうじゆつ
)
の
士
(
し
)
あり。
童顏
(
どうがん
)
白髮
(
はくはつ
)
にして
年
(
とし
)
久
(
ひさ
)
しく
住
(
す
)
む。
或時
(
あるとき
)
談
(
だん
)
此
(
こ
)
の
事
(
こと
)
に
及
(
およ
)
べば、
道士
(
だうし
)
笑
(
わら
)
うて
曰
(
いは
)
く、それ
馬
(
うま
)
は、
日
(
ひ
)
に
行
(
ゆ
)
くこと
百里
(
ひやくり
)
にして
猶
(
なほ
)
羸
(
つか
)
るゝを
性
(
せい
)
とす。
況
(
いはん
)
や
乃
(
いま
)
、
夜
(
よる
)
行
(
ゆ
)
くこと
千里
(
せんり
)
に
餘
(
あま
)
る。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
士
(
し
)
は
己
(
おの
)
れを知るもののために死す。
晋
(
しん
)
の
予譲
(
よじょう
)
です。やはり忠臣の
亀鑑
(
きかん
)
です」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
〔譯〕
士
(
し
)
は
獨立
(
どくりつ
)
自信
(
じしん
)
を
貴
(
たふと
)
ぶ。
熱
(
ねつ
)
に
依
(
よ
)
り
炎
(
えん
)
に
附
(
つ
)
くの
念
(
ねん
)
、起す可らず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
「
士
(
し
)
たる者の資格についておうかがいいたしたいと存じます。」
現代訳論語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
(五二)
寛
(
くわん
)
なれば
則
(
すなは
)
ち
名譽
(
めいよ
)
の
人
(
ひと
)
を
寵
(
ちよう
)
し、
急
(
きふ
)
なれば
則
(
すなは
)
ち
介冑
(
かいちう
)
の
士
(
し
)
を
用
(
もち
)
ふ。
今
(
いま
)
は
養
(
やしな
)
ふ
所
(
ところ
)
は
用
(
もち
)
ふる
所
(
ところ
)
に
非
(
あら
)
ず、
用
(
もち
)
ふる
所
(
ところ
)
は
養
(
やしな
)
ふ
所
(
ところ
)
に
非
(
あら
)
ずと。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
左樣
(
さやう
)
、
私
(
わたくし
)
は
君
(
きみ
)
を
確信
(
くわくしん
)
します、
若
(
も
)
し
君
(
きみ
)
は
我等
(
われら
)
の
同志
(
どうし
)
の
士
(
し
)
として、
永久
(
えいきゆう
)
に
此
(
こ
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
守
(
まも
)
る
事
(
こと
)
を
約束
(
やくそく
)
し
玉
(
たま
)
はゞ、
請
(
こ
)
ふ
誠心
(
せいしん
)
より
三度
(
みたび
)
天
(
てん
)
に
誓
(
ちか
)
はれよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
豊臣家
(
とよとみけ
)
の
代表者
(
だいひょうしゃ
)
として、
御岳
(
みたけ
)
の兵法大講会に
参加
(
さんか
)
する
命
(
めい
)
がくだって、可児、井上、真田の三
士
(
し
)
が
大坂表
(
おおさかおもて
)
を
発足
(
ほっそく
)
したのは、その
翌々日
(
よくよくじつ
)
のことだった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
卓敬
字
(
あざな
)
は
惟恭
(
いきょう
)
、書を読んで十行
倶
(
とも
)
に下ると
云
(
い
)
われし
頴悟聡敏
(
えいごそうびん
)
の士、天文地理より律暦兵刑に至るまで
究
(
きわ
)
めざること無く、後に
成祖
(
せいそ
)
をして、国家
士
(
し
)
を養うこと三十年
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
人なつかしげに左門を見て、湯ひとつ恵み給へといふ。左門ちかくよりて、
士
(
し
)
憂へ給ふことなかれ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
其上
(
そのうへ
)
參禪
(
さんぜん
)
の
士
(
し
)
を
鼓舞
(
こぶ
)
する
爲
(
ため
)
か、
古來
(
こらい
)
から
斯
(
この
)
道
(
みち
)
に
苦
(
くる
)
しんだ
人
(
ひと
)
の
閲歴譚
(
えつれきだん
)
抔
(
など
)
を
取
(
と
)
り
交
(
ま
)
ぜて
一段
(
いちだん
)
の
精彩
(
せいさい
)
を
着
(
つ
)
けるのが
例
(
れい
)
であつた。
此日
(
このひ
)
も
其
(
その
)
通
(
とほ
)
りであつたが
或所
(
あるところ
)
へ
來
(
く
)
ると、
突然
(
とつぜん
)
語調
(
ごてう
)
を
改
(
あらた
)
めて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
今
(
いま
)
は
然
(
さ
)
る
憂慮
(
きづかひ
)
なし。
大塚
(
おほつか
)
より
氷川
(
ひかは
)
へ
下
(
お
)
りる、たら/\
坂
(
ざか
)
は、
恰
(
あたか
)
も
芳野世經氏宅
(
よしのせいけいしたく
)
の
門
(
もん
)
について
曲
(
まが
)
る、
昔
(
むかし
)
は
辻斬
(
つじぎり
)
ありたり。こゝに
幽靈坂
(
いうれいざか
)
、
猫又坂
(
ねこまたざか
)
、くらがり
坂
(
ざか
)
など
謂
(
い
)
ふあり、
好事
(
かうず
)
の
士
(
し
)
は
尋
(
たづ
)
ぬべし。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
学んでるのだ、『
士
(
し
)
はおのれを知るもののために死す』
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
((莊賈ノ使者))
既
(
すで
)
に
往
(
ゆ
)
き、
未
(
いま
)
だ
反
(
かへ
)
るに
及
(
およ
)
ばず。((穰苴))
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
遂
(
つひ
)
に
莊賈
(
さうか
)
を
斬
(
き
)
り、
以
(
もつ
)
て三
軍
(
ぐん
)
に
徇
(
とな
)
ふ。三
軍
(
ぐん
)
の
士
(
し
)
皆
(
みな
)
(一九)
振慄
(
しんりつ
)
せり。
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
志
(
こころざ
)
す道につき進もう、そしてもし一道の芸能の
士
(
し
)
と成り得たら、何十年の後なりと、またお目にかかりましょうと……
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二
陸奧
(
むつ
)
の国
三
蒲生氏郷
(
がまふうぢさと
)
の家に、
四
岡左内といふ
武士
(
もののふ
)
あり。
五
禄
(
ろく
)
おもく、
誉
(
ほまれ
)
たかく、
六
丈夫
(
ますらを
)
の名を
七
関の東に
震
(
ふる
)
ふ。此の
士
(
し
)
いと
八
偏固
(
かたは
)
なる事あり。富貴をねがふ心、
九
常の
武扁
(
ぶへん
)
にひとしからず。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
旦那
(
だんな
)
が
役所
(
やくしよ
)
へ
通
(
かよ
)
ふ
靴
(
くつ
)
の
尖
(
さき
)
は
輝
(
かゞや
)
いて
居
(
ゐ
)
るけれども、
細君
(
さいくん
)
の
他所行
(
よそいき
)
の
穿物
(
はきもの
)
は、むさくるしいほど
泥塗
(
どろまみ
)
れであるが、
惟
(
おも
)
ふに
玄關番
(
げんくわんばん
)
の
學僕
(
がくぼく
)
が、
悲憤
(
ひふん
)
慷慨
(
かうがい
)
の
士
(
し
)
で、
女
(
をんな
)
の
足
(
あし
)
につけるものを
打棄
(
うつちや
)
つて
置
(
お
)
くのであらう。
山の手小景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
もっとも、江戸表の定府組の
士
(
し
)
と、国許のお城方とでは、誰にしても、多少気風や生活ぶりが違ってはいるが——。
濞かみ浪人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(七五)
巖穴
(
がんけつ
)
の
士
(
し
)
、
(七六)
趨舍
(
すうしや
)
(七七)
時
(
とき
)
有
(
あ
)
り、
此
(
かく
)
の
若
(
ごと
)
きの
類
(
たぐひ
)
、
名
(
な
)
(七八)
湮滅
(
いんめつ
)
して
稱
(
しよう
)
せられず、
悲
(
かな
)
しい
哉
(
かな
)
。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
源ノ渡と、花山院の左大臣源ノ有仁との関係が、そうであったし、佐藤義清もやはり、徳大寺内大臣の家人であって、また、鳥羽院北面の
士
(
し
)
でもあった。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(五八)
子
(
し
)
曰
(
いは
)
く、『
道
(
みち
)
同
(
おな
)
じからざれば
相爲
(
あひた
)
めに
謀
(
はか
)
らず』と。
亦
(
また
)
各〻
(
おのおの
)
其志
(
そのこころざし
)
に
從
(
したが
)
ふ
也
(
なり
)
。
故
(
ゆゑ
)
に(又 )
曰
(
いは
)
く
(五九)
『
富貴
(
ふうき
)
如
(
も
)
し
求
(
もと
)
む
可
(
べ
)
くんば、
執鞭
(
しつべん
)
の
士
(
し
)
と
雖
(
いへど
)
も
吾
(
われ
)
亦
(
ま
)
た
之
(
これ
)
を
爲
(
な
)
さん。 ...
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
そういう未熟な——まだ出来あがっていない自分を押しすすめて行って、必殺の
士
(
し
)
を占めている多数の敵の中へ入ってゆくのだ。しかも勝とうというのだ。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
文矦
(
ぶんこう
)
、
呉起
(
ごき
)
が
善
(
よ
)
く
兵
(
へい
)
を
用
(
もち
)
ひ・
(七五)
廉平
(
れんぺい
)
にして
能
(
のう
)
を
盡
(
つく
)
し
士
(
し
)
の
心
(
こころ
)
を
得
(
え
)
たるを
以
(
もつ
)
て、
乃
(
すなは
)
ち
以
(
もつ
)
て
西河
(
せいが
)
の
守
(
しゆ
)
と
爲
(
な
)
し、
以
(
もつ
)
て
秦
(
しん
)
・
韓
(
かん
)
を
拒
(
ふせ
)
がしむ。
魏
(
ぎ
)
の
文矦
(
ぶんこう
)
既
(
すで
)
に
卒
(
しゆつ
)
す。
起
(
き
)
、
其子
(
そのこ
)
武矦
(
ぶこう
)
に
事
(
つか
)
ふ。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
本来
(
ほんらい
)
、
蛾次郎
(
がじろう
)
は泣いても
吠
(
ほ
)
えてもここでその首を、
侠党
(
きょうとう
)
の
士
(
し
)
にもらわれなければならないのであるが、
独楽
(
こま
)
の
由来
(
ゆらい
)
の話から、いくぶんその
情
(
じょう
)
を
酌量
(
しゃくりょう
)
されて
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
楚
(
そ
)
の
悼王
(
たうわう
)
、
素
(
もと
)
より
起
(
き
)
の
賢
(
けん
)
なるを
聞
(
き
)
く。
至
(
いた
)
れば
則
(
すなは
)
ち
楚
(
そ
)
に
相
(
しやう
)
とす。((呉起))
法
(
はふ
)
を
明
(
あきら
)
かにし
令
(
れい
)
を
審
(
つまびら
)
かにし、
不急
(
ふきふ
)
の
官
(
くわん
)
を
捐
(
す
)
て、
(一〇五)
公族
(
こうぞく
)
疏遠
(
そゑん
)
の
者
(
もの
)
を
廢
(
はい
)
し、
以
(
もつ
)
て
戰鬪
(
せんとう
)
の
士
(
し
)
を
撫養
(
ぶやう
)
す。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
臥薪嘗胆
(
がしんしょうたん
)
の文字どおりに、
伊那丸
(
いなまる
)
と一
党
(
とう
)
の
士
(
し
)
が、ここ一年
余
(
よ
)
に、生命を
賭
(
と
)
してきずきあげた
小太郎山
(
こたろうざん
)
の
孤城
(
こじょう
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
故
(
ゆゑ
)
に
主
(
しゆ
)
に
愛
(
あい
)
せらるれば
則
(
すなは
)
ち
知
(
ち
)
當
(
あた
)
りて
親
(
しん
)
を
加
(
くは
)
へ、
主
(
しゆ
)
に
憎
(
にく
)
まるれば
則
(
すなは
)
ち
(一一〇)
罪
(
つみ
)
當
(
あた
)
りて
疏
(
そ
)
を
加
(
くは
)
ふ。
故
(
ゆゑ
)
に
諫説
(
かんぜい
)
の
士
(
し
)
は、
(一一一)
愛憎
(
あいぞう
)
の
主
(
しゆ
)
を
察
(
さつ
)
して
而
(
しか
)
る
後
(
のち
)
之
(
これ
)
に
説
(
と
)
かざる
可
(
べ
)
からざるなり。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
いま、五代綱吉の
下
(
もと
)
に、その寵遇をうけているものとして「五
士
(
し
)
一
僧
(
そう
)
」ということを世間でよくいう。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
玄徳は、仁義にあつく、徳は四海に及び、賢を
敬
(
うやま
)
い、
士
(
し
)
をよく用いる。かならず大成する人だ。こういう公明な主をえらぶに、何でうしろ暗い
憚
(
はばか
)
りをもつことがある。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
四国
側
(
がわ
)
の内部では、すでに谷忠兵衛のごとき
具眼
(
ぐがん
)
の
士
(
し
)
があって、前途を見とおした“
極
(
き
)
め手”を打って、元親の同意を
強請
(
きょうせい
)
していたほどだったが、戦局上の表面では、攻略軍の羽柴方とて、決して
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
見るからに一ト癖もふた癖もあるが、たしかにまた一芸の
士
(
し
)
。呉用、宋江のめがねでも「よかろう」となって、さっそく今日は戦陣に加わっていた。とはいえ到底、李逵のそばにはついて歩けない。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「さすがに孫権も
具眼
(
ぐがん
)
の
士
(
し
)
である。いかに良く見せようとしても天下の眼はあざむかれないものだ。魏延、楊儀の小さいことは、われ
疾
(
と
)
くに知るも、呉の主君までが観抜いていようとは思わなかった」
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
士
(
し
)
は士を知る。ふたりは、主人の席に
侍座
(
じざ
)
している間に
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
具眼
(
ぐがん
)
の
士
(
し
)
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“士”の意味
《名詞》
(シ)男性。人物。特に立派な人物。
(シ)侍、武士。特に江戸時代におけるものを言う。
(出典:Wiktionary)
“士”の解説
士(し)とは、前近代東アジアにおいて、政治上の統治階級にいる人物、または有能・有徳の人物を指す。
(出典:Wikipedia)
士
常用漢字
小5
部首:⼠
3画
“士”を含む語句
武士
兵士
博士
紳士
力士
勇士
壮士
士官
徒士
騎士
郷士
衛士
富士山
若武士
富士額
女博士
一等運転士
侍士
隠士
脇士
...