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自由
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じいう
ふりがな文庫
“
自由
(
じいう
)” の例文
八百八
島
(
しま
)
と
言
(
い
)
ふ
島
(
しま
)
の
間
(
あひだ
)
を、
自由
(
じいう
)
に
青畳
(
あをだゝみ
)
の
上
(
うへ
)
のやうに
漕
(
こ
)
ぐんだと
言
(
い
)
ふから、
島
(
しま
)
一つ一つ
趣
(
おもむき
)
のかはるのも、どんなにいゝか
知
(
し
)
れやしない。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
且
(
かつ
)
指
(
ゆび
)
の
先
(
さき
)
へでも、
手
(
て
)
の
平
(
ひら
)
の
上
(
うへ
)
へでも
自由
(
じいう
)
に
尻
(
しり
)
が
据
(
すわ
)
る。それが
尻
(
しり
)
の
穴
(
あな
)
へ
楊枝
(
やうじ
)
の
樣
(
やう
)
な
細
(
ほそ
)
いものを
突
(
つ
)
つ
込
(
こ
)
むとしゆうつと
一度
(
いちど
)
に
收縮
(
しうしゆく
)
して
仕舞
(
しま
)
ふ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
卯平
(
うへい
)
はそれと
共
(
とも
)
に
其
(
そ
)
の
乾燥
(
かんさう
)
した
肌膚
(
はだ
)
が
餘計
(
よけい
)
に
荒
(
あ
)
れて
寒冷
(
かんれい
)
の
氣
(
き
)
が
骨
(
ほね
)
に
徹
(
てつ
)
したかと
思
(
おも
)
ふと
俄
(
にはか
)
に
手
(
て
)
の
自由
(
じいう
)
を
失
(
うしな
)
つて
來
(
き
)
たやうに
自覺
(
じかく
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
わが
國名
(
こくめい
)
は「ニホン」または「ニツポン」である。
外人
(
ぐわいじん
)
は
思
(
おも
)
ひ/\に
勝手
(
かつて
)
な
稱呼
(
せうこ
)
を
用
(
もち
)
ゐてゐるが、それは
外人
(
ぐわいじん
)
の
自由
(
じいう
)
である。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
どんな
書物
(
しよもつ
)
でもといふ
事
(
こと
)
は、
甚
(
はなは
)
だボンヤリしてゐるやうであるが、
實際
(
じつさい
)
、一
體
(
たい
)
書物
(
しよもつ
)
なり、
書物
(
しよもつ
)
の
選擇
(
せんたく
)
といふものは、
各人
(
かくじん
)
の
自由
(
じいう
)
に
任
(
まか
)
せる
外
(
ほか
)
はない。
読書の態度
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
人生
(
じんせい
)
の
解悟
(
かいご
)
に
向
(
むか
)
つて
居
(
を
)
る
自由
(
じいう
)
なる
深
(
ふか
)
き
思想
(
しさう
)
と、
此
(
こ
)
の
世
(
よ
)
の
愚
(
おろか
)
なる
騷
(
さわぎ
)
に
對
(
たい
)
する
全然
(
ぜん/\
)
の
輕蔑
(
けいべつ
)
、
是
(
こ
)
れ
即
(
すなは
)
ち
人間
(
にんげん
)
の
之
(
こ
)
れ
以上
(
いじやう
)
のものを
未甞
(
いまだかつ
)
て
知
(
し
)
らぬ
最大幸福
(
さいだいかうふく
)
です。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
此
(
この
)
地
(
ち
)
の
冬季
(
とうき
)
の
寒威
(
かんゐ
)
は
實
(
じつ
)
に
烈
(
はげ
)
しく、
河水
(
かすゐ
)
の
如
(
ごと
)
きは
其
(
その
)
表面
(
へうめん
)
氷結
(
へうけつ
)
して
厚
(
あつ
)
さ
尺餘
(
しやくよ
)
に
到
(
いた
)
り、
人馬
(
じんば
)
共
(
とも
)
に
其
(
その
)
上
(
うへ
)
を
自由
(
じいう
)
に
歩
(
あゆ
)
み
得
(
う
)
。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
今日
(
けふ
)
は
併
(
しか
)
し、
其博士
(
そのはかせ
)
が
先導
(
せんだう
)
であるから、
我々
(
われ/\
)
は
自由
(
じいう
)
に
内部
(
ないぶ
)
まで
入
(
い
)
るを
得
(
え
)
た。
但
(
たゞ
)
し、五六
人宛
(
にんづゝ
)
交代
(
かはりがは
)
りである。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
が、もう
一
(
ひと
)
つは
氣質
(
きしつ
)
の
相違
(
そうゐ
)
によるものだらう。
言
(
い
)
ひ
換
(
か
)
へると、
支那人
(
しなじん
)
は
技法
(
ぎはふ
)
の
巧拙
(
かうせつ
)
は
別問題
(
べつもんだい
)
として、
可成
(
かな
)
り
自由
(
じいう
)
に
延
(
の
)
び
延
(
の
)
びと
麻雀
(
マージヤン
)
を
遊
(
あそ
)
び
樂
(
たの
)
しむからではあるまいか?
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
『
若
(
わか
)
い
時
(
とき
)
は二
度
(
ど
)
はない』と
稱
(
しよう
)
してあらゆる
肉慾
(
にくよく
)
を
恣
(
ほしい
)
まゝにせんとする
青年男女
(
せいねんだんぢよ
)
の
自由
(
じいう
)
に
干渉
(
かんせふ
)
し
得
(
う
)
るぞ。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
此處
(
ここ
)
はどこなのかしら——
彼女
(
かのぢよ
)
は
起
(
お
)
き
上
(
あが
)
らうと
意識
(
いしき
)
の
中
(
なか
)
では
藻掻
(
もが
)
いたが、
體
(
からだ
)
は
自由
(
じいう
)
にならなかつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
道子
(
みちこ
)
はふと
松戸
(
まつど
)
の
寺
(
てら
)
に
葬
(
はうむ
)
られた
母親
(
はゝおや
)
の
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
ひ
起
(
おこ
)
した。その
当時
(
たうじ
)
は
小岩
(
こいは
)
の
盛
(
さか
)
り
場
(
ば
)
に
働
(
はたら
)
いてゐたゝめ、
主人持
(
しゆじんもち
)
の
身
(
み
)
の
自由
(
じいう
)
がきかず、
暇
(
ひま
)
を
貰
(
もら
)
つてやつと
葬式
(
とむらひ
)
に
行
(
い
)
つたばかり。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
別
(
べつ
)
に
特別
(
とくべつ
)
痛
(
いた
)
むわけでもなく
外面
(
ぐわいめん
)
からも
右足
(
うそく
)
の
膝關節
(
しつくわんせつ
)
は、なんの
異常
(
いじやう
)
もなかつたのであるけれども、
自由
(
じいう
)
に
曲折
(
きよくせつ
)
が
出來
(
でき
)
ない
爲
(
た
)
めに、
學校
(
がくかう
)
では
作法
(
さはふ
)
と
體操
(
たいさう
)
を
休
(
やす
)
まなければならなかつた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
事
(
こと
)
新
(
あた
)
らしく今更に道十郎が後家に
告口
(
つげぐち
)
なし此長庵が
命
(
いのち
)
を
縮
(
ちゞ
)
めさせたるは忝け
無
(
ない
)
共
(
とも
)
嬉
(
うれ
)
しいとも
禮
(
れい
)
が
言盡
(
いひつく
)
されぬ故今は
括
(
くゝ
)
られた身の
自由
(
じいう
)
成
(
なら
)
ねば
孰
(
いづ
)
れ
黄泉
(
あのよ
)
から
汝
(
おのれ
)
も直に取殺し共に
冥土
(
めいど
)
へ
連
(
つれ
)
て
行
(
ゆき
)
禮を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ベンヺ もッと
目
(
め
)
に
自由
(
じいう
)
を
與
(
あた
)
へて、あちこちの
他
(
ほか
)
の
美人
(
びじん
)
を
見
(
み
)
たらよからう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「それが
解
(
わか
)
つたら、すべては
汝
(
そち
)
の
自由
(
じいう
)
に
委
(
まか
)
せる」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
と
或時
(
あるとき
)
泣
(
な
)
きしにお
高
(
たか
)
同
(
おな
)
じく
涙
(
なみだ
)
になりて
私
(
わたし
)
の
心
(
こゝろ
)
知
(
し
)
るものは
和女
(
そなた
)
ばかり
芳
(
よし
)
さまのことは
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
りても
御兩親
(
ごりやうしん
)
の
行末
(
ゆくすゑ
)
が
心配
(
しんぱい
)
なり
明日
(
あす
)
が
日
(
ひ
)
我
(
わ
)
が
身
(
み
)
縁
(
えん
)
に
附
(
つ
)
きなば
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
自由
(
じいう
)
は
叶
(
かな
)
ふまじ
其時
(
そのとき
)
たのむは
和女
(
そなた
)
ぞかし
父
(
とゝ
)
さまのお
心
(
こゝろ
)
よく
取
(
と
)
りて
松澤
(
まつざは
)
さまとの
中
(
なか
)
昔
(
むかし
)
の
通
(
とほ
)
りにして
欲
(
ほ
)
しゝ
是
(
こ
)
れ
一
(
ひと
)
つがお
頼
(
たの
)
みぞとて
兩手
(
りやうて
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
前様
(
めえさま
)
もの、
祖父殿
(
おんぢいどん
)
の
真似
(
まね
)
をするだ、で、
私
(
わし
)
が
自由
(
じいう
)
には
成
(
な
)
んねえだ。
間違
(
まちが
)
へて
先生
(
せんせい
)
だ、
師匠
(
ししやう
)
だ
言
(
い
)
はつしやるなら、
祖父殿
(
おんぢいどん
)
を
然
(
さ
)
う
呼
(
よ
)
ばらつせえ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼
(
かれ
)
は
自由
(
じいう
)
を
失
(
うしな
)
うた
其
(
その
)
手先
(
てさき
)
が
暖
(
あたゝか
)
い
春
(
はる
)
の
日
(
ひ
)
が
積
(
つも
)
つて
漸次
(
だん/\
)
に
和
(
やは
)
らげられるであらうといふ
微
(
かす
)
かな
希望
(
のぞみ
)
をさへ
起
(
おこ
)
さぬ
程
(
ほど
)
身
(
み
)
も
心
(
こゝろ
)
も
僻
(
ひが
)
んでさうして
苦
(
くる
)
しんだ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
石
(
いし
)
の
自由
(
じいう
)
になる
所
(
ところ
)
だけに、
比較的
(
ひかくてき
)
大
(
おほ
)
きなのが
座敷
(
ざしき
)
の
眞正面
(
ましやうめん
)
に
据
(
す
)
ゑてあつた。
其下
(
そのした
)
には
涼
(
すゞ
)
しさうな
苔
(
こけ
)
がいくらでも
生
(
は
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
幾
(
いく
)
ら
丁斑魚
(
めだか
)
でも
滿足
(
まんぞく
)
を
得
(
え
)
られんなら、
哲學
(
てつがく
)
を
爲
(
せ
)
ずには
居
(
を
)
られんでせう。
苟
(
いやしく
)
も
智慧
(
ちゑ
)
ある、
教育
(
けういく
)
ある、
自尊
(
じそん
)
ある、
自由
(
じいう
)
を
愛
(
あい
)
する、
即
(
すなは
)
ち
神
(
かみ
)
の
像
(
ざう
)
たる
人間
(
にんげん
)
が。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
また
將相達
(
しやうしやうたち
)
はなぜあれほど
主權
(
しゆけん
)
を
爭
(
あらそ
)
ひ
合
(
あ
)
ふのか?
多
(
おほ
)
くの
婢妾
(
ひせう
)
の
肉
(
にく
)
に
倦
(
あ
)
きたいために、ばくちに
耽
(
ふけ
)
る
悠悠
(
いういう
)
閑日月
(
かんにちげつ
)
を
自由
(
じいう
)
にしたいために、
豪華
(
がうくわ
)
な
廊房
(
らうばう
)
で
阿片
(
あへん
)
の
夢
(
ゆめ
)
に
浸
(
ひた
)
りたいために。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
八
年
(
ねん
)
ばかり
前
(
まへ
)
のことである、まち
子
(
こ
)
は、まだ
赤色
(
あかいろ
)
のリボンをかけた
少女
(
せうぢよ
)
ですこやかに
自由
(
じいう
)
な
身體
(
からだ
)
で、いま
現在
(
げんざい
)
のやうな
未來
(
みらい
)
の
來
(
く
)
ることなどは、
夢
(
ゆめ
)
にも
思
(
おも
)
ふことなくクローバーの
原
(
はら
)
や
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
若
(
も
)
し、
諸君
(
しよくん
)
にして
中江兆民
(
なかえてうみん
)
先生
(
せんせい
)
と
同
(
どう
)
一
種
(
しゆ
)
であつて、十八
里
(
り
)
零圍氣
(
れいゐき
)
を
振舞
(
ふりま
)
はして
滿足
(
まんぞく
)
して
居
(
ゐ
)
るならば、
諸君
(
しよくん
)
は
何
(
なん
)
の
權威
(
けんゐ
)
あつて、『
春
(
はる
)
短
(
みじか
)
し
何
(
なに
)
に
不滅
(
ふめつ
)
の
命
(
いのち
)
ぞと』
云々
(
うん/\
)
と
歌
(
うた
)
ふ
人
(
ひと
)
の
自由
(
じいう
)
に
干渉
(
かんせふ
)
し
得
(
う
)
るぞ。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
裂
(
さ
)
けよ!
此
(
この
)
胸
(
むね
)
よ!
破産
(
はさん
)
した
不幸
(
みじめ
)
な
心
(
こゝろ
)
よ、
一思
(
ひとおも
)
ひに
裂
(
さ
)
けてしまうてくれい!
目
(
め
)
も
此上
(
このうへ
)
は
牢
(
らう
)
へ
入
(
はひ
)
れ、もう
自由
(
じいう
)
を
見
(
み
)
るな!
穢
(
けがらは
)
しい
塵芥
(
ちりあくた
)
め、
元
(
もと
)
の
土塊
(
つちくれ
)
へ
歸
(
かへ
)
りをれ、
活
(
い
)
きて
働
(
はたら
)
くには
及
(
およ
)
ばぬわい
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
思ひ付たれば或夜おかねと忍び
寢
(
ね
)
の物語りに我等如何なる
縁
(
えん
)
有
(
あ
)
りてか其の方と
斯
(
かく
)
深き中なりと腹に子まで妊せし上は
末長
(
すゑなが
)
く夫婦に成べき
所存
(
しよぞん
)
なり然ながら今は互に
奉公
(
ほうこう
)
の
身
(
み
)
故
(
ゆゑ
)
自由
(
じいう
)
には成難し然れども追々月も
重
(
かさな
)
りては
奉公
(
ほうこう
)
も成まじ因て一先宿へ下り
墮
(
おろ
)
すとも
産
(
うむ
)
ともして又々奉公に出られよ尤も宿へ下るに只は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
否
(
いや
)
、
不束
(
ふつゝか
)
ではございますが、
我
(
わ
)
が
手
(
て
)
で
拵
(
こしら
)
へましたもの、
貴下
(
あなた
)
のお
許
(
ゆる
)
しがありませんでも、
開閉
(
あけたて
)
は
自由
(
じいう
)
でございます。」
画の裡
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
法律
(
はふりつ
)
に
照
(
てら
)
しても
明白
(
あきらか
)
だ、
何人
(
なにびと
)
と
雖
(
いへども
)
、
裁判
(
さいばん
)
もなくして
無暗
(
むやみ
)
に
人
(
ひと
)
の
自由
(
じいう
)
を
奪
(
うば
)
ふ
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
るものか!
不埒
(
ふらち
)
だ!
壓制
(
あつせい
)
だ!
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
それから
又
(
また
)
四
日目
(
かめ
)
に
佛
(
ほとけ
)
を
送
(
おく
)
つて
村落
(
むら
)
の
者
(
もの
)
は
黄昏
(
たそがれ
)
の
墓地
(
ぼち
)
に
落
(
お
)
ち
合
(
あ
)
うた。
蛇
(
へび
)
は
猶且
(
やつぱり
)
棺臺
(
くわんだい
)
の
陰
(
かげ
)
を
去
(
さ
)
らなかつた。
蛇
(
へび
)
は
自由
(
じいう
)
に
匍匐
(
はらば
)
ふには
餘
(
あま
)
りに
瘡痍
(
きず
)
が
大
(
おほ
)
きかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
何
(
なん
)
でも
石油
(
せきゆ
)
を
焚
(
た
)
いて、それで
船
(
ふね
)
を
自由
(
じいう
)
にする
器械
(
きかい
)
なんださうですが、
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
ると
餘程
(
よつぽど
)
重寶
(
ちようはう
)
なものらしいんですよ。
夫
(
それ
)
さへ
付
(
つ
)
ければ、
舟
(
ふね
)
を
漕
(
こ
)
ぐ
手間
(
てま
)
が
丸
(
まる
)
で
省
(
はぶ
)
けるとかでね。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
蒼蠅
(
あをばへ
)
でも
能
(
よ
)
うすることをロミオばかりは
能
(
よ
)
うせぬ、
彼奴等
(
あいつら
)
は
自由
(
じいう
)
の
身
(
み
)
、
吾等
(
われら
)
は
追放
(
つゐはう
)
! これでも
足下
(
おぬし
)
は
追放
(
つゐはう
)
を
死罪
(
しざい
)
でないとおしゃるかいの?
調合
(
てうがふ
)
した
毒
(
どく
)
はないか、
研
(
と
)
ぎすました
刃
(
やいば
)
はないか
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
……こゝでは
町
(
まち
)
も、
森
(
もり
)
も、ほとんど
一浦
(
ひとうら
)
のなぎさの
盤
(
ばん
)
にもるが
如
(
ごと
)
く、
全幅
(
ぜんぷく
)
の
展望
(
てんばう
)
が
自由
(
じいう
)
だから、
瀬
(
せ
)
も、
流
(
なが
)
れも、
風
(
かぜ
)
の
路
(
みち
)
も、
鳥
(
とり
)
の
行方
(
ゆくへ
)
も
知
(
し
)
れるのである。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
室
(
しつ
)
はがらりと
透
(
す
)
いて、それでも七八
人
(
にん
)
は
乗組
(
のりこ
)
んだらう。
女気
(
をんなげ
)
なし、
縦
(
たて
)
にも
横
(
よこ
)
にも
自由
(
じいう
)
に
居
(
ゐ
)
られる。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
成程
(
なるほど
)
、
空
(
す
)
きに
空
(
す
)
いた
上
(
うへ
)
にも、
寝起
(
ねおき
)
にこんな
自由
(
じいう
)
なのは
珍
(
めづ
)
らしいと
思
(
おも
)
つた。
席
(
せき
)
を
片側
(
かたがは
)
へ十五ぐらゐ
一杯
(
いつぱい
)
に
劃
(
しき
)
つた、たゞ
両側
(
りやうがは
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
て、
居
(
ゐ
)
ながらだと
楽々
(
らく/\
)
と
肘
(
ひぢ
)
が
掛
(
か
)
けられる。
脇息
(
けふそく
)
と
言
(
い
)
ふ
態
(
さま
)
がある。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“自由”の解説
自由(じゆう、el: ἐλευθερία、la: libertas、en: liberty, freedom)とは、他からの強制・拘束・支配などを受けないで、自らの意思や本性に従っていることをいう。哲学用語。自由な行動により生じた結果は本人が引き受けるべきという社会通念があり、自由と責任は併せて語られる事が多い。
(出典:Wikipedia)
自
常用漢字
小2
部首:⾃
6画
由
常用漢字
小3
部首:⽥
5画
“自由”で始まる語句
自由自在
自由画
自由主義
自由燈
自由心胸
自由性
自由軒
自由境
自由度
自由意志