“一浦”の読み方と例文
読み方割合
ひとうら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤潮の剣(つるぎ)は、炎の稲妻、黒潮の黒い旗は、黒雲の峰を築(つ)いて、沖から摚(どう)と浴びせたほどに、一浦(ひとうら)の津波となって、田畑も家も山へ流いた。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だから、陸の一浦(ひとうら)を亡(ほろ)ぼして、ここへ迎え取ったのです。亡ぼす力のあるものが、亡びないものを迎え入れて、且つ愛し且つ守護するのです。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……こゝでは町(まち)も、森(もり)も、ほとんど一浦(ひとうら)のなぎさの盤(ばん)にもるが如(ごと)く、全幅(ぜんぷく)の展望(てんばう)が自由(じいう)だから、瀬(せ)も、流(なが)れも、風(かぜ)の路(みち)も、鳥(とり)の行方(ゆくへ)も知(し)れるのである。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)