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姿
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すがた
ふりがな文庫
“
姿
(
すがた
)” の例文
あちらで、それを
見
(
み
)
た
奥
(
おく
)
さまは、
女
(
おんな
)
はだれでも、
鏡
(
かがみ
)
があれば、しぜんに
自分
(
じぶん
)
の
姿
(
すがた
)
を
写
(
うつ
)
して
見
(
み
)
るのが、
本能
(
ほんのう
)
ということを
知
(
し
)
らなそうに
だまされた娘とちょうの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
成経 でも船の
姿
(
すがた
)
だけでもどんなになつかしいか。灰色にとりとめもなく広がる大きな海を見ているとわしは気が遠くなってしまう。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
狼群
(
ろうぐん
)
は
鉄砲
(
てっぽう
)
をおそれて日中はあまりでないし、また人間の
姿
(
すがた
)
が見えると、さっさと
逃
(
に
)
げてしまうので、この日は
別段
(
べつだん
)
危険
(
きけん
)
もなかった。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
姿
(
すがた
)
は
婀娜
(
あだ
)
でもお
妾
(
めかけ
)
ではないから、
團扇
(
うちは
)
で
小間使
(
こまづかひ
)
を
指圖
(
さしづ
)
するやうな
行儀
(
ぎやうぎ
)
でない。「
少
(
すこ
)
し
風
(
かぜ
)
過
(
す
)
ぎる
事
(
こと
)
」と、
自分
(
じぶん
)
でらふそくに
灯
(
ひ
)
を
入
(
い
)
れる。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
といいながら、
鉢
(
はち
)
をつかんで
引
(
ひ
)
き
上
(
あ
)
げますと、
下
(
した
)
から
人間
(
にんげん
)
の
姿
(
すがた
)
が
現
(
あらわ
)
れたので、びっくりして、
手
(
て
)
を
放
(
はな
)
して
逃
(
に
)
げていってしまいました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
看護
(
かんご
)
の
人
(
ひと
)
も
勞
(
つか
)
れぬ、
雪子
(
ゆきこ
)
の
身
(
み
)
も
弱
(
よわ
)
りぬ、きのふも
植村
(
うゑむら
)
に
遇
(
あ
)
ひしと
言
(
い
)
ひ、
今日
(
けふ
)
も
植村
(
うゑむら
)
に
遇
(
あ
)
ひたりと
言
(
い
)
ふ、
川
(
かは
)
一
(
ひと
)
つ
隔
(
へだ
)
てゝ
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
るばかり
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
やがて
盗賊
(
とうぞく
)
どもは、
生人形
(
いきにんぎょう
)
を
奥
(
おく
)
から
持
(
も
)
ってきましたが、
首
(
くび
)
はぬけ手足はもぎれて、さんざんな
姿
(
すがた
)
になっていました。それも
道理
(
もっとも
)
です。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
さうした
紅
(
あか
)
に
黄
(
き
)
に
色
(
いろ
)
どられた
秋
(
あき
)
の
山
(
やま
)
や
林
(
はやし
)
も、
冬
(
ふゆ
)
が
來
(
く
)
ると、すっかり
葉
(
は
)
がおちつくして、まるで
枯
(
か
)
れ
木
(
き
)
ばかりのような
寂
(
さび
)
しい
姿
(
すがた
)
になり
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
それから
數日間
(
すうじつかん
)
は
主人
(
しゆじん
)
の
家
(
うち
)
に
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
せなかつた。
内儀
(
かみ
)
さんは
傭人
(
やとひにん
)
の
惡戯
(
いたづら
)
を
聞
(
き
)
いて
寧
(
むし
)
ろ
憐
(
あはれ
)
になつて
又
(
また
)
こちらから
仕事
(
しごと
)
を
吩咐
(
いひつ
)
けてやつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
追かけて
撲
(
ぶ
)
ちのめそうか、と思ったが、やっと
堪
(
こら
)
えた。彼は此後仙さんを
憎
(
にく
)
んだ。其後一二度来たきり、此二三年は
頓斗
(
とんと
)
姿
(
すがた
)
を見せぬ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
牛はとうとうわたしたちが通って来た
最後
(
さいご
)
の村までかけもどった。道はまっすぐであったから、遠方でもその
姿
(
すがた
)
を見ることができた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
その
姿
(
すがた
)
のちらりと
眼前
(
がんぜん
)
に
起
(
おこ
)
つた時、またかと云ふ具合に、すぐ
切
(
き
)
り棄てゝ仕舞つた。同時に彼は自己の生活力の不足を劇しく感じた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
いたずら
小僧
(
こぞう
)
のニールスは、おとうさんやおかあさんの
留守
(
るす
)
のまに、
小人
(
こびと
)
をからかったため、小人の
姿
(
すがた
)
に変えられてしまいました。
「ニールスのふしぎな旅 下」まえがき
(新字新仮名)
/
矢崎源九郎
(著)
このモンクスがしまのジャケツを着て鳥打ち
帽
(
ぼう
)
を横にかぶった
姿
(
すがた
)
というものは、通る人がそっと道をよけるほどこわい様子だった。
柔道と拳闘の転がり試合
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
稚児輪
(
ちごわ
)
姿
(
すがた
)
の牛若丸が笛にしめりを与えると同時に、突然
苦悶
(
くもん
)
のさまを現わして、水あわを吹きながら、その場に
悶絶
(
もんぜつ
)
いたしました。
右門捕物帖:05 笛の秘密
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
顏色
(
かほいろ
)
は
蒼白
(
あをじろ
)
く、
姿
(
すがた
)
は
瘠
(
や
)
せて、
初中終
(
しよつちゆう
)
風邪
(
かぜ
)
を
引
(
ひ
)
き
易
(
やす
)
い、
少食
(
せうしよく
)
で
落々
(
おち/\
)
眠
(
ねむ
)
られぬ
質
(
たち
)
、一
杯
(
ぱい
)
の
酒
(
さけ
)
にも
眼
(
め
)
が
廻
(
まは
)
り、
往々
(
まゝ
)
ヒステリーが
起
(
おこ
)
るのである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
その
得意先
(
とくいさき
)
の一
軒
(
けん
)
で
橋場
(
はしば
)
の
妾宅
(
せふたく
)
にゐる
御新造
(
ごしんぞ
)
がお
糸
(
いと
)
の
姿
(
すがた
)
を見て
是非
(
ぜひ
)
娘分
(
むすめぶん
)
にして
行末
(
ゆくすゑ
)
は
立派
(
りつぱ
)
な芸者にしたてたいと
云出
(
いひだ
)
した事からである。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
それから、
白
(
しろ
)
い
狐
(
きつね
)
の
姿
(
すがた
)
をあらはした
置物
(
おきもの
)
も
置
(
お
)
いてありました。その
白狐
(
しろぎつね
)
はあたりまへの
狐
(
きつね
)
でなくて、
寶珠
(
はうじゆ
)
の
玉
(
たま
)
を
口
(
くち
)
にくはへて
居
(
ゐ
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
問『では
今
(
いま
)
までただお
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
せないという
丈
(
だけ
)
で、あなた
様
(
さま
)
は
私
(
わたくし
)
の
狂乱
(
きょうらん
)
の
状態
(
じょうたい
)
を
蔭
(
かげ
)
からすっかり
御覧
(
ごらん
)
になっては
居
(
お
)
られましたので……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ニールスが
魔法
(
まほう
)
で小人にされてから、ちょうど一週間になります。しかし、あいもかわらず、ニールスはちっぽけな
姿
(
すがた
)
のままなのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
敵
(
てき
)
の
姿
(
すがた
)
は、ぜんぜん見えないのだ。どうやってトーマスをかれの手からうばい
返
(
かえ
)
して助けてやればいいのか、さっぱりわからなかった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
釣
(
つ
)
れると
釣
(
つ
)
れぬは
生死
(
せいし
)
の
分
(
わか
)
れ
目
(
め
)
、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
眼
(
め
)
をまんまるにして、
此
(
この
)
凄
(
すさ
)
まじき
光景
(
くわうけい
)
を
眺
(
なが
)
めて
居
(
を
)
つたが、
可憐
(
かれん
)
の
姿
(
すがた
)
は
後
(
うしろ
)
から
私
(
わたくし
)
を
抱
(
いだ
)
き
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
あわてて
枕許
(
まくらもと
)
から
引
(
ひ
)
き
下
(
さ
)
がったおせんの
眼
(
め
)
に、
夜叉
(
やしゃ
)
の
如
(
ごと
)
くに
映
(
うつ
)
ったのは、
本多信濃守
(
ほんだしなののかみ
)
の
妹
(
いもうと
)
お
蓮
(
れん
)
の
剥
(
は
)
げるばかりに
厚化粧
(
あつげしょう
)
をした
姿
(
すがた
)
だった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
下宿
(
げしゅく
)
の
主人
(
しゅじん
)
にきいてみても、前の家をたれが
借
(
か
)
りているのか知りませんでした。なにしろ、にんげんの
姿
(
すがた
)
をみたことがないというのです。
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
坂の上にも下にも人の
姿
(
すがた
)
は見えないので、幸ひ羞しいおもひもしなくてすんだのである。
尤
(
もつと
)
も見られたとて大して羞しがることでもない。
坂道
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
それは
高日子根神
(
たかひこねのかみ
)
の顔や
姿
(
すがた
)
が
天若日子
(
あめのわかひこ
)
にそっくりだったので、みんなは一も二もなく若日子だとばかり思ってしまったのでした。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
能々
(
よく/\
)
見るに岡山に
在
(
おはせ
)
し時數年我が家に使ひたる若黨の忠八にて有ければ
餘
(
あま
)
りの事に言葉も出ず女の細き心にて
斯
(
かゝ
)
る
賤
(
いやし
)
き
姿
(
すがた
)
に成しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
たちまち
姿
(
すがた
)
は見えずなって、四五
軒
(
けん
)
先の
鍛冶屋
(
かじや
)
が
鎚
(
つち
)
の音ばかりトンケンコン、トンケンコンと残る。亭主はちょっと考えしが
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
こういった清兵衛は、その
太刀
(
たち
)
を朝月の首にかけてやって、そこへかしこまった
姿
(
すがた
)
は、いいようのないゆかしいものがあった。
三両清兵衛と名馬朝月
(新字新仮名)
/
安藤盛
(著)
それがぱく/\
開
(
ひら
)
いたり
閉
(
と
)
ぢたりするので、
偶
(
たま/\
)
これに
陷
(
おちい
)
つた
人畜
(
じんちく
)
は
忽
(
たちま
)
ち
見
(
み
)
えなくなり、
再
(
ふたゝ
)
びその
姿
(
すがた
)
を
現
(
あらは
)
すことは
出來
(
でき
)
なかつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
譬
(
たと
)
へば、
吝嗇者
(
りんしょくもの
)
のやうに
貨
(
たから
)
は
夥
(
おびたゞ
)
しう
有
(
も
)
ってをっても、
正
(
たゞ
)
しう
用
(
もち
)
ふることを
知
(
し
)
らぬ、
姿
(
すがた
)
をも、
戀
(
こひ
)
をも、
分別
(
ふんべつ
)
をも、
其身
(
そのみ
)
の
盛飾
(
かざり
)
となるやうには。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
ひとりは右へ、ひとりは左へ、別れわかれに
姿
(
すがた
)
をかくして、そこにうッすらと立ちのこったのは、
和田呂宋兵衛
(
わだるそんべえ
)
だけになった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
兎は
一息
(
ひといき
)
に、百ヤードばかり走りぬきました。そして、自分のまわりを
見廻
(
みまわ
)
してみると、そこには、亀の
姿
(
すがた
)
も形も見えないではありませんか。
兎と亀
(新字新仮名)
/
ロード・ダンセイニ
(著)
無電室へとびこんだ隊員たちは、だれ一人として
姿
(
すがた
)
をあらわさなかった。ただ、よいしょよいしょという掛け声だけがする。
大空魔艦
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
『——それ、
其
(
そ
)
の
頭
(
あたま
)
を
刎
(
は
)
ねとばせ』と
女王樣
(
ぢよわうさま
)
が
一人
(
ひとり
)
の
廷丁
(
てい/\
)
に
申
(
まを
)
されました、が
帽子屋
(
ばうしや
)
の
姿
(
すがた
)
は、
廷丁
(
てい/\
)
が
戸口
(
とぐち
)
まで
行
(
ゆ
)
かない
中
(
うち
)
に
見
(
み
)
えなくなりました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
友
達
(
たち
)
なんかと
話
(
はな
)
してゐると三人の
位置
(
いち
)
が
引
(
ひき
)
玉に
考
(
かんが
)
へられたり、三つ
並
(
なら
)
んだ
茶
(
ちや
)
碗の
姿
(
すがた
)
が
面
(
おも
)
白い
押
(
おし
)
玉の
恰好
(
かつこう
)
に見※たりする。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
たうとう
盲目
(
めくら
)
になつたペンペは、ラランの
姿
(
すがた
)
を
見失
(
みうしな
)
ひ、
方角
(
ほうがく
)
も
何
(
なに
)
もわからなくなつて、あわてはじめたがもう
遅
(
をそ
)
かつた。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
次々
(
つぎつぎ
)
うつるひるのたくさんの青い山々の
姿
(
すがた
)
や、きらきら光るもやの
奥
(
おく
)
を
誰
(
だれ
)
かが高く歌を歌いながら通ったと思ったら富沢はまた弱く
呼
(
よ
)
びさまされた。
泉ある家
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
と
思
(
おも
)
ふか
思
(
おも
)
はない
内
(
うち
)
に、
妻
(
つま
)
は
竹
(
たけ
)
の
落葉
(
おちば
)
の
上
(
うへ
)
へ、
唯
(
ただ
)
、
一蹴
(
ひとけ
)
りに
蹴倒
(
けたふ
)
された、(
再
(
ふたたび
)
、
迸
(
ほとばし
)
る
如
(
ごと
)
き
嘲笑
(
てうせう
)
)
盜人
(
ぬすびと
)
は
靜
(
しづ
)
かに
兩腕
(
りやううで
)
を
組
(
く
)
むと、おれの
姿
(
すがた
)
へ
眼
(
め
)
をやつた。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「私のは少しむずかしいかもしれませんよ。
曰
(
いわ
)
く、王者にして、その声天地にあまねく、その
姿
(
すがた
)
得
(
え
)
て
捕捉
(
ほそく
)
すべからず」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
商家の小僧が
短夜
(
みじかよ
)
恨めしげに店の大戸がらがらと
明
(
あく
)
れば、
寝衣
(
ねまき
)
姿
(
すがた
)
媚
(
なまめ
)
きてしどけなき若き娘が今朝の早起を
誇顔
(
ほこりがお
)
に
銀座の朝
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
お
聞
(
き
)
きでないかあのもの
靜
(
しづ
)
かな
筧
(
かけひ
)
の
音
(
おと
)
を。
見
(
み
)
る
通
(
とほ
)
りに
雪
(
ゆき
)
は
眞白
(
ましろ
)
く
山
(
やま
)
に
積
(
つも
)
つてゐる。そして
日蔭
(
ひかげ
)
はあらゆるものの
休止
(
きうし
)
の
姿
(
すがた
)
で
靜
(
しづ
)
かに
寒
(
さむ
)
く
默
(
だま
)
りかへつてゐる。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
おゝこの
集団
(
しふだん
)
が
姿
(
すがた
)
を
現
(
あら
)
はすところ、
中国
(
ちうごく
)
と
日本
(
にほん
)
の
圧制者
(
あつせいしゃ
)
が
手
(
て
)
を
握
(
にぎ
)
り、
犠牲
(
ぎせい
)
の××
(1)
は二十二
省
(
しやう
)
の
土
(
つち
)
を
染
(
そ
)
めた
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
左
(
ひだり
)
の
方
(
はう
)
には、
六甲
(
ろくかふ
)
の
連山
(
れんざん
)
が、
春
(
はる
)
の
光
(
ひか
)
りに
輝
(
かゞや
)
いて、ところ/″\
赤
(
あか
)
く
禿
(
は
)
げた
姿
(
すがた
)
は、そんなに
霞
(
かす
)
んでもゐなかつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
中
(
なか
)
には
旋頭歌
(
せどうか
)
が、まだ
片歌
(
かたうた
)
の
一組
(
ひとくみ
)
であつた
時
(
とき
)
の
姿
(
すがた
)
を、
殘
(
のこ
)
してゐるものすらあります。やはり
萬葉集
(
まんにようしゆう
)
の
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
やがて
奥
(
おく
)
のダンスホールへ
人々
(
ひと/″\
)
は
流
(
なが
)
れこんで
行
(
い
)
つた
頃
(
ころ
)
にはMR
氏
(
し
)
の
姿
(
すがた
)
がどこへ
行
(
い
)
つたか
見
(
み
)
えなかつた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
運命
(
うんめい
)
人間
(
にんげん
)
の
形
(
かたち
)
を
刻
(
きざ
)
めり、
境遇
(
けふぐう
)
人間
(
にんげん
)
の
姿
(
すがた
)
を
作
(
つく
)
れり、不可見の苦繩人間の手足を縛せり、不可聞の魔語人間の耳朶を穿てり、
信仰
(
しんこう
)
なきの
人
(
ひと
)
、
自立
(
じりつ
)
なきの
人
(
ひと
)
、
寛裕
(
かんゆう
)
なきの
人
(
ひと
)
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
これは
立派
(
りつぱ
)
なお
姿
(
すがた
)
だと
感心
(
かんしん
)
して、
佛教
(
ぶつきよう
)
を
信
(
しん
)
ずるものも
多
(
おほ
)
く
出來
(
でき
)
たのですが、そのうち
日本
(
につぽん
)
でも
佛像
(
ぶつぞう
)
を
作
(
つく
)
るようになり、それから
百年
(
ひやくねん
)
もたゝない
奈良朝
(
ならちよう
)
ごろになつては
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
それで三
人
(
にん
)
、
相談
(
さうだん
)
する
樣
(
やう
)
な
顏
(
かほ
)
をして、
一端
(
いつたん
)
松林
(
まつばやし
)
まで
退
(
しりぞ
)
き、
姿
(
すがた
)
が
彼等
(
かれら
)
の
視線
(
しせん
)
から
隱
(
かく
)
れるや
否
(
いな
)
や、それツとばかり
間道
(
かんだう
)
を
逃出
(
にげだ
)
して、
裏
(
うら
)
の
池
(
いけ
)
の
方
(
かた
)
から、
駒岡
(
こまをか
)
の
方
(
かた
)
へ
韋駄天走
(
ゐだてんばし
)
り。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
半鐘
(
はんしょう
)
の音はその
暴風雨
(
あらし
)
の中にきれぎれに響いた。
郡奉行
(
こおりぶぎょう
)
の平兵衛は
陣笠
(
じんがさ
)
陣羽織
(
じんばおり
)
姿
(
すがた
)
で
川縁
(
かわべり
)
へ出張して、人夫を指揮して堤防の処どころへ
沙俵
(
すなだわら
)
を積み
木杭
(
きぐい
)
を打ち込ましていた。
水面に浮んだ女
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“姿”の意味
《名詞》
身体の形。からだつき。
(整った)みなり、風采。容姿。
人や動物などの存在。現前。
ものなどの全体的な様相、性質。
(出典:Wiktionary)
姿
常用漢字
小6
部首:⼥
9画
“姿”を含む語句
姿態
容姿
風姿
姿勢
姿容
後姿
御姿
姿形
姿見
艶姿
姿色
御容姿
形姿
背姿
雄姿
姿貌
袿姿
奴姿
其姿
花姿
...